この記事の概要
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SANSUI AU-α507MRVは、1997年に発売されたインテグレーテッドアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-α507MRVの概要と特徴
| 項目 | SANSUI AU-α507MRV |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 実効出力 | 80W+80W(6Ω、20Hz~20kHz、両ch動作) 60W+60W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch動作) |
| ダイナミックパワー | 280W(2Ω) 180W(4Ω) 130W(6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.07%以下(8Ω) |
| 混変調歪率 | 0.07%以下(8Ω) |
| 周波数特性 | CD、Tuner、DVD audio/Line、MD/Tape1、2:DC~200kHz +0 -3dB |
| 消費電力 | 160W(定格) |
| 重量 | 10.5kg |
SANSUI AU-α507MRVは、Pure Non NF回路を搭載したインテグレーテッドアンプです。実効出力は60W+60W(8Ω)、80W+80W(6Ω)、ダイナミックパワーは280W(2Ω)、180W(4Ω)、130W(6Ω)です。中級クラスのサイズに、電流供給と防振を重視した設計を詰め込んだ一台として楽しめます。
特徴①|Pure Non NF回路の電流レスポンス

AU-α507MRVのPure Non NF回路は、どこが見どころですか?
見どころは、出力段がNFの影響を受けずにスピーカードライブへ必要な電流供給を行う考え方です。ダイナミックパワーは2Ωで280W、4Ωで180W、6Ωで130Wとなっており、音楽信号の変化に対する反応を重視した設計がAU-α507MRVの中心です。
特徴②|ストラップ・マウント方式の電源トランス
電源部には、高密度充填材で防振性や耐熱性を強化した電源トランスと、充放電スピードに優れたオーディオ専用電解コンデンサーを採用しています。デジタルソースの大きな変化にも素早く給電することを狙った構成です。
電源トランスは、ボディ上部から吊り下げるストラップ・マウント方式です。トランスの自重を利用して振動の伝達を抑える構造で、筐体内の不要な揺れを減らす方向で作られています。
特徴③|4モードのプレゼンス・コントロール
小型スピーカーや小音量再生で音のバランスを取りたいときに、プレゼンス・コントロールが効いてきます。
- ラウドネス1/2は高域と低域を同時に持ち上げます。
- バス・ブースト1/2は低域だけを上昇させます。
- Bass最大変化量は±8dB(50Hz)です。
- Treble最大変化量は±8dB(10kHz)です。
サブソニックフィルターは16Hz(-3dB、6dB/oct)です。スピーカーのサイズや設置環境に合わせて低域の出方を調整しやすいのが、この世代らしい便利さです。
特徴④|MM/MCフォノと広帯域ライン入力
Phono MCは300μV/100Ω、Phono MMは2.5mV/47kΩに対応します。Phono最大許容入力はMCで25mV、MMで210mVです。



CDやライン入力も広く受けられますか?
受けられます。CD、Tuner、DVD audio/Line、MD/Tape1、2の周波数特性はDC~200kHz +0 -3dBです。レコードとデジタル系ソースの両方を一台で楽しみやすい入力構成になっています。
SANSUI AU-α507MRVと他のヴィンテージアンプとの比較
ここでは、SANSUI AU-α507MRVと、同時期に近いヴィンテージアンプ3機種を比較します。
対象はSANSUI AU-α507XR、DENON PMA-1500R、YAMAHA AX-592です。
| 項目 | SANSUI AU-α507MRV | SANSUI AU-α507XR | DENON PMA-1500R | YAMAHA AX-592 |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ | インテグレーテッドアンプ | プリメインアンプ | プリメインアンプ |
| 8Ω出力 | 60W+60W(20Hz~20kHz) | 60W+60W(20Hz~20kHz) | 70W+70W(20Hz~20kHz) | ― |
| 6Ω出力 | 80W+80W(20Hz~20kHz) | 80W+80W(20Hz~20kHz) | ― | 120W+120W(20Hz~20kHz) |
| 4Ω/2Ω出力 | ダイナミックパワー:280W(2Ω) 180W(4Ω) | ― | 140W+140W(4Ω、1kHz) | ダイナミックパワー:290W+290W(2Ω) |
| 歪率 | 0.07%以下(8Ω、実効出力時) | 0.008%以下(8Ω、実効出力時) | 0.01%(定格出力-3dB時、8Ω、1kHz) | 0.03%(6Ω) |
| ダンピングファクター | ― | 135(8Ω) | ― | 320(20Hz~20kHz、8Ω) |
