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SANSUI(サンスイ) AU-D55Fを徹底解説!【スーパーFFシステムを採用】

この記事の概要

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SANSUI AU-D55Fは、1981年に発売されたプリメインアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

SANSUI AU-D55Fの概要と特徴

項目SANSUI AU-D55F
型式スーパーFF&DCアンプ
実効出力50W+50W(8Ω、10Hz~20kHz、THD 0.004%)
全高調波歪率0.004%以下(8Ω)
混変調歪率0.006%以下(8Ω)
ダンピングファクター40(8Ω)
周波数特性DC~300kHz +0 -3dB
スルーレイト±150V/μsec(8Ω)
重量7.3kg

▼ 詳しいスペックはこちら

SANSUI AU-D55Fは、スーパーFFシステムとDCアンプ構成を採用したプリメインアンプです。実効出力は50W+50W(8Ω、10Hz~20kHz)、全高調波歪率は0.004%以下、周波数特性はDC~300kHz +0 -3dBです。薄型ボディに低歪設計とMC/MM対応を詰め込んだ、扱いやすい世代のサンスイとして楽しめます。

特徴①|スーパーFFシステムによる低歪設計

歪を打ち消す発想

AU-D55FはスーパーFFシステムを採用し、NFBとフィードフォワードを組み合わせた構成です。全高調波歪率は0.004%以下、混変調歪率は0.006%以下で、50W+50Wの出力を低歪でまとめる方向が見えてきます。

TIM歪は測定限界以下、スルーレイトは±150V/μsec(8Ω)、ライズタイムは0.9μsecです。数値面からも、音の立ち上がりに配慮したアンプだとわかります。

特徴②|デュアルブリッジ電源とワンポイントアース

電源まわりはどんな工夫がありますか?

電源部にはデュアルブリッジ方式が採用されています。

さらにワンポイントアース方式や独立電源の考え方も盛り込まれており、薄型の筐体でも信号の流れを濁らせにくい構成が狙われています。

  • 定格消費電力は130Wです。
  • 外形寸法は幅430x高さ112x奥行334mmです。
  • 重量は7.3kgです。

特徴③|MC/MM対応のHigh-precisionイコライザー

Phono1、2はMMで2.5mV/47kΩ、MCで250μV/100Ωに対応します。Phono最大許容入力はMMが170mV、MCが12mVです。

レコード再生も本格的に楽しめますか?

楽しめます。RIAA偏差はMM Rec outで20Hz~100kHz +0.2 -0.5dB、SN比はPhono MMで84dB以上、Phono MCで65dB以上です。MMとMCの両方をアンプ側で受けられるため、カートリッジを替えながら聴く使い方にも向いています。

特徴④|薄型ボディとシンプルな音色調整

AU-D55Fは高さ112mmの薄型ボディながら、基本的な音色調整をしっかり備えています。

  • Bassは±10dB(50Hz)です。
  • Trebleは±10dB(10kHz)です。
  • ハイフィルターは10Hz(-3dB、6dB/oct)です。
  • ラウドネスは100Hz(+8dB)、10kHz(+5dB)です。

BassとTrebleの構成はシンプルですが、ラウドネスやミューティングも備えています。小音量で聴く時間が多い人にも調整しやすいアンプです。

SANSUI AU-D55Fと他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、SANSUI AU-D55Fと、同時期のヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はSANSUI AU-D607F、Technics SU-V5、YAMAHA A-5です。

項目SANSUI AU-D55FSANSUI AU-D607FTechnics SU-V5YAMAHA A-5
型式スーパーFF&DCアンプインテグレーテッドアンプインテグレーテッドDCアンププリメインアンプ
8Ω出力50W+50W(10Hz~20kHz)75W+75W(10Hz~20kHz)
75W+75W(1kHz)
60W+60W(20Hz~20kHz)40W+40W(20Hz~20kHz)
歪率0.004%以下(実効出力時)0.005%以下(実効出力時)0.005%(定格出力-3dB)0.007%以下(Tuner→SP Out、20W)
帯域周波数特性:DC~300kHz
スルーレイト:±150V/μsec
周波数特性:DC~300kHz
スルーレイト:±180V/μsec
出力帯域幅:5Hz~50kHz
周波数特性:2Hz~120kHz
パワーバンド幅:10Hz~70kHz
Tuner→SP Out:4Hz~100kHz
ダンピングファクター40(8Ω)100(8Ω)40(8Ω)50以上(8Ω)
Phono入力MM:2.5mV/47kΩ
MC:250μV/100Ω
MM:2.5mV/47kΩ
MC:250μV/100Ω
MM:2.5mV/47kΩ
MC:170μV/220Ω
MM:2.5mV/47kΩ
MC:250μV/100Ω
負荷インピーダンスmain or remote:8Ω~16Ω
消費電力130W200W110W115W
外形寸法幅430x高さ112x奥行334mm幅445x高さ163x奥行403mm幅430x高さ97x奥行310mm幅435x高さ112x奥行338mm
重量7.3kg12.4kg7.4kg7.8kg

