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SANSUI(サンスイ) AU-α907DRを徹底解説!【13kg級トランス】

この記事の概要

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SANSUI AU-α907DRは、1990年発売のヴィンテージなアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

SANSUI AU-α907DRの概要と特徴

SANSUI AU-α907DRのスペック
発売年1990年
定価250,000円
型式インテグレーテッドアンプ
実効出力190W+190W(6Ω)、160W+160W(8Ω)
ダンピングファクター150(8Ω)
重量33.0kg

▼ 詳しいスペックはこちら

SANSUI AU-α907DRは、DRシリーズの上級プリメインアンプです。アドバンスドα-Xバランス回路、NM-LAPT、13kg級のIDEAL SILENT POWER TRANSFORMERを組み合わせ、サンスイらしい密度と制動感を高い水準でまとめています。

特徴①|アドバンスドα-Xバランス回路で信号を力強く扱う

AU-α907DRの中心には、アドバンスドα-Xバランス回路があります。

信号の+側と-側を対称に扱うことで、グラウンド由来の揺らぎを抑えながらスピーカーを駆動する設計です。実効出力は190W+190W(6Ω)、160W+160W(8Ω)で、当時のプリメインアンプとしてもかなり余裕のある数値です。

アドバンスドα-Xバランス回路

スピーカー端子まで信号の+側と-側を積極的に制御し、音の輪郭と低域の安定感を狙うサンスイ独自の回路思想です。音像の重心を崩しにくいことが大きな魅力です。

特徴②|NM-LAPTが滑らかな質感と瞬発力を支える

パワー段には、従来のLAPTを発展させたNM-LAPTが使われています。AU-α907DRでは、低歪率だけでなく、音の立ち上がりや余韻の整い方にも配慮した構成です。

  • 全高調波歪率:0.003%以下(8Ω、実効出力時)
  • 混変調歪率:0.003%以下(8Ω)
  • スルーレイト200V/μsec

数値だけを見ると硬派ですが、狙いは単なるパワーではありません。小音量でも輪郭を曖昧にしにくく、ボーカルや弦の表情を丁寧に出しやすいアンプです。

特徴③|13kg級トランスが電源の余裕を作る

AU-α907DRでは、約13kgのIDEAL SILENT POWER TRANSFORMERが採用されています。電源部の物量は、低域の沈み込みや大音量時の安定感に直結しやすい部分です。

トランスが重いと何が変わりますか?

急に大きな音が入ったときに、電源がへたりにくくなります。AU-α907DRはダイナミックパワー580W(2Ω)、390W(4Ω)、310W(6Ω)という瞬発力も備えており、余裕のある鳴らし方ができます。

特徴④|33.0kgの筐体が音像の安定感に効く

筐体は33.0kgと非常に重量級です。単に重いだけでなく、電源部、ヒートシンク、シャーシ、インシュレーターまで含めて振動を抑える思想が見えます。

重量級アンプの良さ

重量級アンプは、シャーシの不要振動や電源部の揺らぎを抑えやすくなります。AU-α907DRの33.0kgは、音像の芯と低域の安定感を重視した設計を示す数値です。

特徴⑤|フォノ入力とソースパワーダイレクトで使い分けやすい

AU-α907DRは、アナログ再生とライン入力のどちらにも対応しやすいアンプです。

PhonoはMMとMCの両方に対応し、パワーアンプ部はDC〜300kHz +0 -3dBの周波数特性を持っています。さらにソースパワーダイレクトも備えており、信号経路をシンプルにして聴きたい人にも扱いやすい構成です。

SANSUI AU-α907DRと他のヴィンテージアンプとの比較

SANSUI AU-α907DRと他のヴィンテージアンプとの比較は以下の通りです。

項目SANSUI AU-α907DRSANSUI AU-α907L ExtraSANSUI AU-α907iYAMAHA A-2000a
実効出力190W+190W(6Ω)、160W+160W(8Ω)190W+190W(6Ω)、160W+160W(8Ω)190W+190W(6Ω)、160W+160W(8Ω)150W+150W(6Ω)、130W+130W(8Ω)
高調波歪率0.003%以下(8Ω)0.003%以下(8Ω)0.003%以下(8Ω)0.003%(6Ω、定格出力時)
ダンピングファクター150(8Ω)150(8Ω)150(8Ω)200以上(8Ω)
重量33.0kg33.0kg28.0kg26kg
消費電力400W400W400W420W
サウンドキャラクターNM-LAPTと大型電源による緻密で厚みのある音LAPT系の滑らかさと物量感を併せ持つ音α-Xバランスらしい密度と力感のある音Dual Amp Class A with ZDRの滑らかな音

