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Marantz PM-95を徹底解説!【TDA1541A-S1搭載】

この記事の概要

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Marantz PM-95は、1988年に319,000円で発売されたデジタルインテグレーテッドアンプです。Aクラス動作とABクラス動作を切り替えられる出力段に加え、D/Aコンバーター部を内蔵し、デジタル入力と本格パワーアンプ部を一体化した上位モデルとして見られます。

本記事では、Marantz PM-95の特徴、他のヴィンテージプリメインアンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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目次

Marantz PM-95の概要と特徴

Marantz PM-95の簡易スペック
型式デジタルインテグレーテッドアンプ
発売時期1988年
定価319,000円
定格出力Aクラス:30W+30W(8Ω)
ABクラス:120W+120W(8Ω)
ABクラス:190W+190W(4Ω)
周波数特性10Hz~150kHz +0 -3dB
重量27.2kg

▼ 詳しいスペックはこちら

PM-95は、Aクラス動作で30W+30W(8Ω)、ABクラス動作で120W+120W(8Ω)を持つデジタルインテグレーテッドアンプです。D/Aコンバーター部は32kHz、44.1kHz、48kHzに対応し、デジタルソースを本体へ直接入力できる点が大きな特徴です。

特徴①|AクラスとABクラスを切り替えられる出力段

PM-95はA級アンプとしても使えるのでしょうか?

はい。PM-95はAクラス動作時に50W+50W(4Ω)、40W+40W(6Ω)、30W+30W(8Ω)の定格出力を持ちます。ABクラス動作時は190W+190W(4Ω)、155W+155W(6Ω)、120W+120W(8Ω)で、聴き方に合わせて動作方式を選べる構成です。

  • Aクラス動作:30W+30W(8Ω)、40W+40W(6Ω)、50W+50W(4Ω)です。
  • ABクラス動作:120W+120W(8Ω)、155W+155W(6Ω)、190W+190W(4Ω)です。
  • ダイナミックパワー:460W+460W(2Ω)です。

特徴②|D/Aコンバーター内蔵のデジタル対応

PM-95はD/Aコンバーター部を内蔵しています。デジタルサンプリング周波数は32kHz、44.1kHz、48kHzに対応し、同軸入力0.5Vp-p/75Ω、光入力-15dBm~-25dBmを備えています。CDプレイヤーなどのデジタル出力を直接受けられるところが魅力です。

D/Aコンバーター部のSN比は106dB(EIAJ)、歪率は0.003%(EIAJ)、ダイナミックレンジは98dBです。デジタル出力は同軸0.5Vp-p/75Ωが用意されています。

特徴③|Power-MOS FETとトリプルプッシュプル

上位機らしいパワーアンプ部

PM-95の出力段はトリプルプッシュプル構成で、Power-MOS FETを採用しています。全高調波歪率は0.008%(20Hz~20kHz、8Ω負荷)、混変調歪率は0.008%(SMPTE)で、大出力と低歪率を両立させた設計です。

出力帯域幅は10Hz~40kHz(8Ω負荷、THD 0.04%)、周波数特性は10Hz~150kHz +0 -3dB、ダンピングファクターは200(8Ω負荷、1kHz)です。

特徴④|27.2kgの高剛性筐体と別売リモコン

PM-95は設置にも気をつけたいアンプですか?

はい。PM-95の最大外形寸法は幅454x高さ170x奥行457mm、重量は27.2kgです。定格消費電力は330Wで、奥行と重量を見込んだラック選びが必要になります。

別売のコマンドマスターRC-95PMも用意されていました。本体側はデジタル入力とアナログ系入力をまとめられるため、リスニング位置からの操作性まで考えると、当時としてはかなり総合力の高い構成です。

