この記事の概要
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SANSUI AU-6500は、全段直結ピュアコンプリメンタリー回路を採用したプリメインアンプです。
本記事では、AU-6500の特徴、同時代アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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SANSUI AU-6500の概要と特徴

| SANSUI AU-6500の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 発売時期 | 1973年頃 |
| 定価 | 59,900円 |
| 実効出力 | 28W+28W(8Ω、20Hz~20kHz) 30W+30W(8Ω、1kHz) |
| 全高調波歪率 | Main Amp:0.1%以下 |
| 重量 | 11.5kg |
SANSUI AU-6500は、1973年頃に発売されたプリメインアンプです。実効出力は28W+28W(8Ω、20Hz~20kHz)、1kHzでは30W+30W(8Ω)で、中出力クラスながら11.5kgのしっかりした筐体を持つモデルです。
特徴①|全段直結ピュアコンプリメンタリー回路
AU-6500のパワーアンプ部は、PNP-NPNのパワートランジスタを対称に組み合わせた全段直結ピュアコンプリメンタリー回路です。
全高調波歪率がMain Ampで0.1%以下とされ、低歪を狙った回路構成が大きな特徴になっています。

AU-6500は音量を上げすぎなくても厚みを出しやすいですか?
実効出力は28W+28W(8Ω、20Hz~20kHz)で、ミュージックパワーは94W(4Ω、1kHz)です。
能率の高いヴィンテージスピーカーと合わせる場合、無理にボリュームを上げずに中音量で鳴らす使い方が合いやすいでしょう。
特徴②|2系統Phonoと4chアダプター端子
Phono1/Phono2はどちらも2.5mV/50kΩで、Tuner、Aux、4ch adaptor、Tape monitorは100mV/50kΩです。レコード再生と外部機器を分けて使いやすい入力構成として見られます。
Phono最大許容入力は300mV(THD 0.5%以下)で、Tape RecやPre Amp出力も用意されています。プリメインアンプとして一台で完結させるだけでなく、周辺機器を少しずつ増やす楽しみも残した設計です。
特徴③|フィルターとトーン機能の実用性
- トーンコントロール:Bassは±15dB(50Hz)、Trebleは±15dB(15kHz)です。
- ラウドネス:Volume -30dB時に+10dB(50Hz)、+8dB(15kHz)です。
- フィルター:ローフィルターとハイフィルターを搭載しています。



AU-6500は古いレコードのノイズ対策にも使いやすいですか?
ローフィルターは-12dB(50Hz、6dB/oct)、ハイフィルターは-12dB(10kHz、6dB/oct)です。レコードの反りや高域ノイズが気になる場面では、音源に合わせて補正しながら聴ける操作性が役立ちます。
SANSUI AU-6500と他のヴィンテージアンプとの比較


ここではSANSUI AU-6500と、同時代のヴィンテージアンプ3機種を比べます。
出力、歪率、周波数特性、サイズ感の違いを整理します。
SANSUI AU-6500とSANSUI AU-5500の比較
SANSUI AU-6500とSANSUI AU-5500との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-6500は28W+28W(8Ω、20Hz~20kHz)、AU-5500は30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz)です。連続出力の数値ではAU-5500が少し大きいです。
- 全高調波歪率:AU-6500はMain Ampで0.1%以下、AU-5500はMain Ampで0.1%以下、Over Allで0.15%以下です。メインアンプ部の歪率は同じ掲載値です。
- 周波数特性:AU-6500はMain Ampで10Hz~40kHz ±1.0dB、AU-5500は10Hz~35kHz +0.5 -1dBです。上限帯域の表示ではAU-6500が広めです。
- ダンピングファクター:AU-6500は40(8Ω)、AU-5500は30(8Ω)です。制動力の数値ではAU-6500が大きいです。
- 重量:AU-6500は11.5kg、AU-5500は10.4kgです。筐体重量ではAU-6500が重いです。
SANSUI AU-6500とSANSUI AU-6600の比較
SANSUI AU-6500とSANSUI AU-6600との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-6500は28W+28W(8Ω、20Hz~20kHz)、AU-6600は40W+40W(8Ω、20Hz~20kHz)です。出力値ではAU-6600が大きいです。
- ミュージックパワー:AU-6500は94W(4Ω、1kHz)、AU-6600は190W(4Ω、1kHz)です。瞬間的な出力余裕の表示ではAU-6600が大きいです。
- 周波数特性:AU-6500はMain Ampで10Hz~40kHz ±1.0dB、AU-6600は10Hz~40kHz +0.5 -1dBです。帯域の範囲は同じ40kHzまで示されています。
- ダンピングファクター:AU-6500は40(8Ω)、AU-6600は30(8Ω)です。制動力の数値ではAU-6500が大きいです。
- 重量:AU-6500は11.5kg、AU-6600は11.3kgです。重量はかなり近い掲載値です。
SANSUI AU-6500とTechnics SU-7700の比較
SANSUI AU-6500とTechnics SU-7700との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-6500は28W+28W(8Ω、20Hz~20kHz)、SU-7700は50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz)です。出力値ではSU-7700が大きいです。
- 全高調波歪率:AU-6500はMain Ampで0.1%以下、SU-7700は0.06%です。歪率の掲載値ではSU-7700が低いです。
- 出力帯域幅:AU-6500のパワーバンドウィズは5Hz~40kHz、SU-7700の出力帯域幅は8Hz~55kHz -3dBです。高域側の表示ではSU-7700が広いです。
- ダンピングファクター:AU-6500は40(8Ω)、SU-7700は60(8Ω)です。制動力の数値ではSU-7700が大きいです。
- 重量:AU-6500は11.5kg、SU-7700は7.2kgです。筐体重量ではAU-6500が重いです。
SANSUI AU-6500とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


