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SANSUI(サンスイ) AU-D507Xを徹底解説!【Xバランス・アンプ方式を採用】

この記事の概要

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SANSUI AU-D507Xは、1984年に発売されたインテグレーテッドDCアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

SANSUI AU-D507Xの概要と特徴

項目SANSUI AU-D507X
型式インテグレーテッドDCアンプ
実効出力90W+90W(6Ω、10Hz~20kHz)
80W+80W(8Ω、10Hz~20kHz)
105W+105W(4Ω、1kHz)
全高調波歪率0.003%(8Ω、実効出力時)
0.005%(6Ω、1/2実効出力時)
出力帯域幅5Hz~70kHz
ダンピングファクター80(6Ω)
周波数特性DC~200kHz +0 -3dB
スルーレイト±180V/μsec(6Ω)
重量10.2kg

▼ 詳しいスペックはこちら

SANSUI AU-D507Xは、Xバランス・アンプ方式を採用したインテグレーテッドDCアンプです。実効出力は80W+80W(8Ω)、90W+90W(6Ω)、ダンピングファクターは80(6Ω)、周波数特性はDC~200kHz +0 -3dBです。スピーカーを両側から駆動する発想と、広帯域なイコライザー部を組み合わせた一台として楽しめます。

特徴①|Xバランス・アンプ方式の駆動力

スピーカーを両側から動かす考え方

AU-D507Xは、信号回路、電源回路、NFB回路までバランス構成としたXバランス・アンプ方式を採用しています。出力段では+側と−側の専用アンプがスピーカーを駆動する構成で、アースの影響を受けにくいスピーカードライブを狙っています。

実効出力は8Ωで80W+80W、6Ωで90W+90Wです。1kHzでは4Ωで105W+105Wも確保しており、ブックシェルフ型から中型スピーカーまで音量を作りやすい内容です。

特徴②|低歪と高速応答のバランス

AU-D507Xの反応の良さは、どの数値に表れていますか?

スルーレイト±180V/μsec(6Ω)、ライズタイム0.8μsec、出力帯域幅5Hz~70kHzという数値に表れています。全高調波歪率は0.003%(8Ω、実効出力時)で、細かな音の立ち上がりと低歪を両立させようとした設計です。

特徴③|Hi-Precisionイコライザーの広帯域設計

レコード入力の内容も、AU-D507Xの見逃せないポイントです。

  • Phono MMは2.5mV/47kΩです。
  • Phono High MCは2.5mV/100Ωです。
  • Phono MCは300μV/100Ωです。
  • RIAA偏差は20Hz~300kHz ±0.2dBです。

MM、High MC、MCに対応し、Phono最大許容入力もMMで180mV、High MCで180mV、MCで18mVです。カートリッジを替えながらレコード再生を楽しみやすい構成になっています。

特徴④|録音系と2系統スピーカー切替

テープ入力は2回路で、レックセレクターも搭載しています。再生中のソースとは別のソースを録音出力できるため、カセットデッキや録音機器を使う環境でも便利です。

複数のスピーカーを切り替えて聴けますか?

聴けます。2系統のスピーカー接続に対応し、ツイン・リレー・スピーカー・スイッチを採用しています。Bassは±10dB(50Hz)、Trebleは±10dB(10kHz)、ラウドネスは50Hzで+10dB、10kHzで+6dBのため、スピーカーや部屋に合わせた微調整もしやすい内容です。

SANSUI AU-D507Xと他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、SANSUI AU-D507Xと、同時期に近いヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はSANSUI AU-D607X、YAMAHA A-750、ONKYO Integra A-817RXです。

項目SANSUI AU-D507XSANSUI AU-D607XYAMAHA A-750ONKYO Integra A-817RX
型式インテグレーテッドDCアンプインテグレーテッドDCアンププリメインアンプステレオプリメインアンプ
8Ω出力80W+80W(10Hz~20kHz)
85W+85W(1kHz)
90W+90W(10Hz~20kHz)
100W+100W(1kHz)
100W+100W(20Hz~20kHz)100W+100W(20Hz~20kHz)
6Ω出力90W+90W(10Hz~20kHz)
95W+95W(1kHz)
100W+100W(10Hz~20kHz)
110W+110W(1kHz)
120W+120W(20Hz~20kHz)115W+115W(20Hz~20kHz)
4Ω出力105W+105W(1kHz)125W+125W(1kHz)140W+140W(20Hz~20kHz)
歪率0.003%(8Ω、実効出力時)0.003%(8Ω、実効出力時)0.003%(8Ω、定格出力時)0.005%(8Ω、定格出力時)
帯域出力帯域幅:5Hz~70kHz
周波数特性:DC~200kHz
出力帯域幅:5Hz~70kHz
周波数特性:DC~300kHz
Aux、DAD:20Hz~20kHzパワーバンドウイズス:5Hz~100kHz
aux→sp out:2Hz~100kHz
ダンピングファクター80(6Ω)80(6Ω)100(8Ω)
Phono入力MM:2.5mV/47kΩ
High MC:2.5mV/100Ω
MC:300μV/100Ω
MM:2.5mV/47kΩ
High MC:2.5mV/100Ω
MC:300μV/100Ω
MC:160μV/220Ω
MC:2.5mV/47kΩ
MM:2.5mV/47kΩ
MC:180μV/100Ω、220Ω
消費電力155W230W240W210W
外形寸法幅430x高さ145x奥行332mm幅466x高さ161x奥行431mm幅435x高さ136x奥行401.5mm幅435x高さ148x奥行391mm
重量10.2kg15.0kg11.2kg12kg

