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SANSUI(サンスイ) AU-22を徹底解説!【オールIC設計と軽快な13W出力】

この記事の概要

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SANSUI AU-22は、1974年に発売されたオールIC設計のプリメインアンプです。

本記事では、AU-22の特徴、同時代アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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目次

SANSUI AU-22の概要と特徴

SANSUI AU-22の簡易スペック
型式プリメインアンプ
発売時期1974年
定価45,000円
実効出力13W+13W(8Ω、両ch動作、1kHz)
15W/15W(8Ω、片ch動作、1kHz)
全高調波歪率0.8%以下
周波数特性30Hz~40kHz +1.0 -2.0dB(1W出力時、メインアンプ)
重量5.5kg

▼ 詳しいスペックはこちら

SANSUI AU-22は、パワー段にハイブリッド型IC、イコライザー部に高利得IC、トーンコントロール部にモノリシックICを採用したプリメインアンプです。1970年代前半のコンパクトなアンプとして、信頼性や使いやすさも重視されています。

定格では13W+13W(8Ω、両ch動作、1kHz)、ミュージックパワー50W(4Ω)、ダンピングファクター30(8Ω)、重量5.5kgが確認できます。大出力ではなく、扱いやすいサイズと必要十分な機能を楽しむアンプとして見たい一台です。

特徴①|オールIC設計で信頼性を重視

AU-22はオールIC設計を採用したプリメインアンプです。パワー段には、信頼性とS/N比に配慮したハイブリッド型ICを採用し、回路構成はオーソドックスな準コンプリメンタリー方式となっています。

AU-22の設計でいちばん目立つ点は何ですか?

パワー段、イコライザー部、トーンコントロール部にICを採用している点が、AU-22の大きな特徴です。ヴィンテージアンプの中でも、IC化による安定性を意識したモデルとして見られます。

特徴②|13W+13Wの出力と軽量な筐体

実効出力は13W+13W(8Ω、両ch動作、1kHz)です。現代的な数値で見ると控えめですが、90dB前後の能率を持つスピーカーと合わせれば、家庭内の通常音量では十分に楽しめる範囲です。

  • 実効出力:13W+13W(8Ω、両ch動作、1kHz)
  • ミュージックパワー:50W(4Ω、IHF、1kHz)
  • 重量:5.5kg

幅400mm、高さ120mm、重量5.5kgの扱いやすいサイズもAU-22の魅力です。大型アンプのような物量ではなく、身近な場所に置きやすいヴィンテージ機として楽しめます。

特徴③|クリックストップ式トーンコントロール

トーンコントロール部にはモノリシックICを採用し、調整はクリックストップ式です。10段階の補正が可能で、Bassは±12dB(50Hz)、Trebleは±12dB(20kHz)として掲載されています。

音作りの幅

ハイフィルターやラウドネススイッチも搭載しています。小音量時の補正や高域の整理をしやすい操作系が、AU-22の使いやすさにつながっています。

特徴④|マイク入力と2系統スピーカー接続

AU-22は、フロントパネルにマイクジャックを備えています。また、2系統のスピーカー接続にも対応しており、コンパクトな筐体ながら使い道の幅を持たせた構成です。

AU-22は日常使いしやすい操作系ですか?

プッシュ式インプットセレクターやフロントのマイクジャックなど、操作の分かりやすさも意識されています。

配線に起因するトラブルを避けるため、コントロールスイッチ類をプリント基板へ直接取り付ける方式も採用されています。

SANSUI AU-22と他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、SANSUI AU-22とヴィンテージアンプ3機種を比較します。

