この記事の概要
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SANSUI AU-α707DRは、1991年発売のヴィンテージなアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-α707DRの概要と特徴

| SANSUI AU-α707DRのスペック | |
|---|---|
| 発売時期 | 1991年 |
| 定価 | 150,000円 |
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 実効出力 | 160W+160W(6Ω)、130W+130W(8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω) |
| 重量 | 22.5kg |
SANSUI AU-α707DRは、NM-LAPTとアドバンスドα-Xバランス回路を採用したプリメインアンプです。160W+160W(6Ω)、ダンピングファクター150、パワーアンプ・ダイレクト、強化ツイン・モノラル構造を備え、707系らしい駆動力と透明感を高めています。
特徴①|NM-LAPTによる低インピーダンス化
AU-α707DRは、オーディオ専用パワートランジスタのNM-LAPTを採用しています。
NM-LAPTは、純銅材を用いて高周波特性と電流限界値を高めたトランジスタです。回路の低インピーダンス化と組み合わせることで、動的な周波数特性と力強い駆動感を狙った設計になっています。

NM-LAPTはどんな部品ですか?
Non Magnetic Linear Amplification Power Transistorの略です。AU-α707DRでは、磁気歪を抑えながら大きな電流を安定して扱うために採用されています。
特徴②|アドバンスドα-Xバランス回路
回路構成には、サンスイ独自のアドバンスドα-Xバランス回路を採用しています。スピーカーを+側と-側の両方からドライブし、アース由来のノイズや逆起電力の影響を抑える考え方です。
さらに、+側と-側にそれぞれ専用アンプを持つ4アンプ構成です。低歪率で力強いプッシュプル駆動を狙っている点がDRらしいポイントです。
特徴③|強化ツイン・モノラル構造
AU-α707DRは、電源部を中央に置き、左右のパワーユニットを対称に配置した強化ツイン・モノラル構造です。電源系と信号系の振動を抑え、音像定位を高める狙いがあります。
- 電源部はクローズドループ構成です。
- 新規開発の電解コンデンサーとパワートランスを採用しています。
- カスタムメイドのファーストリカバリー・ダイオードにより、安定した電源供給を狙っています。
特徴④|パワーアンプ・ダイレクトとバランス入力
AU-α707DRは、デジタルソースをパワーアンプ部へ直接入力するパワーアンプ・ダイレクト入力を搭載しています。さらに、バランス入力にも対応しています。
ソースパワーダイレクトも搭載し、ライン入力をパワーアンプへ直結できます。6連ディテントボリュームにより、音量を絞ったときの左右連動やSN感にも配慮されています。
SANSUI AU-α707DRと他のヴィンテージアンプとの比較


