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SANSUI(サンスイ) AU-207を徹底解説!【30W+30Wの全段直結OCL方式】

この記事の概要

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SANSUI AU-207は、薄型デザインに全段直結OCL方式を組み込んだプリメインアンプです。

本記事では、AU-207の特徴、同時代アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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目次

SANSUI AU-207の概要と特徴

SANSUI AU-207の簡易スペック
型式インテグレーテッドアンプ
発売時期1977年頃
定価34,800円
実効出力30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz)
34W+34W(8Ω、1kHz)
全高調波歪率0.06%以下(8Ω)
重量8.4kg

▼ 詳しいスペックはこちら

SANSUI AU-207は、1977年頃に34,800円で発売されたインテグレーテッドアンプです。実効出力は30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz)、外形寸法は幅430x高さ110x奥行340mmで、薄型の筐体に必要な機能をまとめた一台です。

特徴①|30W+30Wの全段直結OCL方式

AU-207は小型スピーカー中心なら十分に使いやすいですか?

実効出力は30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz)で、1kHzでは34W+34W(8Ω)です。パワーアンプ部は全段直結OCL方式で、大音量よりも中音量で整った鳴り方を狙いやすい出力帯といえます。

薄型でも回路はしっかり

初段はカレントソース付き差動入力回路、次段はカレントミラー付き電流差動プッシュプルドライブ回路、出力部は2段ダーリントン接続です。薄型デザインの中にも低歪化を意識した構成が見られます。

特徴②|PhonoとAuxをシンプルに使える入力部

  • Phono入力:2.5mV/47kΩです。
  • Aux入力:150mV/47kΩです。
  • Phono最大許容入力:180mV(1kHz、THD 0.05%)です。
  • RIAA偏差:30Hz~15kHz ±0.5dBです。

フォノイコライザー回路はNF型で、異極性トランジスタを組み合わせた2段直結回路です。PhonoとAuxを中心にしたシンプルな使い方では、レコードとライン入力を迷わず切り替えられる構成が扱いやすく感じられます。

特徴③|薄型筐体と実用的な補正機能

高さ110mmの薄型デザインながら、ハイフィルター、Phonoサブソニックフィルター、ラウドネス、テープモニタースイッチ、ヘッドホン端子を備えています。普段使いに必要な操作を前面でまとめやすいアンプです。

AU-207は古いレコードの低域ノイズにも対応できますか?

Phonoサブソニックフィルターは13Hz(-3dB)、6dB/octで、ハイフィルターは7kHz(-3dB)、6dB/octです。レコードの反りや高域ノイズが気になる時に、音源の状態に合わせて聴きやすい方向へ整えられる仕様です。

SANSUI AU-207と他のヴィンテージアンプとの比較

ここではSANSUI AU-207と、同時代前後のプリメインアンプ3機種を比べます。出力、歪率、サイズ感を見ると、AU-207のコンパクトな立ち位置がつかみやすくなります。

SANSUI AU-207とSANSUI AU-2000の比較

SANSUI AU-207とSANSUI AU-2000との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:AU-207は30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz)、AU-2000は20W+20W(8Ω、1kHz)です。出力値ではAU-207が大きいです。
  • 全高調波歪率:AU-207は0.06%以下(8Ω)、AU-2000は定格出力時0.3%以下です。歪率の掲載値ではAU-207が低いです。
  • ダンピングファクター:AU-207は80、AU-2000は50(8Ω)です。制動力の数値ではAU-207が大きいです。
  • Phono入力:AU-207は2.5mV/47kΩ、AU-2000は3mV/50kΩです。入力感度の数値ではAU-207が小さいです。
  • 重量:AU-207は8.4kg、AU-2000は8.1kgです。重量は近い掲載値です。

SANSUI AU-207とSANSUI AU-307の比較

SANSUI AU-207とSANSUI AU-307との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:AU-207は30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz)、AU-307は50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz)です。出力値ではAU-307が大きいです。
  • 全高調波歪率:AU-207は0.06%以下(8Ω)、AU-307は0.03%以下(8Ω)です。歪率の掲載値ではAU-307が低いです。
  • 出力帯域幅:AU-207は10Hz~50kHz、AU-307はAuxで10Hz~50kHz、Power ampで5Hz~50kHzです。パワーアンプ部の表示ではAU-307が低域側まで広いです。
  • Phono最大許容入力:AU-207は180mV、AU-307は200mVです。許容入力の掲載値ではAU-307が大きいです。
  • 重量:AU-207は8.4kg、AU-307は9.4kgです。筐体重量ではAU-307が重いです。

SANSUI AU-207とTechnics SU-7300の比較

SANSUI AU-207とTechnics SU-7300との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:AU-207は30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz)、SU-7300は36W+36W(8Ω、20Hz~20kHz)です。8Ω時の連続出力ではSU-7300が大きいです。
  • 全高調波歪率:AU-207は0.06%以下、SU-7300は0.08%です。歪率の掲載値ではAU-207が低いです。
  • ダンピングファクター:AU-207は80、SU-7300は45(8Ω)です。制動力の数値ではAU-207が大きいです。
  • Phono最大入力:AU-207は180mV、SU-7300は150mVです。Phono最大入力ではAU-207が大きいです。
  • 重量:AU-207は8.4kg、SU-7300は6.0kgです。重量ではAU-207が重いです。

