この記事の概要
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Marantz PM-15S1は、HDAM-SA2と完全電流帰還型パワーバッファーを採用したプリメインアンプです。
本記事では、PM-15S1の特徴、近いマランツ系アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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Marantz PM-15S1の概要と特徴

| Marantz PM-15S1の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 発売時期 | 2005年3月 |
| 定価 | 150,000円 |
| 定格出力 | 140W+140W(4Ω、THD 0.1%) 90W+90W(8Ω、THD 0.05%) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz ±3dB |
| 重量 | 18.0kg |
Marantz PM-15S1は、2005年3月に150,000円で発売されたプリメインアンプです。定格出力は140W+140W(4Ω、THD 0.1%)と90W+90W(8Ω、THD 0.05%)で、スリムな外観ながら電流供給能力を意識したモデルです。
特徴①|HDAM-SA2を各部に搭載
PM-15S1には、HDAM-SA2がラインバッファ、プリバッファ、プリアンプ、パワーアンプの各部に搭載されています。HDAM-SA2は信号ループの短縮や実装面積の小型化を意識したモジュールで、信号経路を整えながら高速動作を狙った構成です。
- 周波数特性:CD、1W、8Ω負荷で5Hz~100kHz ±3dBです。
- SN比:CD、Line、Recorderで90dB(500mV入力)です。
- 入力感度:CD、Line、Recorderで240mV/20kΩです。
特徴②|完全電流帰還型パワーバッファー

PM-15S1はスピーカー駆動力にも力を入れていますか?
はい。パワーアンプ部は電圧増幅回路と完全電流帰還型パワーバッファーアンプで構成されています。定格出力は4Ωで140W+140W、8Ωで90W+90Wで、4Ω時の出力まで確認できる点がスピーカー選びで分かりやすいです。
大電流部分には極太OFC配線材が使われ、LAPTパワートランジスタや低インピーダンス化した電源部など、瞬時電流供給能力を意識した内容が盛り込まれています。
特徴③|リニアコントロールボリューム
PM-15S1は、リニアコントロールボリュームを採用しています。0.5dBステップで音量を調整できるため、小音量での聴き込みや左右の定位を整えたい時にも扱いやすい設計です。
F.C.B.S.にも対応しており、最大4台までのシンクロコントロールやシステム拡張を想定した内容になっています。
特徴④|MC/MM対応の電流帰還型フォノ
フォノイコライザーアンプにも電流帰還型が採用され、MC/MMの両方式に対応しています。入力感度/インピーダンスはPhono MCが300μV/100Ω、Phono MMが3.2mV/47kΩで、レコード再生を重視する人にも使いやすい構成です。
- Phono MC:300μV/100Ωです。
- Phono MM:3.2mV/47kΩです。
- RIAA偏差:20Hz~20kHz ±0.5dBです。
特徴⑤|WBT端子とプリアウトを備えた拡張性



PM-15S1はシステム拡張にも向いていますか?
