この記事の概要
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SANSUI AU-6600は、1975年頃に発売されたプリメインアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-6600の概要と特徴

| 項目 | SANSUI AU-6600 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 40W+40W(8Ω、両ch動作、20Hz~20kHz) 45W+45W(8Ω、1kHz) 48W/48W(8Ω、片ch動作、1kHz) |
| ミュージックパワー | 190W(4Ω、1kHz) |
| 全高調波歪率 | Pre Amp:0.1%以下 Main Amp:0.1%以下 Over All:0.15%以下 |
| パワーバンドウィズ | 5Hz~35kHz |
| 周波数特性 | 10Hz~40kHz +0.5 -1dB |
| ダンピングファクター | 30(8Ω) |
| 重量 | 11.3kg |
SANSUI AU-6600は、上級機AU-7700の基本性能を受け継いで開発されたプリメインアンプです。
実効出力は40W+40W(8Ω、両ch動作、20Hz~20kHz)、ミュージックパワーは190W(4Ω、1kHz)、トーンコントロールはBass、Midrange、Trebleの3系統です。
入力まわりの短距離化とトリプルトーンを組み合わせた実用派の中級機として楽しめます。
特徴①|上向き入力端子とワンポイントアース
- 裏面パネルの入力端子を上向きに配置しています。
- イコライザー基板と入力端子を最短距離で直結する構造です。
- イコライザーアンプ付近でワンポイントアースを行っています。
入力端子からイコライザー基板までの距離を短くし、シールド線を使わない構造にすることで、高域特性やSN比への配慮がされています。入力部から音を曇らせにくい設計が、AU-6600の土台です。
従来の共通アースで起こりやすい電流相互干渉を抑える狙いがあり、細部の構造から音質を整えています。
特徴②|全段直結ピュアコンプリメンタリーOCL回路

AU-6600のパワーアンプ部は、どんなところが魅力ですか?
魅力は、40W+40W(8Ω)の実効出力を支える全段直結ピュアコンプリメンタリーOCL回路です。初段には差動増幅回路、ドライブ段には厳選トランジスタによる3段ダーリントン接続を採用しています。
大型ヒートシンカーをアンプ外側に配置して放熱効果を高めているため、中級機ながら余裕を感じやすい出力設計になっています。
特徴③|トリプルトーンと保護・拡張機能
Bassは50Hzで±13dB、Midrangeは1kHzで±5dB、Trebleは15kHzで±13dBです。中域まで直接触れるため、ボーカルやギターの出方を整えやすい構成です。



音色調整以外の使いやすさはありますか?
あります。トーンセレクター、トーンディフィート、ハイ/ローフィルター、ミューティング、2回路のテープモニター、スピーカーA/B切替、プリメイン切り離しスイッチを備えています。
電子回路とリレーを組み合わせた保護回路もあり、出力点でのスピーカー保護電圧検知や過電流検知、電源投入時のポップノイズ対策も考えられています。
SANSUI AU-6600と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI AU-6600と、同時期のヴィンテージアンプ3機種を比較します。
対象はSANSUI AU-5900、SANSUI AU-7700、Pioneer SA-810です。
| 項目 | SANSUI AU-6600 | SANSUI AU-5900 | SANSUI AU-7700 | Pioneer SA-810 |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ | プリメインアンプ | プリメインアンプ | ステレオプリメインアンプ |
| 8Ω出力 | 40W+40W(20Hz~20kHz) 45W+45W(1kHz) 48W/48W(片ch、1kHz) | 45W+45W(20Hz~20kHz) 50W+50W(1kHz) 55W+55W(片ch、8Ω) | 52W+52W(20Hz~20kHz) 55W+55W(1kHz) 58W/58W(片ch、1kHz) | 40W+40W(20Hz~20000Hz) 44W+44W(1kHz) 50W/50W(片ch、1kHz) |
| 4Ω出力/ミュージックパワー | ミュージックパワー:190W(4Ω、1kHz) | 45W+45W(20Hz~20kHz) 50W+50W(1kHz) 80W+80W(片ch、4Ω) | ミュージックパワー:250W(4Ω、1kHz) | 45W+45W(20Hz~20000Hz) 50W+50W(1kHz) 60W/60W(片ch、1kHz) |
| 歪率 | Pre Amp:0.1%以下 Main Amp:0.1%以下 Over All:0.15%以下 | 0.1%以下(定格出力時) 0.08%以下(1/2出力時) | Pre Amp:0.1%以下 Main Amp:0.1%以下 Over All:0.1%以下 | 0.3%以下(実効出力時) 0.05%以下(1W出力時) |
| 帯域 | パワーバンドウィズ:5Hz~35kHz 周波数特性:10Hz~40kHz +0.5 -1dB | パワーバンドウィズ:5Hz~40kHz 周波数特性:10Hz~50kHz +0 -1.5dB | パワーバンドウィズ:5Hz~40kHz 周波数特性:10Hz~50kHz +0.5 -1dB | 出力帯域幅:5Hz~40kHz 周波数特性:7Hz~80kHz +0 -1dB |
| 負荷インピーダンス | ― | ― | ― | Speaker:A、B、A+B(4Ω~16Ω) |
