この記事の概要
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Marantz PM-13S1は、90W+90W(8Ω)とHDAM SA2を備えたプレミアム系プリメインアンプです。
本記事では、PM-13S1の特徴、近いマランツ系アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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Marantz PM-13S1の概要と特徴

| Marantz PM-13S1の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 発売時期 | 2007年3月 |
| 定価 | 250,000円 |
| 定格出力 | 140W+140W(4Ω) 90W+90W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.05%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) |
| 重量 | 20.0kg |
Marantz PM-13S1は、2007年3月に250,000円で発売されたプリメインアンプです。
定格出力は140W+140W(4Ω)、90W+90W(8Ω)で、周波数特性はCD入力・1W・8Ω負荷で5Hz~100kHz ±3dB。現代スピーカーの駆動を意識した電流供給力と、アナログ入力まで含めた総合力が見どころです。
特徴①|4Ωで140W、8Ωで90Wの駆動力

PM-13S1は低インピーダンス寄りのスピーカーにも合わせやすいですか?
はい。PM-13S1は20Hz~20kHz、両ch動作で140W+140W(4Ω)、90W+90W(8Ω)の定格出力を備えています。
ダンピングファクターは100(8Ω、20Hz~20kHz)で、4Ω時の出力値まで確認できるため、スピーカー選びの目安を立てやすいアンプです。
全高調波歪率は0.05%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω)です。派手な大出力だけでなく、日常的な音量でスピーカーを安定して支える方向の仕様といえます。
特徴②|HDAM SA2と電流帰還型回路
- 周波数特性:5Hz~100kHz ±3dB(CD、1W、8Ω負荷)です。
- ダンピングファクター:100(8Ω、20Hz~20kHz)です。
- 出力電圧/インピーダンス:Pre out:1.7V/330Ωです。
PM-13S1は、ラインバッファー、プリバッファー、プリアンプ、パワーアンプの各部にHDAM SA2を採用しています。電流帰還型の高速プリアンプやパワーアンプ構成と合わせて、ワイドレンジで見通しのよい再生を狙った設計です。
特徴③|MM/MC対応フォノ入力とRIAA偏差



PM-13S1はレコード再生にも使えますか?
はい。PM-13S1はPhono MCとPhono MMの両方に対応しています。
入力感度/インピーダンスはPhono MCが300μV/100Ω、Phono MMが3.2mV/47kΩで、RIAA偏差は±0.5dB(20Hz~20kHz)です。MC/MMを本体側で扱えるため、アナログ再生もシンプルに組みやすい仕様です。
Phono最大許容入力はMCが15mV、MMが150mVです。SN比はPhono MCが77dB、Phono MMが85dB、CD/Line/Recorderが90dBとなっています。
特徴④|20kg筐体と大型トロイダルトランス
PM-13S1の最大外形寸法は幅440x高さ127x奥行444mm、重量は20.0kgです。消費電力は220W(8Ω、定格出力時)と550W(4Ω、定格出力時)で、スリム寄りの高さに対して中身はしっかり重いモデルです。
電源部には大型トロイダルトランスが採用され、付属品としてワイヤレスリモコンと着脱式AC電源コードが用意されています。設置時は奥行444mmと重量20.0kgを考慮して、しっかりしたラックを選びたいところです。
Marantz PM-13S1と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、Marantz PM-13S1と近いマランツ系プリメインアンプを比べます。PM-15S1、PM-11S1、PM-17SAを並べると、PM-13S1の位置づけが見えやすくなります。
| 機種 | 定格出力 | 全高調波歪率 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|---|
| Marantz PM-13S1 | 140W+140W(4Ω) 90W+90W(8Ω) | 0.05%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) | 5Hz~100kHz ±3dB(CD、1W、8Ω負荷) | 20.0kg |
| Marantz PM-15S1 | 140W+140W(4Ω、THD 0.1%) 90W+90W(8Ω、THD 0.05%) | 0.05%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) | 5Hz~100kHz ±3dB(CD、1W、8Ω負荷) | 18.0kg |
