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ONKYO Integra A-927は、1997年発売のヴィンテージなアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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ONKYO Integra A-927の概要と特徴

| ONKYO Integra A-927のスペック | |
|---|---|
| 発売年 | 1997年 |
| 定価 | 95,000円 |
| 型式 | プリメインアンプ |
| 定格出力 | 160W+160W(4Ω)、100W+100W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.04%(定格出力時、8Ω、20Hz~20kHz) |
| 重量 | 18.0kg |
ONKYO Integra A-927は、無帰還パワーアンプを採用したプリメインアンプです。NFBに頼らず全帯域の低歪率化を狙い、ダブルコア・レーザートランスによる電源供給能力も組み合わせています。
以下では、ONKYO Integra A-927の主要な特徴を一つずつ解説していきます。
特徴①|無帰還パワーアンプによる鮮度の高さ
ONKYO Integra A-927の最大の特徴は、パワーアンプ部の電力増幅段からNFBを排除している点です。
NFBは歪率や周波数特性を整えるために広く使われますが、A-927ではNFBに頼らず低歪率を狙っています。音の立ち上がりや勢いを重視した、鮮度感のあるサウンドが魅力です。

NFBって何ですか?
NFBは負帰還のことで、出力信号の一部を入力側へ戻して特性を整える技術です。A-927はパワーアンプ部でこれに頼らず、全帯域の低歪率化を目指した設計になっています。
ボーカルやギターのアタック感をぼかしにくく、録音の勢いを素直に出しやすい方向です。整いすぎた音よりも、音楽の生々しさを求める人に合いやすいアンプです。
- パワーアンプ部に無帰還構成を採用しています。
- 出力インピーダンスの低減も図られています。
- 音の立ち上がりを重視する人に向いています。
特徴②|ダブルコア・レーザートランスの電源余裕
ONKYO Integra A-927は、電源部にダブルコア・レーザートランスを搭載しています。磁気漏れを抑えながら、瞬間的な変化にも連続的な大電流にも対応しやすい電源部を目指しています。
定格出力は8Ωで100W+100W、4Ωで160W+160Wです。さらにダイナミックパワーは2Ωで335W+335Wとされ、スピーカーの負荷変動に対する余裕も意識されています。



レーザートランスって何ですか?
レーザートランスは、オンキヨーが電源供給能力と磁気漏れの低減を狙って採用した電源トランスです。A-927では2つのコアを組み合わせた構造により、瞬発力と安定感の両立を図っています。
低域の押し出しや、音量を上げたときの余裕を重視するなら、A-927の電源設計は大きな魅力になります。
特徴③|Midbass Presenceと実用的な音質調整
A-927は、通常のBass/Trebleに加えてMidbass Presenceを搭載しています。200Hz~300Hzの中低域を調整できるため、部屋のこもり感やボーカルの実在感を補いやすい仕様です。
トーンコントロールを単なる音色調整ではなく、部屋とスピーカーの相性を整える道具として使える点が魅力です。Trebleコントロールは左右独立の二重軸式で、細かなバランス調整にも対応しています。
また、トーン回路をバイパスするダイレクトセレクターや、パワーアンプダイレクトポジションも搭載しています。音作りをしたい人にも、最短経路で聴きたい人にも使いやすいアンプです。
- 200Hz~300Hzの中低域を調整できます。
- 左右独立のTreble調整に対応しています。
- MM/MCフォノイコライザーも搭載しています。
ONKYO Integra A-927と他のヴィンテージアンプとの比較


ONKYO Integra A-927と他のヴィンテージアンプとの比較は以下の通りです。
| 項目 | ONKYO Integra A-927 | Marantz PM-17 | LUXMAN L-505sII | ROTEL RA980BX |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 100W+100W(8Ω) | 60W+60W(8Ω) | 80W+80W(8Ω) | 100W+100W(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.04%(8Ω、20Hz~20kHz) | 0.01%(8Ω、20Hz~20kHz) | 0.005%以下(8Ω、1kHz) | 0.03%以下 |
| ダンピングファクター | 150(8Ω、20Hz~20kHz) | ― | ― | 400 |
| 重量 | 18.0kg | 15.0kg | 17.0kg | 10.1kg |
| 消費電力 | 230W | 180W | 188W | 60W~300W |
| サウンドキャラクター | 無帰還構成の鮮度と力感 | HDAMによる艶と透明感 | 滑らかで厚みのある音 | 制動力とワイドレンジ感 |
ONKYO Integra A-927とMarantz PM-17との比較
ONKYO Integra A-927とMarantz PM-17との比較は以下の通りです。
- 実効出力:A-927は100W+100W(8Ω)、PM-17は60W+60W(8Ω)です。出力の余裕ではONKYO Integra A-927が優れています。
- 高調波歪率:A-927は0.04%、PM-17は0.01%です。数値上の低歪率ではMarantz PM-17が有利です。
- 重量:A-927は18.0kg、PM-17は15.0kgです。筐体の物量感ではONKYO Integra A-927が上回ります。
- 音の方向性:A-927は力感と鮮度、PM-17は艶と中高域の透明感が魅力です。大型スピーカーを余裕で鳴らすならONKYO Integra A-927が選びやすいです。
ONKYO Integra A-927とLUXMAN L-505sIIとの比較
ONKYO Integra A-927とLUXMAN L-505sIIとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:A-927は100W+100W(8Ω)、L-505sIIは80W+80W(8Ω)です。出力ではONKYO Integra A-927が優れています。
- 高調波歪率:L-505sIIは1kHz条件で0.005%以下、A-927は20Hz~20kHzで0.04%です。条件は異なりますが、低歪率の数値ではLUXMAN L-505sIIが目立ちます。
- 重量:A-927は18.0kg、L-505sIIは17.0kgです。重量は近く、わずかにONKYO Integra A-927が上回ります。
- 音の方向性:L-505sIIは滑らかさ、A-927は無帰還構成らしい反応の良さが魅力です。音の勢いを重視するならONKYO Integra A-927が有利です。
ONKYO Integra A-927とROTEL RA980BXとの比較
ONKYO Integra A-927とROTEL RA980BXとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:両機とも100W+100W(8Ω)です。出力ではONKYO Integra A-927とROTEL RA980BXは同等です。
- ダンピングファクター:A-927は150、RA980BXは400です。低域制動の数値ではROTEL RA980BXが優れています。
- 重量:A-927は18.0kg、RA980BXは10.1kgです。筐体の重厚さではONKYO Integra A-927が大きく上回ります。
- 音の方向性:RA980BXは制動力とワイドレンジ感、A-927は電源の余裕と無帰還構成の鮮度が魅力です。中低域の厚みまで求めるならONKYO Integra A-927が魅力的です。
ONKYO Integra A-927とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


