この記事の概要
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SANSUI AU-D7は、1980年に発売されたプリメインアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SANSUI AU-D7の概要と特徴

| 項目 | SANSUI AU-D7 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 65W+65W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.009%) |
| 全高調波歪率 | 0.008%以下(1/2実効出力時) |
| 出力帯域幅 | 10Hz~70kHz(8Ω) |
| ダンピングファクター | 200(8Ω) |
| 周波数特性 | DC~100kHz +0 -0.5dB |
| スルーレイト | ±120V/μsec(8Ω) |
| 重量 | 10.2kg |
SANSUI AU-D7は、ダイアモンド差動回路とリニアAサーキットを採用したプリメインアンプです。
実効出力は65W+65W(8Ω、20Hz~20kHz)、ダンピングファクターは200(8Ω)、周波数特性はDC~100kHz +0 -0.5dBです。中級クラスのサイズ感に、高速応答と細かな音質調整を詰め込んだ一台として楽しめます。
特徴①|ダイアモンド差動回路の高速応答

AU-D7の速さを示すポイントはどこですか?
ポイントはスルーレイト±120V/μsec、インサイド±220V/μsec、ライズタイム0.6μsecという数値です。
ダイアモンド差動回路によってパワー段へ瞬間的にドライブ電流を供給する設計で、立ち上がりの鋭い音源でも反応の良さを狙った構成になっています。
特徴②|リニアAサーキットと低歪設計
音量を上げたときの余裕を見たいなら、出力と歪率を一緒に見るとAU-D7の立ち位置がわかりやすくなります。
- 実効出力は65W+65W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.009%)です。
- 全高調波歪率は0.008%以下(1/2実効出力時)です。
- エンベローブ歪とTIM歪は測定不能とされています。
リニアAサーキットは、Aクラス的な音質感とBクラス的な効率を狙った方式です。スイッチング歪やクロスオーバー歪を抑える考え方が、AU-D7の滑らかな聴き味につながります。
特徴③|MC対応と4クロスバンド・トーン
Phono MMは2.5mV/47kΩ、Phono MCは200μV/100Ωに対応します。Phono最大許容入力はMMが200mV、MCが15mVで、MM/MCの両方をアンプ側で受けやすい構成です。



トーンコントロールはどんな音作りに使えますか?
Super Bass、Bass、Presence、Trebleの4クロスバンドで調整できます。Super Bassは10Hz、Presenceは1.2kHzを中心に動かせるため、低域の沈み込みやボーカルの押し出しを細かく整えやすいのが魅力です。
SANSUI AU-D7と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI AU-D7と、同時期のヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はSANSUI AU-D607、Technics SU-V7、ONKYO Integra A-817です。
| 項目 | SANSUI AU-D7 | SANSUI AU-D607 | Technics SU-V7 | ONKYO Integra A-817 |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ | ワイドレンジDCプリメインアンプ | インテグレーテッドDCアンプ | Wスーパーサーボ方式プリメインアンプ |
| 8Ω出力 | 65W+65W(20Hz~20kHz) | 70W+70W(10Hz~20kHz) 70W+70W(1kHz) | 80W+80W(20Hz~20kHz) | 70W+70W(20Hz~20kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.008%以下(1/2実効出力時) | 0.008%以下(実効出力時) | 0.003%(定格出力-3dB) | 0.015%(定格時) 0.008%(1/2定格時) |
| 帯域 | 出力帯域幅:10Hz~70kHz 周波数特性:DC~100kHz | 出力帯域幅:5Hz~70kHz 周波数特性:DC~400kHz | パワーバンド幅:5Hz~100kHz 周波数特性:0.5Hz~170kHz | パワーバンドウイズス:5Hz~100kHz 周波数特性:2Hz~100kHz |
| ダンピングファクター | 200(8Ω) | 100(8Ω) | 60(8Ω) | 100(8Ω) |
| スルーレイト | ±120V/μsec | ±160V/μsec | ― | ― |
| Phono入力 | MM:2.5mV/47kΩ MC:200μV/100Ω | MM:2.5mV/47kΩ MC専用:0.1mV/100Ω | MM:2.5mV/47kΩ MC:170μV/220Ω | MM:2.9mV/47kΩ High MC:2.9mV/100Ω MC:280μV/330Ω |
