この記事の概要
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SANSUI AU-α607 Extraは、1988年頃発売のヴィンテージなアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-α607 Extraの概要と特徴

| SANSUI AU-α607 Extraのスペック | |
|---|---|
| 発売時期 | 1988年頃 |
| 定価 | 85,000円 |
| 型式 | α-Xバランスド・インテグレーテッド・アンプ |
| 実効出力 | 105W+105W(6Ω)、90W+90W(8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω) |
| 重量 | 18.0kg |
SANSUI AU-α607 Extraは、α-Xバランス・サーキットやNEWダイアモンド差動回路を採用したプリメインアンプです。105W+105W(6Ω)、ダンピングファクター150、ツイン・モノラル・コンストラクションを備え、607系の扱いやすさに音の安定感を加えています。
特徴①|α-Xバランスとダブルプッシュプル駆動
AU-α607 Extraは、アースを基準にしないバランス増幅方式を採用しています。
信号の増幅だけでなく、電源供給もアース基準から離す考え方です。スピーカーの+側と-側を両方向からドライブすることで、インピーダンス変化や位相変化に対応しやすい構成になっています。

ダブルプッシュプル方式は何が違いますか?
スピーカーを片側だけで押すのではなく、+側と-側の両方から動かす考え方です。AU-α607 Extraでは、低域の制動と音像の安定感につながるポイントです。
特徴②|NEWダイアモンド差動回路の低インピーダンス化
初段には、FETをカスケード接続にしたNEWダイアモンド差動回路を採用しています。回路全体の低インピーダンス化も図られています。
パワーアンプダイレクト時にも、接続機器の出力インピーダンス差による音質への影響を軽減する狙いがあります。入力からパワー段までの安定した伝送がExtraの見どころです。
特徴③|ツイン・モノラル構造とバランス電源
電源部には、アースから独立させたクローズドループ型のバランス電源を採用しています。+側と-側の電流を等しく保つことで、電源のアンバランスを抑える設計です。
- 電源部を中央に配置しています。
- 大型ヒートシンカーにマウントされたパワーアンプ部を左右対称に分離しています。
- L/R間のクロストークや振動干渉を抑える狙いがあります。
特徴④|ダイレクトアクセスロータリースイッチ
AU-α607 Extraは、入力系のソースセレクトを背面端子内側で行うダイレクトアクセスロータリースイッチを採用しています。接点部には金メッキが施されています。
ソースダイレクトでは、バランスボリュームやミューティング、サブソニックフィルターなどを介さず再生できます。余計な経路を減らして鮮度を保つための機能です。
SANSUI AU-α607 Extraと他のヴィンテージアンプとの比較


