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SANSUI AU-07 Anniversary Modelは、1996年発売のヴィンテージなアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-07 Anniversary Modelの概要と特徴

| SANSUI AU-07 Anniversary Modelのスペック | |
|---|---|
| 発売時期 | 1996年 |
| 定価 | 450,000円 |
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 実効出力 | 90W+90W(8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω) |
| 重量 | 34.0kg |
SANSUI AU-07 Anniversary Modelは、07シリーズ誕生20年を記念して発売された上級プリメインアンプです。Advanced Hyper α-Xバランス回路、NM-LAPT、大型低振動トランス、テフロン基板などを採用し、1990年代後半のサンスイらしい物量投入が目立ちます。
特徴①|Advanced Hyper α-Xバランス回路を搭載する
AU-07 Anniversary Modelの中核は、Advanced Hyper α-Xバランス回路です。
この回路は、伝送・増幅過程で発生する動的歪を抑えるために開発されています。パワー段とドライバー段をクローズドループ化し、音の入口から出口まで安定した動作環境を作る考え方です。

Advanced Hyper α-Xバランス回路は何がポイントですか?
アース基準の影響を抑え、信号の両側をバランスよく扱うことで、ノイズや歪の混入を抑える方向の設計です。透明感と低域制動を両立しやすい構成として見どころがあります。
特徴②|NM-LAPTと大型低振動トランスを組み合わせる
パワー段にはオーディオ専用デバイスのNM-LAPTを採用しています。さらに電源部には大型・低振動トランスを搭載し、8Ωで90W+90W、6Ωで110W+110Wの実効出力を確保しています。
- 全高調波歪率は0.003%以下(8Ω)です。
- ダンピングファクターは150(8Ω)です。
- スルーレイトは200V/μsec、ライズタイムは0.5μsecです。
大出力をひたすら押すタイプというより、瞬間的な信号の立ち上がりや小音量時のエネルギー感まで整える方向です。34.0kgの重量にも、電源部と筐体を含めた作り込みが表れています。
特徴③|テフロン基板と強化ツイン・モノラル構造を採用する
AU-07 Anniversary Modelは、パワーユニットにテフロン基板を採用しています。誘電率や誘電正接の小ささを活かし、微小信号の純度を保つための素材選定が行われています。



テフロン基板は音に関係しますか?
回路図上の性能だけでなく、基板の電気特性や振動まで含めて音質を整える考え方です。AU-07 Anniversary Modelでは、強化ツイン・モノラル・コンストラクションと合わせて、左右の干渉や振動伝達を抑えています。
マスターボリュームとシャーシの間、NM-LAPTと放熱器の間には純銅材やテフロンシート、テフロンテープも使われています。こうした処理により、電気的な性能と機械的な安定性を同時に追い込んでいます。
特徴④|WBT端子と天然銘木サイドウッドで20周年機らしさを高める
記念モデルらしい外装と端子の作り込みも、AU-07 Anniversary Modelの大きな魅力です。
スピーカー端子とダイレクト入力端子には、ドイツWBT社製のOFC合金・24カラット硬化金メッキ端子を採用しています。さらに、楽器用天然銘木無垢材をポリエステル鏡面仕上げしたサイドウッドを備えています。
フォノイコライザーはMC/MM対応、バランス/CD/Line対応のパワーアンプ・ダイレクト入力、ソースパワーダイレクトも備えています。アナログ再生からライン入力まで幅広く使える高級プリメインとして設計されています。
SANSUI AU-07 Anniversary Modelと他のヴィンテージアンプとの比較


SANSUI AU-07 Anniversary Modelと他のヴィンテージアンプを比較すると、以下のようになります。
| 項目 | SANSUI AU-07 Anniversary Model | SANSUI AU-α907MR | SANSUI AU-X1111MOS VINTAGE | SANSUI AU-α907 |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 90W+90W(8Ω) | 160W+160W(8Ω) | 110W+110W(8Ω) | 180W+180W(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.003%以下(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 0.008%(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω) | 150(8Ω) | 200(8Ω) | 100(6Ω) |
| 重量 | 34.0kg | 33.0kg | 35.1kg | 28.0kg |
| 消費電力 | 280W | 400W | 350W | 370W |
| サウンドキャラクター | 20周年記念機らしい高密度で透明な方向性 | New Hyper α-X世代の力強さ | MOS VINTAGEらしい滑らかさと物量感 | 初期α-Xらしい骨太な駆動感 |
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとSANSUI AU-α907MRとの比較
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとSANSUI AU-α907MRとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-07 Anniversary Modelは90W+90W、AU-α907MRは160W+160Wです。8Ω時の出力ではSANSUI AU-α907MRが優れています。