AU-6500は8Ω時の実効出力が28W+28W(20Hz~20kHz)で、ダンピングファクターは40(8Ω)です。
ここでは8Ω仕様を中心に、音量を追い込みすぎずに鳴らせるヴィンテージスピーカーを選びます。
- DIATONE DS-40C
- JBL L50
- Pioneer CS-A77
SANSUI AU-6500 × DIATONE DS-40C
- 互換性:DS-40Cは8Ω、最大入力80W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは92dB/W/mです。AU-6500の28W+28W(8Ω)と合わせる場合は、大きな音量へ急に上げず、低域のふくらみを聴きながら調整するのが合います。
- 音質の向上:DS-40Cは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のフロア型で、30cmコーン型ウーファーと5cmセミドーム型を搭載し、再生周波数帯域は30Hz~20kHz、クロスオーバーは1.5kHzです。AU-6500の中域の厚みを床置きの量感で支えやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズボーカル、フォーク、クラシック小編成、70年代ポップスに向きます。声の芯と低域の自然な広がりを楽しみたい時に合わせやすい構成です。
SANSUI AU-6500 × JBL L50
- 互換性:JBL L50は8Ω、許容入力35W(連続プログラム)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは88dB(新JIS)です。AU-6500と合わせる場合は、音量を上げるほど中高域の張りが出るため、長時間では控えめな位置から探るとまとまりやすいです。
- 音質の向上:L50は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、25cmコーン型、13cmコーン型、3.6cmコーン型を搭載し、クロスオーバーは800Hz、3kHzです。サンスイの密度感にJBLらしい前へ出る表情を足しやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ブルース、ファンクに向きます。ギター、スネア、ベースラインを少し前に出して聴きたい時に楽しめます。
SANSUI AU-6500 × Pioneer CS-A77
- 互換性:CS-A77は8Ω、最大入力50W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは102dB/W/mです。AU-6500では小さめのボリューム位置でも音量が出やすいため、最初は控えめに合わせるのが安心です。
- 音質の向上:CS-A77は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型で、30cmコーン型、12cmコーン型、ホーン型を搭載し、再生周波数帯域は35Hz~25000Hzです。高能率らしい立ち上がりとAU-6500の落ち着いた厚みを両立しやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:昭和歌謡、ビッグバンド、ライブ盤、初期ロックに向きます。ボーカルの輪郭とホーン系の抜けを楽しみたい時に合わせやすいです。
SANSUI AU-6500は、出力値だけで押し切るタイプではなく、全段直結ピュアコンプリメンタリー回路、2系統Phono、フィルター類を含めた実用性で味わいたいプリメインアンプです。
スピーカーを選ぶ際は、8Ω仕様と音圧レベルを見ながら、普段聴く音量に合わせて余裕を残すとAU-6500らしい厚みを楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-6500の詳細スペック一覧
| 型式 | プリメインアンプ |
| 定価 | 59,900円(1973年頃) |
| 実効出力 | 両ch動作 20Hz~20kHz:28W+28W(8Ω) 1kHz:30W+30W(8Ω) 片ch動作 1kHz:32W/32W(8Ω) |
| ミュージックパワー | 94W(4Ω、1kHz) |
| 全高調波歪率 | Main Amp:0.1%以下(定格出力時) |
| 混変調歪率 | Main Amp:0.1%以下(70Hz:7kHz=4:1、SMPTE) |
| パワーバンドウィズ | 5Hz~40kHz(8Ω、片ch動作、IHF) |
| 周波数特性 | Phono1、2:30Hz~15kHz ±0.5dB(RIAA偏差) Aux:10Hz~30kHz ±1.0dB Main Amp:10Hz~40kHz ±1.0dB |
| ダンピングファクター | 40(8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono1:2.5mV/50kΩ Phono2:2.5mV/50kΩ Tuner、Aux、4ch adaptor、Tape monitor(pin/din):100mV/50kΩ Main Amp:800mV/40kΩ |
| Phono最大許容入力 | 300mV(THD 0.5%以下) |
| 出力電圧 | Tape Rec(Pin/Din):100mV/30mV(1kHz) 4ch Adaptor:100mV Pre Amp:0.8V(THD 0.08%以下) Pre Amp:4.0V(最大、THD 0.5%以下) |
| ハム及びノイズ | Phono1、2:70dB以上(IHF) Tuner、AUX:80dB以上(IHF) Main Amp:100dB以上(IHF) |
| トーンコントロール | Bass:±15dB(50Hz) Treble:±15dB(15kHz) |
| ラウドネス | +10dB(50Hz)、+8dB(15kHz)(Volume -30dB時) |
| ローフィルター | -12dB(50Hz、6dB/oct) |
| ハイフィルター | -12dB(10kHz、6dB/oct) |
| ミューティング | -20dB |
| 定格消費電力 | 65W(125VA、最大) |
| 外形寸法 | 幅440x高さ140x奥行322mm |
| 重量 | 11.5kg |