SANSUI AU-D507XとSANSUI AU-D607Xとの比較

SANSUI AU-D507XとSANSUI AU-D607Xとの比較は以下の通りです。

  • 8Ω出力:AU-D507Xは80W+80W、AU-D607Xは90W+90Wです。10Hz~20kHzの値ではAU-D607Xが大きいです。
  • 6Ω出力:AU-D507Xは90W+90W、AU-D607Xは100W+100Wです。10Hz~20kHzの値ではAU-D607Xが大きいです。
  • 歪率:どちらも0.003%(8Ω、実効出力時)です。全高調波歪率の値は同じ内容です。
  • 周波数特性:AU-D507XはDC~200kHz、AU-D607XはDC~300kHzです。上限の数値ではAU-D607Xが高いです。
  • 重量:AU-D507Xは10.2kg、AU-D607Xは15.0kgです。重量ではAU-D607Xが重いです。

SANSUI AU-D507XとYAMAHA A-750との比較

SANSUI AU-D507XとYAMAHA A-750との比較は以下の通りです。

  • 8Ω出力:AU-D507Xは80W+80W、A-750は100W+100Wです。20Hz~20kHz系の値ではA-750が大きいです。
  • 6Ω出力:AU-D507Xは90W+90W、A-750は120W+120Wです。数値ではA-750が大きいです。
  • 歪率:AU-D507Xは0.003%、A-750も8Ω定格出力時で0.003%です。掲載値は同じ内容です。
  • Phono MC:AU-D507Xは300μV/100Ω、A-750は160μV/220Ωです。MC入力条件はそれぞれ異なる内容です。
  • 重量:AU-D507Xは10.2kg、A-750は11.2kgです。重量ではA-750が少し重いです。

SANSUI AU-D507XとONKYO Integra A-817RXとの比較

SANSUI AU-D507XとONKYO Integra A-817RXとの比較は以下の通りです。

  • 8Ω出力:AU-D507Xは80W+80W、Integra A-817RXは100W+100Wです。20Hz~20kHz系の値ではIntegra A-817RXが大きいです。
  • 6Ω出力:AU-D507Xは90W+90W、Integra A-817RXは115W+115Wです。数値ではIntegra A-817RXが大きいです。
  • ダンピングファクター:AU-D507Xは80(6Ω)、Integra A-817RXは100(8Ω)です。条件は異なりますが、数値ではIntegra A-817RXが大きいです。
  • 周波数特性:AU-D507XはDC~200kHz、Integra A-817RXはaux→sp outで2Hz~100kHzです。上限の数値ではAU-D507Xが高いです。
  • 重量:AU-D507Xは10.2kg、Integra A-817RXは12kgです。重量ではIntegra A-817RXが重いです。

SANSUI AU-D507Xとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

SANSUI AU-D507Xは8Ωで80W+80W、6Ωで90W+90Wの実効出力を持つインテグレーテッドDCアンプです。ここではXバランス・アンプの駆動感を音量管理しながら活かしたいスピーカーとして、B&W DM110、BOSE 601、Rogers LS3/5Aを取り上げます。

SANSUI AU-D507XとB&W DM110との組み合わせ

  • 互換性:DM110はインピーダンス8Ω、許容入力75W、推奨アンプ出力は出力10W以上、出力音圧レベル90dB/W/mです。AU-D507Xは8Ωで80W+80Wのため、許容入力75Wを意識し、音量をゆっくり上げる使い方が大切です。
  • 音質の向上:DM110は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、20cmコーン型と2.6cmドーム型を搭載しています。周波数特性は70Hz~20kHz ±3dB、出力音圧レベルは90dB/W/m、クロスオーバー周波数は3kHzです。AU-D507Xのダンピングファクター80(6Ω)とBass調整を使うと、20cmウーファーの量感を部屋に合わせやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンルジャズ、ボーカル、シティポップに向いています。90dB/W/mの出力音圧レベルを基準に、低域が膨らむ場合はBassを控えめにし、声とベースの距離感を確認しながら鳴らすと聴きやすいです。

