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SANSUI AU-α707は、1986年発売のヴィンテージなアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-α707の概要と特徴

| SANSUI AU-α707のスペック | |
|---|---|
| 発売年 | 1986年 |
| 定価 | 129,000円 |
| 型式 | インテグレーテッドDCアンプ |
| 実効出力 | 160W+160W(6Ω)、130W+130W(8Ω) |
| ダンピングファクター | 100(6Ω) |
| 重量 | 20.3kg |
SANSUI AU-α707は、α-Xバランスサーキットを採用したサンスイの本格プリメインアンプです。160W+160W(6Ω)、130W+130W(8Ω)の実効出力を持ち、1980年代後半のαシリーズらしい駆動力と高剛性設計を備えています。
特徴①|α-Xバランスサーキットでスピーカーを制御する
AU-α707の中心技術は、サンスイ独自のα-Xバランスサーキットです。
信号回路、電源回路、NFB回路で信号をアースから独立させ、IHM歪などを抑える構成です。スピーカーの+側と-側をそれぞれ専用アンプでドライブするため、スピーカーの動きをアンプ側から積極的に制御しやすい設計になっています。

α-Xバランスは普通のアンプと何が違いますか?
スピーカー端子の片側を単なるアースとして扱わず、+側と-側をそれぞれ駆動する考え方です。AU-α707では、低域の制動感と大音量時の安定感を狙う技術として活かされています。
特徴②|α-Xバランス電源と20.3kgの物量感
電源部にはα-Xバランス電源を採用しています。アースとは独立してエネルギー供給を行い、ACラインからのノイズ混入やスピーカーへ流れ込むアンバランス電流、リップル電流を抑える設計です。
電源トランスには超重量級トランス、コンデンサーにはピュア・フォーカス・コンデンサーやゴールド・サプライ・コンデンサーを採用しています。重量20.3kgの筐体も含め、中低域の押し出しと安定したドライブ感を支える物量が魅力です。
- 定格消費電力は320Wです。
- 外形寸法は幅448x高さ160x奥行441mmです。
- 20kg級の筐体により、α707らしい本格感があります。
特徴③|パワーアンプダイレクトと6連マスターボリューム
AU-α707はパワーアンプダイレクトを搭載しており、入力信号をパワーアンプに直結できます。ダイレクト端子には通常端子とバランス入力の2系統が用意されており、システム構成の自由度も高いです。
ボリュームには専用開発の6連マスターボリュームを採用しています。プリメイン用2連と低インピーダンス型ダイレクトポジション用4連を組み合わせ、音質を損なわない伝送と増幅を狙っています。
特徴④|ソリッドシャーシとCF5/CF12による制振設計
シャーシ構造には新開発のソリッドシャーシを採用しています。外部パネルの内側に剛性の高いセパレーターを設け、アンプ全体の高剛性化と電磁波ノイズのカットを図っています。



CF5やCF12は音に関係しますか?
CF5インシュレーターは荷重バランスを整え、CF12ボンネットは大型ネジ12本でボンネットを固定して共振を抑える設計です。AU-α707では、回路だけでなく筐体振動まで抑える思想が見られます。
SANSUI AU-α707と他のヴィンテージアンプとの比較


SANSUI AU-α707と他のヴィンテージアンプとの比較は以下の通りです。
| 項目 | SANSUI AU-α707 | SANSUI AU-α607 | SANSUI AU-α907 | Pioneer A-150D |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 160W+160W(6Ω)、130W+130W(8Ω) | 105W+105W(6Ω)、90W+90W(8Ω) | 190W+190W(6Ω)、180W+180W(8Ω) | 150W+150W(6Ω)、120W+120W(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.003%以下(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 0.003%(実効出力時) |
| ダンピングファクター | 100(6Ω) | 80(6Ω) | 100(6Ω) | 100(8Ω) |
| 重量 | 20.3kg | 15.7kg | 28.0kg | 16.6kg |
| 消費電力 | 320W | 240W | 370W | 350W |
| サウンドキャラクター | 厚みと制動感を両立したα-Xバランスサウンド | 軽快で扱いやすいα-Xバランスサウンド | 上位機らしい重量感と余裕 | 透明感と瞬発力を重視したノンスイッチングサウンド |
SANSUI AU-α707とSANSUI AU-α607との比較
SANSUI AU-α707とSANSUI AU-α607との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α707は160W+160W(6Ω)、130W+130W(8Ω)、AU-α607は105W+105W(6Ω)、90W+90W(8Ω)です。出力の余裕ではSANSUI AU-α707が優れています。