ONKYO Integra A-927は8Ω負荷で100W+100W、4Ω負荷で160W+160Wの定格出力を備えています。無帰還パワーアンプの反応の良さを活かすなら、入力余裕があり低域をしっかり受け止められるスピーカーとの組み合わせが向いています。
ONKYO Integra A-927と組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。
- ONKYO D-77FX
- DIATONE DS-77Z
- JBL 4312
以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。
ONKYO Integra A-927とONKYO D-77FXとの組み合わせ
ONKYO Integra A-927とONKYO D-77FXとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:D-77FXは6Ω、最大入力200W(EIAJ)、出力音圧レベル91dB/W/mです。A-927は6Ωで170W+170Wのダイナミックパワーも持つため、音量に余裕を持たせながら力強く鳴らせる組み合わせです。
- 音質の向上:D-77FXは27cmウーファー、16cmスコーカー、ホーン型トゥイーターを備えたバスレフ型で、クロスオーバーは120Hz、2000Hzです。A-927のダンピングファクター150により、中低域の厚みとホーンの抜けを出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ポップス、フュージョン、男性ボーカルに向いています。中低域の押し出しを楽しみたい人に合います。
ONKYO Integra A-927とDIATONE DS-77Zとの組み合わせ
ONKYO Integra A-927とDIATONE DS-77Zとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:DS-77Zは6Ω、最大入力230W(EIAJ)、出力音圧レベル91dB/W/mです。A-927の出力を受け止めやすく、余裕を残してダイナミックに鳴らしやすい組み合わせです。
- 音質の向上:DS-77Zは31cmウーファー、10cmスコーカー、2.5cmドーム型トゥイーターを備えた密閉型で、クロスオーバーは500Hz、4kHzです。A-927の反応の良さにより、締まった低域とボロン高域の見通しを出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、フュージョン、シティポップ、ピアノに向いています。解像感と低域の制動を重視する人に合います。
ONKYO Integra A-927とJBL 4312との組み合わせ
ONKYO Integra A-927とJBL 4312との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:4312は8Ω、許容入力80W(連続プログラム)、出力音圧レベル91dB/W/mです。A-927の8Ω出力100W+100Wでは、音量を上げすぎず余裕を残す運用が向いています。
- 音質の向上:4312は30cmウーファー、13cmスコーカー、3.6cmコーン型トゥイーターを備えたバスレフ型で、クロスオーバーは1.5kHz、6kHzです。A-927の電源余裕により、前に出る中域と弾む低域を作りやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ブルース、ファンク、ライブジャズに向いています。勢いと中域の存在感を重視する人に合います。
ONKYO Integra A-927は、無帰還パワーアンプとダブルコア・レーザートランスを軸に、力感と鮮度を両立したプリメインアンプです。
100W+100Wの定格出力、150のダンピングファクター、Midbass Presenceによる中低域調整を備え、スピーカーをしっかり鳴らしながら部屋に合わせた音作りもできます。1990年代の実用派ヴィンテージアンプとして、今も魅力のある一台です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ONKYO Integra A-927の詳細スペック一覧
| ONKYO Integra A-927のスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 定格出力 | 160W+160W(4Ω、20Hz~20kHz)、100W+100W(8Ω) |
| ダイナミックパワー | 335W+335W(2Ω)、225W+225W(4Ω)、170W+170W(6Ω、1kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.04%(定格出力時、8Ω、20Hz~20kHz) |
| 混変調歪率(70Hz:7kHz=4:1) | 0.04%(定格出力時、8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω、20Hz~20kHz) |
| SN比 | Phono MM:87dB、Phono MC:70dB、CD/Tuner/Line/Tape:105dB、Direct/Power Amp Direct:117dB |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:3.0mV/47kΩ、Phono MC:300μV/100Ω、CD/Tuner/Line/Tape:300mV/25kΩ、Direct/Power Amp Direct:500mV/25kΩ |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 230W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅445x高さ165x奥行434mm |
| 重量 | 18.0kg |