| 周波数特性 | Line系:DC~200kHz | Line系:DC~200kHz | ― | 20Hz~20kHz ±0.5dB |
| Phono入力 | MC:300μV/100Ω MM:2.5mV/47kΩ | MC:300μV/100Ω MM:2.5mV/47kΩ | MM:2.5mV/47kΩ MC:0.2mV/100Ω | MM、MC対応 数値は― |
| 消費電力 | 160W(定格) 30W(無信号時) | 160W | 250W スタンバイ時:約5W | 180W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ136x奥行365mm | 幅430x高さ135x奥行365mm | 幅434x高さ134x奥行407mm | 幅435x高さ151x奥行396mm |
| 重量 | 10.5kg | 10.5kg | 14.0kg | 10.6kg |
SANSUI AU-α507MRVとSANSUI AU-α507XRとの比較
SANSUI AU-α507MRVとSANSUI AU-α507XRとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:どちらも60W+60Wです。20Hz~20kHzの値は同じ内容です。
- 6Ω出力:どちらも80W+80Wです。20Hz~20kHzの値は同じ内容です。
- 歪率:AU-α507MRVは0.07%以下、AU-α507XRは0.008%以下です。数値ではAU-α507XRが小さいです。
- ダンピングファクター:AU-α507MRVは―、AU-α507XRは135(8Ω)です。数値の明記ではAU-α507XRが確認しやすいです。
- 重量:どちらも10.5kgです。重量は同じ内容です。
SANSUI AU-α507MRVとDENON PMA-1500Rとの比較
SANSUI AU-α507MRVとDENON PMA-1500Rとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-α507MRVは60W+60W、PMA-1500Rは70W+70Wです。20Hz~20kHzの値ではPMA-1500Rが大きいです。
- 4Ω出力:AU-α507MRVはダイナミックパワー180W(4Ω)、PMA-1500Rは140W+140W(4Ω、1kHz)です。条件が異なるため同列では見ず、どちらも4Ω系の余裕を確認できる内容です。
- Phono MC:AU-α507MRVは300μV/100Ω、PMA-1500Rは0.2mV/100Ωです。MC入力感度の数値はPMA-1500Rが小さいです。
- 消費電力:AU-α507MRVは160W、PMA-1500Rは250Wです。定格消費電力ではPMA-1500Rが大きいです。
- 重量:AU-α507MRVは10.5kg、PMA-1500Rは14.0kgです。重量ではPMA-1500Rが重いです。
SANSUI AU-α507MRVとYAMAHA AX-592との比較
SANSUI AU-α507MRVとYAMAHA AX-592との比較は以下の通りです。
- 6Ω出力:AU-α507MRVは80W+80W、AX-592は120W+120Wです。20Hz~20kHzの値ではAX-592が大きいです。
- ダイナミックパワー:AU-α507MRVは280W(2Ω)、AX-592は290W+290W(2Ω)です。表記条件は異なりますが、2Ω時の掲載値ではAX-592が大きいです。
- ダンピングファクター:AU-α507MRVは―、AX-592は320(8Ω)です。数値の明記ではAX-592が確認しやすいです。
- 周波数特性:AU-α507MRVはLine系でDC~200kHz、AX-592は20Hz~20kHzです。上限の数値ではAU-α507MRVが高いです。
- 重量:AU-α507MRVは10.5kg、AX-592は10.6kgです。重量はかなり近い内容です。
SANSUI AU-α507MRVとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ
SANSUI AU-α507MRVは8Ωで60W+60W、6Ωで80W+80Wの実効出力を持つインテグレーテッドアンプです。
ここではPure Non NF回路の反応を音量管理しながら楽しみたいスピーカーとして、VICTOR SX-500Spirit、TANNOY Mercury m2、B&W DM303を取り上げます。
SANSUI AU-α507MRVとVICTOR SX-500Spiritとの組み合わせ
- 互換性:SX-500Spiritはインピーダンス6Ω、定格入力45W、最大入力180W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル90dB/W/mです。AU-α507MRVは6Ωで80W+80Wのため、定格入力45Wを意識し、控えめな音量から段階的に上げる使い方が大切です。
- 音質の向上:SX-500Spiritは2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁型で、20cmコーン型と3.5cmドーム型を搭載しています。周波数特性は40Hz~30kHz、出力音圧レベルは90dB/W/m、クロスオーバー周波数は3kHzです。AU-α507MRVのプレゼンス・コントロールを使うと、密閉型の低域を部屋に合わせて整えやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、ボーカル、室内楽に向いています。90dB/W/mの出力音圧レベルを基準に、低域が膨らむ場合はバス・ブーストを控えめにし、声と弦の余韻を確認すると聴きやすいです。