| ダンピングファクター | 30(8Ω) | 80(8Ω) | 30(8Ω) | 60以上(1kHz、8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/50kΩ Tuner、AUX、Tape Monitor:100mV/50kΩ | Phono1:2.5mV/30kΩ、50kΩ、100kΩ Aux1、2、Tuner、Tape1、2:130mV/50kΩ | Phono1:2.5mV/30kΩ、50kΩ、100kΩ Tuner、AUX、Tape Monitor:100mV/50kΩ | Phono1:2.5mV/50kΩ Tuner、AUX1:150mV/100kΩ |
| 消費電力 | 90W(定格) | 106W(定格) 300W(最大) | 120W(定格) | 105W(定格) 260W(最大) |
| 外形寸法 | 幅434x高さ130x奥行315mm | 幅430x高さ132x奥行312mm | 幅434x高さ130x奥行315mm | 幅430x高さ138x奥行341mm |
| 重量 | 11.3kg | 11.5kg | 12.3kg | 12.1kg |
SANSUI AU-6600とSANSUI AU-5900との比較
SANSUI AU-6600とSANSUI AU-5900との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-6600は40W+40W、AU-5900は45W+45Wです。20Hz~20kHzの両ch動作値ではAU-5900が大きいです。
- 歪率:AU-6600はOver Allで0.15%以下、AU-5900は0.1%以下(定格出力時)です。数値ではAU-5900が小さいです。
- 帯域:AU-6600はパワーバンドウィズ5Hz~35kHz、AU-5900は5Hz~40kHzです。上限の数値ではAU-5900が高いです。
- ダンピングファクター:AU-6600は30、AU-5900は80です。8Ω時の数値ではAU-5900が大きいです。
- Phono入力:AU-6600は2.5mV/50kΩ、AU-5900はPhono1で30kΩ、50kΩ、100kΩを切替できます。入力条件の選択肢ではAU-5900が多いです。
- 重量:AU-6600は11.3kg、AU-5900は11.5kgです。重量はかなり近い数値です。
SANSUI AU-6600とSANSUI AU-7700との比較
SANSUI AU-6600とSANSUI AU-7700との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-6600は40W+40W、AU-7700は52W+52Wです。20Hz~20kHzの両ch動作値ではAU-7700が大きいです。
- ミュージックパワー:AU-6600は190W(4Ω)、AU-7700は250W(4Ω)です。数値ではAU-7700が大きいです。
- 歪率:AU-6600はOver Allで0.15%以下、AU-7700はOver Allで0.1%以下です。数値ではAU-7700が小さいです。
- 帯域:AU-6600は周波数特性10Hz~40kHz、AU-7700は10Hz~50kHzです。上限の数値ではAU-7700が高いです。
- ダンピングファクター:どちらも30(8Ω)です。8Ω時の数値は同じ内容です。
- 重量:AU-6600は11.3kg、AU-7700は12.3kgです。重量ではAU-7700が重いです。
SANSUI AU-6600とPioneer SA-810との比較
SANSUI AU-6600とPioneer SA-810との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:どちらも40W+40Wです。20Hz~20kHzの両ch駆動値は同じ内容です。
- 歪率:AU-6600はOver Allで0.15%以下、SA-810は0.3%以下(実効出力時)です。掲載条件は異なりますが、数値ではAU-6600が小さいです。
- 周波数特性:AU-6600は10Hz~40kHz、SA-810は7Hz~80kHzです。上限の数値ではSA-810が高いです。
- ダンピングファクター:AU-6600は30、SA-810は60以上です。8Ω時の数値ではSA-810が大きいです。
- 音質調整:AU-6600はBass/Midrange/Treble、SA-810はMain/Subのツイントーンです。中域調整を重視するならAU-6600が細かいです。
- 重量:AU-6600は11.3kg、SA-810は12.1kgです。重量ではSA-810が重いです。
SANSUI AU-6600とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI AU-6600は8Ωで40W+40Wの両ch動作出力を持つプリメインアンプです。
ここでは40W級の出力と中域調整を活かしやすいスピーカーとして、MISSION 70、CORAL BX-1000、ONKYO D-5を取り上げます。
SANSUI AU-6600とMISSION 70との組み合わせ
- 互換性:MISSION 70は1983年モデルで公称インピーダンス8Ω、推奨アンプ出力20W~75W/ch、出力音圧レベル86dB/W/m、1987年モデルで定格インピーダンス6Ω、推奨アンプ出力20W~60W/ch、出力音圧レベル90dB/2.83V/mです。許容入力は―です。AU-6600は8Ωで40W+40W、負荷インピーダンスは―なので、モデル年式と実機表示を確認して、推奨アンプ出力の範囲内で音量を決めることが大切です。
