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SANSUI AU-3300は、1975年に発売されたプリメインアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-3300の概要と特徴

| 項目 | SANSUI AU-3300 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 35W+35W(8Ω、両ch動作、40Hz~20kHz) 38W+38W(8Ω、両ch動作、1kHz) 40W+40W(8Ω、片ch動作、1kHz) |
| ミュージックパワー | 140W(4Ω、1kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.15%以下 |
| 周波数特性 | 10Hz~40kHz +0.5 -1.5dB(1W時) |
| ダンピングファクター | 50(8Ω) |
| 消費電力 | 76W(定格) 210W(最大) |
| 重量 | 6.3kg |
SANSUI AU-3300は、音質重視を基本思想に、35W+35W(8Ω、両ch動作、40Hz~20kHz)の実効出力と音質調整機能を備えたプリメインアンプです。全高調波歪率は0.15%以下、ダンピングファクターは50(8Ω)です。中級クラスのサイズ感で、直結OCL回路と実用機能を両立した一台として楽しめます。
特徴①|±2電源方式による全段直結OCL回路
AU-3300は、±2電源方式によって結合コンデンサーを排除した全段直結OCL回路を採用しています。差動アンプにはデュアルトランジスタを使い、直流の変動に対する安定した動作を狙っています。低域から高域まで素直につなげる直結設計が、このモデルの大きな特徴です。

AU-3300の全段直結OCL回路は、どんな聴き方に向いていますか?
35W+35W(8Ω)の出力を活かして、ブックシェルフ型スピーカーをほどよい音量で鳴らす聴き方に向いています。
ダンピングファクター50(8Ω)もあるため、低域を膨らませすぎず、輪郭を保ちながら鳴らしやすいです。
特徴②|ピュアコンプリメンタリー方式の出力段
出力段には、同極性のパワートランジスタをダーリントン接続した構成が採用されています。
NPN-NPN、PNP-PNPそれぞれ同極性のパワートランジスタをダーリントン接続し、ピュアコンプリメンタリー方式としています。0.15%以下の全高調波歪率と140W(4Ω、1kHz)のミュージックパワーを備え、余裕を持った鳴らし方を狙えます。
特徴③|クリックストップ式のトーンコントロール
トーンコントロール部には、2段直結トーンアンプとCR型トーンコントロール回路を採用しています。ツマミはクリックストップ式で、それぞれ10段階に調整できます。
- Bassは50Hzで±12dBです。
- Trebleは15kHzで±12dBです。
- ラウドネスはVolume-30dB時に50Hz +10dB、10kHz +8dBです。
小音量で聴くときや、録音ごとの低域・高域の差を整えたいときに、段階的に音色を追い込める操作感が便利です。
特徴④|マイクミキシングとワンタッチセレクター
マイクレベル調整機能を備えたマイクミキシング回路を搭載し、ミキシングされた音声は録音端子から取り出せます。入力切替にはオールプッシュボタン式のワンタッチセレクターを採用しています。
2系統のスピーカー出力、ハイカットフィルター、ローカットフィルター、-20dBミューティングも備えています。レコード、チューナー、テープ、マイクをまとめて扱える実用性が、AU-3300の親しみやすさです。



クリックノイズへの配慮はありますか?
あります。±2電源を利用することで、スイッチ切替時に発生するクリックノイズの軽減が図られています。さらに電子回路とリレーを組み合わせた保護回路も搭載されています。
SANSUI AU-3300と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI AU-3300と、同時期のヴィンテージアンプ3機種を比較します。
対象はSANSUI AU-5500、Pioneer SA-710、TRIO KA-3100です。
| 項目 | SANSUI AU-3300 | SANSUI AU-5500 | Pioneer SA-710 | TRIO KA-3100 |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ | プリメインアンプ | ステレオプリメインアンプ | インテグレーテッドアンプ |
| 8Ω出力 | 35W+35W(両ch動作、40Hz~20kHz) 38W+38W(両ch動作、1kHz) | 30W+30W(両ch動作、20Hz~20kHz) 35W+35W(1kHz) | 20W+20W(20Hz~20000Hz、両ch駆動) 22W+22W(1kHz、両ch駆動) | 30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch動作) |
| 4Ω出力/ミュージックパワー | ミュージックパワー:140W(4Ω、1kHz) | ミュージックパワー:130W(4Ω、1kHz) | 24W+24W(20Hz~20000Hz、両ch駆動、4Ω) 30W+30W(1kHz、両ch駆動、4Ω) | ― |
| 歪率 | 全高調波歪率:0.15%以下 | Over All:0.15%以下 | 高調波歪率:0.5%以下(実効出力時) | 全高調波歪率:0.1%以下(定格出力時、8Ω) |