- 高調波歪率:どちらも0.003%以下(8Ω)です。低歪率の定格では同等です。
- ダンピングファクター:AU-α707は100、AU-α607は80です。数値上の低域制動ではSANSUI AU-α707が優れています。
- 重量:AU-α707は20.3kg、AU-α607は15.7kgです。物量感ではSANSUI AU-α707が上回ります。
- 消費電力:AU-α707は320W、AU-α607は240Wです。電源規模ではSANSUI AU-α707が大きいです。
- 音の方向性:AU-α607は軽快で扱いやすく、AU-α707は出力と制動力に余裕があります。中型から大型スピーカーまで鳴らすならSANSUI AU-α707が選びやすいです。
SANSUI AU-α707とSANSUI AU-α907との比較
SANSUI AU-α707とSANSUI AU-α907との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α707は160W+160W(6Ω)、130W+130W(8Ω)、AU-α907は190W+190W(6Ω)、180W+180W(8Ω)です。出力の余裕ではSANSUI AU-α907が優れています。
- 高調波歪率:どちらも0.003%以下(8Ω)です。低歪率の定格では同等です。
- ダンピングファクター:どちらも100(6Ω)です。低域制動の定格では同等です。
- 重量:AU-α707は20.3kg、AU-α907は28.0kgです。筐体重量ではSANSUI AU-α907が上回ります。
- 消費電力:AU-α707は320W、AU-α907は370Wです。電源規模ではSANSUI AU-α907が大きいです。
- 音の方向性:AU-α907は上位機らしい重量感、AU-α707は出力と設置性のバランスが魅力です。扱いやすさまで含めるならSANSUI AU-α707が現実的に選びやすいです。
SANSUI AU-α707とPioneer A-150Dとの比較
SANSUI AU-α707とPioneer A-150Dとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α707は160W+160W(6Ω)、130W+130W(8Ω)、A-150Dは150W+150W(6Ω)、120W+120W(8Ω)です。出力ではSANSUI AU-α707がわずかに優れています。
- 高調波歪率:AU-α707は0.003%以下、A-150Dは0.003%です。低歪率の定格では同等水準です。
- ダンピングファクター:AU-α707は100(6Ω)、A-150Dは100(8Ω)です。数値上の制動力では同等水準です。
- 重量:AU-α707は20.3kg、A-150Dは16.6kgです。物量感ではSANSUI AU-α707が上回ります。
- 消費電力:AU-α707は320W、A-150Dは350Wです。消費電力の大きさではPioneer A-150Dが上回ります。
- 音の方向性:A-150Dは透明感と瞬発力、AU-α707は中低域の厚みと制動感が魅力です。密度のあるサンスイトーンを重視するならSANSUI AU-α707が合いやすいです。
SANSUI AU-α707とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI AU-α707は、6Ωで160W+160W、8Ωで130W+130Wの実効出力を持つため、能率や許容入力に合わせて音量を管理すれば幅広いヴィンテージスピーカーを鳴らしやすいアンプです。
ここではDIATONEの密閉型ブックシェルフ、JBLのバスレフ型ブックシェルフ、Technicsの密閉型フロア型を選び、AU-α707との相性を解説します。
SANSUI AU-α707とDIATONE DS-1000との組み合わせ
SANSUI AU-α707とDIATONE DS-1000との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:DS-1000は6Ω、最大入力100W(EIAJ)、出力音圧レベル90dB/W/mの3ウェイ密閉型ブックシェルフです。AU-α707の6Ω時160W+160Wは最大入力100Wを超えるため、ボリュームを上げ切らず、低域の過大入力を避ける使い方が大切です。90dB/W/mの能率があるので、家庭内では中音量でも十分な音量と密度を得やすい組み合わせです。
- 音質の向上:DS-1000は27cmコーン型ウーファー、5cmドーム型ミッドレンジ、2.3cmドーム型ツィーターを搭載し、35Hz〜40kHzを再生します。600Hz、5kHzのクロスオーバーを持つ密閉型にAU-α707のダンピングファクター100が加わることで、ハニカム系ウーファーの反応を活かしながら低域を締めやすい音になります。中高域のボロンドームも、α-Xバランスの見通しの良さと相性が良いです。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、フュージョン、シティポップ、女性ボーカルに向いています。AU-α707の中低域の厚みとDS-1000の高解像度な中高域が合わさるため、ベースラインとボーカルの輪郭を両方楽しみたい人に合う組み合わせです。
SANSUI AU-α707とJBL L112との組み合わせ