| 負荷インピーダンス | ― | 4~16Ω | main or remote:4Ω~16Ω main and remote:8Ω~16Ω | ― |
| 消費電力 | 135W | 195W | 140W | 110W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ148x奥行327mm | 幅430x高さ168x奥行390mm | 幅430x高さ120x奥行362mm | 幅435x高さ142x奥行385mm |
| 重量 | 10.2kg | 15.5kg | 9.5kg | 11.0kg |
SANSUI AU-D7とSANSUI AU-D607との比較
SANSUI AU-D7とSANSUI AU-D607との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-D7は65W+65W、AU-D607は70W+70Wです。連続出力の数値ではAU-D607が大きいです。
- ダンピングファクター:AU-D7は200、AU-D607は100です。8Ω時の数値ではAU-D7が大きいです。
- 周波数特性:AU-D7はDC~100kHz、AU-D607はDC~400kHzです。上限の数値ではAU-D607が高いです。
- スルーレイト:AU-D7は±120V/μsec、AU-D607は±160V/μsecです。数値ではAU-D607が大きいです。
- 重量:AU-D7は10.2kg、AU-D607は15.5kgです。重量ではAU-D607が重いです。
SANSUI AU-D7とTechnics SU-V7との比較
SANSUI AU-D7とTechnics SU-V7との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-D7は65W+65W、SU-V7は80W+80Wです。20Hz~20kHzの数値ではSU-V7が大きいです。
- 全高調波歪率:AU-D7は0.008%以下、SU-V7は0.003%です。条件は異なりますが、数値ではSU-V7が小さいです。
- 帯域:AU-D7の出力帯域幅は10Hz~70kHz、SU-V7のパワーバンド幅は5Hz~100kHzです。帯域幅の数値ではSU-V7が広いです。
- ダンピングファクター:AU-D7は200、SU-V7は60です。8Ω時の数値ではAU-D7が大きいです。
- 重量:AU-D7は10.2kg、SU-V7は9.5kgです。重量ではAU-D7が少し重いです。
SANSUI AU-D7とONKYO Integra A-817との比較
SANSUI AU-D7とONKYO Integra A-817との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:AU-D7は65W+65W、Integra A-817は70W+70Wです。20Hz~20kHzの数値ではIntegra A-817が大きいです。
- ダンピングファクター:AU-D7は200、Integra A-817は100です。8Ω時の数値ではAU-D7が大きいです。
- Phono MC:AU-D7は200μV/100Ω、Integra A-817は280μV/330Ωです。さらにIntegra A-817はHigh MC入力も備えます。
- 消費電力:AU-D7は135W、Integra A-817は110Wです。定格消費電力の数値ではAU-D7が大きいです。
- 重量:AU-D7は10.2kg、Integra A-817は11.0kgです。重量ではIntegra A-817が少し重いです。
SANSUI AU-D7とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


SANSUI AU-D7は8Ωで65W+65Wの実効出力を持つプリメインアンプです。ここでは中出力アンプらしい密度感と音量管理のしやすさを活かしたいスピーカーとして、DIATONE DS-37B、JBL 4311A、KEF Model104aBを取り上げます。
SANSUI AU-D7とDIATONE DS-37Bとの組み合わせ
- 互換性:DS-37Bは公称インピーダンス6Ω、最大入力80W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/Wです。AU-D7の負荷インピーダンスは―ですが、6Ω接続として実機表示を確認し、音量を控えめに始める使い方が大切です。
- 音質の向上:DS-37Bは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、32cmコーン型、10cmコーン型、4cmセミドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は30Hz~30kHz、出力音圧レベルは91dB/W、クロスオーバー周波数は600Hz、5kHzです。AU-D7のPresenceを使うと、中域の押し出しを部屋に合わせて整えやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、シティポップ、女性ボーカルに向いています。91dB/Wの出力音圧レベルを見ながら、最初は小さめの音量で低域と声の厚みを確認すると聴きやすいです。
SANSUI AU-D7とJBL 4311Aとの組み合わせ