SANSUI AU-α907DRとSANSUI AU-α907L Extraとの比較

SANSUI AU-α907DRとSANSUI AU-α907L Extraとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:どちらも190W+190W(6Ω)、160W+160W(8Ω)です。出力規模は同等です
  • 高調波歪率:どちらも0.003%以下(8Ω)です。数値上の低歪率は同等です
  • ダンピングファクター:どちらも150(8Ω)です。低域制動の数値では同等です
  • 重量:どちらも33.0kgです。筐体の物量では同等です
  • 消費電力:どちらも400Wです。電源規模の目安では同等です
  • 音の方向性:AU-α907DRはNM-LAPTとIDEAL SILENT POWER TRANSFORMERの緻密さ、AU-α907L ExtraはLAPT系の滑らかさが魅力です。解像感と低域の締まりを重視するならSANSUI AU-α907DRが合いやすいです。

SANSUI AU-α907DRとSANSUI AU-α907iとの比較

SANSUI AU-α907DRとSANSUI AU-α907iとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:どちらも190W+190W(6Ω)、160W+160W(8Ω)です。出力規模は同等です
  • 高調波歪率:どちらも0.003%以下(8Ω)です。低歪率の数値では同等です
  • ダンピングファクター:どちらも150(8Ω)です。数値上の制動力は同等です
  • 重量:AU-α907DRは33.0kg、AU-α907iは28.0kgです。筐体重量ではSANSUI AU-α907DRが上回ります
  • 消費電力:どちらも400Wです。電源規模の目安では同等です
  • 音の方向性:AU-α907iはα-Xバランス初期の力感、AU-α907DRはNM-LAPTとDR世代の洗練が魅力です。細部の見通しと落ち着いた厚みを求めるならSANSUI AU-α907DRが選びやすいです。

SANSUI AU-α907DRとYAMAHA A-2000aとの比較

SANSUI AU-α907DRとYAMAHA A-2000aとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:AU-α907DRは190W+190W(6Ω)、160W+160W(8Ω)、A-2000aは150W+150W(6Ω)、130W+130W(8Ω)です。出力ではSANSUI AU-α907DRが優れています
  • 高調波歪率:AU-α907DRは0.003%以下(8Ω)、A-2000aは0.003%(6Ω、定格出力時)です。数値上は近い水準です
  • ダンピングファクター:AU-α907DRは150(8Ω)、A-2000aは200以上(8Ω)です。数値上の制動力ではYAMAHA A-2000aが優れています
  • 重量:AU-α907DRは33.0kg、A-2000aは26kgです。筐体重量ではSANSUI AU-α907DRが上回ります
  • 消費電力:AU-α907DRは400W、A-2000aは420Wです。消費電力の大きさではYAMAHA A-2000aが上回ります
  • 音の方向性:A-2000aはDual Amp Class A with ZDRによる滑らかさ、AU-α907DRは厚みと制動感が魅力です。低域の押し出しと音像の密度を重視するならSANSUI AU-α907DRが合いやすいです。

SANSUI AU-α907DRとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

SANSUI AU-α907DRは、160W+160W(8Ω)の実効出力とダンピングファクター150(8Ω)を備えているため、大型ウーファーや低能率寄りのスピーカーも落ち着いて鳴らしやすいアンプです。ここでは、性格の異なるヴィンテージスピーカーとの相性を見ていきます。

SANSUI AU-α907DRとDIATONE DS-5000との組み合わせ

SANSUI AU-α907DRとDIATONE DS-5000との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:DS-5000は6Ω、最大入力250W(EIAJ)、出力音圧レベル93dB/W/mの4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型です。AU-α907DRの6Ω時190W+190Wは最大入力に対して余裕を残せるため、家庭内では音量を上げ切らずに厚みを出しやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:DS-5000は40cmコーン型ウーファー、25cmコーン型ミッドバス、6.5cmドーム型ミッドハイ、2.3cmドーム型トゥイーターを搭載し、再生周波数帯域は20Hz〜60kHzです。クロスオーバーは300Hz、1.25kHz、4kHzで、AU-α907DRの低域制動が加わることで、40cmウーファーの量感を膨らませすぎず、バスレフ型のスケールを整えやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、フュージョン、女性ボーカルに向いています。DS-5000の広帯域とAU-α907DRの厚みが合わさるため、大編成の奥行きやピアノの芯を丁寧に聴きたい人に合う組み合わせです。

