この記事の概要
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Marantz PM-90は、A級25WとAB級130Wを切り替えられる1991年発売のプリメインアンプです。
本記事では、PM-90の特徴、近いマランツ系アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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Marantz PM-90の概要と特徴

| Marantz PM-90の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | ステレオプリメインアンプ |
| 発売時期 | 1991年 |
| 定価 | 160,000円 |
| 定格出力 | A級動作時:25W+25W(8Ω) AB級動作時:180W+180W(4Ω)、150W+150W(6Ω)、130W+130W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.0015% |
| 重量 | 27.0kg |
Marantz PM-90は、1991年に160,000円で発売されたステレオプリメインアンプです。A級動作時は25W+25W(8Ω)、AB級動作時は130W+130W(8Ω)で、小音量の質感と大出力の余裕を切り替えて使えるモデルです。
特徴①|A級25WとAB級130Wの切替出力

PM-90は小音量と大きめの音量を使い分けやすいですか?
はい。PM-90はA級動作時に25W+25W(8Ω)、AB級動作時に130W+130W(8Ω)の定格出力を持っています。AB級では4Ωで180W+180W、6Ωで150W+150Wも示されており、負荷に応じた出力の見通しを立てやすいアンプです。
A級領域では落ち着いた音量での質感を狙い、AB級領域では大型スピーカーにも余裕を持たせるという、PM-90らしい二面性を楽しめます。
特徴②|4連アクティブ・ボリュームと111dBのSN比
- 全高調波歪率:0.0015%です。
- 周波数特性:10Hz~100kHz +0 -3dBです。
- SN比:High Level:111dBです。
PM-90は4連アクティブ・ボリューム方式を採用しています。ボリュームを絞った状態でもプリ部の残留ノイズを抑える考え方で、実使用時の聴感上のS/Nを意識した設計が特徴です。
特徴③|バランスCD入力と豊富な入出力



PM-90はCD再生を重視したシステムにも使いやすいですか?
はい。PM-90はCDバランス入力1系統、Line入力4系統、Phono入力1系統、Tape入力1系統、プロセッサー入力1系統を備えています。出力端子もTape出力、プロセッサー出力、スピーカー出力2系統があり、CD中心のシステムにも拡張性を持たせやすい構成です。
CDバランス入力を持つ点は、同時代のマランツ上位プリメインらしいポイントです。ライン系を中心に据えながら、レコードや外部機器も組み込みやすくなっています。
特徴④|500VA電源と27.0kgの高剛性筐体
PM-90の消費電力は290W、外形寸法は幅454x高さ170x奥行460mm、重量は27.0kgです。電源部は2つのパワートランスを用いたトータル500VA構成で、重量級プリメインらしい物量感を持っています。
Marantz PM-90と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、Marantz PM-90と同じマランツ系のヴィンテージプリメインアンプを比べます。PM-95、PM-99SE、PM-80aを並べると、PM-90の出力、重量、入力構成の位置づけが見えやすくなります。
| 機種 | 定格出力 | 全高調波歪率 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|---|
| Marantz PM-90 | A級:25W+25W(8Ω) AB級:130W+130W(8Ω) | 0.0015% | 10Hz~100kHz +0 -3dB | 27.0kg |
| Marantz PM-95 | Aクラス:30W+30W(8Ω) ABクラス:120W+120W(8Ω) | 0.008%(20Hz~20kHz、8Ω) | 10Hz~150kHz +0 -3dB | 27.2kg |
| Marantz PM-99SE | A級:30W+30W(8Ω) AB級:130W+130W(8Ω) | 0.005% | 10Hz~100kHz +0 -1dB | 26.0kg |
| Marantz PM-80a | A級:20W+20W(8Ω) AB級:100W+100W(8Ω) | 0.005% | 10Hz~100kHz +0 -1dB | 17.5kg |
Marantz PM-90とMarantz PM-95の比較
Marantz PM-90とMarantz PM-95との比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-90はAB級で130W+130W(8Ω)、PM-95はABクラスで120W+120W(8Ω)です。8Ω時のAB級出力ではPM-90が大きいです。
- A級出力:PM-90は25W+25W(8Ω)、PM-95は30W+30W(8Ω)です。A級出力ではPM-95が大きいです。
- 周波数特性:PM-90は10Hz~100kHz +0 -3dB、PM-95は10Hz~150kHz +0 -3dBです。広帯域表記ではPM-95が伸びています。
- 重量:PM-90は27.0kg、PM-95は27.2kgです。重量はかなり近いです。
Marantz PM-90とMarantz PM-99SEの比較
Marantz PM-90とMarantz PM-99SEとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-90とPM-99SEはいずれもAB級で130W+130W(8Ω)です。8Ω時のAB級出力は同じです。
- A級出力:PM-90は25W+25W(8Ω)、PM-99SEは30W+30W(8Ω)です。A級出力ではPM-99SEが大きいです。
- 全高調波歪率:PM-90は0.0015%、PM-99SEは0.005%です。数値ではPM-90が低いです。
- 重量:PM-90は27.0kg、PM-99SEは26.0kgです。重量ではPM-90が少し重いです。
Marantz PM-90とMarantz PM-80aの比較
Marantz PM-90とMarantz PM-80aとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-90はAB級で130W+130W(8Ω)、PM-80aはAB級で100W+100W(8Ω)です。8Ω時のAB級出力ではPM-90が大きいです。
- A級出力:PM-90は25W+25W(8Ω)、PM-80aは20W+20W(8Ω)です。A級出力でもPM-90が大きいです。
- SN比:PM-90とPM-80aはいずれもHigh Level 111dBです。High LevelのSN比は同じ表記です。
- 重量:PM-90は27.0kg、PM-80aは17.5kgです。筐体重量ではPM-90が重いです。
Marantz PM-90とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