| Marantz PM-11S1 | 200W+200W(4Ω) 100W+100W(8Ω) | 0.01%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) | 5Hz~120kHz ±3dB(CD、1W、8Ω負荷) | 26.0kg |
| Marantz PM-17SA | 100W+100W(4Ω) 80W+80W(6Ω) 60W+60W(8Ω) | 0.01%(両ch駆動、8Ω負荷) | CD:5Hz~70kHz +0 -1dB(ソースダイレクト) | 16.0kg |
Marantz PM-13S1とMarantz PM-15S1の比較
Marantz PM-13S1とMarantz PM-15S1との比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-13S1は140W+140W(4Ω)、90W+90W(8Ω)です。PM-15S1は140W+140W(4Ω、THD 0.1%)、90W+90W(8Ω、THD 0.05%)です。出力値は近い内容です。
- 全高調波歪率:PM-13S1とPM-15S1はいずれも0.05%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω)です。歪率の表記は同じです。
- 周波数特性:PM-13S1とPM-15S1はいずれも5Hz~100kHz ±3dB(CD、1W、8Ω負荷)です。帯域表記も共通です。
- 重量:PM-13S1は20.0kg、PM-15S1は18.0kgです。重量ではPM-13S1が重いです。
Marantz PM-13S1とMarantz PM-11S1の比較
Marantz PM-13S1とMarantz PM-11S1との比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-13S1は140W+140W(4Ω)、90W+90W(8Ω)です。PM-11S1は200W+200W(4Ω)、100W+100W(8Ω)です。出力値ではPM-11S1が大きいです。
- 全高調波歪率:PM-13S1は0.05%、PM-11S1は0.01%です。数値ではPM-11S1が低いです。
- 周波数特性:PM-13S1は5Hz~100kHz ±3dB、PM-11S1は5Hz~120kHz ±3dBです。上限表記ではPM-11S1が広いです。
- 重量:PM-13S1は20.0kg、PM-11S1は26.0kgです。重量ではPM-11S1が重いです。
Marantz PM-13S1とMarantz PM-17SAの比較
Marantz PM-13S1とMarantz PM-17SAとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-13S1は90W+90W(8Ω)、PM-17SAは60W+60W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではPM-13S1が大きいです。
- 全高調波歪率:PM-13S1は0.05%、PM-17SAは0.01%です。数値ではPM-17SAが低いです。
- ダンピングファクター:PM-13S1は100(8Ω、20Hz~20kHz)、PM-17SAは100(8Ω負荷、20Hz~10kHz)です。数値はいずれも100です。
- 重量:PM-13S1は20.0kg、PM-17SAは16.0kgです。重量ではPM-13S1が重いです。
Marantz PM-13S1とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


Marantz PM-13S1は90W+90W(8Ω)、140W+140W(4Ω)の出力を持つため、スピーカー側の入力値や能率を見ながら使いたいアンプです。ここでは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認しながら組み合わせを考えます。
Marantz PM-13S1とB&W 801Fとの組み合わせ
- 互換性:B&W 801Fはインピーダンス8Ω、許容入力は出力50W以上のアンプに適合、APOCシステム内蔵により上限無し、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは85dB/W/m(300Hz)です。PM-13S1は90W+90W(8Ω)なので、低能率寄りの大型密閉型をじっくり鳴らす音量管理が合います。
- 音質の向上:801Fは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・フロア型で、27cmコーン型、10cmコーン型、2.6cmドーム型を搭載しています。周波数特性は45Hz~20kHz ±2dB、クロスオーバー周波数は400Hz、3.5kHz、24dB/octです。PM-13S1のダンピングファクター100により、密閉型の低域を落ち着かせやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、女性ボーカル、室内楽、スタジオ録音のロックに向いた組み合わせです。801Fのモニター的な構成とPM-13S1の電流帰還型アンプを合わせると、音像や空間表現を丁寧に追いやすくなります。
