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SANSUI AU-111 Vintage 1999は、名機AU-111を現代的に蘇らせた6L6GC搭載の管球式インテグレーテッドアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-111 Vintage 1999の概要と特徴

| 項目 | SANSUI AU-111 Vintage 1999 |
|---|---|
| 型式 | 管球式プリメインアンプ |
| 実効出力 | 40W+40W |
| 実用最大出力 | 45W/45W |
| 全高調波歪率 | 0.8%以下(実効出力時、1kHz) |
| 周波数特性 | 20Hz~50kHz ±1dB |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.3mV/100Ω Tuner、AUX1、AUX2、Monitor:220mV/50kΩ Main in:1V/50kΩ |
| 使用真空管 | 6L6GC:4本 12AX7:5本 12BH7A:2本 6AQ8:1本 |
| 重量 | 20.0kg |
SANSUI AU-111 Vintage 1999は、1960年代のAU-111をベースに復刻された管球式プリメインアンプです。実効出力は40W+40W、実用最大出力は45W/45Wで、Phono MM/MC入力も備えています。管球式の存在感と実用的な入力構成を両立した一台です。
特徴①|6L6GCを4本使った管球式パワー段
AU-111 Vintage 1999は、出力管に6L6GCを4本使用しています。12AX7、12BH7A、6AQ8も組み合わせ、管球式プリメインアンプらしい構成を採っています。

6L6GCを使ったAU-111 Vintage 1999は、どんな音を狙ったアンプですか?
出力数値だけで見ると実効出力40W+40Wですが、6L6GCを4本使った構成により、厚みのある中域とゆったりした鳴り方を楽しみやすいアンプです。
高能率スピーカーと合わせて管球式らしい質感を引き出す聴き方が似合います。
特徴②|トランスとパーツを見直した復刻設計
復刻モデルとして、内部パーツの作り込みも大きな見どころです。
電源トランスや出力トランスには、当時の構造を引き継ぎながら新しい材質を用いています。コンデンサ類にも専用部品を採用しており、オリジナルの佇まいを意識しつつ1999年時点の部品で再構成したモデルとして見られます。
- 実効出力は40W+40Wです。
- 周波数特性は20Hz~50kHz ±1dBです。
- 重量は20.0kgです。
特徴③|Phono MM/MCを備えたアナログ再生対応
入力感度/インピーダンスは、Phono MMが2.5mV/47kΩ、Phono MCが0.3mV/100Ωです。Tuner、AUX1、AUX2、Monitorは220mV/50kΩ、Main inは1V/50kΩです。
MMだけでなくMC入力も備えているため、レコード再生を中心にしたシステムにも組み込みやすい構成です。Phono MCが0.3mV/100Ωで使える点は、管球式アンプでアナログ再生を楽しみたい人にうれしいポイントです。
特徴④|プリメインとしてもメインアンプとしても使える
AU-111 Vintage 1999はMain in端子を備えており、入力感度/インピーダンスは1V/50kΩです。通常のプリメインアンプとしてだけでなく、システム構成に合わせてメインアンプ的にも使いやすい内容です。



Main in端子があると、どんな使い方ができますか?
