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SANSUI AU-303Rは、1999年に発売されたインテグレーテッドアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-303Rの概要と特徴

| 項目 | SANSUI AU-303R |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 実用最大出力 | 100W+100W(4Ω) |
| 実効出力 | 50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch同時動作) |
| ダイナミックパワー | 160W(2Ω) 110W(4Ω) 75W(6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.07%以下 |
| 周波数特性 | CD、Tuner、Line、Tape1/2:5Hz~150kHz +0 -3dB |
| 消費電力 | 130W(定格) |
| 重量 | 8.0kg |
SANSUI AU-303Rは、大型トランス、ダイアモンド差動回路、HDC(High Current Transistor)を採用したインテグレーテッドアンプです。実効出力は50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz)、実用最大出力は100W+100W(4Ω)、ライン系の周波数特性は5Hz~150kHzです。1990年代後半の使いやすさと、サンスイらしい電流供給の考え方を両立した一台として楽しめます。
特徴①|大型トランスと電源部の余裕

AU-303Rの電源部はどこが見どころですか?
見どころは、大型トランスと出力段の大電流動作に備えたフィルターコンデンサやダイオードです。
実用最大出力は100W+100W(4Ω)、ダイナミックパワーは160W(2Ω)、110W(4Ω)、75W(6Ω)で、音楽信号の変化に対して電源側から支える設計が読み取れます。
特徴②|ダイアモンド差動回路とHDC出力素子
瞬間的な信号変化に対する反応を重視した回路構成です。
- ドライバー段にはダイアモンド差動回路を採用しています。
- 出力素子にはHDC(High Current Transistor)を採用しています。
- 全高調波歪率は0.07%以下です。
- 混変調波歪率は0.15%以下です。
FET差動入力とダイアモンド差動回路を組み合わせることで、瞬間的に変化する入力信号へのレスポンスを狙っています。
電流供給力と反応の速さを意識した回路設計が、AU-303Rの大きな個性です。
特徴③|ソースダイレクトと広帯域ライン入力
CD、Tuner、Line、Tape1/2の入力感度/入力インピーダンスは150mV/4.7kΩです。ライン系の周波数特性は5Hz~150kHz +0 -3dBで、CDやライン入力を広帯域に受け止める構成です。
ソースダイレクト機能では、ライン入力をダイレクトにパワーアンプ部へ伝送できます。トーン調整を使わず、音源の質感をそのまま聴きたいときに便利です。
特徴④|MMフォノと基本操作の実用性
Phono MMは2.5mV/47kΩに対応し、最大許容入力は150mV(1kHz、THD 0.01%)です。Phono MMの周波数特性は20Hz~20kHz±0.5dB、S/N比は80dB以上です。



レコード再生も気軽に使えますか?
使えます。MMカートリッジ用のフォノイコライザーを搭載しているため、MMカートリッジのレコードプレーヤーを直接つなぎやすいのが便利です。
特徴⑤|バイワイヤリング対応とプリアウト端子
- スピーカー出力は2系統です。
- バイワイヤリング接続に対応します。
- サブウーファー追加にも使えるプリアウト端子を装備しています。
- 着脱式の電源ケーブルを採用しています。
外形寸法は幅430x高さ113x奥行330mm、重量は8.0kgです。現代的な設置性と拡張性を持ちながら、基本はピュアな2ch再生に置いた構成です。
SANSUI AU-303Rと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI AU-303Rと、同年代に近いヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はSANSUI AU-α507R、DENON PMA-390、ONKYO A-922Mです。
| 項目 | SANSUI AU-303R | SANSUI AU-α507R | DENON PMA-390 | ONKYO A-922M |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ | インテグレーテッドDCアンプ | プリメインアンプ | ステレオプリメインアンプ |
| 8Ω出力 | 50W+50W(20Hz~20kHz) | 70W+70W(20Hz~20kHz) | 60W+60W(20Hz~20kHz) | 43W+43W |
| 4Ω/6Ω出力 | 実用最大出力:100W+100W(4Ω) ダイナミックパワー:110W(4Ω)、75W(6Ω) | 80W+80W(6Ω) | 73W+73W(6Ω) ダイナミックパワー:120W+120W(4Ω) | 60W+60W(4Ω) 実用最大出力:85W+85W(4Ω) |
| 歪率 | 全高調波歪率:0.07%以下 混変調波歪率:0.15%以下 | 全高調波歪率:0.008%以下 混変調歪率:0.008%以下 | 全高調波歪率:0.008% 混変調歪率:0.007% | 全高調波歪率:0.08% |