Marantz PM-90は、A級で25W+25W、AB級で130W+130Wの8Ω出力を持つアンプです。ここでは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認しながら、スピーカーとの組み合わせを考えます。
Marantz PM-90とYAMAHA NS-200Mとの組み合わせ
- 互換性:YAMAHA NS-200Mはインピーダンス8Ω、許容入力100W、ミュージック許容入力200W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。PM-90はA級25W+25W、AB級130W+130Wの8Ω出力があるため、小音量から余裕ある音量まで段階的に合わせる使い方が向いています。
- 音質の向上:NS-200Mは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、25cmスプルースコーン型、6cmカーボネイトチタン・セミドーム型、3cmカーボネイトチタン・ドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は40Hz~20000Hz、クロスオーバー周波数は800Hz、5000Hzです。PM-90のA級動作を活かすと、密閉型の中低域を落ち着いて聴きやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:女性ボーカル、ピアノ、室内楽、シティポップ、ジャズに合わせたい組み合わせです。NS-200Mの90dB/W/mという能率とPM-90の出力余裕により、近めのリスニングでも音像を作りやすい構成です。
Marantz PM-90とJBL L112との組み合わせ
- 互換性:JBL L112はインピーダンス8Ω、許容入力80W(連続プログラム)および100W(IEC規格)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは89dB/W/mです。PM-90は8ΩでA級25W+25W、AB級130W+130Wのため、音量管理を丁寧に行いながら力感を引き出す組み合わせです。
- 音質の向上:L112は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、30cmコーン型、13cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載しています。クロスオーバー周波数は1.1kHz、3.7kHzです。PM-90のAB級出力を活かすと、30cmウーファーの低域と中高域の立ち上がりを整えやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、フュージョン、AOR、ソウル、ライブ録音に向いた組み合わせです。L112の89dB/W/mという能率を踏まえ、PM-90ではA級領域から始めて聴感に合わせて音量を決めたい構成です。
Marantz PM-90とKEF Model105/3Sとの組み合わせ
- 互換性:KEF Model105/3Sはインピーダンス4Ω、定格入力150W、最大入力300W、推奨アンプ出力は―、音圧レベルは93dBです。PM-90はAB級で180W+180W(4Ω)の出力を持つため、4Ωトールボーイとして余裕を見ながら音量を整える組み合わせです。
- 音質の向上:Model105/3Sは4ウェイ・5スピーカー・TCC方式・トールボーイ型で、20cmコーン型x2、16cmコーン型x2、16cm同軸型を搭載しています。周波数特性は50Hz~20kHz ±2.5dB、クロスオーバー周波数は160Hz、400Hz、2.8kHzです。PM-90の4Ω出力を使うと、TCC方式の低域と同軸ユニットの定位感をまとめやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、映画音楽、女性ボーカル、アンビエントに合わせたい組み合わせです。Model105/3Sの93dBという音圧レベルとPM-90の出力余裕により、広い音場を落ち着いた音量から作りやすい構成です。
Marantz PM-90は、A級25W+25WとAB級130W+130Wを切り替えられる出力構成に加え、4連アクティブ・ボリュームやCDバランス入力を備えた重量級プリメインアンプです。8Ω、6Ω、4ΩのAB級出力が示されているため、スピーカー選びの目安を作りやすいモデルです。
27.0kgの筐体、290Wの消費電力、High Level 111dBのSN比を含め、1990年代初頭のマランツ上位機らしい存在感があります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Marantz PM-90の詳細スペック一覧
| 型式 | ステレオプリメインアンプ |
| 定価 | 160,000円(1991年発売) |
| 定格出力 | A級動作時:25W+25W(8Ω) AB級動作時:180W+180W(4Ω) 150W+150W(6Ω) 130W+130W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.0015% |
| 周波数特性 | 10Hz~100kHz +0 -3dB |
| SN比 | High Level:111dB |
| 入力端子 | CDバランス入力:1系統 Line入力:4系統 Phono入力:1系統 Tape入力:1系統 プロセッサー入力:1系統 |
| 出力端子 | Tape出力:1系統 プロセッサー出力:1系統 スピーカー出力:2系統 |
| 消費電力 | 290W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅454x高さ170x奥行460mm |
| 重量 | 27.0kg |
