この記事の概要
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SANSUI AU-α507は、重量級電源部を搭載した1986年発売のインテグレーテッドDCアンプです。
本記事では、AU-α507の特徴、同系統アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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SANSUI AU-α507の概要と特徴

| SANSUI AU-α507の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドDCアンプ |
| 発売時期 | 1986年 |
| 定価 | 59,800円 |
| 実効出力 | 90W+90W(6Ω) 80W+80W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.005%以下(8Ω) |
| 重量 | 10.2kg |
SANSUI AU-α507は、1986年に59,800円で発売されたインテグレーテッドDCアンプです。実効出力は90W+90W(6Ω)、80W+80W(8Ω)で、同年のαシリーズにおける扱いやすい中核機として見やすいモデルです。
特徴①|90W+90WのインテグレーテッドDCアンプ
AU-α507は、10Hz~20kHz、両ch駆動で90W+90W(6Ω)、80W+80W(8Ω)の実効出力を備えています。全高調波歪率は0.005%以下で、出力と低歪率のバランスを重視した内容です。
ダンピングファクターは100(8Ω)、スルーレイトは±150V/μsecです。スピーカーの低域を締めながら、反応の速さも意識した設計として見られます。
特徴②|MM/MC対応フォノと200kHzまでのライン特性
- Phono MM入力:2.5mV/47kΩです。
- Phono MC入力:200μV/100Ωです。
- Phono最大許容入力:MM 210mV、MC 25mVです。
- ライン周波数特性:1Hz~200kHz +0 -3dBです。
フォノ入力はMMとMCの両方に対応し、CD、Line、Tape playは1Hz~200kHz +0 -3dBの広い周波数特性を持ちます。レコードとライン入力の両方を1台で楽しみたい場合にまとまりが良い仕様です。
特徴③|重量級電源部と高剛性思想

AU-α507は低域の安定感を狙いやすいですか?
電源部には10,000μF×2のグレート・サプライ電源コンデンサーが採用されています。さらにトランスの不要振動にも配慮されており、10.2kgの筐体で電源と剛性をまとめた作りです。
- 定格消費電力:175Wです。
- 外形寸法:幅448x高さ135x奥行370mmです。
- 重量:10.2kgです。
特徴④|ソースダイレクトと補正機能
ソースダイレクトを搭載しており、アクセサリー回路を経由せずに入力できる構成です。RECセレクターにはOFFポジションがあり、使わない回路を避けて信号経路を整理しやすい点も魅力です。



音質補正も使えますか?
ディフィート機能付きトーンコントロール、サブソニックフィルター、ラウドネスを備えています。Bassは±8dB(100Hz)、Trebleは±8dB(10kHz)で、部屋やスピーカーに合わせて音の量感を調整しやすい仕様です。
SANSUI AU-α507と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI AU-α507と同じ1986年発売のαシリーズ、そして後年の近い価格帯モデルを比べます。出力、歪率、フォノ入力、重量を見ると、それぞれの立ち位置が見えやすくなります。
| 機種 | 実効出力 | 全高調波歪率 | 重量 |
|---|---|---|---|
| SANSUI AU-α507 | 90W+90W(6Ω) 80W+80W(8Ω) | 0.005%以下(8Ω) | 10.2kg |
| SANSUI AU-α607 | 105W+105W(6Ω) 90W+90W(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 15.7kg |
| SANSUI AU-α707 | 160W+160W(6Ω) 130W+130W(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 20.3kg |
| SANSUI AU-α505RX | 80W+80W(8Ω) | 0.04%以下(8Ω) | 10.2kg |
SANSUI AU-α507とSANSUI AU-α607の比較
SANSUI AU-α507とSANSUI AU-α607との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α507は90W+90W(6Ω)と80W+80W(8Ω)、AU-α607は105W+105W(6Ω)と90W+90W(8Ω)です。出力値ではAU-α607が大きいです。
- 全高調波歪率:AU-α507は0.005%以下、AU-α607は0.003%以下です。歪率の数値ではAU-α607が低いです。
- ダンピングファクター:AU-α507は100(8Ω)、AU-α607は80(6Ω)です。条件は異なりますが、どちらも制動力の公開値があります。
- Phono MC入力:AU-α507は200μV/100Ω、AU-α607は300μV/100Ωです。MC入力感度の数値ではAU-α507が小さいです。
- 重量:AU-α507は10.2kg、AU-α607は15.7kgです。筐体重量ではAU-α607が重いです。
SANSUI AU-α507とSANSUI AU-α707の比較
SANSUI AU-α507とSANSUI AU-α707との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α507は80W+80W(8Ω)、AU-α707は130W+130W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではAU-α707が大きいです。
- 全高調波歪率:AU-α507は0.005%以下、AU-α707は0.003%以下です。歪率の数値ではAU-α707が低いです。
- スルーレイト:AU-α507は±150V/μsec、AU-α707は±200V/μsecです。スルーレイトの数値ではAU-α707が大きいです。
- ライン周波数特性:AU-α507は1Hz~200kHz +0 -3dB、AU-α707は1Hz~300kHz +0 -3dBです。上限帯域の表示ではAU-α707が広いです。
- 重量:AU-α507は10.2kg、AU-α707は20.3kgです。重量ではAU-α707が重いです。
SANSUI AU-α507とSANSUI AU-α505RXの比較
SANSUI AU-α507とSANSUI AU-α505RXとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α507は80W+80W(8Ω)、AU-α505RXも80W+80W(8Ω)です。8Ω時の出力値は同じ掲載値です。
- 全高調波歪率:AU-α507は0.005%以下、AU-α505RXは0.04%以下です。歪率の数値ではAU-α507が低いです。
- Phono入力:AU-α507はMM/MC対応、AU-α505RXはMM入力です。レコード入力の幅ではAU-α507が広いです。
- ライン周波数特性:AU-α507は1Hz~200kHz +0 -3dB、AU-α505RXは10Hz~70kHz +0dB、-3dBです。帯域表示ではAU-α507が広いです。
- 重量:AU-α507は10.2kg、AU-α505RXも10.2kgです。重量は同じ掲載値です。
SANSUI AU-α507とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