外部プリアンプや音量調整機能を持つ機器と組み合わせる時に、パワーアンプ部へ信号を入れやすくなります。
プリメインアンプの形を保ちながらシステム拡張に対応できる点が、AU-111 Vintage 1999の実用面での魅力です。
SANSUI AU-111 Vintage 1999と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI AU-111 Vintage 1999と、定格が確認できるヴィンテージアンプ3機種を比較します。
対象はSANSUI AU-111、SANSUI AU-70、LUXMAN SQ38FD/IIです。
| 項目 | SANSUI AU-111 Vintage 1999 | SANSUI AU-111 | SANSUI AU-70 | LUXMAN SQ38FD/II |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | 管球式プリメインアンプ | プリメインアンプ | 管球式プリメインアンプ | 管球式プリメインアンプ |
| 出力 | 実効出力:40W+40W 実用最大出力:45W/45W | ミュージックパワー:96W 実効出力:45W/45W ステレオ実効出力:40W+40W | 最大出力:25W-25W | 30W+30W(4Ω、8Ω、16Ω) |
| 歪率 | 全高調波歪率:0.8%以下(実効出力時、1kHz) | 全高調波歪率:0.8% | 高調波歪率:0.15%以下(20W、1kHz) 0.95%以下(20W、36Hz) | 全高調波歪率:0.7%以下(最大出力時) |
| 周波数特性 | 20Hz~50kHz ±1dB | AUX:20Hz~50kHz ±1dB | 10Hz~80kHz ±1dB以内 | 20Hz~20kHz -1dB |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.3mV/100Ω Tuner、AUX1、AUX2、Monitor:220mV/50kΩ | Tuner、AUX、Tape Monitor:220mV/500kΩ | Phono(MAG):81dB/1.6mV AUX、Tuner:51dB/50mV | Aux1、2、3:200mV/200kΩ |
| 使用真空管 | 6L6GC:4本 12AX7:5本 12BH7A:2本 6AQ8:1本 | 6L6GC:4個 12AX7:5個 12BH7A:2個 6AQ8:1個 | 7189:4個 6AN8:2個 12AX7:3個 | ― |
| 消費電力 | 200W | 280VA(最大) | 118VA | ― |
| 外形寸法 | 幅430x高さ168x奥行389mm | 幅460x高さ170x奥行345mm | 幅405x高さ142x奥行320mm | 幅476x高さ190x奥行335mm |
| 重量 | 20.0kg | 24.5kg | 13.7kg | 18kg |
SANSUI AU-111 Vintage 1999とSANSUI AU-111との比較
SANSUI AU-111 Vintage 1999とSANSUI AU-111との比較は以下の通りです。
- 出力:Vintage 1999は実効出力40W+40W、AU-111はステレオ実効出力40W+40Wです。ステレオ実効出力の掲載値では同じ数値です。
- 歪率:Vintage 1999は0.8%以下、AU-111は0.8%です。全高調波歪率の掲載値では近い内容です。
- 周波数特性:Vintage 1999は20Hz~50kHz、AU-111はAUXで20Hz~50kHzです。周波数レンジの掲載値では同じ範囲です。
- 使用真空管:どちらも6L6GC、12AX7、12BH7A、6AQ8を使用しています。真空管構成はかなり近い内容です。
- 消費電力:Vintage 1999は200W、AU-111は280VA(最大)です。表記単位は異なりますが、掲載値ではAU-111が大きいです。
- 重量:Vintage 1999は20.0kg、AU-111は24.5kgです。重量ではAU-111が重いです。
SANSUI AU-111 Vintage 1999とSANSUI AU-70との比較
SANSUI AU-111 Vintage 1999とSANSUI AU-70との比較は以下の通りです。
- 出力:Vintage 1999は実効出力40W+40W、AU-70は最大出力25W-25Wです。出力の数値ではVintage 1999が大きいです。
- 歪率:Vintage 1999は0.8%以下、AU-70は20W、1kHzで0.15%以下です。掲載条件は異なりますが、数値ではAU-70が小さいです。
- 周波数特性:Vintage 1999は20Hz~50kHz、AU-70は10Hz~80kHzです。周波数レンジの掲載値ではAU-70が広いです。
- 使用真空管:Vintage 1999は6L6GC、AU-70は7189を使用しています。出力管の違いで音色の方向性も変わります。
- 外形寸法:Vintage 1999は幅430x高さ168x奥行389mm、AU-70は幅405x高さ142x奥行320mmです。設置サイズではAU-70がコンパクトです。
- 重量:Vintage 1999は20.0kg、AU-70は13.7kgです。重量ではVintage 1999が重いです。
SANSUI AU-111 Vintage 1999とLUXMAN SQ38FD/IIとの比較
SANSUI AU-111 Vintage 1999とLUXMAN SQ38FD/IIとの比較は以下の通りです。
- 出力:Vintage 1999は実効出力40W+40W、SQ38FD/IIは30W+30Wです。出力の数値ではVintage 1999が大きいです。
- 歪率:Vintage 1999は0.8%以下、SQ38FD/IIは0.7%以下です。数値ではSQ38FD/IIが小さいです。
- 周波数特性:Vintage 1999は20Hz~50kHz、SQ38FD/IIは20Hz~20kHzです。上限の掲載値ではVintage 1999が高いです。
- スピーカー負荷:Vintage 1999は―、SQ38FD/IIは4Ω、8Ω、16Ωです。負荷表記の確認しやすさではSQ38FD/IIが分かりやすいです。