SANSUI AU-α707とJBL L112との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:JBL L112は8Ω、許容入力80W(連続プログラム)/100W(IEC規格)、出力音圧レベル89dB/W/mの3ウェイ・バスレフ方式ブックシェルフです。AU-α707の8Ω時130W+130Wは許容入力100Wを超えるため、大音量を連続させず、音量に余裕を残して使うのが安全です。89dB/W/mの能率を踏まえると、アンプの駆動力を低域の安定感に振り向ける聴き方が合います。
- 音質の向上:JBL L112は30cmコーン型ウーファー128H、13cmコーン型LE5-12、2.5cmドーム型044を搭載しています。再生周波数帯域の定格記載はありませんが、1.1kHz、3.7kHzのクロスオーバーを持つバスレフ型です。AU-α707の厚みを合わせることで、30cmウーファーの量感を支えながらJBLらしい前に出る中域を作りやすい音になります。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、AOR、ソウル、ファンク、ライブ録音に向いています。AU-α707の制動感とL112のバスレフらしい押し出しが合わさるため、ドラムやベースの勢いを太く聴きたい人に合う組み合わせです。
SANSUI AU-α707とTechnics SB-700との組み合わせ
SANSUI AU-α707とTechnics SB-700との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:SB-700は8Ω、最大許容入力60W、出力音圧レベル95dB/W/mの3ウェイ・5スピーカー密閉型フロア型です。AU-α707の8Ω時130W+130Wは最大許容入力60Wを大きく超えるため、ボリュームを控えめにし、急な大入力を避ける運用が必須です。95dB/W/mの高能率を活かせるため、小さめの出力でも十分な音量を得やすい組み合わせです。
- 音質の向上:SB-700は30cmコーン型ウーファー、15cmドーム型スコーカー2基、10cmドーム型トゥイーター2基を搭載し、25Hz〜20kHzを再生します。600Hz、5kHzのクロスオーバーを持つ密閉型フロア型にAU-α707を合わせることで、高能率スピーカーの伸びやかさを保ちながら低域の輪郭を整えやすい音になります。設置では壁との距離を取り、低域が膨らみすぎない位置を探すと扱いやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズボーカル、歌謡曲、アコースティックに向いています。AU-α707の密度とSB-700の高能率な鳴り方が合わさるため、音量を上げすぎずに広がりと存在感を楽しみたい人に合う組み合わせです。
SANSUI AU-α707の詳細スペック一覧
| SANSUI AU-α707のスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドDCアンプ |
| <パワーアンプ部> | |
| 実効出力 | 160W+160W(6Ω、10Hz〜20kHz、両ch駆動)、130W+130W(8Ω、10Hz〜20kHz、両ch駆動) |
| 全高調波歪率 | 0.003%以下(8Ω、実効出力時) |
| 混変調歪率 | 0.003%以下(8Ω) |
| ダンピングファクター | 100(6Ω) |
| 周波数特性 | DC〜300kHz +0 -3dB(1W) |
| 入力感度/インピーダンス | Normal:1V/5kΩ、Balance:1V/5kΩ(1kHz) |
| SN比 | 120dB以上(Aネットワーク) |
| TIM歪 | 測定限界以下(SAWTOOTH) |
| スルーレイト | ±200V/μsec |
| ライズタイム | 0.5μsec |
| <イコライザー部> | |
| 入力感度/入力インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ、Phono MC:300μV/100Ω、CD、Tuner、Line、Processor:150mV/47kΩ、Tape play/DAT-1、2、3:150mV/47kΩ |
| Phono最大許容入力 | MM:210mV、MC:21mV(新IHF、THD 0.01%) |
| 周波数特性 | Phono MM:20Hz〜20kHz ±0.2dB、CD、Line、Tape play/DAT-1、2、3:1Hz〜300kHz +0 -3dB |
| SN比 | Phono MM:88dB以上、Phono MC:70dB以上、Tuner、Line、CD:110dB以上、Tape play/DAT-1、2、3:110dB以上(1W時) |
| トーンコントロール | Bass:±5dB(50Hz)、Treble:±5dB(15kHz) |
| ターンオーバー周波数 | 75Hz、150Hz、7kHz |
| サブソニックフィルター | 16Hz(-3dB、6dB/oct) |
| ラウドネス | +8dB(50Hz)、+6dB(10kHz) |
| <総合> | |
| 定格消費電力 | 320W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅448x高さ160x奥行441mm |
| 重量 | 20.3kg |
