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Marantz PM-5を徹底解説!【ヒートパイプ方式】

この記事の概要

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Marantz PM-5は、純A級20W+20WとAB級80W+80Wを切り替えられるプリメインアンプです。

本記事では、PM-5の特徴、近いマランツ系アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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目次

Marantz PM-5の概要と特徴

Marantz PM-5の簡易スペック
型式ステレオプリメインアンプ
定価100,000円
定格出力80W+80W(8Ω、AB級)
20W+20W(8Ω、純A級)
全高調波歪率0.015%以下(実効出力時、20Hz~20kHz、8Ω負荷)
ダンピングファクタ100以上(8Ω負荷、1kHz)
重量13kg

▼ 詳しいスペックはこちら

Marantz PM-5は、純A級20W+20W(8Ω)とAB級80W+80W(8Ω)を切り替えられるステレオプリメインアンプです。

PM-4より余裕を持たせた出力に加え、ヒートパイプ方式やストレートDC回路など、音質と実用性を両立する設計が盛り込まれています。

特徴①|純A級20WとAB級80Wを選べる出力設計

PM-5はA級とAB級で使い分けできますか?

はい。PM-5は20Hz~20kHz、両ch同時駆動でAB級80W+80W(8Ω)、純A級20W+20W(8Ω)という定格出力を持っています。

小音量で密度を重視する場面では純A級、大きめの音量やスピーカー駆動の余裕を取りたい場面ではAB級というように、出力モードそのものを聴き方に合わせて選べるのが特徴です。

パワー段には高域遮断周波数90MHzのハイスピード・ハイfTトランジスタが採用され、AB級動作時のスイッチング歪を抑える方向で設計されています。

特徴②|全段完全プッシュプルDCアンプ構成

  • 全高調波歪率:0.015%以下(実効出力時、20Hz~20kHz、8Ω負荷)です。
  • 混変調歪率:0.015%以下((60Hz:70kHz=4:1、実効出力時、8Ω)です。
  • 周波数特性:+0、-0.2dB(20Hz~20kHz)、5Hz~100kHz(+0、-2dB)です。

PM-5はTIM歪を抑えるため、全段完全プッシュプルDCアンプ構成を採用しています。裸特性を整えることで、多量のNFBに頼りすぎず、過渡特性と静特性の両方を意識した設計になっています。

特徴③|ヒートパイプ方式と大容量電源

熱を外へ導く放熱構造

PM-5は放熱機構にヒートパイプ方式を採用しています。熱を回路の外へ導いてラジエターで冷やす構造により、パワートランジスタを理想的な位置へ配置しやすくし、回路のシンプル化と低歪化を狙った設計です。

電源部にはオーディオ用の大容量コンデンサと、特殊樹脂を充填して耐熱対策とコンパクト化を図った電源トランスが採用されています。外形寸法は幅416x高さ146x奥行332mm、重量は13kgです。

特徴④|MC対応フォノとストレートDC回路

PM-5はレコード再生でも見どころがありますか?

あります。PM-5はphono1 MMが2.2mV/47kΩ、phono2 MMが2.2mV/47kΩ、phono2 MCが200μV/75Ωです。

RIAA偏差は±0.2dB(20Hz~20kHz)で、S/N比はphono MMが86dB、phono MCが68dB。MMとMCの両方を扱いながら、フォノアンプからパワー段へ直結するストレートDC回路も備えています。

フォノ最大許容入力はMMが220mV(1kHz)、MCが20mV(1kHz)です。サブソニック回路はイコライザのみに働く構成で、アナログ再生時の不要な低域成分にも配慮されています。

Marantz PM-5と他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、Marantz PM-5と同じマランツ系のヴィンテージアンプを比べます。PM-4、PM-6、PM-8を並べると、PM-5の出力、筐体、フォノ性能の位置づけが見えやすくなります。