| 周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz±0.5dB Line系:5Hz~150kHz +0 -3dB | Phono MM:20Hz~20kHz±0.5dB Line系:DC~200kHz +0 -3dB | ライン入力:4Hz~100kHz +0 -3dB | CD:5Hz~100kHz +0 -3dB |
| ダンピングファクター | ― | 135(8Ω) | ― | ― |
| Phono入力 | Phono MM:2.5mV/47kΩ | ― | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω | ― |
| 消費電力 | 130W(定格) 17W(無信号時) | 140W | 118W | 120W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ113x奥行330mm | 幅430x高さ135x奥行360mm | 幅434x高さ120x奥行279mm | 幅275x高さ118x奥行336mm |
| 重量 | 8.0kg | 11.2kg | 5.8kg | 7.0kg |
SANSUI AU-303RとSANSUI AU-α507Rとの比較
SANSUI AU-303RとSANSUI AU-α507Rとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-303Rは50W+50W、AU-α507Rは70W+70Wです。20Hz~20kHzの値ではAU-α507Rが大きいです。
- 歪率:AU-303Rは0.07%以下、AU-α507Rは0.008%以下です。全高調波歪率の数値ではAU-α507Rが小さいです。
- 周波数特性:AU-303Rはライン系で5Hz~150kHz、AU-α507Rはライン系でDC~200kHzです。上限の数値ではAU-α507Rが高いです。
- ダンピングファクター:AU-303Rは―、AU-α507Rは135(8Ω)です。数値確認のしやすさではAU-α507Rが明確です。
- 重量:AU-303Rは8.0kg、AU-α507Rは11.2kgです。重量ではAU-α507Rが重いです。
SANSUI AU-303RとDENON PMA-390との比較
SANSUI AU-303RとDENON PMA-390との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-303Rは50W+50W、PMA-390は60W+60Wです。20Hz~20kHzの値ではPMA-390が大きいです。
- 4Ω出力:AU-303Rは実用最大出力100W+100W、PMA-390はダイナミックパワー120W+120Wです。4Ω系の数値ではPMA-390が大きいです。
- Phono入力:AU-303RはMMのみ、PMA-390はMMとMCに対応します。カートリッジ対応の幅ではPMA-390が広いです。
- ライン周波数特性:AU-303Rは5Hz~150kHz、PMA-390は4Hz~100kHzです。上限の数値ではAU-303Rが高いです。
- 重量:AU-303Rは8.0kg、PMA-390は5.8kgです。重量ではAU-303Rが重いです。
SANSUI AU-303RとONKYO A-922Mとの比較
SANSUI AU-303RとONKYO A-922Mとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-303Rは50W+50W、A-922Mは43W+43Wです。8Ω時の数値ではAU-303Rが大きいです。
- 4Ω出力:AU-303Rは実用最大出力100W+100W、A-922Mは実用最大出力85W+85Wです。4Ω時の実用最大出力ではAU-303Rが大きいです。
- 歪率:AU-303Rは0.07%以下、A-922Mは0.08%です。全高調波歪率の数値ではAU-303Rが小さいです。
- 周波数特性:AU-303Rはライン系で5Hz~150kHz、A-922MはCDで5Hz~100kHzです。上限の数値ではAU-303Rが高いです。
- 外形寸法:AU-303Rは幅430mm、A-922Mは幅275mmです。横幅ではA-922Mが小さいです。
SANSUI AU-303Rとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI AU-303Rは8Ωで50W+50W、4Ωで実用最大出力100W+100Wのインテグレーテッドアンプです。ここでは中型ブックシェルフを自然な音量で鳴らしたい組み合わせとして、DIATONE DS-200Z、YAMAHA NS-1classics、JBL J216Aを取り上げます。
SANSUI AU-303RとDIATONE DS-200Zとの組み合わせ
- 互換性:DS-200Zは定格インピーダンス6Ω、最大入力150W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル90dB/W/mです。AU-303Rはダイナミックパワー75W(6Ω)を持つため、6Ω接続として実機表示を確認し、音量を段階的に上げる使い方が合います。
