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SANSUI AU-7500は、1973年頃に発売されたプリメインアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-7500の概要と特徴

| 項目 | SANSUI AU-7500 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 32W+32W(8Ω、両ch動作、20Hz~20kHz) 40W+40W(8Ω、1kHz) 43W/43W(8Ω、片ch動作、1kHz) |
| ミュージックパワー | 150W(4Ω、1kHz) |
| 全高調波歪率 | Main Amp:0.1%以下 |
| パワーバンドウィズ | 5Hz~40kHz(8Ω、片ch動作) |
| 周波数特性 | Main Amp:10Hz~50kHz ±1.0dB |
| ダンピングファクター | 40(8Ω) |
| 重量 | 12.7kg |
SANSUI AU-7500は、全段直結OCLピュアコンプリメンタリー回路、PNP-NPN-PNP 3段直結イコライザー、トリプル・トーンコントロールを備えたプリメインアンプです。実効出力は32W+32W(8Ω、両ch動作、20Hz~20kHz)、ダンピングファクターは40(8Ω)、重量は12.7kgです。1970年代前半らしい厚みと調整幅を併せ持つ一台として楽しめます。
特徴①|全段直結OCLピュアコンプリメンタリー回路
パワーアンプ部には全段直結OCLピュアコンプリメンタリー回路を採用しています。32W+32W(8Ω)の実効出力を、広帯域にまとめる設計がAU-7500の中心です。
電源部には大型トランスと6,800μF×2の大容量コンデンサーによる±2電源回路を採用しています。片ch動作時は43W/43W(8Ω、1kHz)、ミュージックパワーは150W(4Ω、1kHz)です。
特徴②|Phono2のインピーダンス切換

AU-7500はレコード再生でも使いやすいですか?
使いやすいです。イコライザー回路にはPNP-NPN-PNP 3段直結回路を採用し、Phono1は2.5mV/50kΩ、Phono2は2.5mVで30kΩ、50kΩ、100kΩを切り替えられます。カートリッジに合わせてPhono2の受け方を変えられる点が魅力です。
特徴③|低・中・高音を整えるトリプル・トーン
- Bassは50Hzで±15dBです。
- Midrangeは1.5kHzで±5dBです。
- Trebleは15kHzで±15dBです。
低域と高域だけでなく中域にも触れられるため、ボーカルの厚みやギターの存在感を録音ごとに整えやすい構成です。ラウドネス、ロー/ハイフィルター、ミューティングも備えています。
特徴④|4chアダプター端子とプリメイン分離
AU-7500は、拡張性のある接続系も見どころです。
4chアダプター端子、プリ部とメイン部を独立して使える構成、5ポジションのモード・セレクターを搭載しています。Stereo/Reverse/Normal/Mono L+R/L/Rの切換えが可能です。



保護回路はどのような構成ですか?
保護回路は、トランジスタとダイオードにリレーを組み合わせ、さらに4本の速断ヒューズを併用しています。機能の多さだけでなく、当時の実用面にも配慮した設計です。
SANSUI AU-7500と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI AU-7500と、同時期のヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はSANSUI AU-6500、SANSUI AU-8500、Pioneer SA-810です。
| 項目 | SANSUI AU-7500 | SANSUI AU-6500 | SANSUI AU-8500 | Pioneer SA-810 |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ | プリメインアンプ | プリメインアンプ | ステレオプリメインアンプ |
| 8Ω出力 | 32W+32W(20Hz~20kHz) 40W+40W(1kHz) 43W/43W(片ch、1kHz) | 28W+28W(20Hz~20kHz) 30W+30W(1kHz) 32W/32W(片ch、1kHz) | 60W+60W(20Hz~20kHz) 64W+64W(1kHz) 70W/70W(片ch、1kHz) | 40W+40W(20Hz~20000Hz) 44W+44W(1kHz) 50W/50W(片ch、1kHz) |
| 4Ω出力/ミュージックパワー | ミュージックパワー:150W(4Ω、1kHz) | ミュージックパワー:94W(4Ω、1kHz) | 90W+90W(4Ω、1kHz) 110W/110W(片ch、4Ω) ミュージックパワー:240W(4Ω、1kHz) | 45W+45W(20Hz~20000Hz) 50W+50W(1kHz) 60W/60W(片ch、1kHz) |
| 歪率 | Main Amp:0.1%以下 | Main Amp:0.1%以下 | 総合:0.1%以下 プリアンプ部:0.05%以下 | 0.3%以下(実効出力時) 0.05%以下(1W出力時) |
| 帯域 | パワーバンドウィズ:5Hz~40kHz Main Amp:10Hz~50kHz ±1.0dB | パワーバンドウィズ:5Hz~40kHz Main Amp:10Hz~40kHz ±1.0dB | パワーバンドウィズ:5Hz~40kHz メインアンプ部:3Hz~50kHz、+0 -1dB | 出力帯域幅:5Hz~40kHz 周波数特性:7Hz~80kHz +0 -1dB |