Marantz PM-95と他のヴィンテージプリメインアンプとの比較

ここでは、Marantz PM-95とA級動作やデジタル対応に特徴を持つヴィンテージプリメインアンプ3機種を、定格値を中心に並べます。

項目Marantz PM-95Marantz PM-94Marantz PM-84LUXMAN L-570
発売時期/価格1988年/319,000円1985年頃/228,000円1983年頃/125,000円1989年6月/350,000円
型式デジタルインテグレーテッドアンププリメインアンププリメインアンプインテグレーテッド・アンプ
8Ω出力Aクラス:30W+30W
ABクラス:120W+120W
純A級:35W+35W
AB級:140W+140W
AB級:220W+220W
純A級:30W+30W
AB級:120W+120W
A級動作:50W+50W
6Ω出力Aクラス:40W+40W
ABクラス:155W+155W
4Ω出力Aクラス:50W+50W
ABクラス:190W+190W
190W+190W(1kHz)
全高調波歪率0.008%(20Hz~20kHz、8Ω負荷)0.01%(4Ω)
0.005%(8Ω)
0.015%(20Hz~20kHz、8Ω)0.01%以下(8Ω、定格出力、20Hz~20kHz)
周波数特性10Hz~150kHz +0 -3dB20Hz~20kHz +0 -0.2dB20Hz~20kHz +0 -0.2dBCD、Tuner、Line、Tape:10Hz~100kHz -1dB以内
ダンピングファクター200(8Ω負荷、1kHz)120(8Ω)120(8Ω)
D/A部32kHz、44.1kHz、48kHz
SN比:106dB
歪率:0.003%
消費電力330W395W290W270W
外形寸法幅454x高さ170x奥行457mm幅454x高さ146x奥行410mm幅416x高さ146x奥行410mm幅438x高さ176x奥行467mm
重量27.2kg23kg18kg30kg

Marantz PM-95とMarantz PM-94の比較

Marantz PM-95とMarantz PM-94との比較は以下の通りです。

  • A級出力:PM-95は30W+30W(8Ω)、PM-94は35W+35W(8Ω)で、A級領域の出力値はPM-94が大きいです。
  • D/A部:PM-95はD/Aコンバーター部を持ち、PM-94は―のため、デジタル入力まで本体で扱えるのはPM-95です。
  • ダンピングファクター:PM-95は200、PM-94は120で、数値はPM-95の方が高いです。
  • 重量:PM-95は27.2kg、PM-94は23kgで、PM-95の方が重い筐体です。

Marantz PM-95とMarantz PM-84の比較

Marantz PM-95とMarantz PM-84との比較は以下の通りです。

  • 8Ω出力:どちらもA級30W+30W、AB級120W+120Wで、8Ωの出力構成は同じ数値です。
  • 4Ω出力:PM-95はAクラス50W+50W、ABクラス190W+190Wで、PM-84は190W+190W(1kHz)のため、AB級側の4Ω出力は同じ数値です。
  • D/A部:PM-95はD/Aコンバーター部を持ち、PM-84は―のため、デジタル対応ではPM-95が多機能です。
  • 重量:PM-95は27.2kg、PM-84は18kgで、PM-95の方が大幅に重いです。

Marantz PM-95とLUXMAN L-570の比較

Marantz PM-95とLUXMAN L-570との比較は以下の通りです。

  • A級出力:PM-95は30W+30W(8Ω)、L-570は50W+50W(8Ω)で、A級動作の出力値はL-570が大きいです。
  • AB級出力:PM-95はABクラス120W+120W(8Ω)を持ち、L-570はA級動作50W+50Wが示され、出力設計の方向が異なります
  • D/A部:PM-95はD/Aコンバーター部を持ち、L-570は―のため、デジタル入力を使うならPM-95です。
  • 重量:PM-95は27.2kg、L-570は30kgで、L-570の方がやや重いです。

Marantz PM-95とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

Marantz PM-95は、Aクラス動作とABクラス動作を切り替えられる大出力プリメインアンプです。ここでは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認しながら、ヴィンテージスピーカー3機種との組み合わせを考えます。