機種定格出力全高調波歪率ダンピングファクタ重量
Marantz PM-580W+80W(8Ω、AB級)
20W+20W(8Ω、純A級)
0.015%以下(実効出力時、20Hz~20kHz、8Ω負荷)100以上(8Ω負荷、1kHz)13kg
Marantz PM-4AB級:60W+60W(8Ω)
A級:15W+15W(8Ω)
0.015%(8Ω負荷、定格出力時)709.5kg
Marantz PM-6120W+120W(8Ω、AB級)
30W+30W(8Ω、純A級)
0.015%以下(実効出力時、20Hz~20kHz、8Ω負荷)100以上(8Ω負荷、1kHz)15.5kg
Marantz PM-8150W+150W(8Ω)
190W+190W(4Ω)
0.01%以下(20Hz~20kHz、8Ω負荷)100以上(8Ω負荷)26kg

Marantz PM-5とMarantz PM-4の比較

Marantz PM-5とMarantz PM-4との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:PM-5はAB級80W+80W(8Ω)、純A級20W+20W(8Ω)です。PM-4はAB級60W+60W(8Ω)、A級15W+15W(8Ω)です。出力値ではPM-5が大きいです。
  • 全高調波歪率:PM-5は0.015%以下、PM-4は0.015%です。数値の水準は近いです。
  • ダンピングファクタ:PM-5は100以上(8Ω負荷、1kHz)、PM-4は70です。公開値ではPM-5が大きいです。
  • 重量:PM-5は13kg、PM-4は9.5kgです。軽さではPM-4、出力余裕ではPM-5という見方ができます。

Marantz PM-5とMarantz PM-6の比較

Marantz PM-5とMarantz PM-6との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:PM-5はAB級80W+80W(8Ω)、純A級20W+20W(8Ω)です。PM-6はAB級120W+120W(8Ω)、純A級30W+30W(8Ω)です。出力値ではPM-6が大きいです。
  • 全高調波歪率:PM-5とPM-6はいずれも0.015%以下(実効出力時、20Hz~20kHz、8Ω負荷)です。歪率の表記は同じ水準です。
  • 周波数特性:PM-5は+0、-0.2dB(20Hz~20kHz)、5Hz~100kHz(+0、-2dB)です。PM-6は20Hz~20kHz +0、-0.2dB、5Hz~100kHz +0、-2dBです。帯域表記もほぼ同じです。
  • 重量:PM-5は13kg、PM-6は15.5kgです。PM-6のほうが重いです。

Marantz PM-5とMarantz PM-8の比較

Marantz PM-5とMarantz PM-8との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:PM-5はAB級80W+80W(8Ω)、純A級20W+20W(8Ω)です。PM-8は150W+150W(8Ω)、190W+190W(4Ω)です。出力値ではPM-8が大きいです。
  • 全高調波歪率:PM-5は0.015%以下、PM-8は0.01%以下です。数値ではPM-8が低いです。
  • 周波数特性:PM-5は5Hz~100kHz(+0、-2dB)、PM-8は5Hz~100kHz(+0、-1dB)です。100kHzまでの偏差表記ではPM-8が細かいです。
  • 重量:PM-5は13kg、PM-8は26kgです。重量ではPM-8が2倍です。

Marantz PM-5とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

Marantz PM-5は、純A級20W+20W(8Ω)とAB級80W+80W(8Ω)を切り替えられるため、スピーカーの入力値や能率を見ながら音量を決めたいアンプです。ここでは、8Ωスピーカーを中心に、入力値、出力音圧レベル、方式、ユニット構成を確認しながら組み合わせを考えます。

Marantz PM-5とMarantz Marantz7との組み合わせ

  • 互換性:Marantz7はインピーダンス8Ω、定格入力30W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。PM-5は純A級20W+20W(8Ω)とAB級80W+80W(8Ω)を備えるため、純A級では穏やかな音量、AB級ではボリュームを控えめに始める合わせ方が向いています。
  • 音質の向上:Marantz7は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式で、30cmコーン型、9cmコーン型、4.5cmコーン型を搭載しています。再生周波数帯域は35Hz~20000Hz、±5dBです。PM-5のダンピングファクタ100以上と組み合わせると、30cmウーファーの量感を保ちながら輪郭を整えやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンル:ソウル、AOR、歌謡曲、70年代ロック、ジャズボーカルに合わせたい組み合わせです。バスレフ方式の低域とPM-5の純A級モードを使うと、声とベースラインの厚みを楽しみやすくなります。

