この記事の概要
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SANSUI A-α9は、コンパクトサイズにサンスイのアンプ技術を凝縮したプリメインアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI A-α9の概要と特徴

| 項目 | SANSUI A-α9 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 60W+60W(6Ω) 50W+50W(8Ω) |
| 実用最大出力 | 85W+85W(EIAJ、6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.008%以下(1kHz) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB |
| ダンピングファクター | 135(8Ω) |
| S/N比 | 102dB以上(Aネットワーク、ショートサーキット) |
| 重量 | 8.3kg |
SANSUI A-α9は、1997年頃に登場したアルフシリーズのプリメインアンプです。実効出力は60W+60W(6Ω)、50W+50W(8Ω)、ダンピングファクターは135(8Ω)で、小型筐体ながらスピーカーをしっかり制御する方向性が見えるモデルです。
特徴①|NEWアドバンスド・ダイアモンド差動回路を搭載
A-α9には、ウイルソンカレントミラー定電流回路にFET素子を追加したNEWアドバンスド・ダイアモンド差動回路が搭載されています。入力段のFET差動アンプを理想的に動作させ、回路内ノイズを抑える狙いが説明されています。

NEWアドバンスド・ダイアモンド差動回路は何が魅力ですか?
魅力は、プリドライブ段への瞬間的な電流供給能力と、入力段の安定した動作を両立しようとしている点です。小型アンプでも立ち上がりの良い再生を狙った回路として、A-α9の性格を支えています。
特徴②|LAPTとツインモノラル構成による反応の良さ
A-α9は、出力トランジスタと内部構成の両面から音の応答性を整えています。
出力トランジスタにはLAPTを採用し、高域の伸びと音への応答性を改善しています。また、パワーアンプ部の回路基板と放熱器をL/Rチャンネルで独立ユニット化したツインモノラルコンストラクションを採用し、左右チャンネル間の相互干渉を抑えています。
- 出力トランジスタにLAPTを採用しています。
- パワーアンプ部をL/Rチャンネルで独立ユニット化しています。
- コンパクトなサイズで左右の見通しを整える構成です。
特徴③|CDダイレクトと3モードプレゼンスで聴き方を調整
A-α9はCDダイレクト機能を搭載しています。CD再生時の信号経路を短くし、接点による信号劣化を防ぐためにリレー切換え方式を採用しています。