Marantz PM-95とJBL 4425との組み合わせ

  • 互換性:JBL 4425はインピーダンス8Ω、許容入力200W(連続プログラム)、出力音圧レベル91dB/W/mです。PM-95はABクラスで8Ω 120W+120Wのため、許容入力内で音量を組み立てやすい組み合わせです。推奨アンプ出力は―です。
  • 音質の向上:JBL 4425は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、30cmコーン型とホーン型の構成です。周波数特性は40Hz~16kHz ±3dB、クロスオーバー周波数は1.2kHzです。
  • おすすめの音楽ジャンル:91dB/W/mとホーン型高域を活かして、ジャズ、ロック、ライブ録音、フュージョンを輪郭のある音で楽しみたい人に合います。

Marantz PM-95とTANNOY Ardenとの組み合わせ

  • 互換性:TANNOY Ardenは公称インピーダンス8Ω、許容入力85W、出力音圧レベル91dB/W(新JIS)です。PM-95は8ΩでABクラス120W+120Wのため、許容入力を意識して控えめな音量から始める運用が合います。推奨アンプ出力は―です。
  • 音質の向上:Ardenは2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、38cm同軸型を搭載しています。再生周波数帯域は30Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は1kHz(12dB/oct)です。
  • おすすめの音楽ジャンル:38cm同軸型と91dB/Wの能率を活かして、クラシック、声楽、ジャズ、ホール感のある録音に合わせやすい組み合わせです。

Marantz PM-95とONKYO Scepter 100との組み合わせ

  • 互換性:ONKYO Scepter 100はインピーダンス8Ω、許容入力30W、最大入力60W、出力音圧99dB/W(50cm)です。PM-95は8ΩでAクラス30W+30W、ABクラス120W+120Wのため、Aクラス動作と小音量運用を意識したい組み合わせです。推奨アンプ出力は―です。
  • 音質の向上:Scepter 100は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・フロア型で、35cmコーン型、ホーン型中域、ホーン型高域の構成です。再生周波数帯域は20Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は700Hz、7kHzです。
  • おすすめの音楽ジャンル:高い出力音圧とホーン構成を活かして、ジャズ、ブラス、歌謡曲、古いライブ録音をゆったり鳴らす聴き方に向きます。

Marantz PM-95は、Aクラス動作の質感とABクラス動作の出力を切り替えられる、かなり多機能なデジタルインテグレーテッドアンプです。

高能率スピーカーではAクラス動作を中心に、入力に余裕のあるスピーカーではABクラス動作の出力も活かすと、PM-95らしい懐の深さを楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Marantz PM-95の詳細スペック一覧

項目内容
型式デジタルインテグレーテッドアンプ
定格出力(20Hz~20kHz、両ch動作時)Aクラス動作時:50W+50W(4Ω)
40W+40W(6Ω)
30W+30W(8Ω)
ABクラス動作時:190W+190W(4Ω)
155W+155W(6Ω)
120W+120W(8Ω)
ダイナミックパワー(ABクラス動作時)460W+460W(2Ω)
300W+300W(4Ω)
230W+230W(6Ω)
全高調波歪率0.008%(20Hz~20kHz、8Ω負荷)
混変調歪率0.008%(SMPTE)
出力帯域幅10Hz~40kHz(8Ω負荷、THD 0.04%)
周波数特性10Hz~150kHz +0 -3dB
ダンピングファクター200(8Ω負荷、1kHz)
入力感度/インピーダンス150mV/33kΩ(1kHz)
SN比106dB(Aネットワーク)
D/Aコンバーター部 デジタルサンプリング周波数32kHz、44.1kHz、48kHz
D/Aコンバーター部 SN比106dB(EIAJ)
D/Aコンバーター部 歪率0.003%(EIAJ)
D/Aコンバーター部 ダイナミックレンジ98dB
デジタル入力Coaxial:0.5Vp-p/75Ω
Optical:-15dBm~-25dBm
デジタル出力Coaxial:0.5Vp-p/75Ω
電源電圧AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力330W(電気用品取締法)
最大外形寸法幅454x高さ170x奥行457mm
重量27.2kg
別売コマンドマスター RC-95PM(40,000円)
RC-95PM 最大外形寸法幅260x高さ31x奥行126mm
RC-95PM 重量730g(電池含む)
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