SANSUI AU-207とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

AU-207は8Ωで30W+30Wの実効出力を持つため、スピーカーの入力値と音圧レベルを見ながら合わせます。

ここでは中音量でも鳴らしやすいヴィンテージスピーカーを選びます。

  • Pioneer CS-500
  • Technics SB-4500
  • JBL L19

SANSUI AU-207 × Pioneer CS-500

  • 互換性:CS-500は8Ω、最大入力50W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは94dB/Wです。AU-207の30W+30Wと合わせる場合は、高めの能率を生かして小さめの音量から整えるのが合います。
  • 音質の向上:CS-500は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型で、25cmコーン型、12cmコーン型、7.7cmコーン型を搭載します。再生周波数帯域は40Hz~20kHz、クロスオーバーは通常時800Hz、6kHzで、AU-207の素直な中域を密閉型のまとまりに合わせやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル:昭和歌謡、ジャズボーカル、フォーク、室内楽に向きます。声の芯と自然な低域を楽しみたい時に合わせやすいです。

SANSUI AU-207 × Technics SB-4500

  • 互換性:SB-4500は6Ω、瞬間最大入力75W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは92.5dB/W/mです。AU-207では6Ω仕様を意識して接続数を増やさず、発熱と音量を見ながら鳴らすのが大切です。
  • 音質の向上:SB-4500は2ウェイ・2スピーカー・リニアフェイズバスレフ方式のフロア型で、25cmコーン型と6cmコーン型を搭載します。クロスオーバーは2000Hz、周波数特性は―、能率は92.5dB/W/mで、AU-207の出力をフロア型の広がりに無理なくつなげやすい組み合わせです。
  • おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、フュージョン、ポップス、軽めのロックに向きます。リズム感と広がりをほどよく楽しみたい時に合わせやすいです。

SANSUI AU-207 × JBL L19

  • 互換性:L19は8Ω、許容入力35W(連続プログラム)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは87dB(新JIS)です。AU-207では入力値に近い出力帯なので、音量を急に上げず余裕を見て使うのが合います。
  • 音質の向上:L19は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、20cmコーン型(116A)と3.6cmコーン型(LE26)を搭載します。再生周波数帯域は―、クロスオーバー周波数は2.5Hz、能率は87dB(新JIS)で、AU-207の落ち着いた出力をJBLらしい軽快な中高域に合わせやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル:ブルース、ソウル、アコースティック、ロック小編成に向きます。近い距離でギターやボーカルを楽しみたい時に合わせやすいです。

SANSUI AU-207は、30W+30Wの出力、全段直結OCL方式、NF型フォノイコライザーを備えた、薄型で扱いやすいプリメインアンプです。

スピーカーを合わせる時は、許容入力と音圧レベルを見ながら、普段聴く音量で中域の厚みと低域のまとまりが自然に出る位置を探すと楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

SANSUI AU-207の詳細スペック一覧

型式インテグレーテッドアンプ
定価34,800円(1977年頃)
実効出力30W+30W(両ch動作、THD 0.06%、Aux、8Ω、20Hz~20kHz)
34W+34W(8Ω、1kHz)
ミュージックパワー110W(1kHz、両ch動作、8Ω)
全高調波歪率0.06%以下(20Hz~20kHz、実効出力時、8Ω)
混変調歪率0.06%以下(70Hz:7kHz=4:1、SMPTE法、8Ω)
出力帯域幅10Hz~50kHz(IHF、THD 0.06%、両ch動作、8Ω)
ダンピングファクター80(IHF、1kHz、両ch動作、8Ω)
RIAA偏差30Hz~15kHz ±0.5dB
周波数特性Aux:10Hz~50kHz +0.5 -1.5dB
入力感度/インピーダンスPhono:2.5mV/47kΩ
Aux:150mV/47kΩ
最大許容入力180mV(1kHz、THD 0.05%)
S/N比Phono:76dB以上
Aux:94dB以上
チャンネルセパレーションPhono:65dB以上
Aux:68dB以上
トーンコントロールBass:±12dB(50Hz)
Treble:±11dB(15kHz)
Phonoサブソニックフィルター13Hz(-3dB)、6dB/oct
ハイフィルター7kHz(-3dB)、6dB/oct
ラウドネス+8dB(50Hz)、+6dB(10kHz)(Volume -30dB)
ACアウトレットSwitched:1系統(200W)
Unswitched:1系統(200W)
消費電力80W(定格)
外形寸法幅430x高さ110x奥行340mm
ラックマウントアダプター付き:幅482x高さ110x奥行347mm
重量8.4kg
ラックマウントアダプター付き:8.6kg
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