- 高調波歪率:どちらも0.003%以下です。低歪率の定格では同等です。
- ダンピングファクター:どちらも150です。低域制動の定格では同等です。
- 重量:AU-07 Anniversary Modelは34.0kg、AU-α907MRは33.0kgです。筐体重量ではSANSUI AU-07 Anniversary Modelがわずかに上回ります。
- 消費電力:AU-07 Anniversary Modelは280W、AU-α907MRは400Wです。電源規模ではSANSUI AU-α907MRが大きいです。
- 音の方向性:AU-α907MRは出力余裕と力感、AU-07 Anniversary Modelは20周年モデルらしい素材投入と透明感が魅力です。記念モデルの密度感を重視するならSANSUI AU-07 Anniversary Modelが選びやすいです。
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとSANSUI AU-X1111MOS VINTAGEとの比較
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとSANSUI AU-X1111MOS VINTAGEとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-07 Anniversary Modelは90W+90W、AU-X1111MOS VINTAGEは110W+110Wです。8Ω時の出力ではSANSUI AU-X1111MOS VINTAGEが優れています。
- 高調波歪率:AU-07 Anniversary Modelは0.003%以下、AU-X1111MOS VINTAGEは0.008%です。数値上の低歪率ではSANSUI AU-07 Anniversary Modelが有利です。
- ダンピングファクター:AU-07 Anniversary Modelは150、AU-X1111MOS VINTAGEは200です。低域制動の数値ではSANSUI AU-X1111MOS VINTAGEが上回ります。
- 重量:AU-07 Anniversary Modelは34.0kg、AU-X1111MOS VINTAGEは35.1kgです。物量ではSANSUI AU-X1111MOS VINTAGEがわずかに上回ります。
- 消費電力:AU-07 Anniversary Modelは280W、AU-X1111MOS VINTAGEは350Wです。電源規模ではSANSUI AU-X1111MOS VINTAGEが大きいです。
- 音の方向性:AU-X1111MOS VINTAGEはMOSらしい滑らかさ、AU-07 Anniversary ModelはNM-LAPTとテフロン基板による透明感が特徴です。端正で現代的な見通しを求めるならSANSUI AU-07 Anniversary Modelが合いやすいです。
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとSANSUI AU-α907との比較
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとSANSUI AU-α907との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-07 Anniversary Modelは90W+90W、AU-α907は180W+180Wです。8Ω時の出力ではSANSUI AU-α907が優れています。
- 高調波歪率:どちらも0.003%以下です。低歪率の定格では同等です。
- ダンピングファクター:AU-07 Anniversary Modelは150(8Ω)、AU-α907は100(6Ω)です。定格条件は異なりますが、数値ではSANSUI AU-07 Anniversary Modelが大きいです。
- 重量:AU-07 Anniversary Modelは34.0kg、AU-α907は28.0kgです。筐体重量ではSANSUI AU-07 Anniversary Modelが上回ります。
- 消費電力:AU-07 Anniversary Modelは280W、AU-α907は370Wです。電源規模ではSANSUI AU-α907が大きいです。
- 音の方向性:AU-α907は初期α-Xらしい骨太な駆動感、AU-07 Anniversary Modelは20周年機らしい高品位パーツと制振設計が特徴です。仕上げの上質感まで含めて楽しむならSANSUI AU-07 Anniversary Modelが魅力的です。
SANSUI AU-07 Anniversary Modelとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI AU-07 Anniversary Modelは、8Ωで90W+90W、6Ωで110W+110Wの実効出力を持つプリメインアンプです。ダンピングファクター150の制動力を活かすなら、能率・許容入力・低域方式のバランスが取れたスピーカーと組み合わせやすいです。
SANSUI AU-07 Anniversary Modelと組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。
- YAMAHA NS-1000M
- JBL 4312A
- Celestion Ditton66 Series II
以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとYAMAHA NS-1000Mとの組み合わせ
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとYAMAHA NS-1000Mとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:NS-1000Mは8Ω、最大許容入力100W、定格入力50W、出力音圧レベル90dB/W/mの3ウェイ密閉型ブックシェルフです。AU-07 Anniversary Modelの8Ω時90W+90Wと合わせる場合は、最大許容入力100Wを意識して余裕を残す音量管理が大切です。