SANSUI AU-D507XとBOSE 601との組み合わせ

  • 互換性:601はインピーダンス8Ω、許容入力は―、推奨アンプ出力は20W/ch(RMS、@8Ω)以上、出力音圧レベルは―です。AU-D507Xは8Ωで80W+80Wなので、8Ω接続として実機表示を確認し、部屋の広がりに合わせて音量を決める使い方が向いています。
  • 音質の向上:601は2ウェイ・6スピーカー・ダイレクト/リフレクティング・バスレフ方式・フロア型で、20cmコーン型x2と7.5cmコーン型x4を搭載しています。再生周波数帯域は―、出力音圧レベルは―、クロスオーバー周波数は2kHzです。AU-D507XのラウドネスやTrebleを使い分けると、間接音を含む広がりを部屋に合わせて整えやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンルライブ録音、ソウル、AORに向いています。出力音圧レベルは―のため、音量は小さめから始め、壁との距離や設置向きで広がりと低域の量を確認すると楽しめます。

SANSUI AU-D507XとRogers LS3/5Aとの組み合わせ

  • 互換性:LS3/5Aは入力インピーダンス15Ω、最大許容入力25W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル82.5dB/W/mです。AU-D507Xの15Ω時出力は―のため、最大許容入力25Wを強く意識し、近距離で控えめな音量から始めることが大切です。
  • 音質の向上:LS3/5Aは2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、10cmコーン型(KEF B110)と2.0cmドーム型(KEF T27 SP1032)を搭載しています。再生周波数帯域は70Hz~20kHz ±3dB、出力音圧レベルは82.5dB/W/m、クロスオーバー周波数は3kHzです。AU-D507Xのソースの見通しを活かし、小音量で中域の密度を丁寧に聴ける組み合わせです。
  • おすすめの音楽ジャンル室内楽、ボーカル、アコースティックに向いています。82.5dB/W/mの出力音圧レベルなので、音量は少しずつ上げ、声の質感と弦の余韻を確認しながら調整するとまとまりやすいです。

SANSUI AU-D507Xは、Xバランス・アンプ方式、低歪なパワーアンプ部、Hi-Precisionイコライザー、2系統スピーカー切替を備えた、1980年代半ばのサンスイらしいインテグレーテッドDCアンプです。

スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から少しずつ調整すると、AU-D507Xの駆動感と音色調整をつかみやすくなります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

SANSUI AU-D507Xの詳細スペック一覧

項目内容
型式インテグレーテッドDCアンプ
方式Xバランス・アンプ(Twin Diamond Balanced Drive Amp)方式
実効出力90W+90W(6Ω、10Hz~20kHz、両ch駆動)
80W+80W(8Ω、10Hz~20kHz、両ch駆動)
105W+105W(4Ω、1kHz)
95W+95W(6Ω、1kHz)
85W+85W(8Ω、1kHz)
全高調波歪率0.003%(8Ω、10Hz~20kHz、実効出力時)
0.005%(6Ω、10Hz~20kHz、1/2実効出力時)
混変調歪率0.003%(8Ω、実効出力時、60Hz:7kHz=4:1)
出力帯域幅5Hz~70kHz(IHF、両ch動作、THD0.03%)
ダンピングファクター80(6Ω、新IHF、20Hz~20kHz)
周波数特性DC~200kHz +0 -3dB(1W)
エンベロープ歪測定限界以下
TIM歪測定限界以下(Sawtooth法)
スルーレイト±180V/μsec(6Ω)
ライズタイム0.8μsec
入力感度/入力インピーダンスPhono MM:2.5mV/47kΩ
Phono High MC:2.5mV/100Ω
Phono MC:300μV/100Ω
CD、Tuner、Tape1、2:150mV/47kΩ
Phono最大許容入力MM:180mV
High MC:180mV
MC:18mV
(1kHz、THD 0.01%)
出力レベル/インピーダンスTape rec:150mV/600Ω
RIAA偏差20Hz~300kHz ±0.2dB(MM、Rec out)
SN比Phono MM:88dB
Phono MC:70dB
CD、Tuner、Tape:105dB
トーンコントロールBass:±10dB(50Hz)
Treble:±10dB(10kHz)
サブソニックフィルター16Hz(-3dB、6dB/oct)
ラウドネス+10dB(50Hz)
+6dB(10kHz)
(Volume-30dB)
定格消費電力155W(電気用品取締法)
外形寸法幅430x高さ145x奥行332mm
重量10.2kg
目次