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Marantz PM-64AVは、CDV対応と映像端子を備えたプリメインアンプです。
本記事では、PM-64AVの特徴、近いマランツ系アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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Marantz PM-64AVの概要と特徴

| Marantz PM-64AVの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | CDV対応プリメインアンプ |
| 発売時期 | 1989年頃 |
| 定価 | 60,700円 |
| 定格出力 | 110W+110W(4Ω) 90W+90W(6Ω) |
| 周波数特性 | 18Hz~70kHz |
| 重量 | 10kg |
Marantz PM-64AVは、1989年頃に60,700円で発売されたCDV対応プリメインアンプです。定格出力は110W+110W(4Ω)と90W+90W(6Ω)で、音声9系統、映像4系統の入出力を備えたAV寄りの構成が特徴です。
特徴①|CDV対応の音声・映像入出力
PM-64AVは、CDVにも対応するために映像端子を搭載したプリメインアンプです。音声9系統、映像4系統の入出力端子を備えており、音楽ソースと映像ソースを同じアンプでまとめたい時代性が反映されています。
ビデオ定格入出力は1Vp-p/75Ω、ビデオS/N比は75dB以上です。オーディオだけでなく、映像信号の扱いまで定格として確認できる点がPM-64AVらしいところです。
特徴②|独立基板の映像アンプ

PM-64AVは映像回路にもこだわっていますか?
はい。映像アンプはオーディオ系と分けた独立基板による完全ディスクリート構成です。基板には高周波特性と防振効果を考えたペーパーポリエステル基板が使われ、音声回路と映像回路の相互干渉を抑える考え方が見られます。
ビデオショートサーキットにより、ビデオアンプ基板と入出力端子間を短く接続する設計も採用されています。映像入力を使わない場合でも、PM-64AVの個性として押さえておきたい部分です。
特徴③|CDダイレクトとAVサウンド・スイッチ
- CDダイレクト:CD-1入力をボリューム、フラットアンプ、パワーアンプの最短経路で使えます。
- AV SOUND 1:50Hz以上の超低域をアップしてライブなどの臨場感を狙う機能です。
- AV SOUND 2:200Hz~300Hz以下の中低域をアップして映画ソフトの迫力を狙う機能です。
通常のステレオ再生ではCDダイレクト、映像ソフトではAVサウンド・スイッチというように、再生ソースに合わせて音の方向を変えられるところがPM-64AVの面白さです。
特徴④|4Ω/6Ωで確認できる出力と10kgの筐体



PM-64AVはスピーカー出力にも余裕がありますか?
はい。定格出力は110W+110W(4Ω)と90W+90W(6Ω)、ダイナミックパワーは150W+150W(4Ω)と110W+110W(6Ω)です。4Ωと6Ωの数値が確認できるため、ヴィンテージスピーカー選びでも出力の目安を作りやすいです。
外形寸法は幅416x高さ136x奥行366mm、重量は10kgです。スピーカー出力1/2を単独でON/OFFできるスピーカー・セレクターも備えています。
Marantz PM-64AVと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、Marantz PM-64AVと近いマランツ系ヴィンテージアンプを比べます。出力、周波数特性、重量を並べると、PM-64AVの位置づけが見えやすくなります。
| 機種 | 定格出力 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|
| Marantz PM-64AV | 110W+110W(4Ω) 90W+90W(6Ω) | 18Hz~70kHz | 10kg |
| Marantz PM-64 | 100W+100W(8Ω) 140W+140W(4Ω) | 20Hz~20kHz +0 -0.3dB | 10.5kg |
| Marantz PM-74D | AB級:100W+100W(8Ω) 純A級:25W+25W(8Ω) | 20Hz~20kHz +0 -0.3dB | 14.3kg |
| Marantz PM-54D | 80W+80W(8Ω) 89W+89W(8Ω) | 20Hz~20kHz +0 -0.3dB | 9.5kg |
Marantz PM-64AVとMarantz PM-64の比較
Marantz PM-64AVとMarantz PM-64との比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-64AVは110W+110W(4Ω)、PM-64は140W+140W(4Ω)です。4Ω出力ではPM-64が大きいです。
- 6Ω出力:PM-64AVは90W+90W(6Ω)、PM-64は―です。6Ω時の数値まで見たい場合はPM-64AVが分かりやすいです。
- 全高調波歪率:PM-64AVは0.015%、PM-64も0.015%です。歪率の表記は同じです。
- 周波数特性:PM-64AVは18Hz~70kHz、PM-64は20Hz~20kHz +0 -0.3dBです。上限帯域の表記ではPM-64AVが広いです。
- 重量:PM-64AVは10kg、PM-64は10.5kgです。重量ではPM-64が重いです。
Marantz PM-64AVとMarantz PM-74Dの比較
Marantz PM-64AVとMarantz PM-74Dとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-64AVは90W+90W(6Ω)、PM-74DはAB級で100W+100W(8Ω)です。負荷条件が異なるため、出力値は条件を分けて見る必要があります。
- 全高調波歪率:PM-64AVは0.015%、PM-74Dも0.015%です。歪率の表記は同じです。
- S/N比:PM-64AVはCDで96dB、PM-74Dはハイレベル系で98dBです。数値ではPM-74Dが大きいです。
- 機能面:PM-64AVはビデオ定格入出力1Vp-p/75Ω、PM-74Dは純A級25W+25W(8Ω)の表記があります。AV端子ならPM-64AV、純A級表記ならPM-74Dが分かりやすいです。
- 重量:PM-64AVは10kg、PM-74Dは14.3kgです。重量ではPM-74Dが重いです。
Marantz PM-64AVとMarantz PM-54Dの比較
Marantz PM-64AVとMarantz PM-54Dとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-64AVは90W+90W(6Ω)、PM-54Dは80W+80W(8Ω)です。負荷条件が異なるため、出力値は条件を分けて見る必要があります。
- 全高調波歪率:PM-64AVは0.015%、PM-54Dも0.015%です。歪率の表記は同じです。
- 周波数特性:PM-64AVは18Hz~70kHz、PM-54Dは20Hz~20kHz +0 -0.3dBです。上限帯域の表記ではPM-64AVが広いです。
- CD S/N比:PM-64AVはCDで96dB、PM-54DはCDを含むハイレベル系で96dBです。CDまわりのS/N比は同じ数値です。
- 重量:PM-64AVは10kg、PM-54Dは9.5kgです。重量ではPM-64AVが重いです。
Marantz PM-64AVとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