AU-α507は8Ωで80W+80W、6Ωで90W+90Wの実効出力を備えています。スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、入力値、音圧レベルを見ながら中音量から整えると使いやすいです。
- VICTOR SX-3III
- JBL L112
- TANNOY Cheviot
SANSUI AU-α507 × VICTOR SX-3III
- 互換性:SX-3IIIは6Ω、最大入力60W(ミュージック・パワー)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは89dB/W/mです。AU-α507は6Ωで90W+90Wなので、音量を控えめに始めて、低域の動きと発熱を確認する管理が合います。
- 音質の向上:SX-3IIIは2ウェイ・2スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型で、25cmコーン型と5cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は35Hz~20000Hz、クロスオーバーは1800Hzで、AU-α507の制動感を密閉型の自然な響きに合わせやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ボーカル、ジャズ、室内楽、昭和歌謡に向きます。木質感のある中域と落ち着いた低域を楽しみたい時に合わせやすいです。
SANSUI AU-α507 × JBL L112
- 互換性:L112は8Ω、許容入力80W(連続プログラム)と100W(IEC規格)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは89dB/W/mです。AU-α507は8Ωで80W+80Wなので、連続プログラム値を意識して、音量を急に上げない使い方が合います。
- 音質の向上:L112は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、30cmコーン型、13cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は―、クロスオーバーは1.1kHz、3.7kHzで、AU-α507の低域制動を30cmウーファーの量感に乗せやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、フュージョン、ソウル、ライブ録音に向きます。ベースラインとドラムの厚みを楽しみたい時に合わせやすいです。
SANSUI AU-α507 × TANNOY Cheviot
- 互換性:Cheviotは8Ω、許容入力60W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは89dB/Wです。AU-α507は8Ωで80W+80Wなので、入力値を見ながら、ボリュームを少しずつ上げて音量管理するのが合います。
- 音質の向上:Cheviotは2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式のフロア型で、31.5cm同軸型HPD315Aを搭載します。再生周波数帯域は40Hz~20kHz、クロスオーバーは1kHz(12dB/oct)で、AU-α507の広帯域感を同軸ユニットの定位感に合わせやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズボーカル、アコースティック、映画音楽に向きます。空間のまとまりと声の自然さを楽しみたい時に合わせやすいです。
SANSUI AU-α507は、90W+90W(6Ω)の出力、MM/MC対応フォノ、ソースダイレクトを備えた、1986年のαシリーズらしい実用性の高いプリメインアンプです。
スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、入力値、出力音圧レベルを見ながら、低域のまとまりと中域の見通しが自然に出る音量を探すと楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-α507の詳細スペック一覧
| 型式 | インテグレーテッドDCアンプ |
| 定価 | 59,800円(1986年発売) |
| 実効出力 | 90W+90W(10Hz~20kHz、両ch駆動、6Ω) 80W+80W(10Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.005%以下(実効出力時、8Ω) |
| 混変調歪率 | 0.005%以下 |
| ダンピングファクター | 100(8Ω) |
| TIM歪 | 測定限界以下(SAWTOOTH) |
| スルーレイト | ±150V/μsec |
| 入力感度/入力インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:200μV/100Ω CD、Tuner、Line:150mV/47kΩ Tape play:150mV/47kΩ |
| Phono最大許容入力 | MM:210mV MC:25mV 新IHF、THD 0.01% |
| 周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB CD、Line、Tape play:1Hz~200kHz +0 -3dB |
| SN比 | Phono MM:83dB以上 Phono MC:70dB以上 Tuner、Line、CD:110dB以上 Tape play:110dB以上 |
| トーンコントロール | Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz) |
| サブソニックフィルター | 16Hz(-3dB、6dB/oct) |
| ラウドネス | +8dB(30Hz)、+6dB(10kHz) |
| 定格消費電力 | 175W |
| 外形寸法 | 幅448x高さ135x奥行370mm |
| 重量 | 10.2kg |