| 負荷インピーダンス | ― | ― | 4Ω~16Ω | Speaker:A、B、A+B(4Ω~16Ω) |
| ダンピングファクター | 40(8Ω) | 40(8Ω) | 50(8Ω) | 60以上(1kHz、8Ω) |
| Phono入力 | Phono1:2.5mV/50kΩ Phono2:2.5mV/30kΩ、50kΩ、100kΩ | Phono1:2.5mV/50kΩ Phono2:2.5mV/50kΩ | Phono1:2.5mV/50kΩ Phono2:2.5mV/30kΩ、50kΩ、100kΩ | Phono1:2.5mV/50kΩ Phono2:2.5mV~5mV/50kΩ |
| 消費電力 | 100W(315VA) | 65W(125VA) | 140W(最大450VA) | 105W(定格) 260W(最大) |
| 外形寸法 | 幅440x高さ140x奥行322mm | 幅440x高さ140x奥行322mm | 幅500x高さ140x奥行347mm | 幅430x高さ138x奥行341mm |
| 重量 | 12.7kg | 11.5kg | 20.5kg | 12.1kg |
SANSUI AU-7500とSANSUI AU-6500との比較
SANSUI AU-7500とSANSUI AU-6500との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-7500は32W+32W、AU-6500は28W+28Wです。20Hz~20kHzの両ch動作値ではAU-7500が大きいです。
- ミュージックパワー:AU-7500は150W(4Ω)、AU-6500は94W(4Ω)です。数値ではAU-7500が大きいです。
- 歪率:どちらもMain Ampで0.1%以下です。全高調波歪率の掲載値は同じ内容です。
- ダンピングファクター:どちらも40(8Ω)です。8Ω時の数値は同じ内容です。
- Phono2:AU-7500は30kΩ、50kΩ、100kΩを切替可能、AU-6500は50kΩです。入力条件の選択肢ではAU-7500が多いです。
- 重量:AU-7500は12.7kg、AU-6500は11.5kgです。重量ではAU-7500が重いです。
SANSUI AU-7500とSANSUI AU-8500との比較
SANSUI AU-7500とSANSUI AU-8500との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-7500は32W+32W、AU-8500は60W+60Wです。20Hz~20kHzの両ch動作値ではAU-8500が大きいです。
- ミュージックパワー:AU-7500は150W(4Ω)、AU-8500は240W(4Ω)です。数値ではAU-8500が大きいです。
- 歪率:AU-7500はMain Ampで0.1%以下、AU-8500は総合で0.1%以下です。掲載項目は異なりますが、数値は近い内容です。
- 負荷インピーダンス:AU-7500は―、AU-8500は4Ω~16Ωです。掲載の有無ではAU-8500が明確です。
- ダンピングファクター:AU-7500は40、AU-8500は50です。8Ω時の数値ではAU-8500が大きいです。
- 重量:AU-7500は12.7kg、AU-8500は20.5kgです。重量ではAU-8500が重いです。
SANSUI AU-7500とPioneer SA-810との比較
SANSUI AU-7500とPioneer SA-810との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-7500は32W+32W、SA-810は40W+40Wです。20Hz~20kHzの両ch駆動値ではSA-810が大きいです。
- 歪率:AU-7500はMain Ampで0.1%以下、SA-810は0.3%以下(実効出力時)です。掲載条件は異なりますが、数値ではAU-7500が小さいです。
- 周波数特性:AU-7500はMain Ampで10Hz~50kHz、SA-810は7Hz~80kHzです。上限の数値ではSA-810が高いです。
- ダンピングファクター:AU-7500は40、SA-810は60以上です。8Ω時の数値ではSA-810が大きいです。
- トーン機能:AU-7500はBass/Midrange/Treble、SA-810はMain/Subのツイントーンです。中域調整を重視するならAU-7500が細かいです。
- 重量:AU-7500は12.7kg、SA-810は12.1kgです。重量はかなり近い数値です。
SANSUI AU-7500とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI AU-7500は8Ωで32W+32Wの両ch動作出力を持つプリメインアンプです。ここでは32W級の出力とトリプル・トーンの調整幅を活かしやすいスピーカーとして、B&W D-5、DENON SC-104、Technics SB-4500を取り上げます。
SANSUI AU-7500とB&W D-5との組み合わせ
- 互換性:D-5はインピーダンス8Ω、最大入力25W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル92dB(SPL)です。AU-7500は8Ωで32W+32W、負荷インピーダンスは―なので、最大入力25Wを意識し、控えめな音量から細かく調整することが大切です。
- 音質の向上:D-5は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、16cmコーン型(DW150/5)と2.5cmコーン型(RCH24/8)を搭載しています。周波数特性は35Hz~25kHz、出力音圧レベルは92dB(SPL)、クロスオーバー周波数は3kHzです。AU-7500のMidrangeを使うと、小型密閉型の声の厚みを整えやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:室内楽、フォーク、女性ボーカルに向いています。92dB(SPL)の出力音圧レベルを見ながら、近距離で音量を作り、低域を膨らませすぎずに鳴らすと聴きやすいです。
