この記事の概要
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SANSUIのプリメインアンプはいくつかの種類があります。
その中でも、本記事ではSANSUI(サンスイ)AU-707とD907の違いを徹底比較してみました。
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SANSUI(サンスイ)AU-707の概要と特徴
※上記はAU-α707です
SANSUI(サンスイ)AU-707のスペック | |
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<パワーアンプ部> | |
実効出力 (両ch動作) | 85W+85W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.03%) 85W+85W(8Ω、1kHz、THD 0.003%) |
全高調波歪率 (20Hz~20kHz、実効出力時) | 0.03%以下(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.1%(実効出力時) 0.006%(1/2実効出力時、1kHz) |
混変調歪率(70Hz:7kHz=4:1) | 0.03%以下(8Ω) |
入力感度/インピーダンス(1kHz) | 1V/47kΩ |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス(1kHz) | Phono1、2:2.5mV/47kΩ Aux、Tuner、Tape play1、2:150mV/47kΩ |
Phono最大許容入力(1kHz、THD 0.01%) | 320mV |
周波数特性 | 5Hz~50kHz +0 -1dB |
<総合> | |
ACコンセント | 電源スイッチ連動:1系統(100W) 電源スイッチ非連動:2系統(250W) |
外形寸法 | 幅430x高さ168x奥行389mm 幅482x高さ168x奥行418mm(ラックマウントアダプター装着時) |
重量 | 16.8kg |
SANSUI AU-707は1976年に発売したプリメインアンプです。
パワーアンプ部にはDCアンプ構成を採用しています。
SANSUI AU-D907の概要と特徴
SANSUI(サンスイ)AU-D907のスペック | |
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<パワーアンプ部> | |
実効出力 | 100W+100W(10Hz~20kHz、THD 0.008%、8Ω) 100W+100W(1kHz、THD 0.003%、8Ω) |
全高調波歪率 | 0.008%以下(10Hz~20kHz、実効出力時、8Ω) |
ダンピングファクター | 100(IHF、両ch動作、1kHz、8Ω) |
周波数特性 | DC~500kHz、+0 -3dB |
入力感度/インピーダンス(1kHz) | 1V/47kΩ |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス(1kHz) | Phono-1 MM:2.5mV/47kΩ Phono-1 MC:0.1mV/100Ω Phono-2 MM:2.5mV/47kΩ AUX、Tuner、Tape Play 1、2(PIN):150mV/47kΩ |
Phono最大許容入力(1kHz) | Phono MM:350mV(THD 0.01%) Phono MC:30mV(THD 0.03%) |
周波数特性 | RIAA偏差(Phono 1、2、20Hz~20kHz):±0.2dB AUX、Tuner、Tape Play 1、2:5Hz~100kHz、+0 -1dB |
<総合> | |
定格消費電力(電気用品取締法) | 250W |
外形寸法 | 幅430x高さ168x奥行428mm ラックマウントアダプター装着時:幅482x奥行455mm |
重量 | 20.8kg ラックマウントアダプター装着時:21.2kg |
SANSUI AU-707は1979年ごろに発売したプリメインアンプです。
パワーアンプ部は、パワーステージと3段増幅構成によるドライブ回路となっています。
SANSUI(サンスイ)AU-707とSANSUI AU-D907の機能の違い・比較
本記事の本題です。
SANSUI AU-707とSANSUI AU-D907の音質や機能の違いを比較してみました。
以下は、SANSUI AU-707とSANSUI AU-D907の比較項目です。
- パワーアンプ部
- 入力感度とSN比
- プリアンプ部の特性
- トーンコントロールとフィルター
