この記事の概要
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Technics SU-V9は、1981年に発売されたインテグレーテッドDCアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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Technics SU-V9の概要と特徴

| Technics SU-V9の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドDCアンプ |
| 発売時期 | 1981年 |
| 定価 | 125,000円 |
| 実効出力 | 120W+120W(4Ω、0.007%) 120W+120W(8Ω、0.003%) |
| 全高調波歪率 | 0.003%(定格出力-3dB、20Hz~20kHz) |
| 重量 | 14.7kg |
Technics SU-V9は、4Ωと8Ωのどちらでも120W+120Wの実効出力が記載されたインテグレーテッドDCアンプです。
負荷インピーダンスはmain or remoteで4Ω~16Ω、main and remoteで8Ω~16Ωに対応します。スピーカー負荷を見ながら出力を安定させる設計思想が、SU-V9の大きな見どころです。
特徴①|4Ω/8Ωで120W+120Wを実現

SU-V9はスピーカーのインピーダンスに強いアンプですか?
はい。実効出力は120W+120W(4Ω、0.007%)、120W+120W(8Ω、0.003%)です。負荷インピーダンスはmain or remoteで4Ω~16Ωに対応します。4Ωと8Ωで同じ120W+120Wを掲げている点は、SU-V9を語るうえで外せない仕様です。
特徴②|負荷自動検出サーボ電源
SU-V9では、電源部にも独自性があり、負荷自動検出サーボ電源が採用されています。
スピーカー端子に接続された合成インピーダンスを検出し、トランス巻線のタップを選択する考え方です。スピーカー負荷の違いに応じて電源側も動くという発想が、Technicsらしい技術的な魅力です。
特徴③|Phono MM/MCの感度切替
入力感度/インピーダンスは、Phono MMが1.0mV、2.5mV/47kΩ、Phono MCが100μV/100Ω、250μV/220Ωです。Phono最大許容入力はMMが170mV(2.5mV)、MCが17mV(250μV)です。MM/MCともに感度を選べるため、カートリッジに合わせた使いこなしがしやすい構成です。
特徴④|Super Bassとフィルター群
- Super Bassは-0dB~+10dB(30Hz)です。
- Bassは±7dB(100Hz)、Trebleは±10dB(20kHz)です。
- Highは7kHz、-6dB/oct.、Subsonicは20Hz、-12dB/octです。
低域補正から高域フィルターまで、音作りの幅が広いのもSU-V9の特徴です。
スピーカーや部屋に合わせて低域を整えたい人にとって、Super Bassは実用的なポイントになります。
特徴⑤|薄型ながら14.7kgの筐体



SU-V9はサイズの割に重いアンプですか?
外形寸法は幅430x高さ120x奥行350mmで、重量は14.7kgです。
高さ120mmの比較的低い筐体ながら、消費電力は205W、ダンピングファクターは80(8Ω)です。薄型に見えて出力と電源まわりに力を入れたプリメインアンプとして楽しめます。
Technics SU-V9と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、Technics SU-V9と、ヴィンテージアンプ3機種を比較します。
対象はTechnics SU-V10、Technics SU-V8、Technics SU-V7Aです。
| 項目 | Technics SU-V9 | Technics SU-V10 | Technics SU-V8 | Technics SU-V7A |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドDCアンプ | インテグレーテッドDCアンプ | インテグレーテッドDCアンプ | インテグレーテッドDCアンプ |
| 発売時期/定価 | 1981年/125,000円 | 1979年頃/198,000円 | 1979年12月/99,800円 | 1982年/64,800円 |
| 実効出力 | 120W+120W(4Ω、0.007%) 120W+120W(8Ω、0.003%) | 160W+160W(4Ω、20Hz~20kHz、0.007%) 120W+120W(8Ω、20Hz~20kHz、0.003%) 120W+120W(8Ω、1kHz、0.0003%) | 110W+110W(8Ω、0.007%) | 100W+100W(8Ω、0.003%) |
| 全高調波歪率 | 0.003%(定格出力-3dB、20Hz~20kHz) | ― | 0.003%(定格出力-3dB、20Hz~20kHz) | 0.002%(定格出力-3dB、20Hz~20kHz) |
| 周波数特性 | Tuner、Aux、Tape:20Hz~20kHz +0 -0.2dB 0.5Hz~170kHz +0 -3dB | straight DC:DC~20kHz +0 -0.1dB DC~200kHz +0 -3dB via tone:2Hz~150kHz +0 -3dB | DC~20kHz +0 -0.1dB DC~150kHz +0 -3dB | 20Hz~20kHz +0 -0.1dB 5Hz~170kHz +0 -3dB |