Marantz PM-13S1とDENON SC-E727との組み合わせ
- 互換性:DENON SC-E727は入力インピーダンス6Ω、最大入力100W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、平均出力音圧レベルは88dB/W/mです。PM-13S1は4Ωと8Ωの出力値が示されているため、6Ωスピーカーとして最大入力を意識しながら音量を整える使い方が向いています。
- 音質の向上:SC-E727は2ウェイ・3スピーカー・P.P.D.D.方式・ブックシェルフ型で、14.5cmコーン型x2と2.5cmドーム型を搭載しています。周波数特性は33Hz~45kHzです。PM-13S1の5Hz~100kHzという周波数特性と合わせると、小型ながら低域と高域の伸びを意識したシステムにしやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、AOR、フュージョン、ポップス、打ち込みを含む録音に合わせたい組み合わせです。SC-E727のP.P.D.D.方式による低域感と、PM-13S1の駆動力を組み合わせると、コンパクトな設置でも厚みを作りやすくなります。
Marantz PM-13S1とCelestion SL-6との組み合わせ
- 互換性:Celestion SL-6はインピーダンス8Ω、最大許容入力200W、推奨アンプ出力35~100WRMS、出力音圧レベル82dB SPL/W/mです。PM-13S1は90W+90W(8Ω)なので、低能率のブックシェルフを余裕を持って鳴らしつつ、急な大音量を避ける音量管理が合います。
- 音質の向上:SL-6は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、15cmコーン型と3.5cmドーム型を搭載しています。周波数特性は75Hz~20kHz ±3dB、クロスオーバー周波数は2.3kHzです。PM-13S1のダンピングファクター100と合わせると、密閉型らしい引き締まった中低域を作りやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:英国ロック、室内楽、ピアノ、ボーカル、アコースティックジャズに向いた組み合わせです。SL-6の低能率と密閉構造を踏まえると、PM-13S1の出力余裕が小音量から中音量までの安定感につながります。
Marantz PM-13S1は、PM-15S1に近い基本スペックを持ちながら、上級機の思想を取り込んだ20kg級のプリメインアンプです。4Ωで140W、8Ωで90Wという出力値があるため、ブックシェルフから大型密閉型まで幅広く合わせやすい存在です。
MM/MC対応フォノ、HDAM SA2、F.C.B.S.、WBT社製スピーカーターミナルなど、システムを育てていく楽しさもあります。現代的な操作性とヴィンテージスピーカーの味わいを両立したい人に向いた1台です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Marantz PM-13S1の詳細スペック一覧
| 型式 | プリメインアンプ |
| 定格出力(20Hz~20kHz、両ch動作) | 140W+140W(4Ω) 90W+90W(8Ω) |
| 全高調波歪率(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) | 0.05% |
| 周波数特性(CD、1W、8Ω負荷) | 5Hz~100kHz ±3dB |
| ダンピングファクター(8Ω、20Hz~20kHz) | 100 |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MC:300μV/100Ω Phono MM:3.2mV/47kΩ CD/Line/Recorder:240mV/20kΩ |
| 出力電圧/インピーダンス | Pre out:1.7V/330Ω |
| Phono最大許容入力(1kHz) | MC:15mV MM:150mV |
| RIAA偏差(20Hz~20kHz) | ±0.5dB |
| SN比(IHF-Aネットワーク、1W、8Ω負荷) | Phono MC:77dB(0.5mV入力) Phono MM:85dB(5mV入力) CD/Line/Recorder:90dB(500mV入力) |
| トーンコントロール | Bass:±10dB(50Hz) Treble:±10dB(20kHz) |
| 入力端子 | Line:3系統 Tape:2系統 Phono:1系統 |
| 出力端子 | Pre out:1系統 Tape:2系統 Speaker:1系統 Headphone:1系統 |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力(電気用品安全法) | 220W(8Ω、定格出力時) 550W(4Ω、定格出力時) |
| 最大外形寸法 | 幅440x高さ127x奥行444mm |
| 重量 | 20.0kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン 着脱式AC電源コード |