- 周波数特性とダンピングファクター
- 外形寸法と重量
では、順に解説します。
①:パワーアンプ部の違い・比較
AU-707は実効出力が85W+85W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.03%)であり、AU-D907は100W+100W(10Hz~20kHz、THD 0.008%、8Ω)です。
AU-D907の方が出力が高く、歪みも少ないです。
②:入力感度とSN比の違い・比較
両機種ともに入力感度は1V/47kΩですが、SN比(シグナル・トゥ・ノイズ比)はAU-D907が125dB以上で、AU-707が115dB以上となっています。
これはAU-D907の方がノイズが少ないということです。
③:プリアンプ部の特性の違い・比較
AU-707はPhono入力が2.5mV/47kΩで、AU-D907はPhono-1 MMが2.5mV/47kΩ、Phono-1 MCが0.1mV/100Ωです。
MCカートリッジにも対応しているAU-D907が多機能です。
また、全高調波歪率もAU-D907が0.005%以下と非常に低く、高音質です。
④:トーンコントロールとフィルターの違い・比較
AU-707はBassが±10dB、Trebleが±10dBですが、AU-D907はBassが±6dB、Trebleが±6dBです。
より細かい調整が可能なAU-707が優れています。
しかし、サブソニックフィルターは両機種とも16Hz(-3dB、6dB/oct)で同等です。
⑤:周波数特性とダンピングファクターの違い・比較
AU-707は周波数特性がDC~200kHz +0 -3dBであり、AU-D907はDC~500kHz、+0 -3dBと非常に広い帯域をカバーしています。
ダンピングファクターもAU-D907が100と高く、スピーカーのコントロールが優れています。
⑥:外形寸法と重量の違い・比較
AU-707は幅430x高さ168x奥行389mm、重量16.8kgです。
一方、AU-D907は幅430x高さ168x奥行428mm、重量20.8kgです。
少し大きく重いAU-D907ですが、これは高いパフォーマンスを持つためと言えます。
SANSUI(サンスイ)AU-707とSANSUI AU-D907の音質について
音質の比較においてはいくつかの要素が重要ですが、今回は2機種のスペックに基づいて比較していきます。
SANSUI(サンスイ)AU-707とSANSUI AU-D907の音質の違い・比較
SANSUI AU-707は、実効出力が85W+85Wで、全高調波歪率が0.03%以下です。
一方、SANSUI AU-D907は実効出力が100W+100Wで、全高調波歪率が0.008%以下となっています。
この数字から見ても、AU-D907の方が高出力で歪みが少ないことがわかります。
また、AU-707のダンピングファクターは60であり、AU-D907のそれは100です。
ダンピングファクターが高いほど、スピーカーの制御がしっかりとされ、低域のレスポンスが向上します。
この点でもAU-D907が優れています。
周波数特性に関しても、AU-707はDC~200kHz +0 -3dBであり、AU-D907はDC~500kHz、+0 -3dBです。
より広い周波数帯域をカバーしているAU-D907の方が、高音質な音楽再生が可能です。
SN比(シグナル・ノイズ比)もAU-D907の方が高く、125dB以上であり、AU-707は115dB以上です。
これは、AU-D907の方がノイズが少なく、クリアな音を楽しむことができるということです。
総合的に見て、SANSUI AU-D907の方が高音質であると評価できます。
特に、出力・歪み・ダンピングファクター・周波数特性・SN比といった主要な音質に関わるスペックで優れています。
SANSUI AU-707とSANSUI AU-D907の評価
- SANSUI AU-707:高い品質の音を提供できるが、AU-D907に比べて出力や歪み、ダンピングファクターなどで劣る部分があります。特に、高出力と低歪みを求めるユーザーには不向きかもしれません。
- SANSUI AU-D907:出力、歪み、ダンピングファクター、周波数特性、SN比といった主要な音質に関するスペックで優れています。高音質を求めるユーザーには非常におすすめです。
以上の比較により、音質においてはSANSUI AU-D907が優れていると言えます。
特に高音質を求める方には、AU-D907が適しています。
SANSUI(サンスイ)AU-707とD907の違い【機能や音質を徹底比較】のまとめ
本記事では以下を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。