SANSUI AU-D55FとSANSUI AU-D607Fとの比較

SANSUI AU-D55FとSANSUI AU-D607Fとの比較は以下の通りです。

  • 8Ω出力:AU-D55Fは50W+50W、AU-D607Fは75W+75Wです。10Hz~20kHzの値ではAU-D607Fが大きいです。
  • 歪率:AU-D55Fは0.004%以下、AU-D607Fは0.005%以下です。実効出力時の数値ではAU-D55Fが小さいです。
  • ダンピングファクター:AU-D55Fは40、AU-D607Fは100です。8Ω時の数値ではAU-D607Fが大きいです。
  • スルーレイト:AU-D55Fは±150V/μsec、AU-D607Fは±180V/μsecです。数値ではAU-D607Fが大きいです。
  • 重量:AU-D55Fは7.3kg、AU-D607Fは12.4kgです。重量ではAU-D607Fが重いです。

SANSUI AU-D55FとTechnics SU-V5との比較

SANSUI AU-D55FとTechnics SU-V5との比較は以下の通りです。

  • 8Ω出力:AU-D55Fは50W+50W、SU-V5は60W+60Wです。20Hz~20kHz系の値ではSU-V5が大きいです。
  • 歪率:AU-D55Fは0.004%以下、SU-V5は0.005%です。条件は異なりますが、数値ではAU-D55Fが小さいです。
  • ダンピングファクター:どちらも40(8Ω)です。数値は同じ内容です。
  • 負荷インピーダンス:AU-D55Fは―、SU-V5はmain or remoteで8Ω~16Ωです。接続条件の明記ではSU-V5が確認しやすいです。
  • 重量:AU-D55Fは7.3kg、SU-V5は7.4kgです。重量はかなり近い内容です。

SANSUI AU-D55FとYAMAHA A-5との比較

SANSUI AU-D55FとYAMAHA A-5との比較は以下の通りです。

  • 8Ω出力:AU-D55Fは50W+50W、A-5は40W+40Wです。20Hz~20kHz系の値ではAU-D55Fが大きいです。
  • ダンピングファクター:AU-D55Fは40、A-5は50以上です。8Ω時の数値ではA-5が大きいです。
  • MC入力:AU-D55Fは250μV/100Ω、A-5も250μV/100Ωです。MC入力の感度とインピーダンスは同じ内容です。
  • 周波数特性:AU-D55FはDC~300kHz、A-5はTuner→SP Outで4Hz~100kHzです。上限の数値ではAU-D55Fが高いです。
  • 重量:AU-D55Fは7.3kg、A-5は7.8kgです。重量ではA-5が少し重いです。

SANSUI AU-D55Fとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

SANSUI AU-D55Fは8Ωで50W+50Wの実効出力を持つプリメインアンプです。ここでは小音量から中音量でまとまりよく鳴らしたいスピーカーとして、YAMAHA NS-10M、JBL L40、TANNOY Devonを取り上げます。

SANSUI AU-D55FとYAMAHA NS-10Mとの組み合わせ

  • 互換性:NS-10Mはインピーダンス8Ω、定格入力25W、最大入力50W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル90dB/W/mです。AU-D55Fは8Ωで50W+50Wのため、最大入力50Wを目安に、音量を急に上げずに使うことが大切です。
  • 音質の向上:NS-10Mは2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、18cmコーン型と3.5cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は60Hz~20kHz、出力音圧レベルは90dB/W/m、クロスオーバー周波数は2kHz、12dB/octです。AU-D55FのBassとTrebleを控えめに使うと、密閉型らしい反応の速さを残しながら聴きやすく整えられます。
  • おすすめの音楽ジャンルボーカル、アコースティック、シティポップに向いています。90dB/W/mの出力音圧レベルを基準に、近距離では音量を控えめに始めると、声の輪郭とリズムのまとまりを確認しやすいです。