SANSUI AU-α707DRと他のヴィンテージアンプとの比較は以下の通りです。
| 項目 | SANSUI AU-α707DR | SANSUI AU-α707L Extra | SANSUI AU-α707i | SANSUI AU-α907DR |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 130W+130W(8Ω) | 130W+130W(8Ω) | 130W+130W(8Ω) | 160W+160W(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.003%以下(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω) | 150(8Ω) | 150(8Ω) | 150(8Ω) |
| 重量 | 22.5kg | 22.0kg | 20.5kg | 33.0kg |
| 消費電力 | 330W | 330W | 320W | 400W |
| サウンドキャラクター | NM-LAPTとメカニカルフィードバックによる制動感 | LAPTによる滑らかさと707系の駆動力 | α-i世代らしい制動感と電源余裕 | NM-LAPT最上位らしいスケール感 |
SANSUI AU-α707DRとSANSUI AU-α707L Extraとの比較
SANSUI AU-α707DRとSANSUI AU-α707L Extraとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:どちらも130W+130W(8Ω)です。8Ω時の出力では同等です。
- 高調波歪率:どちらも0.003%以下です。低歪率では同等です。
- ダンピングファクター:どちらも150(8Ω)です。低域制動の数値では同等です。
- 重量:AU-α707DRは22.5kg、AU-α707L Extraは22.0kgです。筐体重量ではSANSUI AU-α707DRがわずかに上回ります。
- 消費電力:どちらも330Wです。消費電力では同等です。
- 音の方向性:AU-α707L ExtraはLAPTの滑らかさ、AU-α707DRはNM-LAPTとアイソレーテッド・メカニカル・フィードバックが魅力です。制振まで含めた完成度ではSANSUI AU-α707DRが選びやすいです。
SANSUI AU-α707DRとSANSUI AU-α707iとの比較
SANSUI AU-α707DRとSANSUI AU-α707iとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:どちらも130W+130W(8Ω)です。8Ω時の出力では同等です。
- 高調波歪率:どちらも0.003%以下です。低歪率では同等です。
- ダンピングファクター:どちらも150(8Ω)です。低域制動の数値では同等です。
- 重量:AU-α707DRは22.5kg、AU-α707iは20.5kgです。筐体重量ではSANSUI AU-α707DRが上回ります。
- 消費電力:AU-α707DRは330W、AU-α707iは320Wです。電源規模ではSANSUI AU-α707DRがやや大きいです。
- 音の方向性:AU-α707iは制動感、AU-α707DRはNM-LAPTと強化構造による質感が魅力です。微小信号の見通しまで重視するならSANSUI AU-α707DRが合いやすいです。
SANSUI AU-α707DRとSANSUI AU-α907DRとの比較
SANSUI AU-α707DRとSANSUI AU-α907DRとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α707DRは130W+130W、AU-α907DRは160W+160Wです。8Ω時の出力ではSANSUI AU-α907DRが優れています。
- 高調波歪率:どちらも0.003%以下です。低歪率では同等です。
- ダンピングファクター:どちらも150(8Ω)です。低域制動の数値では同等です。
- 重量:AU-α707DRは22.5kg、AU-α907DRは33.0kgです。筐体重量ではSANSUI AU-α907DRが上回ります。
- 消費電力:AU-α707DRは330W、AU-α907DRは400Wです。電源規模ではSANSUI AU-α907DRが大きいです。
- 音の方向性:AU-α907DRは最上位らしいスケール、AU-α707DRは707系らしい扱いやすさとNM-LAPTの質感が魅力です。設置性と音質のバランスではSANSUI AU-α707DRが選びやすいです。
SANSUI AU-α707DRとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI AU-α707DRは6Ωで160W+160W、8Ωで130W+130Wのプリメインアンプです。NM-LAPTとダンピングファクター150を活かすなら、大型ブックシェルフを力強く制動する組み合わせが向いています。
SANSUI AU-α707DRと組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。
- DIATONE DS-3000
- YAMAHA NS-2000
- JBL 4425MKII
以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。
SANSUI AU-α707DRとDIATONE DS-3000との組み合わせ
SANSUI AU-α707DRとDIATONE DS-3000との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:DS-3000は6Ω、最大入力180W、出力音圧レベル90dB/W/mです。AU-α707DRの6Ω出力160W+160Wと合わせると、音量に余裕を残して大型密閉型を制動する組み合わせです。
- 音質の向上:DS-3000は32cmウーファー、16cmミッドバス、5.0cmドーム型ミッドハイ、2.3cmドーム型トゥイーターを備えたアコースティック・エアーサスペンション方式です。AU-α707DRにより、25Hz〜40kHzの広帯域と量感ある低域を出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、フュージョン、ジャズ、女性ボーカルに向いています。広い音場と低域の密度を重視する人に合います。
SANSUI AU-α707DRとYAMAHA NS-2000との組み合わせ
SANSUI AU-α707DRとYAMAHA NS-2000との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:NS-2000は6Ω、許容入力125W、ミュージック許容入力250W、出力音圧レベル90dB/W/mです。AU-α707DRでは、音量を上げすぎず大型密閉型を鳴らす組み合わせです。
- 音質の向上:NS-2000は30cmウーファー、8.8cmドーム型スコーカー、3.0cmドーム型トゥイーターを備えた密閉型です。AU-α707DRにより、28Hz〜20kHzの低域制動とベリリウム中高域を楽しみやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、ピアノ、女性ボーカルに向いています。透明感と低域の安定感を重視する人に合います。
SANSUI AU-α707DRとJBL 4425MKIIとの組み合わせ
SANSUI AU-α707DRとJBL 4425MKIIとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:4425MKIIは8Ω、許容入力200W、出力音圧レベル91dB/W/mです。AU-α707DRの8Ω出力130W+130Wと合わせると、ホーン型モニターを余裕を持って鳴らす組み合わせです。
- 音質の向上:4425MKIIは30cmウーファーと5cmドライバー+バイ・ラジアルホーンを備えた2ウェイ・バスレフ型です。AU-α707DRにより、35Hz〜20kHzの押し出しとホーンの音離れを出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、ロック、ソウル、ライブ録音に向いています。ドラムやベースのアタックを楽しみたい人に合います。
SANSUI AU-α707DRは、NM-LAPTとアドバンスドα-Xバランス回路を組み合わせた、707系DR世代の中核プリメインアンプです。
大型密閉型やホーン系モニターと合わせると、音像定位と低域制動を楽しみやすいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-α707DRの詳細スペック一覧
| SANSUI AU-α707DRのスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| <パワーアンプ部> | |
| 実効出力(10Hz〜20kHz、両ch駆動) | 160W+160W(6Ω)、130W+130W(8Ω) |
| ダイナミックパワー | 405W(2Ω)、320W(4Ω)、210W(6Ω) |
| 全高調波歪率(実効出力時) | 0.003%以下(8Ω) |
| 混変調歪率 | 0.003%以下(8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω) |
| 周波数特性(1W) | DC〜300kHz +0 -3dB |
| 入力感度/インピーダンス | 1V/5kΩ(1kHz) |
| SN比(Aネットワーク) | 120dB以上 |
| TIM歪(SAWTOOTH) | 測定限界値以下 |
| スルーレイト | 200V/μsec |
| ライズ・タイム | 0.5μsec |
| <プリ部> | |
| 入力感度/インピーダンス(1kHz) | Phono MM:2.5mV/47kΩ、Phono MC:300μV/100Ω、CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2、3:150mV/20kΩ |
| Phono最大許容入力 | MM(THD 0.01%):210mV、MC(THD 0.1%):21mV |
| 周波数特性 | Phono MM:20Hz〜20kHz ±0.2dB、CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2、3:DC〜200kHz +0 -3dB |
| SN比 | Phono MM:88dB以上、Phono MC:70dB以上、CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2、3:110dB以上 |
| トーンコントロール | Bass:±6dB(50Hz)、Treble:±6dB(15kHz) |
| サブソニックフィルター | 16Hz(-3dB)、6dB/oct |
| ラウドネス | +4dB(50Hz)、+3dB(10kHz) |
| <総合> | |
| 定格消費電力 | 330W |
| 外形寸法 | 幅460x高さ159x奥行446mm |
| 重量 | 22.5kg |