はい。PM-15S1はプリアウト端子を備え、スピーカー端子にはバナナプラグやYラグに対応したWBT製ターミナルを採用しています。さらにトーンコントロールや電子式トリムもあり、単体使用からシステム拡張まで考えられた設計です。
最大外形寸法は幅440x高さ123x奥行444mm、重量は18.0kgです。スリムな高さながら、内部はダブルレイヤー構造のシャーシでまとめられています。
Marantz PM-15S1と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、Marantz PM-15S1と近いマランツ系ヴィンテージアンプを比べます。出力、歪率、周波数特性、重量を並べると、PM-15S1の位置づけが見えやすくなります。
| 機種 | 定格出力 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|
| Marantz PM-15S1 | 140W+140W(4Ω) 90W+90W(8Ω) | 5Hz~100kHz ±3dB | 18.0kg |
| Marantz PM-15S2 | 140W+140W(4Ω) 90W+90W(8Ω) | 5Hz~100kHz ±3dB | 18.5kg |
| Marantz PM-13S1 | 140W+140W(4Ω) 90W+90W(8Ω) | 5Hz~100kHz ±3dB | 20.0kg |
| Marantz PM-14 | 200W+200W(4Ω) 160W+160W(6Ω) 100W+100W(8Ω) | 5Hz~100kHz +0 -1dB | 23.0kg |
Marantz PM-15S1とMarantz PM-15S2の比較
Marantz PM-15S1とMarantz PM-15S2との比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-15S1は140W+140W(4Ω)と90W+90W(8Ω)、PM-15S2も140W+140W(4Ω)と90W+90W(8Ω)です。出力値は同じです。
- 全高調波歪率:PM-15S1は0.05%、PM-15S2も0.05%です。歪率の表記は同じです。
- 周波数特性:PM-15S1は5Hz~100kHz ±3dB、PM-15S2も5Hz~100kHz ±3dBです。周波数特性の表記も同じです。
- ダンピングファクター:PM-15S1は100、PM-15S2も100です。公開値は同じです。
- 重量:PM-15S1は18.0kg、PM-15S2は18.5kgです。重量ではPM-15S2が重いです。
Marantz PM-15S1とMarantz PM-13S1の比較
Marantz PM-15S1とMarantz PM-13S1との比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-15S1は140W+140W(4Ω)と90W+90W(8Ω)、PM-13S1も140W+140W(4Ω)と90W+90W(8Ω)です。出力値は同じです。
- 全高調波歪率:PM-15S1は0.05%、PM-13S1も0.05%です。歪率の表記は同じです。
- 入力感度:PM-15S1のPhono MCは300μV/100Ω、PM-13S1のPhono MCも300μV/100Ωです。MC入力の表記は同じです。
- Pre out:PM-15S1は1.7V/330Ω、PM-13S1も1.7V/330Ωです。出力電圧/インピーダンスの表記は同じです。
- 重量:PM-15S1は18.0kg、PM-13S1は20.0kgです。重量ではPM-13S1が重いです。
Marantz PM-15S1とMarantz PM-14の比較
Marantz PM-15S1とMarantz PM-14との比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-15S1は90W+90W(8Ω)、PM-14は100W+100W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではPM-14が大きいです。
- 4Ω出力:PM-15S1は140W+140W(4Ω)、PM-14は200W+200W(4Ω)です。4Ω時の出力値でもPM-14が大きいです。
- 全高調波歪率:PM-15S1は0.05%、PM-14は0.008%です。数値ではPM-14が低いです。
- ダンピングファクター:PM-15S1は100、PM-14は180です。公開値ではPM-14が大きいです。
- 重量:PM-15S1は18.0kg、PM-14は23.0kgです。重量ではPM-14が重いです。
Marantz PM-15S1とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


PM-15S1は8Ωで90W+90W、4Ωで140W+140Wの定格出力を持つプリメインアンプです。スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、最大入力、出力音圧レベルを見ながら、音量を低めから段階的に整えると、ヴィンテージスピーカーの持ち味を出しやすくなります。
- YAMAHA NS-690III
- VICTOR SX-7
- Technics SB-7000
Marantz PM-15S1とYAMAHA NS-690IIIの組み合わせ
YAMAHA NS-690IIIは、3ウェイ・3スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型スピーカーです。30cmウーファーとソフトドーム系ユニットを組み合わせた構成で、PM-15S1のリニアコントロールボリュームと合わせると、音量を細かく整えながら聴きやすいです。
- 互換性:NS-690IIIは8Ω、定格入力40W、許容入力は―、最大許容入力80W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。PM-15S1は8Ωで90W+90Wなので、最大許容入力80Wを目安に、音量を少しずつ上げる管理が合います。