SANSUI AU-α607 Extraと他のヴィンテージアンプとの比較は以下の通りです。
| 項目 | SANSUI AU-α607 Extra | SANSUI AU-α607i | SANSUI AU-α607 | SANSUI AU-α707i |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 90W+90W(8Ω) | 90W+90W(8Ω) | 90W+90W(8Ω) | 130W+130W(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.003%以下(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω) | 150(8Ω) | 80(6Ω) | 150(8Ω) |
| 重量 | 18.0kg | 16.0kg | 15.7kg | 20.5kg |
| 消費電力 | 250W | 240W | 240W | 320W |
| サウンドキャラクター | NEWダイアモンド差動とツインモノラル構造の安定感 | α-i世代らしい制動感とクリーンな電源感 | 初代α607らしいまとまりと中低域の安定感 | 707系らしい出力余裕と骨太さ |
SANSUI AU-α607 ExtraとSANSUI AU-α607iとの比較
SANSUI AU-α607 ExtraとSANSUI AU-α607iとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:どちらも90W+90W(8Ω)です。出力では同等です。
- 高調波歪率:どちらも0.003%以下です。低歪率では同等です。
- ダンピングファクター:どちらも150(8Ω)です。低域制動の数値では同等です。
- 重量:AU-α607 Extraは18.0kg、AU-α607iは16.0kgです。筐体重量ではSANSUI AU-α607 Extraが上回ります。
- 消費電力:AU-α607 Extraは250W、AU-α607iは240Wです。消費電力ではSANSUI AU-α607 Extraがやや大きいです。
- 音の方向性:AU-α607iはクリーンな制動感、AU-α607 ExtraはNEWダイアモンド差動回路とツインモノラル構造による安定感が魅力です。厚みを加えたいならSANSUI AU-α607 Extraが選びやすいです。
SANSUI AU-α607 ExtraとSANSUI AU-α607との比較
SANSUI AU-α607 ExtraとSANSUI AU-α607との比較は以下の通りです。
- 実効出力:どちらも90W+90W(8Ω)です。8Ω時の出力では同等です。
- 高調波歪率:どちらも0.003%以下です。低歪率では同等です。
- ダンピングファクター:AU-α607 Extraは150(8Ω)、AU-α607は80(6Ω)です。数値上の低域制動ではSANSUI AU-α607 Extraが優れています。
- 重量:AU-α607 Extraは18.0kg、AU-α607は15.7kgです。筐体重量ではSANSUI AU-α607 Extraが上回ります。
- 消費電力:AU-α607 Extraは250W、AU-α607は240Wです。電源規模ではSANSUI AU-α607 Extraがやや大きいです。
- 音の方向性:AU-α607は初代α607らしいまとまり、AU-α607 Extraは低インピーダンス化とツインモノラル構造が魅力です。低域の安定感ではSANSUI AU-α607 Extraが合いやすいです。
SANSUI AU-α607 ExtraとSANSUI AU-α707iとの比較
SANSUI AU-α607 ExtraとSANSUI AU-α707iとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α607 Extraは90W+90W、AU-α707iは130W+130Wです。8Ω時の出力ではSANSUI AU-α707iが優れています。
- 高調波歪率:どちらも0.003%以下です。低歪率では同等です。
- ダンピングファクター:どちらも150(8Ω)です。低域制動の数値では同等です。
- 重量:AU-α607 Extraは18.0kg、AU-α707iは20.5kgです。筐体重量ではSANSUI AU-α707iが上回ります。
- 消費電力:AU-α607 Extraは250W、AU-α707iは320Wです。電源規模ではSANSUI AU-α707iが大きいです。
- 音の方向性:AU-α707iは出力余裕、AU-α607 Extraは扱いやすいサイズと安定した制動感が魅力です。日常的な音量でまとまりを重視するならSANSUI AU-α607 Extraが選びやすいです。
SANSUI AU-α607 Extraとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI AU-α607 Extraは6Ωで105W+105W、8Ωで90W+90Wのプリメインアンプです。ダンピングファクター150を活かすなら、中型ブックシェルフを締まりよく鳴らす組み合わせが向いています。
SANSUI AU-α607 Extraと組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。
- DIATONE DS-77HRX
- VICTOR SX-500Spirit
- JBL 4312
以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。
SANSUI AU-α607 ExtraとDIATONE DS-77HRXとの組み合わせ
SANSUI AU-α607 ExtraとDIATONE DS-77HRXとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:DS-77HRXは6Ω、最大入力230W、出力音圧レベル91dB/W/mです。AU-α607 Extraの6Ω出力105W+105Wと合わせると、音量に余裕を残して31cm密閉型を鳴らす組み合わせです。
- 音質の向上:DS-77HRXは31cmウーファー、10cmスコーカー、2.5cmドーム型トゥイーターを備えた密閉型です。AU-α607 Extraにより、35Hz〜35kHzの締まりと高域の見通しを出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:フュージョン、シティポップ、ジャズ、女性ボーカルに向いています。低域の制動と音像のまとまりを重視する人に合います。
SANSUI AU-α607 ExtraとVICTOR SX-500Spiritとの組み合わせ
SANSUI AU-α607 ExtraとVICTOR SX-500Spiritとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:SX-500Spiritは6Ω、定格入力45W、最大入力180W、出力音圧レベル90dB/W/mです。AU-α607 Extraでは、中音量を中心に密閉2ウェイを丁寧に鳴らす組み合わせです。
- 音質の向上:SX-500Spiritは20cmウーファーと3.5cmドーム型トゥイーターを備えた密閉型です。AU-α607 Extraにより、40Hz〜30kHzの自然な中域と透明感を楽しみやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、アコースティック、ボーカル、室内楽に向いています。小編成の空気感や柔らかい余韻を大切にしたい人に合います。
SANSUI AU-α607 ExtraとJBL 4312との組み合わせ
SANSUI AU-α607 ExtraとJBL 4312との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:JBL 4312は8Ω、許容入力80W、出力音圧レベル91dB/W/mです。AU-α607 Extraの8Ω出力90W+90Wでは、音量を上げすぎずモニターらしい反応を活かす組み合わせです。
- 音質の向上:4312は30cmウーファー、13cmスコーカー、3.6cmコーン型トゥイーターを備えたバスレフ型です。AU-α607 Extraにより、45Hz〜15kHzの押し出しと中域の前進感を出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ジャズ、ファンク、ライブ録音に向いています。リズムの切れとボーカルの存在感を楽しみたい人に合います。
SANSUI AU-α607 Extraの詳細スペック一覧
| SANSUI AU-α607 Extraのスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | α-Xバランスド・インテグレーテッド・アンプ |
| <パワーアンプ部> | |
| 実効出力(10Hz〜20kHz、両ch駆動) | 6Ω:105W+105W、8Ω:90W+90W |
| 全高調波歪率(実効出力時) | 0.003%以下(8Ω) |
| 周波数特性(1W) | DC〜300kHz、+0 -3dB |
| 混変調歪率 | 0.003%以下(8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω) |
| 入力感度 | 1V(Normal) |
| SN比(Aネットワーク) | 120dB以上 |
| TIM歪(SAWTOOTH) | 測定限界値以下 |
| スルーレイト | ±180V/μsec |
| ライズ・タイム | 0.6μsec |
| <プリ部> | |
| 入力感度/インピーダンス(1kHz) | Phono MM:2.5mV/47kΩ、Phono MC:300μV/100Ω、CD、Tuner、Line、Tape Play1・2・3:150mV/20kΩ |
| Phono最大許容入力 | MM(THD 0.01%):210mV、MC(THD 0.1%):21mV |
| 周波数特性 | Phono MM:20Hz〜20000Hz、±0.2dB、CD、Line:DC〜300kHz、+0 -3dB、Tape Play-1、2、3:1Hz〜300kHz +0 -3dB |
| SN比 | Phono MM:88dB以上、Phono MC:70dB以上、CD、Tuner、Line、Tape Play-1・2・3:110dB以上 |
| トーンコントロール最大変化量 | BASS:±6dB(50Hz)、TREBLE:±6dB(15kHz) |
| サブソニックフィルター | 16Hz(-3dB)、6dB/oct |
| ラウドネス | 50Hz:+8dB、10kHz:+6dB |
| オーディオ・ミューティング | -20dB |
| <総合> | |
| 定格消費電力(電気用品取締法) | 250W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ160x奥行450mm |
| 重量 | 18.0kg |