取り上げるのは、SANSUI AU-222、YAMAHA CA-400、Pioneer SA-620です。

機種型式実効出力歪率周波数特性重量
SANSUI AU-22プリメインアンプ13W+13W(8Ω、両ch動作、1kHz)全高調波歪率:0.8%以下30Hz~40kHz +1.0 -2.0dB(1W出力時、メインアンプ)5.5kg
SANSUI AU-222ソリッドステートプリメインアンプ18W+18W ±1dB(8Ω)高調波歪率:0.8%以下20Hz~30kHz ±1dB5.8kg
YAMAHA CA-400プリメインアンプ20W+20W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動)全高調波歪率(AUX In):0.1%以下(実効出力時)AUX→SP Out:20Hz~50kHz +0.5 -1dB8.0kg
Pioneer SA-620ステレオプリメインアンプ15W+15W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動)高調波歪率:実効出力時0.5%以下15Hz~80000Hz +0 -1dB7.9kg

SANSUI AU-22とSANSUI AU-222との比較

SANSUI AU-22とSANSUI AU-222との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:AU-22は13W+13W(8Ω、両ch動作)、AU-222は18W+18W ±1dB(8Ω)です。8Ωの出力値ではAU-222が大きいです。
  • 歪率:AU-22は0.8%以下、AU-222も0.8%以下です。全高調波歪率の掲載値は同じです。
  • 周波数特性:AU-22は30Hz~40kHz +1.0 -2.0dB、AU-222は20Hz~30kHz ±1dBです。高域側の上限表記ではAU-22が40kHzまで示されています
  • ダンピングファクター:AU-22は30(8Ω)、AU-222は20以上(8Ω)です。公開値ではAU-22が大きい数値です。
  • 設計:AU-22はオールIC設計、AU-222はオールシリコントランジスタ構成です。IC化の安定感ならAU-22、トランジスタ構成の古典的な味わいならAU-222が候補になります。

SANSUI AU-22とYAMAHA CA-400との比較

SANSUI AU-22とYAMAHA CA-400との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:AU-22は13W+13W(8Ω、両ch動作)、CA-400は20W+20W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動)です。8Ωの出力値ではCA-400が大きいです。
  • 歪率:AU-22は0.8%以下、CA-400はAUX Inで0.1%以下(実効出力時)です。掲載値ではCA-400が低い数値です。
  • 周波数特性:AU-22は30Hz~40kHz +1.0 -2.0dB、CA-400はAUX→SP Outで20Hz~50kHz +0.5 -1dBです。帯域表記ではCA-400が広く示されています
  • ダンピングファクター:AU-22は30(8Ω)、CA-400は50以上(1kHz、8Ω)です。公開値ではCA-400が大きい数値です。
  • 重量:AU-22は5.5kg、CA-400は8.0kgです。軽さではAU-22、出力と筐体の余裕ではCA-400が見やすいです。

SANSUI AU-22とPioneer SA-620との比較

SANSUI AU-22とPioneer SA-620との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:AU-22は13W+13W(8Ω、両ch動作)、SA-620は15W+15W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動)です。8Ωの出力値ではSA-620が少し大きいです。
  • 歪率:AU-22は0.8%以下、SA-620は実効出力時0.5%以下です。掲載値ではSA-620が低い数値です。
  • 周波数特性:AU-22は30Hz~40kHz +1.0 -2.0dB、SA-620は15Hz~80000Hz +0 -1dBです。帯域表記ではSA-620が広く示されています
  • ダンピングファクター:AU-22は30(8Ω)、SA-620は30以上(1kHz、8Ω)です。掲載値は近い水準です。
  • 機能:AU-22はマイクジャックとプッシュ式インプットセレクター、SA-620はPre-Main分離スイッチやミューティングを備えています。操作の分かりやすさならAU-22、拡張性ならSA-620が候補になります。