SANSUI AU-α507MRVとTANNOY Mercury m2との組み合わせ
- 互換性:Mercury m2は入力インピーダンス8Ω、最大許容入力120W(瞬間)、推奨アンプ出力は―、能率88dB/W/m(1kHz)です。AU-α507MRVは8Ωで60W+60Wのため、8Ω接続として、能率88dB/W/mを見ながら音量を少しずつ決める使い方が向いています。
- 音質の向上:Mercury m2は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、16cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載しています。周波数特性は48Hz~20kHz ±3dB、能率は88dB/W/m(1kHz)、クロスオーバー周波数は2.5kHzです。AU-α507MRVのラウドネスやTrebleを使い分けると、小音量でも中高域の抜けを整えやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ブルース、ジャズボーカルに向いています。88dB/W/m(1kHz)の能率を意識し、近距離では音量を控えめに始めると、声とギターの厚みを確認しやすいです。
SANSUI AU-α507MRVとB&W DM303との組み合わせ
- 互換性:DM303は定格インピーダンス8Ω(最低4.3Ω)、許容入力は―、推奨アンプ出力25W~100W(8Ωノンクリッピング)、出力音圧レベル88dB/2.83V/mです。AU-α507MRVは8Ωで60W+60Wのため、推奨アンプ出力の範囲内で、最低4.3Ωも意識して音量を整える使い方がしやすいです。
- 音質の向上:DM303は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、16cmコーン型と2.6cmドーム型を搭載しています。周波数特性は52Hz~30kHz -6dB、72Hz~20kHz ±3dB、出力音圧レベルは88dB/2.83V/m、クロスオーバー周波数は4kHzです。AU-α507MRVのPure Non NF回路と広帯域ライン入力を合わせると、小型バスレフの反応を素直に出しやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ポップス、AOR、アコースティックに向いています。88dB/2.83V/mの出力音圧レベルを見ながら、Bassを上げすぎずに低域とボーカルの距離感を合わせると聴きやすいです。
SANSUI AU-α507MRVは、Pure Non NF回路、ストラップ・マウント方式の電源トランス、4モードのプレゼンス・コントロール、MM/MCフォノを備えた、1990年代後半らしい実用性の高いインテグレーテッドアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から少しずつ調整すると、AU-α507MRVの反応と音色調整をつかみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-α507MRVの詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 実効出力 | 80W+80W(6Ω、20Hz~20kHz、両ch動作) 60W+60W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch動作) |
| ダイナミックパワー | 280W(2Ω) 180W(4Ω) 130W(6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.07%以下(8Ω、20Hz~20kHz、実効出力時) |
| 混変調歪率 | 0.07%以下(8Ω、実効出力時、60Hz:7kHz=4:1、SMPTE法) |
| 入力感度/入力インピーダンス | Phono MC:300μV/100Ω Phono MM:2.5mV/47kΩ CD、Tuner、DVD audio/Line、MD/Tape1、2:150mV/47kΩ |
| 最大許容入力 | Phono MC:25mV Phono MM:210mV (1kHz、THD 0.01%) |
| 周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.5dB CD、Tuner、DVD audio/Line、MD/Tape1、2:DC~200kHz +0 -3dB |
| S/N比 | Phono MC:70dB以上 Phono MM:88dB以上 CD、Tuner、DVD audio/Line、MD/Tape1、2:110dB以上 |
| トーンコントロール | Bass最大変化量:±8dB(50Hz) Treble最大変化量:±8dB(10kHz) |
| サブソニックフィルター | 16Hz(-3dB)、6dB/oct |
| 消費電力 | 160W(定格) 30W(無信号時) |
| 外形寸法 | 幅430x高さ136x奥行365mm |
| 重量 | 10.5kg |