小音量で聴くときにも調整しやすいですか?
はい。3モードプレゼンスコントロール機能により、小音量でのリスニング状況やスピーカーの特性に合わせて音質バランスを調整できます。CDはダイレクトに、日常の小音量ではプレゼンスで整えるという使い分けがしやすいアンプです。
SANSUI A-α9と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI A-α9とヴィンテージアンプ3機種を比較します。
対象はSANSUI A-α7、ONKYO A-922MLTD、SANSUI AU-α607NRAです。
| 項目 | SANSUI A-α9 | SANSUI A-α7 | ONKYO A-922MLTD | SANSUI AU-α607NRA |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ | プリメインアンプ | ステレオプリメインアンプ | インテグレーテッドアンプ |
| 実効/定格出力 | 60W+60W(6Ω) 50W+50W(8Ω) | 60W+60W(6Ω) 50W+50W(8Ω) | 60W+60W(4Ω) 43W+43W(8Ω) | 100W+100W(6Ω) 80W+80W(8Ω) |
| 実用最大出力 | 85W+85W(EIAJ、6Ω) | 85W+85W(EIAJ、6Ω) | 85W+85W(4Ω、EIAJ) | ― |
| 全高調波歪率 | 0.008%以下(1kHz) | 0.008%以下(1kHz) | 0.08%(20Hz~20kHz、定格出力時、8Ω) | 0.003%以下(8Ω、実効出力時) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 5Hz~100kHz +0 -3dB(CD) | DC~300kHz +0 -3dB(1W) |
| ダンピングファクター | 135(8Ω) | 135(8Ω) | ― | 150(8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Line:150mV/47kΩ | Phono MM:2.5mV/47kΩ Line:150mV/47kΩ | ― | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:300μV/100Ω CD、Tuner、Line、MD/Tape1、Tape2:150mV/20kΩ |
| 消費電力 | 110W | 110W | 120W | 220W |
| 外形寸法 | 幅283x高さ126x奥行370mm | 幅284x高さ125x奥行370mm | 幅275x高さ118x奥行336mm | 幅432x高さ165x奥行450mm |
| 重量 | 8.3kg | 7.8kg | 7.0kg | 18.0kg |
SANSUI A-α9とSANSUI A-α7との比較
SANSUI A-α9とSANSUI A-α7との比較は以下の通りです。
- 実効出力:どちらも60W+60W(6Ω)、50W+50W(8Ω)です。出力の掲載値は同じ内容です。
- 全高調波歪率:どちらも0.008%以下(1kHz)です。歪率の掲載値も同じ数値です。
- 周波数特性:どちらも5Hz~100kHz +0 -3dBです。広帯域性の掲載値では同等です。
- ダンピングファクター:どちらも135(8Ω)です。スピーカー制動の数値も同じ内容です。
- 外形寸法:A-α9は幅283x高さ126x奥行370mm、A-α7は幅284x高さ125x奥行370mmです。設置寸法は非常に近いです。
- 重量:A-α9は8.3kg、A-α7は7.8kgです。重量ではA-α9が重いです。
SANSUI A-α9とONKYO A-922MLTDとの比較
SANSUI A-α9とONKYO A-922MLTDとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:A-α9は50W+50W、A-922MLTDは43W+43Wです。8Ω時の出力ではA-α9が大きいです。
- 実用最大出力:A-α9は85W+85W(EIAJ、6Ω)、A-922MLTDは85W+85W(4Ω、EIAJ)です。数値は同じですが、負荷条件は異なる掲載条件です。
- 全高調波歪率:A-α9は0.008%以下(1kHz)、A-922MLTDは0.08%(20Hz~20kHz、定格出力時、8Ω)です。掲載条件は異なりますが、数値ではA-α9が小さいです。
- 周波数特性:A-α9は5Hz~100kHz +0 -3dB、A-922MLTDは5Hz~100kHz +0 -3dB(CD)です。周波数レンジの掲載値は同じ範囲です。
- 消費電力:A-α9は110W、A-922MLTDは120Wです。消費電力の数値ではA-922MLTDが大きいです。
- 重量:A-α9は8.3kg、A-922MLTDは7.0kgです。重量ではA-α9が重いです。
SANSUI A-α9とSANSUI AU-α607NRAとの比較
SANSUI A-α9とSANSUI AU-α607NRAとの比較は以下の通りです。
- 6Ω出力:A-α9は60W+60W、AU-α607NRAは100W+100Wです。6Ω時の出力ではAU-α607NRAが大きいです。
- 8Ω出力:A-α9は50W+50W、AU-α607NRAは80W+80Wです。8Ω時の出力でもAU-α607NRAが大きいです。
- 全高調波歪率:A-α9は0.008%以下、AU-α607NRAは0.003%以下です。掲載条件は異なりますが、数値ではAU-α607NRAが小さいです。
- 周波数特性:A-α9は5Hz~100kHz、AU-α607NRAはDC~300kHzです。上限の掲載値ではAU-α607NRAが高いです。
- ダンピングファクター:A-α9は135、AU-α607NRAは150です。数値ではAU-α607NRAが大きいです。
- 重量:A-α9は8.3kg、AU-α607NRAは18.0kgです。物量感ではAU-α607NRAが重いです。
SANSUI A-α9とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI A-α9は6Ωで60W+60W、8Ωで50W+50Wの実効出力を持つプリメインアンプです。
ここでは入力条件と能率を確認しながら鳴らしたいヴィンテージスピーカーとして、CORAL X-V、JBL 4301BWX、SONY SS-G5を取り上げます。
SANSUI A-α9とCORAL X-Vとの組み合わせ
- 互換性:X-Vはインピーダンス6Ω、許容入力として確認できる項目はプログラムソース入力110W、瞬間最大入力220W、出力音圧レベル92dB/W/mです。A-α9は6Ωで60W+60Wなので、プログラムソース入力110Wを見ながら音量を段階的に上げる使い方がしやすいです。
- 音質の向上:X-Vは3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式で、26cmコーン型、7cmドーム型、2cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は30Hz~35kHz、出力音圧レベルは92dB/W/m、クロスオーバー周波数は600Hz、6kHzです。A-α9のダンピングファクター135(8Ω)と合わせると、低域の量感と中高域の抜けを整えやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、フュージョン、80年代ロックに向いています。92dB/W/mの出力音圧レベルがあるため、A-α9のプレゼンスコントロールを使いながら、小音量でも輪郭を出しやすい組み合わせです。
SANSUI A-α9とJBL 4301BWXとの組み合わせ
- 互換性:4301BWXはインピーダンス8Ω、許容入力15W(RMS)、出力音圧レベル88dB/W/mです。A-α9は8Ωで50W+50Wなので、許容入力15W(RMS)を意識して控えめな音量から調整することが大切です。
- 音質の向上:4301BWXは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式で、20cmコーン型と3.6cmコーン型を搭載しています。再生周波数帯域は45Hz~15kHz ±3dB、出力音圧レベルは88dB/W/m、クロスオーバー周波数は2.5kHzです。A-α9のCDダイレクトと合わせると、モニター系らしい中域の明瞭さを活かしやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、ブルース、ボーカルものに向いています。88dB/W/mの出力音圧レベルと15W(RMS)の許容入力を見ながら、近めの距離で音量を作るとまとまりやすいです。
SANSUI A-α9とSONY SS-G5との組み合わせ
- 互換性:SS-G5はインピーダンス8Ω、定格最大入力80W、瞬間最大入力150W、出力音圧レベル93dB/W/mです。A-α9は8Ωで50W+50Wなので、定格最大入力80Wに対して余裕を見ながら音量を整える使い方ができます。
- 音質の向上:SS-G5は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式で、30cmコーン型、8cmバランスドライブ型、2.5cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は35Hz~20000Hz、出力音圧レベルは93dB/W/m、クロスオーバー周波数は600Hz、5500Hzです。A-α9の60W+60W(6Ω)という出力と合わせると、30cmウーファーの低域と中域の定位感を楽しみやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ニューミュージック、ジャズロックに向いています。93dB/W/mの出力音圧レベルがあるため、音量を上げすぎずに、奥行き方向の定位とボーカルの芯を確認しながら鳴らすと聴きやすいです。
SANSUI A-α9は、コンパクトな筐体にNEWアドバンスド・ダイアモンド差動回路、LAPT、ツインモノラル構成、CDダイレクトを詰め込んだプリメインアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から鳴らしていくと、A-α9の反応の良さをつかみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI A-α9の詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 60W+60W(6Ω) 50W+50W(8Ω) |
| 実用最大出力 | 85W+85W(EIAJ、6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.008%以下(1kHz) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB |
| ダンピングファクター | 135(8Ω) |
| S/N比 | 102dB以上(Aネットワーク、ショートサーキット) |
| 入力感度/インピーダンス(1kHz) | Phono MM:2.5mV/47kΩ Line:150mV/47kΩ |
| 定格消費電力 | 110W |
| 外形寸法 | 幅283x高さ126x奥行370mm |
| 重量 | 8.3kg |