SANSUI AU-7500とDENON SC-104との組み合わせ
- 互換性:SC-104はインピーダンス8Ω、最大許容入力60W(プログラムソース)、推奨アンプ出力は―、平均出力音圧92dB/W/mです。AU-7500は8Ωで32W+32W、負荷インピーダンスは―なので、8Ω接続と60Wの最大許容入力を確認しながら、音量を段階的に上げる使い方が向いています。
- 音質の向上:SC-104は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、25cmコーン型、10cmコーン型、3.2cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は50Hz~20kHz、平均出力音圧は92dB/W/m、クロスオーバー周波数は500Hz、4kHzです。AU-7500のBassとMidrangeを使うと、密閉型の低域と中域の量感を調整しやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、シティポップ、昭和歌謡に向いています。92dB/W/mの平均出力音圧があるため、小音量でも輪郭を出しやすく、声とリズムのまとまりを確認しながら鳴らすと聴きやすいです。
SANSUI AU-7500とTechnics SB-4500との組み合わせ
- 互換性:SB-4500はインピーダンス6Ω、瞬間最大入力75W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル92.5dB/W/mです。AU-7500は8Ωで32W+32W、負荷インピーダンスは―なので、6Ω接続として実機表示を確認し、音量を少しずつ上げる使い方が向いています。
- 音質の向上:SB-4500は2ウェイ・2スピーカー・リニアフェイズバスレフ方式・フロア型で、25cmコーン型と6cmコーン型を搭載しています。再生周波数帯域は―、出力音圧レベルは92.5dB/W/m、クロスオーバー周波数は2kHzです。AU-7500のTrebleとMidrangeを使うと、リニアフェイズ型の見通しを部屋に合わせやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:フュージョン、ロック、オーケストラに向いています。92.5dB/W/mの出力音圧レベルがあるため、音量を上げすぎず、低域の量と高域の抜けを確認しながら鳴らすと聴きやすいです。
SANSUI AU-7500は、全段直結OCLピュアコンプリメンタリー回路、Phono2のインピーダンス切換、トリプル・トーンコントロール、4chアダプター端子を備えた、調整幅の広いプリメインアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から鳴らしていくと、AU-7500の中域調整と力感をつかみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-7500の詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 両ch動作 20Hz~20kHz:32W+32W(8Ω) 1kHz:40W+40W(8Ω) 片ch動作 1kHz:43W/43W(8Ω) |
| ミュージックパワー | 150W(4Ω、1kHz) |
| 全高調波歪率 | Main Amp:0.1%以下(定格出力時) |
| 混変調歪率 | Main Amp:0.1%以下(70Hz:7kHz=4:1、SMPTE) |
| パワーバンドウィズ | 5Hz~40kHz(8Ω、片ch動作) |
| 周波数特性 | Phono1、2:30Hz~15kHz ±0.5dB(RIAA偏差) Aux:10Hz~30kHz ±1.0dB Main Amp:10Hz~50kHz ±1.0dB |
| ダンピングファクター | 40(8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono1:2.5mV/50kΩ Phono2:2.5mV/30kΩ、50kΩ、100kΩ MIC:2.5mV/50kΩ Tuner、Aux、4ch adaptor、Tape monitor(Pin/Din):100mV/50kΩ Main Amp:800mV/40kΩ |
| Phono最大許容入力 | 300mV(THD 0.5%以下) |
| 出力電圧 | Tape Rec(Pin/Din):100mV/30mV 4ch Adaptor:100mV Pre Amp:0.8V(THD 0.08%以下) 4.0V(最大、THD 0.5%以下) |
| ハム及びノイズ | Phono1、2:75dB以上 Tuner、AUX:80dB以上 Main Amp:100dB以上 |
| トーンコントロール | Bass:±15dB(50Hz) Midrange:±5dB(1.5kHz) Treble:±15dB(15kHz) |
| ラウドネス | +10dB(50Hz)、+10dB(15kHz) (Volume -30dB時) |
| ローフィルター | -12dB(50Hz、12dB/oct) |
| ハイフィルター | -11dB(10kHz、12dB/oct) |
| ミューティング | -20dB |
| 定格消費電力 | 100W(315VA、最大) |
| 外形寸法 | 幅440x高さ140x奥行322mm |
| 重量 | 12.7kg |