Marantz PM-5とAR(Acoustic Research) AR-4xとの組み合わせ

  • 互換性:AR-4xはインピーダンス8Ω、許容入力15W以上(RMS、片ch)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは―です。PM-5の純A級20W+20W(8Ω)でも入力値を意識した音量管理が必要なので、小さめのボリューム位置から少しずつ上げる使い方が合います。
  • 音質の向上:AR-4xは2ウェイ・2スピーカー・アコースティックサスペンション方式で、20cmコーン型と6cmコーン型を搭載しています。周波数特性は45Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は1.2kHzです。PM-5のストレートDC回路や低歪設計と合わせると、密閉型らしい締まりと中域の落ち着きを引き出しやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンル:フォーク、室内楽、女性ボーカル、古いジャズ録音、アコースティック系に向いた組み合わせです。AR-4xのコンパクトな密閉型らしさを生かし、PM-5は純A級モードで丁寧に鳴らしたいところです。

Marantz PM-5とSONY SS-G3との組み合わせ

  • 互換性:SONY SS-G3はインピーダンス8Ω、定格最大入力60W、瞬間最大入力120W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは92dB/W/mです。PM-5はAB級80W+80W(8Ω)を備えるため、通常は純A級または控えめなAB級から音量を整えるとバランスを取りやすいです。
  • 音質の向上:SS-G3は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式で、25cmコーン型、8cmコーン型、5cmコーン型を搭載しています。再生周波数帯域は40Hz~20000Hz、クロスオーバー周波数は900Hz、5000Hzです。PM-5のダンピングファクタ100以上により、密閉型の低域を引き締めながら、3ウェイ構成の中高域を整理しやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンル:ニューミュージック、シティポップ、フュージョン、ピアノトリオ、ロックのスタジオ録音に合う組み合わせです。SS-G3の92dB/W/mという能率を生かすと、PM-5の純A級20W+20Wでも日常的な音量を作りやすくなります。

Marantz PM-5は、PM-4より力感を増しつつ、PM-6やPM-8ほど大型になりすぎない中間的な存在です。純A級20WとAB級80Wの切り替えがあるため、スピーカーの入力値や部屋の広さに合わせて使い分けできます。

フォノ入力、ヒートパイプ方式、ピークパワーメーターなど、操作して楽しめる要素も多いアンプです。レコードもスピーカーも含めて、ヴィンテージらしい手触りを味わいたい人に向いた1台といえます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Marantz PM-5の詳細スペック一覧

型式ステレオプリメインアンプ
定格出力(20Hz~20kHz、両ch同時駆動)80W+80W(8Ω、AB級)
20W+20W(8Ω、純A級)
全高調波歪率0.015%以下(実効出力時、20Hz~20kHz、8Ω負荷)
混変調歪率0.015%以下((60Hz:70kHz=4:1、実効出力時、8Ω)
周波数特性+0、-0.2dB(20Hz~20kHz)
5Hz~100kHz(+0、-2dB)
ダンピングファクタ100以上(8Ω負荷、1kHz)
入力感度/インピーダンスphono1 MM:2.2mV/47kΩ
phono2 MM:2.2mV/47kΩ
phono2 MC:200μV/75Ω
TAPE、TUNER、AUX:150mV/40kΩ
定格出力/インピーダンスTAPE OUT:150mV/600Ω
RIAA偏差±0.2dB(20Hz~20kHz)
トーンコントロール特性±8dB(低域 100Hz)
±8dB(高域 10kHz)
S/N比(IHF-A)phono MM:86dB
phono MC:68dB
TAPE、TUNER、AUX:108dB
フォノ最大許容入力MM:220mV(1kHz)
MC:20mV(1kHz)
定格消費電力電気用品取締法:200W
電源100V、50/60Hz
外形寸法幅416x高さ146x奥行332mm
重量13kg
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