- 音質の向上:NS-690IIIは30cmコーン型、7.5cmドーム型、3.0cmドーム型の3ウェイ構成で、再生周波数帯域は35Hz~20000Hz、クロスオーバーは800Hz/6kHzです。密閉方式の輪郭とPM-15S1のダンピングファクター100を合わせることで、低域の締まりと声の自然さを出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、女性ボーカル、アコースティックに向きます。中域の質感と落ち着いた低域を聴きたい時に合います。
Marantz PM-15S1とVICTOR SX-7の組み合わせ
VICTOR SX-7は、3ウェイ・3スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型スピーカーです。4Ωの低インピーダンス機で、PM-15S1の4Ω出力を意識しながら、30cmウーファーの量感を落ち着いて引き出す組み合わせです。
- 互換性:SX-7は4Ω、許容入力は―、最大入力100W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは88dB/W/mです。PM-15S1は4Ωで140W+140Wなので、4Ω負荷と最大入力100Wを意識し、低音量から始める音量管理が向きます。
- 音質の向上:SX-7は30cmコーン型、7.5cmドーム型、3cmドーム型の3ウェイ構成で、周波数特性は25Hz~20000Hz、クロスオーバーは500Hz/5000Hzです。25Hzからの帯域表記とPM-15S1の電流帰還型パワー部を合わせることで、ゆったりした低域とソフトドームの滑らかさを整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ソウル、ジャズ、歌謡曲、ロックのバラードに向きます。厚みのある低域と柔らかい中高域を楽しみたい時に合います。
Marantz PM-15S1とTechnics SB-7000の組み合わせ
Technics SB-7000は、3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のフロア型スピーカーです。35cmウーファーを持つ大型構成で、PM-15S1の4Ω/8Ω出力とは違う6Ω負荷として、音量を丁寧に合わせたい組み合わせです。
- 互換性:SB-7000は6Ω、許容入力は―、瞬間最大入力150W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは93dB/W/mです。PM-15S1は4Ωで140W+140W、8Ωで90W+90Wなので、6Ωスピーカーとして出力音圧レベル93dB/W/mを活かし、控えめな音量から合わせる使い方が向きます。
- 音質の向上:SB-7000は35cmコーン型、12cmコーン型、3.2cmドーム型の3ウェイ構成で、バスレフ方式のフロア型です。周波数特性とクロスオーバー周波数は―ですが、大型ウーファーと高い出力音圧レベルをPM-15S1の細かな音量調整で扱うことで、スケール感を出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:オーケストラ、ロック、映画音楽、ライブ盤に向きます。大きめの部屋で音場の広がりと低域の余裕を楽しみたい時に合います。
Marantz PM-15S1は、HDAM-SA2、完全電流帰還型パワーバッファー、リニアコントロールボリューム、MC/MM対応フォノを備えた、2000年代のマランツらしいプリメインアンプです。
ヴィンテージスピーカーと合わせる時は、入力値とインピーダンスを確認しながら、0.5dBステップの音量調整を活かすと、スピーカーの個性を引き出しやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Marantz PM-15S1の詳細スペック一覧
| 型式 | プリメインアンプ |
| 定価 | 150,000円(2005年3月発売) |
| 定格出力 | 140W+140W(4Ω、THD 0.1%) 90W+90W(8Ω、THD 0.05%) (20Hz~20kHz、両ch駆動) |
| 全高調波歪率 | 0.05%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz ±3dB(CD、1W、8Ω負荷) |
| ダンピングファクター | 100(20Hz~20kHz、8Ω負荷) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MC:300μV/100Ω Phono MM:3.2mV/47kΩ CD、Line、Recorder:240mV/20kΩ |
| 出力電圧/インピーダンス | Pre out:1.7V/330Ω |
| Phono最大許容入力 | MC:15mV MM:150mV (1kHz) |
| RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.5dB |
| S/N比 | Phono MC:77dB(0.5mV入力) Phono MM:85dB(5mV入力) CD、Line、Recorder:90dB(500mV入力) (IHF-Aネットワーク、1W、8Ω負荷) |
| 入出力端子 | Phono入力:1系統 Line入力:3系統 テープ入出力:2系統 プリアウト:1系統 スピーカー:1系統 ヘッドホン:1系統 |
| トーンコントロール | Bass:±10dB(50Hz) Treble:±10dB(20kHz) |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 220W(電気用品安全法) 550W(140Wx2(4Ω)時) |
| 最大外形寸法 | 幅440x高さ123x奥行444mm |
| 重量 | 18.0kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン(RC-001PM) 電源ケーブル アナログ接続ケーブル リモコン接続ケーブル |