SANSUI AU-D55FとJBL L40との組み合わせ

  • 互換性:L40はインピーダンス8Ω、許容入力35W(連続プログラム)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル88dB/W/m(新JIS)です。AU-D55Fは8Ωで50W+50Wのため、許容入力35Wを意識し、ピークを欲張らずに音量を合わせる使い方が向いています。
  • 音質の向上:L40は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、25cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は―、出力音圧レベルは88dB/W/m(新JIS)、クロスオーバー周波数は1.8kHzです。AU-D55Fの低歪な中出力とラウドネスを使い分けると、25cmウーファーの量感を小音量でも作りやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンルロック、ソウル、AORに向いています。88dB/W/m(新JIS)の出力音圧レベルを見ながら、低域が膨らみすぎる場合はBassを戻し、ボーカルとベースの位置を確認すると聴きやすいです。

SANSUI AU-D55FとTANNOY Devonとの組み合わせ

  • 互換性:Devonは公称インピーダンス8Ω、許容入力60W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル89dB/Wです。AU-D55Fは8Ωで50W+50Wのため、許容入力60Wに対して余裕を見ながら、音量を段階的に上げる使い方がしやすいです。
  • 音質の向上:Devonは2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、31.5cm同軸型HPD315Aを搭載しています。再生周波数帯域は45Hz~20kHz、出力音圧レベルは89dB/W、クロスオーバー周波数は1kHz(12dB/oct)です。AU-D55FのTrebleを少し整えると、同軸ユニットのまとまりを活かしながら声や弦を聴きやすくできます。
  • おすすめの音楽ジャンルジャズボーカル、室内楽、ブルースに向いています。89dB/Wの出力音圧レベルを基準に、広めの部屋では少しずつ音量を上げ、低域の量と声の厚みを確認すると心地よく鳴らせます。

SANSUI AU-D55Fは、スーパーFFシステム、DCアンプ構成、MC/MM対応イコライザー、薄型ボディを組み合わせた、1980年代初頭らしい実用性の高いプリメインアンプです。

スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から少しずつ調整すると、AU-D55Fの低歪感と音色調整をつかみやすくなります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

SANSUI AU-D55Fの詳細スペック一覧

項目内容
型式スーパーFF&DCアンプ
実効出力50W+50W(8Ω、10Hz~20kHz、THD 0.004%)
全高調波歪率0.004%以下(8Ω、20Hz~20kHz、実効出力時)
混変調歪率0.006%以下(8Ω、60Hz:7kHz=4:1、SMPTE)
ダンピングファクター40(8Ω、新IHF、1kHz)
周波数特性DC~300kHz +0 -3dB(1W)
TIM歪測定限界以下(Sawtooth法)
スルーレイト±150V/μsec(8Ω)
ライズタイム0.9μsec
入力感度/インピーダンスPhono1、2 MM:2.5mV/47kΩ
Phono1、2 MC:250μV/100Ω
Tuner、Aux、Tape Play1、2:200mV/47kΩ
Phono最大許容入力Phono MM:170mV(1kHz、THD 0.01%)
Phono MC:12mV(1kHz、THD 0.1%)
出力電圧/インピーダンスTape rec(Pin):200mV(47kΩ、1kHz)/600Ω
全高調波歪率Phono MM:0.0025%以下(1kHz、6V出力時)
RIAA偏差20Hz~100kHz +0.2 -0.5dB(MM、Rec out)
SN比Phono MM:84dB以上
Phono MC:65dB以上
Tuner、Aux、Tape play1、2:105dB以上
チャンネルセパレーションPhono:72dB以上(1kHz)
Tuner、Aux、Tape play1、2:90dB以上(1kHz)
トーンコントロールBass:±10dB(50Hz)
Treble:±10dB(10kHz)
ハイフィルター10Hz(-3dB、6dB/oct)
ラウドネス100Hz:+8dB
10kHz:+5dB
オーディオミューティング-20dB
定格消費電力130W
外形寸法幅430x高さ112x奥行334mm
重量7.3kg
目次