| SN比 | Phono MM:88dB Phono MC:71dB Tuner、AUx、Tape:103dB | straight DC:110dB | 106dB(ストレートDC) | 104dB(ストレートDC) |
| ダンピングファクター | 80(8Ω) | 100(8Ω) | 60(8Ω) | 80(8Ω) |
| 負荷インピーダンス | main or remote:4Ω~16Ω main and remote:8Ω~16Ω | Main or Remote:4Ω~16Ω Main + Remote:8Ω~16Ω | main or remote:4Ω~16Ω main and remote:8Ω~16Ω | main or remote:4Ω~16Ω |
| Phono入力 | MM:1.0mV、2.5mV/47kΩ MC:100μV/100Ω、250μV/220Ω | Phono1、2 MM:2.5mV/47kΩ Phono1 MC:100μV/47Ω | MM:2.5mV/47kΩ MC:170μV/47Ω | MM:2.5mV/47kΩ MC:170μV/220Ω |
| 消費電力 | 205W | 300W | 260W | 137W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ120x奥行350mm | 幅471x高さ172x奥行420mm | 幅430x高さ153x奥行351mm | 幅430x高さ120x奥行362mm |
| 重量 | 14.7kg | 23.0kg | 15.7kg | 10.0kg |
Technics SU-V9とTechnics SU-V10との比較
Technics SU-V9とTechnics SU-V10との比較は以下の通りです。
- 4Ω出力:SU-V9は120W+120W、SU-V10は160W+160Wです。4Ω時の出力値ではSU-V10が高いです。
- 8Ω出力:SU-V9とSU-V10はいずれも120W+120W(8Ω、20Hz~20kHz、0.003%)の記載があります。8Ω時の出力値は同じ数値です。
- サイズ:SU-V9は高さ120mm、SU-V10は高さ172mmです。薄型設置ではSU-V9が低いです。
- 重量:SU-V9は14.7kg、SU-V10は23.0kgです。筐体重量ではSU-V10が重いです。
Technics SU-V9とTechnics SU-V8との比較
Technics SU-V9とTechnics SU-V8との比較は以下の通りです。
- 実効出力:SU-V9は120W+120W(8Ω)、SU-V8は110W+110W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではSU-V9が高いです。
- ダンピングファクター:SU-V9は80、SU-V8は60です。8Ω時の数値ではSU-V9が高いです。
- Phono入力:SU-V9はMM/MCとも感度切替があり、SU-V8はMM 2.5mV、MC 170μVです。フォノ入力の設定幅ではSU-V9が細かいです。
- 重量:SU-V9は14.7kg、SU-V8は15.7kgです。重量はSU-V8が少し重いです。
Technics SU-V9とTechnics SU-V7Aとの比較
Technics SU-V9とTechnics SU-V7Aとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:SU-V9は120W+120W(8Ω)、SU-V7Aは100W+100W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではSU-V9が高いです。
- 全高調波歪率:SU-V9は0.003%、SU-V7Aは0.002%です。数値ではSU-V7Aが低いです。
- 消費電力:SU-V9は205W、SU-V7Aは137Wです。消費電力はSU-V7Aが少ないです。
- 重量:SU-V9は14.7kg、SU-V7Aは10.0kgです。筐体重量ではSU-V9が重いです。
Technics SU-V9とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


Technics SU-V9は4Ω/8Ωで120W+120Wの実効出力を持つプリメインアンプです。ここでは、スピーカー側のインピーダンス、入力値、能率、音量管理を見ながら、ヴィンテージスピーカー3機種との組み合わせを考えます。
Technics SU-V9とPioneer S-180Aとの組み合わせ
- 互換性:S-180Aのインピーダンスは6.3Ω、最大入力は120W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは95dB/W/mです。SU-V9は4Ω~16Ωに対応し、4Ω/8Ωで120W+120Wのため、接続範囲に収めつつ最大入力120Wを意識して音量を調整する使い方が合います。
- 音質の向上:S-180Aは3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、32cmコーン型、12cmバランス・ドライブ型、2.5cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は30Hz~30000Hz、クロスオーバー周波数は1000Hz、5000Hzです。SU-V9のダンピングファクター80(8Ω)と合わせると、32cmウーファーの量感を整えながら中高域も伸ばしやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、フュージョン、シティポップ、ライブ録音に向いた組み合わせです。95dB/W/mの能率を活かし、音量を上げすぎずに押し出しを楽しめます。