SANSUI AU-22とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

AU-22は13W+13W(8Ω)の実効出力を持つプリメインアンプです。

ここでは、小出力アンプでも音量を取りやすい能率と許容入力を意識して3機種を取り上げます。

  • SANSUI SP-50
  • VICTOR SX-3
  • JBL L26 Decade

SANSUI AU-22とSANSUI SP-50の組み合わせ

  • 互換性:SANSUI SP-50は8Ω、最大入力25W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル90dB/W(新JIS)です。AU-22は13W+13W(8Ω)なので、最大入力25Wの範囲を意識しつつ、通常音量で合わせやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:SP-50は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型です。20cmコーン型とホーン型を搭載し、周波数特性はノーマル・リスニングルームで40Hz~20kHz、能率は90dB/W、クロスオーバー周波数は7kHz(12dB/oct)です。
  • おすすめの音楽ジャンル:同じSANSUI同士の素直なまとまりを狙うなら、昭和歌謡、ジャズボーカル、フォーク、小編成のロックを穏やかに楽しみやすいです。

SANSUI AU-22とVICTOR SX-3の組み合わせ

  • 互換性:VICTOR SX-3は8Ω、最大入力50W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル88dB/W/mです。AU-22と合わせる場合、最大入力には余裕があり、能率88dB/W/mを踏まえて音量を少しずつ調整する使い方が合います。
  • 音質の向上:SX-3は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。25cmコーン型と5cmソフトドーム型を搭載し、周波数特性は35Hz~20kHz、能率は88dB/W/m、クロスオーバー周波数は2kHzです。
  • おすすめの音楽ジャンル:密閉型らしい落ち着きとAU-22の控えめな出力を合わせるなら、室内楽、ボーカル、アコースティック、ピアノ中心のジャズに向いています。

SANSUI AU-22とJBL L26 Decadeの組み合わせ

  • 互換性:JBL L26 Decadeは8Ω、許容入力35W(連続プログラム)、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル89dB(新JIS)です。AU-22では、許容入力35Wに対して出力を抑えやすく、音量管理しやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:L26 Decadeは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型です。25.5cmコーン型と3.6cmドーム型を搭載し、周波数特性は―、能率は89dB、クロスオーバー周波数は2kHzです。
  • おすすめの音楽ジャンル:JBLらしい明るさとAU-22の軽快な鳴り方を合わせるなら、ロック、ソウル、ブルース、70年代ポップスを気持ちよく聴きやすいです。

SANSUI AU-22は、オールIC設計、ハイブリッド型ICのパワー段、クリックストップ式トーンコントロール、マイク入力を備えたコンパクトなプリメインアンプです。大出力機ではありませんが、扱いやすいサイズと素直な機能構成に魅力があります。

スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、音量を少しずつ調整するのが安心です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

SANSUI AU-22の詳細スペック一覧

SANSUI AU-22の機種の定格
型式プリメインアンプ
発売時期1974年
定価45,000円
実効出力(1kHz)13W+13W(8Ω、両ch動作)
15W/15W(8Ω、片ch動作)
ミュージックパワー(IHF、1kHz)50W(4Ω)
全高調波歪率0.8%以下
混変調歪率1.0%以下(定格出力、70Hz:7kHz=4:1、SMPTE)
パワーバンドウィズ(IHF)30Hz~22kHz
周波数特性30Hz~40kHz +1.0 -2.0dB(1W出力時、メインアンプ)
RIAA偏差30Hz~15kHz ±1.0dB
ダンピングファクター30(8Ω)
入力感度/インピーダンスPhono:2.5mV/50kΩ
Tuner、Aux:150mV/50kΩ
Tape monitor(PIN/DIN):150mV/50kΩ
Mic:2.5mV/10kΩ
Phono最大許容入力100mV(THD 0.5%以下)
出力電圧(1kHz)Tape rec(PIN):150mV
チャンネルセパレーション(1kHz)Phono:45dB以上
Aux、Tuner:45dB以上
ハム及びノイズ(IHF)Phono、Mic:65dB以上
Tuner、Aux、Tape monitor:75dB以上
トーンコントロールBass:±12dB(50Hz)
Treble:±12dB(20kHz)
ラウドネス(Vol-30dB)+10dB(50Hz)、+8dB(10kHz)
ハイフィルター7kHz、-3dB(6dB/oct)
定格消費電力45W
外形寸法幅400x高さ120x奥行240mm
重量5.5kg
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