- 互換性:4311Aはインピーダンス8Ω、許容入力40W(RMS)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB(新JIS)です。AU-D7は8Ωで65W+65Wのため、許容入力40Wを意識して、ピークを欲張らずに音量を作る使い方が向いています。
- 音質の向上:4311Aは3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、30cmコーン型、13cmコーン型、3.6cmコーン型を搭載しています。周波数特性は45Hz~15kHz ±3dB、出力音圧レベルは91dB(新JIS)、クロスオーバー周波数は1.5kHz、6kHzです。AU-D7のSuper BassとBassを控えめに使うと、モニターらしい勢いを保ちながら低域をまとめやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ファンク、ライブ録音に向いています。91dB(新JIS)の出力音圧レベルがあるため、近距離ではボリュームを少しずつ上げ、ドラムやベースの輪郭を確認しながら鳴らすと楽しめます。
SANSUI AU-D7とKEF Model104aBとの組み合わせ
- 互換性:Model104aBはインピーダンス8Ω、最大入力100W、推奨アンプ出力15W~100W/ch(8Ω)、出力音圧レベル96dB/12.5W/mです。AU-D7は8Ωで65W+65Wのため、推奨アンプ出力の範囲内で、音量を段階的に合わせやすい組み合わせです。
- 音質の向上:Model104aBは2ウェイ・2スピーカー・ブックシェルフ型・パッシブラジエーター方式で、20cmコーン型、ドーム型、32x21cmパッシブラジエーターを搭載しています。周波数特性は50Hz~20kHz ±2dB、周波数範囲は30Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は3kHzです。AU-D7のダンピングファクター200(8Ω)とPresence調整により、低域の支えとボーカル帯域の見通しを整えやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、アコースティック、ボーカルに向いています。96dB/12.5W/mの出力音圧レベルを意識し、部屋の広さに合わせて音量を控えめに始めると、自然な定位感を味わいやすいです。
SANSUI AU-D7は、ダイアモンド差動回路、リニアAサーキット、MC対応イコライザー、4クロスバンド・トーンコントロールを備えた、1980年前後らしい技術密度の高いプリメインアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から少しずつ調整すると、AU-D7の反応の良さと音色調整をつかみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-D7の詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 65W+65W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.009%) |
| 全高調波歪率 | 0.008%以下(1/2実効出力時、20Hz~20kHz) |
| 出力帯域幅 | 10Hz~70kHz(8Ω、IHF、THD 0.02%) |
| ダンピングファクター | 200(8Ω、新IHF、1kHz) |
| 周波数特性 | DC~100kHz +0 -0.5dB(1W) |
| エンベローブ歪 | 測定不能 |
| TIM歪 | 測定不能(Sawtooth法) |
| スルーレイト | ±120V/μsec(8Ω) インサイド:±220V/μsec |
| ライズタイム | 0.6μsec(2Vp-p出力時) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:200μV/100Ω Tuner、Aux、Tape Play:200mV/47kΩ |
| Phono最大許容入力 | Phono MM:200mV(1kHz、THD 0.01%) Phono MC:15mV(1kHz、THD 0.1%) |
| 出力電圧/インピーダンス | Tape rec:200mV(47kΩ、1kHz)/600Ω |
| 全高調波歪率 | 0.003%以下(6V出力時) |
| RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.5dB(0.5V出力時) |
| SN比 | Phono MM:86dB以上 Phono MC:67dB以上 Tuner、Aux、Tape play:110dB以上 |
| 入力換算雑音 | Phono MM:-138dBV Phono MC:-141dBV |
| チャンネルセパレーション | Phono MM:55dB以上(1kHz) Tuner、Aux、Tape play:60dB以上(1kHz、10kΩターミネート) |
| トーンコントロール | Super Bass:±6dB(10Hz) Bass:±6dB(100Hz、Vol-30dB) Presence:±6dB(1.2kHz) Treble:±6dB(10kHz、Vol-30dB) |
| ラウドネス | +6dB(50Hz) +5dB(10kHz) Vol-30dB |
| 定格消費電力 | 135W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅430x高さ148x奥行327mm |
| 重量 | 10.2kg |