Technics SU-V9とCORAL DX-ELEVENとの組み合わせ
- 互換性:DX-ELEVENのインピーダンスは6Ω、プログラムソース入力は150W、瞬間最大入力は300W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。SU-V9は4Ω~16Ωに対応するため、6Ωスピーカーとして接続でき、90dB/W/mを見ながら音量を少しずつ上げる使い方が自然です。
- 音質の向上:DX-ELEVENは4ウェイ・4スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、31cmコーン型、10cmドーム型、6cmドーム型、2.2cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は25Hz~40kHz、クロスオーバー周波数は280Hz、4kHz、8kHzです。SU-V9の120W級出力と組み合わせると、密閉型の低域と4ウェイの分解感を両立しやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、女性ボーカル、アコースティックに合います。密閉方式のまとまりと40kHzまでの帯域表記を活かして、細かな余韻を聴きたい方向です。
Technics SU-V9とBOSE 901 WestBoroughとの組み合わせ
- 互換性:901 WestBoroughのインピーダンスは8Ω、許容入力は270W(rms、IEC268-5)/700W(peak)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは―です。SU-V9は8Ωで120W+120Wなので、8Ω接続で合わせやすく、専用EQを含めた接続系を整えて音量管理する組み合わせです。
- 音質の向上:901 WestBoroughはダイレクト/リフレクティングスピーカーシステムで、11.5cmコーン型ユニットを9個搭載します。周波数特性は30Hz~18kHz、音響エネルギー配分は反射成分89%、直接成分11%です。SU-V9のSuper Bassやトーン機能も使いながら、部屋の響きを含めた広がりを整えやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ライブ音源、オーケストラ、ソウル、ポップスに向いた組み合わせです。反射音を活かした音場感を、SU-V9の出力余裕でゆったり楽しめます。
Technics SU-V9は、4Ω/8Ωで120W+120Wを掲げる出力部と、フォノ入力の感度切替、Super Bassを備えた多機能なプリメインアンプです。
スピーカー側の入力値とインピーダンスを確認しながら音量を合わせれば、大型ブックシェルフから反射音型スピーカーまで幅広く楽しめます。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Technics SU-V9の詳細スペック一覧
| 型式 | インテグレーテッドDCアンプ |
| <Tuner、Aux→SP out総合特性> | |
| 実効出力(20Hz~20kHz) | 120W+120W(4Ω、0.007%) 120W+120W(8Ω、0.003%) |
| 全高調波歪率 | 0.003%(定格出力-3dB、20Hz~20kHz) |
| パワーバンド幅(THD 0.02%) | 5Hz~100kHz |
| TIM | 測定不能 |
| 残留ノイズ(ストレートDC) | 0.7mV |
| ダンピングファクター(8Ω) | 80 |
| 負荷インピーダンス | main or remote:4Ω~16Ω main and remote:8Ω~16Ω |
| <その他特性> | |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:1.0mV、2.5mV/47kΩ Phono MC:100μV/100Ω、250μV/220Ω Tuner、Aux、Tape:150mV/33kΩ |
| Phono最大許容入力(1kHz、RMS、THD 0.01%) | MM:170mV(2.5mV) MC:17mV(250μV) |
| 全高調波歪率 | Phono MM→Rec out:0.0005%(1kHz、出力5V) |
| 周波数特性 | Tuner、Aux、Tape:20Hz~20kHz +0 -0.2dB 0.5Hz~170kHz +0 -3dB |
| SN比 | Phono MM:88dB(2.5mV入力) Phono MC:71dB(250μV入力) Tuner、AUx、Tape:103dB |
| トーンコントロール | Super Bass:-0dB~+10dB(30Hz) Bass:±7dB(100Hz) Treble:±10dB(20kHz) |
| ターンオーバー周波数 | Super Bass:75Hz、150Hz(12dB/oct) Bass:500Hz Treble:2kHz |
| フィルタ | High:7kHz、-6dB/oct. Subsonic:20Hz、-12dB/oct |
| ラウドネスコントロール | 7dB(50Hz、Volume -30dB) |
| プリアンプ部出力電圧(Rec out) | 150mV |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 205W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ120x奥行350mm |
| 重量 | 14.7kg |