| 帯域 | パワーバンドウィズ:10Hz~40kHz 周波数特性:10Hz~40kHz +0.5 -1.5dB | パワーバンドウィズ:5Hz~30kHz 周波数特性:10Hz~35kHz +0.5 -1dB | 出力帯域幅:5Hz~70kHz 周波数特性:7Hz~80kHz、+0 -1dB | Tuner、Aux、Tape play:20Hz~30kHz ±1dB |
| 負荷インピーダンス | ― | ― | Speaker:A、B、A+B(4Ω~16Ω) | 4Ω~16Ω |
| ダンピングファクター | 50(8Ω) | 30(8Ω) | 40以上(1kHz、8Ω) | 30以上 |
| 入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/50kΩ Tuner、Aux、Tape Monitor:130mV/50kΩ | Phono:2.5mV/50kΩ Tuner、AUX、Tape Monitor:100mV/50kΩ | Phono1、2:2.5mV/50kΩ Tuner、AUX1、AUX2:150mV/100kΩ | Phono:2.5mV/50kΩ Tuner、Tape play(A):170mV/50kΩ |
| 消費電力 | 76W(定格) 210W(最大) | 70W(定格) | 55W(定格) 180W(最大) | 80W(定格) |
| 外形寸法 | 幅400x高さ120x奥行240mm | 幅434x高さ130x奥行315mm | 幅430x高さ138x奥行341mm | 幅380x高さ140x奥行255mm |
| 重量 | 6.3kg | 10.4kg | 10.1kg | 6.6kg |
SANSUI AU-3300とSANSUI AU-5500との比較
SANSUI AU-3300とSANSUI AU-5500との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-3300は35W+35W(40Hz~20kHz)、AU-5500は30W+30W(20Hz~20kHz)です。両ch動作の掲載値ではAU-3300が大きいです。
- ミュージックパワー:AU-3300は140W(4Ω)、AU-5500は130W(4Ω)です。数値ではAU-3300が大きいです。
- 全高調波歪率:AU-3300は0.15%以下、AU-5500はOver Allで0.15%以下です。歪率の掲載値は同じ内容です。
- ダンピングファクター:AU-3300は50、AU-5500は30です。8Ω時の数値ではAU-3300が大きいです。
- 音質調整:AU-3300はBass/Treble、AU-5500はBass/Midrange/Trebleです。中域調整まで見るならAU-5500が細かいです。
- 重量:AU-3300は6.3kg、AU-5500は10.4kgです。重量ではAU-5500が重いです。
SANSUI AU-3300とPioneer SA-710との比較
SANSUI AU-3300とPioneer SA-710との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-3300は35W+35W、SA-710は20W+20W(20Hz~20000Hz、両ch駆動)です。8Ω時の出力ではAU-3300が大きいです。
- 歪率:AU-3300は0.15%以下、SA-710は0.5%以下(実効出力時)です。数値ではAU-3300が小さいです。
- 帯域:AU-3300は周波数特性10Hz~40kHz、SA-710は7Hz~80kHzです。上限の数値ではSA-710が高いです。
- ダンピングファクター:AU-3300は50、SA-710は40以上です。8Ω時の数値ではAU-3300が大きいです。
- 重量:AU-3300は6.3kg、SA-710は10.1kgです。重量ではSA-710が重いです。
SANSUI AU-3300とTRIO KA-3100との比較
SANSUI AU-3300とTRIO KA-3100との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-3300は35W+35W(40Hz~20kHz)、KA-3100は30W+30W(20Hz~20kHz)です。8Ω時の出力ではAU-3300が大きいです。
- 全高調波歪率:AU-3300は0.15%以下、KA-3100は0.1%以下です。数値ではKA-3100が小さいです。
- ダンピングファクター:AU-3300は50、KA-3100は30以上です。数値ではAU-3300が大きいです。
- 入力感度:AU-3300はTuner、Aux、Tape Monitorが130mV、KA-3100はTuner、Tape play(A)が170mVです。ライン系の入力感度ではAU-3300が小さい入力値です。
- 重量:AU-3300は6.3kg、KA-3100は6.6kgです。重量はかなり近い数値です。
SANSUI AU-3300とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI AU-3300は8Ωで35W+35Wの両ch動作出力を持つプリメインアンプです。
ここでは35W級の出力とダンピングファクター50を活かしやすいスピーカーとして、JBL L36 Decade、YAMAHA NS-451、VICTOR SX-3を取り上げます。
SANSUI AU-3300とJBL L36 Decadeとの組み合わせ
- 互換性:L36 Decadeはインピーダンス8Ω、許容入力50W(連続プログラム)、音圧レベル89dB(新JIS)です。推奨アンプ出力は―です。AU-3300は8Ωで35W+35W、負荷インピーダンスは―なので、8Ω接続と許容入力50Wを意識して、音量を少しずつ上げる使い方が向いています。