- 音質の向上:NS-1000Mは30cmコーン型ウーファー、8.8cmベリリウムドーム型スコーカー、3.0cmベリリウムドーム型トゥイーターを搭載し、40Hz〜20kHzを再生します。AU-07 Anniversary Modelの透明感と組み合わせることで、ベリリウム中高域の解像度と密閉型らしい低域の締まりを出しやすいです。500Hz、6kHzのクロスオーバーにより、ボーカル帯域の見通しも整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、女性ボーカル、アコースティックに向いています。細かな余韻や定位を落ち着いて聴きたい人に合う組み合わせです。
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとJBL 4312Aとの組み合わせ
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとJBL 4312Aとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:4312Aは8Ω、許容入力100W、出力音圧レベル93dB/W/mの3ウェイ・バスレフ型ブックシェルフです。AU-07 Anniversary Modelの8Ω時90W+90Wと合わせる場合は、高めの能率を活かして出力を使い切らずに鳴らせる組み合わせです。
- 音質の向上:4312Aは30cmコーン型ウーファー、13cmコーン型ミッドレンジ、ドーム型トゥイーターを備え、45Hz〜20kHzを再生します。AU-07 Anniversary Modelの制動力が加わることで、バスレフ型の量感を保ちながら中低域の輪郭を整えやすいです。1.1kHz、4.2kHzのクロスオーバーにより、ギターやスネアの押し出しも出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ファンク、ジャズ、シティポップに向いています。リズムの勢いとボーカルの前に出る感じを楽しみたい人に合う組み合わせです。
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとCelestion Ditton66 Series IIとの組み合わせ
SANSUI AU-07 Anniversary ModelとCelestion Ditton66 Series IIとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:Ditton66 Series IIは8Ω、最大許容入力160W、出力音圧レベル87dB/W/mの3ウェイ・パッシブラジエーター方式フロア型です。AU-07 Anniversary Modelの8Ω時90W+90Wと合わせる場合は、低めの能率に対して過不足の少ない駆動余裕を持たせやすいです。
- 音質の向上:Ditton66 Series IIは25cmコーン型ウーファー、5cmドーム型ミッドレンジ、1.9cmドーム型トゥイーターに加え、背面に30cmコーン型パッシブラジエーターを備えます。38Hz〜20kHz ±3dBの帯域を持ち、AU-07 Anniversary Modelと合わせることで、英国系フロア型のゆったりした低域とサンスイの制動力を両立しやすいです。900Hz、4.5kHzのクロスオーバーにより、中域の滑らかさも作りやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、プログレ、ジャズボーカル、フォークに向いています。広がりのある低域と穏やかな中高域を楽しみたい人に合う組み合わせです。
SANSUI AU-07 Anniversary Modelは、07シリーズ20周年モデルとして、回路・素材・筐体の作り込みを高い密度でまとめたプリメインアンプです。
密閉型モニター、JBL系バスレフ、英国系フロア型と合わせることで、透明感・押し出し・広がりの違いを楽しみやすいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-07 Anniversary Modelの詳細スペック一覧
| SANSUI AU-07 Anniversary Modelのスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| <パワーアンプ部> | |
| 実効出力 | 110W+110W(6Ω、10Hz〜20kHz、両ch同時動作)、90W+90W(8Ω、10Hz〜20kHz、両ch同時動作) |
| 全高調波歪率 | 0.003%以下(8Ω、実効出力時) |
| 混変調波歪率 | 0.003%以下(8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω) |
| 周波数特性(1W) | DC〜300kHz +0dB、-3dB |
| 入力感度/インピーダンス(1kHz) | 1V/5kΩ |
| SN比 | 120dB以上(Aネットワーク) |
| ダイナミックパワー | 110W(6Ω)、140W(4Ω)、180W(2Ω) |
| TIM歪 | 測定限界値以下(SAWTOOTH) |
| スルーレイト | 200V/μsec |
| ライズタイム | 0.5μsec |
| <プリアンプ部> | |
| 入力感度/インピーダンス(1kHz) | Phono MM:2.5mV/47kΩ、Phono MC:300μV/100Ω、CD、Tuner、Line、Tape/DAT-1、2:150mV/20kΩ |
| Phono最大許容入力 | MM(THD 0.01%):210mV、MC(THD 0.1%):21mV |
| 周波数特性(1W) | Phono MM:20Hz〜20kHz ±0.2dB、CD、Tuner、Line、Tape/DAT-1、2:DC〜300kHz +0dB、-3dB |
| SN比 | Phono MM:90dB以上、Phono MC:75dB以上、CD、Tuner、Line、Tape/DAT-1、2:110dB以上(Aネットワーク) |
| トーンコントロール | Bass最大変化量:±6dB(50Hz)、Treble最大変化量:±6dB(15kHz) |
| サブソニックフィルター | 16Hz(-3dB)、6dB/oct |
| ラウドネス | +6dB(50Hz)、+4dB(10kHz) |
| <総合> | |
| 定格消費電力 | 280W |
| 外形寸法 | 幅471x高さ164x奥行453mm |
| 重量 | 34.0kg |