- 入力感度:Vintage 1999はTuner、AUX1、AUX2、Monitorが220mV、SQ38FD/IIはAux1、2、3が200mVです。ライン系の入力感度ではSQ38FD/IIが少し小さい入力値です。
- 重量:Vintage 1999は20.0kg、SQ38FD/IIは18kgです。重量ではVintage 1999が重いです。
SANSUI AU-111 Vintage 1999とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI AU-111 Vintage 1999は実効出力40W+40Wの管球式プリメインアンプです。ここでは高能率系、大型同軸系、英国系モニターの個性を見ながら鳴らしたいスピーカーとして、ALTEC LANSING 620A Monitor、TANNOY Lancaster、SPENDOR SP-1を取り上げます。
SANSUI AU-111 Vintage 1999とALTEC LANSING 620A Monitorとの組み合わせ
- 互換性:620A Monitorはインピーダンス8Ω、許容入力(連続プログラム)は65W、出力音圧レベルは103dB(新JIS)です。推奨アンプ出力は―です。AU-111 Vintage 1999は実効出力40W+40Wなので、高い出力音圧レベルを活かして余裕のある音量で鳴らす使い方がしやすいです。
- 音質の向上:620A Monitorは2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、38cm同軸型604-8Gを搭載しています。再生周波数帯域は20Hz~20kHz、出力音圧レベルは103dB(新JIS)、クロスオーバー周波数は1.5kHzです。6L6GC管球アンプの中域と同軸ユニットの定位感が合いやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズボーカル、ビッグバンド、ブルースに向いています。103dBの出力音圧レベルがあるため、音量を大きくしすぎず、声の張りとホーンの抜けを確認しながら調整すると聴きやすいです。
SANSUI AU-111 Vintage 1999とTANNOY Lancasterとの組み合わせ
- 互換性:Lancasterはインピーダンス8Ω、許容入力60W、出力音圧レベル90dB/Wです。推奨アンプ出力は―です。AU-111 Vintage 1999は実効出力40W+40Wなので、許容入力60Wを目安に音量を少しずつ上げる使い方が合います。
- 音質の向上:Lancasterは2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、30cm同軸型Monitor Gold 12を搭載しています。再生周波数帯域は40Hz~20kHz、出力音圧レベルは90dB/W、クロスオーバー周波数は1kHzです。管球式アンプの滑らかな中域と同軸型のまとまりを楽しみやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、フォークに向いています。90dB/Wの出力音圧レベルなので、音量は控えめから始め、弦の厚みやボーカルの距離感が自然に残る位置を探すのがおすすめです。
SANSUI AU-111 Vintage 1999とSPENDOR SP-1との組み合わせ
- 互換性:SP-1はインピーダンス8Ω、許容入力として確認できる項目は最大入力100Wで、出力音圧レベルは88dB/W/mです。推奨アンプ出力は―です。AU-111 Vintage 1999は実効出力40W+40Wなので、88dB/W/mの能率を見ながら無理なく音量を作る使い方が向いています。
- 音質の向上:SP-1は3ウェイ・3スピーカー・パッシブラジエーター方式・ブックシェルフ型で、20cmコーン型、3.8cmドーム型、1.9cmドーム型、20cmパッシブラジエーターを搭載しています。周波数特性は55Hz~20kHz ±3dB、出力音圧レベルは88dB/W/m、クロスオーバー周波数は3kHz、13kHzです。管球式の質感と英国系モニターの自然な中域を合わせやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:室内楽、女性ボーカル、アコースティックジャズに向いています。88dB/W/mの出力音圧レベルなので、近めのリスニング距離で音量を整え、声の芯と余韻を確認しながら使うとまとまりやすいです。
SANSUI AU-111 Vintage 1999は、6L6GCを使った管球式の魅力と、Phono MM/MC入力やMain in端子を備えた実用性をあわせ持つプリメインアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から鳴らしていくと、AU-111 Vintage 1999の中域の厚みをつかみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-111 Vintage 1999の詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | 管球式プリメインアンプ |
| 実効出力 | 40W+40W |
| 実用最大出力 | 45W/45W |
| 全高調波歪率 | 0.8%以下(実効出力時、1kHz) |
| 周波数特性 | 20Hz~50kHz ±1dB |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.3mV/100Ω Tuner、AUX1、AUX2、Monitor:220mV/50kΩ Main in:1V/50kΩ |
| 使用真空管 | 6L6GC:4本 12AX7:5本 12BH7A:2本 6AQ8:1本 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 200W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ168x奥行389mm |
| 重量 | 20.0kg |