PM-64AVは4Ωで110W+110W、6Ωで90W+90Wの定格出力を持つプリメインアンプです。スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、最大入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、音量を低めから調整すると、音楽再生にも映像ソースにも合わせやすくなります。
- YAMAHA NS-1000M
- ONKYO D-55
- BOSE 301
Marantz PM-64AVとYAMAHA NS-1000Mの組み合わせ
YAMAHA NS-1000Mは、3ウェイ・3スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型スピーカーです。30cmウーファーとベリリウム振動板の中高域を組み合わせた構成で、PM-64AVのCDダイレクトと合わせると、情報量を整理して聴きやすくなります。
- 互換性:NS-1000Mは8Ω、定格入力50W、最大許容入力100W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。PM-64AVは8Ω出力が―なので、最大許容入力100Wを目安に小音量から上げる管理が合います。
- 音質の向上:NS-1000Mは30cmコーン型、8.8cmドーム型、3.0cmドーム型の3ウェイ構成で、再生周波数帯域は40Hz~20kHz、クロスオーバーは500Hz/6kHzです。密閉方式とPM-64AVの18Hz~70kHz特性を合わせることで、中高域の見通しと低域の締まりを整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、女性ボーカル、映画音楽に向きます。細かな音の輪郭と空間表現を楽しみたい時に合います。
Marantz PM-64AVとONKYO D-55の組み合わせ
ONKYO D-55は、3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型スピーカーです。26.5cmウーファーを中心にした構成で、PM-64AVの6Ω出力を見ながら合わせやすい組み合わせです。
- 互換性:D-55は6Ω、許容入力は―、最大入力120W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは91dB/W/mです。PM-64AVは6Ωで90W+90Wなので、最大入力120Wに対して余裕を見ながら音量を整える使い方が合います。
- 音質の向上:D-55は26.5cmコーン型、10cmコーン型、2.5cmソフトドーム型の3ウェイ構成で、再生周波数帯域は35Hz~30000Hz、クロスオーバーは700Hz/3500Hzです。バスレフ方式とPM-64AVのAV SOUND 1/2を合わせることで、音楽と映像ソースの低域感を調整しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ポップス、ロック、シティポップ、ライブ映像に向きます。リズムの厚みと画面に合う迫力を楽しみたい時に合います。
Marantz PM-64AVとBOSE 301の組み合わせ
BOSE 301は、2ウェイ・2スピーカー・ダイレクト/リフレクティング方式のブックシェルフ型スピーカーです。20cmウーファーと7.5cmコーン型を組み合わせ、部屋の響きを使った広がりを楽しみやすい構成です。
- 互換性:BOSE 301は8Ω、許容入力は―、最大入力は―、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは―です。PM-64AVは8Ω出力が―なので、音量を低めから始め、部屋の響きと低域量を確認する使い方が向きます。
- 音質の向上:BOSE 301は20cmコーン型と7.5cmコーン型の2ウェイ構成で、クロスオーバーは1200Hz/3000Hzです。再生周波数帯域は―ですが、ダイレクト/リフレクティング方式とPM-64AVのAVサウンド機能を合わせることで、映像ソースの広がりを作りやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:映画音楽、ライブ録音、ソウル、ポップスに向きます。部屋全体に音を広げたい時に合います。
Marantz PM-64AVは、CDV対応、独立基板の映像アンプ、CDダイレクト、AVサウンド・スイッチを備えた、映像時代の空気を感じるプリメインアンプです。
ヴィンテージスピーカーと合わせる時は、4Ω/6Ωの出力値とスピーカー側の入力値を見ながら、音楽再生と映像ソースで音量を分けて整えると使いやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Marantz PM-64AVの詳細スペック一覧
| 型式 | CDV対応プリメインアンプ |
| 定価 | 60,700円(1989年頃) |
| 定格出力 | 110W+110W(4Ω) 90W+90W(6Ω) (20Hz~20kHz) |
| ダイナミックパワー | 150W+150W(4Ω) 110W+110W(6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.015% |
| 周波数特性 | 18Hz~70kHz |
| S/N比 | CD:96dB(IHF-A) |
| ビデオ定格入出力 | 1Vp-p/75Ω |
| ビデオS/N比 | 75dB以上 |
| 電源 | 100V、50/60Hz |
| 消費電力 | 150W |
| 外形寸法 | 幅416x高さ136x奥行366mm |
| 重量 | 10kg |