- 音質の向上:MISSION 70は2ウェイ・2スピーカー・ブックシェルフ型で、1983年モデルは17.5cmコーン型と2.5cmドーム型、1987年モデルは17.7cmコーン型と1.9cmドーム型を搭載しています。周波数特性は40Hz~20kHzまたは60Hz~20kHz±3dB、クロスオーバー周波数は5.7kHzまたは3.4kHzです。AU-6600のMidrangeを使うと、小型ブックシェルフの声の厚みを整えやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:フォーク、室内楽、女性ボーカルに向いています。86dB/W/mまたは90dB/2.83V/mの出力音圧レベルを見ながら、近距離で音量を作り、ボーカルの自然さを確認しながら鳴らすと聴きやすいです。
SANSUI AU-6600とCORAL BX-1000との組み合わせ
- 互換性:BX-1000はインピーダンス8Ω、最大入力50W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル100dB/Wです。AU-6600は8Ωで40W+40W、負荷インピーダンスは―なので、高能率を活かして小さめの音量から余裕を持って鳴らせる組み合わせです。
- 音質の向上:BX-1000は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、25cmコーン型、12cmコーン型、ホーン型を搭載しています。再生周波数帯域は35Hz~25kHz、出力音圧レベルは100dB/W、クロスオーバー周波数は1.5kHz、7kHzです。AU-6600のトリプルトーンを使うと、ホーン型高域と中域の張りを音源に合わせやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:昭和歌謡、ジャズ、ロックンロールに向いています。100dB/Wの出力音圧レベルがあるため、音量を上げすぎず、声とホーンの明るさを確認しながら鳴らすと聴きやすいです。
SANSUI AU-6600とONKYO D-5との組み合わせ
- 互換性:D-5はインピーダンス6Ω、最大入力120W、推奨アンプ出力は―、出力音圧は91dB/W/mです。AU-6600は8Ωで40W+40W、負荷インピーダンスは―なので、6Ω接続として実機表示を確認し、音量を段階的に上げる使い方が向いています。
- 音質の向上:D-5は3ウェイ・3スピーカー・エアサスペンション方式・ブックシェルフ型で、28cmコーン型、10cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は33Hz~30kHz、出力音圧は91dB/W/m、クロスオーバー周波数は700Hz、4500Hzです。AU-6600のBassを控えめに使うと、密閉系の低域を膨らませすぎずにまとめやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:フュージョン、シティポップ、オーケストラに向いています。91dB/W/mの出力音圧と最大入力120Wを見ながら、広めの部屋で低域の量と中高域の抜けを確認しながら鳴らすと聴きやすいです。
SANSUI AU-6600は、上向き入力端子、ワンポイントアース、全段直結ピュアコンプリメンタリーOCL回路、トリプルトーンコントロールを備えた、音色調整と基本性能のバランスが良いプリメインアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から鳴らしていくと、AU-6600の中域調整と落ち着いた駆動感をつかみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-6600の詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 両ch動作 20Hz~20kHz:40W+40W(8Ω) 1kHz:45W+45W(8Ω) 片ch動作 1kHz:48W/48W(8Ω) |
| ミュージックパワー | 190W(4Ω、1kHz) |
| 全高調波歪率 | Pre Amp:0.1%以下 Main Amp:0.1%以下 Over All:0.15%以下 |
| 混変調歪率 | Pre Amp:0.1%以下 Main Amp:0.1%以下 Over All:0.15%以下 (70Hz:7kHz=4:1、SMPTE) |
| パワーバンドウィズ | 5Hz~35kHz |
| 周波数特性 | 10Hz~40kHz +0.5 -1dB(1W出力時) |
| RIAA偏差 | ±0.5dB(30Hz~15kHz) |
| ダンピングファクター | 30(8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/50kΩ Tuner、AUX、Tape Monitor(Pin/Din):100mV/50kΩ Main Amp:800mV/50kΩ |
| Phono最大許容入力 | 300mV(THD 0.2%以下) |
| 出力電圧 | Tape Rec(Pin/Din):100mV/30mV Pre Amp:800mV |
| チャンネルセパレーション | Phono:50dB以上 Tuner/AUX、Tape Monitor:55dB以上 Main Amp:60dB以上 |
| ハム及びノイズ | Phono:70dB以上 Tuner、AUX:85dB以上 Main Amp:100dB以上 |
| トーンコントロール | Bass:±13dB(50Hz) Midrange:±5dB(1kHz) Treble:±13dB(15kHz) |
| トーンセレクター | Bass:300Hz/600Hz Treble:2kHz/4kHz |
| ラウドネス | +10dB(50Hz)、+8dB(10kHz) (Volume -30dB時) |
| ローフィルター | 70Hz=-3dB(6dB/oct) |
| ハイフィルター | 7kHz=-3dB(6dB/oct) |
| ミューティング | -20dB |
| 定格消費電力 | 90W |
| 外形寸法 | 幅434x高さ130x奥行315mm |
| 重量 | 11.3kg |