- 音質の向上:L36 Decadeは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、25cmコーン型、13cmコーン型、3.6cmコーン型を搭載しています。周波数特性は―、音圧レベルは89dB、クロスオーバー周波数は1.5kHz、6kHzです。AU-3300のBass調整を控えめに使うと、25cmウーファーの厚みを整えやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ファンクに向いています。89dBの音圧レベルと35W級の出力を見ながら、低域を作りすぎずに中域の押し出しを確認すると聴きやすいです。
SANSUI AU-3300とYAMAHA NS-451との組み合わせ
- 互換性:NS-451はインピーダンス8Ω、定格入力25W、最大許容入力50W、出力音圧レベル92dB/W/mです。推奨アンプ出力は―です。AU-3300は8Ωで35W+35W、負荷インピーダンスは―なので、定格入力25Wを意識して控えめな音量から調整することが大切です。
- 音質の向上:NS-451は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、20cmコーン型と5cm複合型を搭載しています。再生周波数帯域は50Hz~20kHz、出力音圧レベルは92dB/W/m、クロスオーバー周波数は2kHz、12dB/octです。AU-3300のTreble調整と組み合わせると、複合型高域の明るさを部屋に合わせやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ポップス、フュージョン、女性ボーカルに向いています。92dB/W/mの出力音圧レベルがあるため、小さめの音量でも輪郭を出しやすく、BassとTrebleを少しずつ動かして明るさを整えると聴きやすいです。
SANSUI AU-3300とVICTOR SX-3との組み合わせ
- 互換性:SX-3はインピーダンス8Ω、最大入力50W、出力音圧レベル88dB/W/mです。推奨アンプ出力は―です。AU-3300は8Ωで35W+35W、負荷インピーダンスは―なので、88dB/W/mの能率を見ながら、近めの距離で音量を段階的に上げる使い方が向いています。
- 音質の向上:SX-3は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、25cmコーン型と5cmソフトドーム型を搭載しています。周波数特性は35Hz~20kHz、出力音圧レベルは88dB/W/m、クロスオーバー周波数は2kHzです。AU-3300のダンピングファクター50を活かし、密閉型の低域を締め気味にまとめやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、クラシック、アコースティックに向いています。88dB/W/mの出力音圧レベルなので、音量を急に上げず、ソフトドーム型高域のなめらかさと密閉型の低域を確認しながら鳴らすと聴きやすいです。
SANSUI AU-3300は、全段直結OCL回路、ピュアコンプリメンタリー方式、クリックストップ式トーンコントロールを備えた、35W級の実用的なプリメインアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から鳴らしていくと、AU-3300のバランスの良さをつかみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-3300の詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 35W+35W(8Ω、両ch動作、40Hz~20kHz) 38W+38W(8Ω、両ch動作、1kHz) 40W+40W(8Ω、片ch動作、1kHz) |
| ミュージックパワー | 140W(4Ω、1kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.15%以下 |
| 混変調歪率 | 0.2%以下(定格出力、70Hz:7kHz=4:1、SMPTE) |
| パワーバンドウィズ | 10Hz~40kHz(8Ω) |
| 周波数特性 | 10Hz~40kHz +0.5 -1.5dB(1W時) |
| RIAA偏差 | ±0.5dB(30Hz~15kHz) |
| ダンピングファクター | 50(8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/50kΩ Mic:2.5mV/10kΩ Tuner、Aux、Tape Monitor:130mV/50kΩ |
| Phono最大許容入力 | 230mV(1kHz、THD 0.2%以下) |
| 出力電圧 | Tape Rec(Pin):100mV(1kHz) |
| チャンネルセパレーション | Phono:60dB以上(1kHz) Tuner、Aux、Tape rec:65dB以上(1kHz) |
| ハム及びノイズ | Phono:75dB以上 Mic:65dB以上 Aux、Tuner、Tape Monitor:90dB以上 |
| トーンコントロール | Bass:±12dB(50Hz) Treble:±12dB(15kHz) |
| ラウドネス | +10dB(50Hz)、+8dB(10kHz、Volume-30dB時) |
| ハイフィルター | -3dB(7kHz)、6dB/oct |
| ローフィルター | -3dB(100Hz)、6dB/oct |
| ミューティング | -20dB |
| 消費電力 | 76W(定格) 210W(最大) |
| 外形寸法 | 幅400x高さ120x奥行240mm |
| 重量 | 6.3kg |