SANSUI AU-α907DRとJBL 4344との組み合わせ

SANSUI AU-α907DRとJBL 4344との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:JBL 4344は8Ω、ネットワーク時の許容入力120W、出力音圧レベル93dB/W/mの4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型です。AU-α907DRの8Ω時160W+160Wはスピーカーの許容入力を超える余裕を持つため、ボリュームを上げ切らずに使うことが大切です。
  • 音質の向上:4344は38cmコーン型ウーファー、25cmコーン型ミッドバス、ホーン型ミッドレンジ、ホーン型トゥイーターを備え、周波数特性は35Hz〜20kHzです。AU-α907DRの厚みのある駆動力により、バスレフ型の低域を締めながら、ホーンの明瞭さを前に出しやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンル:ロック、ジャズ、ファンク、ライブ音源に向いています。4344の高能率とAU-α907DRの瞬発力を組み合わせることで、ドラムやベースの立ち上がりを力強く楽しみたい人に合う音になります。

SANSUI AU-α907DRとTANNOY Edinburgh/HWとの組み合わせ

SANSUI AU-α907DRとTANNOY Edinburgh/HWとの組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:Edinburgh/HWは8Ω、許容入力100W連続、350Wピーク、出力音圧レベル92dB/W/1mの2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型です。AU-α907DRの8Ω時160W+160Wは連続許容入力を超える余裕を持つため、大音量では入力過多にならないよう慎重に調整する組み合わせです。
  • 音質の向上:Edinburgh/HWは30cm同軸型ユニット(3149)を搭載し、再生周波数帯域は30Hz〜20kHz ±3dBです。クロスオーバーは1.2kHz(12dB/oct)で、同軸ユニットらしい定位感にAU-α907DRの厚みが加わることで、ボーカルや弦楽器の質感を豊かに出しやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ボーカル、室内楽、アコースティックに向いています。Edinburgh/HWの同軸らしいまとまりとAU-α907DRの滑らかな中低域により、声や弦の余韻をゆったり聴きたい人に合う組み合わせです。

SANSUI AU-α907DRの詳細スペック一覧

SANSUI AU-α907DRのスペック詳細
型式インテグレーテッドアンプ
<パワーアンプ部>
定格出力6Ω:190W+190W(20Hz〜20kHz、両ch同時作動、THD0.003%)、8Ω:160W+160W(20Hz〜20kHz、両ch同時作動、THD0.003%)
全高調波歪率0.003%以下(定格出力時、20Hz〜20kHz、8Ω負荷)
周波数特性DC〜300kHz +0 -3dB(1W出力時)
混変調歪率0.003%以下(8Ω負荷時)
ダンピングファクター150(8Ω)
入力感度/インピーダンス1V/5kΩ(1kHz)
SN比120dB以上(Aネットワーク)
ダイナミックパワー6Ω:310W、4Ω:390W、2Ω:580W
TIM歪測定限界値以下(SAWTOOTH)
スルーレイト200V/μsec
ライズ・タイム0.5μsec
<プリ部>
入力感度/インピーダンスPhono MM:2.5mV/47kΩ、Phono MC:300μV/100Ω、CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2、3:150mV/20kΩ(1kHz)
Phono最大許容入力MM:250mV(THD 0.01%)、MC:25mV(THD 0.1%)
周波数特性Phono MM:20Hz〜20kHz ±0.2dB、CD、Tuner、Line、Tape/DAT-1、2、3:DC〜300Hz +0 -3dB
SN比Phono MM:90dB以上、Phono MC:75dB以上、CD、Tuner、Line、Tape/DAT-1、2、3:110dB以上
トーンコントロールBASS:±5dB(50Hz)、TREBLE:±5dB(15kHz)
サブソニックフィルター16Hz(-3dB)、6dB/oct
ラウドネス50Hz:+4dB、10kHz:+3dB
<総合>
定格消費電力400W
外形寸法幅460x高さ159x奥行446mm
重量33.0kg
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