- 音質の向上:DS-200Zは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁タイプで、16cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は45Hz~32000Hz、出力音圧レベルは90dB/W/m、クロスオーバー周波数は5000Hzです。AU-303Rのソースダイレクトを使うと、小型バスレフの抜けと反応を素直に聴きやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、ジャズ、女性ボーカルに向いています。90dB/W/mの出力音圧レベルを基準に、低域が膨らむ場合はBassを戻し、声とベースの距離感を見ながら調整すると聴きやすいです。
SANSUI AU-303RとYAMAHA NS-1classicsとの組み合わせ
- 互換性:NS-1classicsはインピーダンス6Ω、許容入力60W、ミュージック許容入力120W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル86dB/W/mです。AU-303Rはダイナミックパワー75W(6Ω)なので、許容入力60Wを意識し、近距離では控えめな音量から始める使い方が大切です。
- 音質の向上:NS-1classicsは2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁設計で、16cmコーン型と3cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は60Hz~30kHz、出力音圧レベルは86dB/W/m、クロスオーバー周波数は2.5kHz(12dB/oct)です。AU-303Rのライン系の広帯域感と合わせると、密閉型の中域を丁寧に整えやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:室内楽、アコースティック、ボーカルに向いています。86dB/W/mの出力音圧レベルなので、音量を少しずつ上げ、声の厚みと弦の余韻を確認しながら鳴らすとまとまりやすいです。
SANSUI AU-303RとJBL J216Aとの組み合わせ
- 互換性:J216Aはインピーダンス8Ω、許容入力60W(連続プログラム)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル87dB/W/mです。AU-303Rは8Ωで50W+50Wのため、許容入力60Wを見ながら、普段の音量をゆっくり決める使い方がしやすいです。
- 音質の向上:J216Aは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、16.5cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は―、出力音圧レベルは87dB/W/m、クロスオーバー周波数は3.6kHzです。AU-303RのHDC出力素子と大型リレーの構成を活かし、ロックやポップスのアタックを素直に出しやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ポップス、フュージョンに向いています。87dB/W/mの出力音圧レベルを意識し、Bassを上げすぎずにキックとボーカルの位置を合わせると、軽快な鳴り方を楽しめます。
SANSUI AU-303Rは、大型トランス、ダイアモンド差動回路、HDC出力素子、ソースダイレクト、プリアウト端子を備えた、1990年代後半の実用性が光るインテグレーテッドアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から少しずつ調整すると、AU-303Rの反応と音色の作り方をつかみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-303Rの詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 実用最大出力 | 100W+100W(4Ω) |
| 実効出力 | 50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch同時動作) |
| ダイナミックパワー | 160W(2Ω) 110W(4Ω) 75W(6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.07%以下(8Ω、20Hz~20kHz、1/2実効出力時) |
| 混変調波歪率 | 0.15%以下(8Ω、実効出力時、60Hz:7kHz=4:1、SMPTE法) |
| 入力感度/入力インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ(1kHz) CD、Tuner、Line、Tape1/2:150mV/4.7kΩ(1kHz) |
| 最大許容入力 | Phono MM:150mV(1kHz、THD 0.01%) |
| 周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz±0.5dB CD、Tuner、Line、Tape1/2:5Hz~150kHz +0 -3dB |
| S/N比 | Phono MM:80dB以上 CD、Tuner、Line、Tape1/2:110dB以上 |
| トーンコントロール | Bass最大変化量:±8dB(50Hz) Treble最大変化量:±8dB(10kHz) |
| 消費電力 | 130W(定格) 17W(無信号時) |
| 外形寸法 | 幅430x高さ113x奥行330mm |
| 重量 | 8.0kg |
| 付属 | システムリモコン(RS-1950) |
