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YAMAHA B-2は、ヤマハFETを採用したステレオパワーアンプです。
本記事では、YAMAHA B-2の特徴、他のヴィンテージパワーアンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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YAMAHA B-2の概要と特徴

| YAMAHA B-2の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | ステレオパワーアンプ |
| 発売時期/価格 | 1976年頃/200,000円 |
| 実効出力 | 100W+100W(8Ω) 140W+140W(4Ω) |
| ダイナミックパワー | 140W+140W(8Ω) |
| 周波数特性 | DC~100kHz +0 -1dB(DC) 10Hz~100kHz +0 -1dB(Normal) |
| パワーバンド幅 | 5Hz~100kHz -3dB |
| 入力感度/インピーダンス | 775mV/25kΩ |
| 重量 | 26kg |
YAMAHA B-2は、1976年頃に200,000円で登場したステレオパワーアンプです。実効出力は100W+100W(8Ω)、140W+140W(4Ω)で、DC~100kHz +0 -1dB(DC)という広帯域の周波数特性を持っています。
特徴①|ヤマハFETによるピュアコンプリメンタリー構成
B-2は、縦型FETと横型FETを組み合わせたパワーアンプです。使用半導体には縦型FETが8個、横型FETが4個含まれており、FETを中心に据えた出力段の設計がこのモデルの大きな個性です。
実効出力は8Ωで100W+100W、4Ωで140W+140Wです。
特徴②|DCアンプ構成と広帯域特性

B-2は周波数レンジの広さにも注目できるのでしょうか?
周波数特性はDC入力時でDC~100kHz +0 -1dB、Normal入力時で10Hz~100kHz +0 -1dBです。パワーバンド幅も5Hz~100kHz -3dBとされており、低域から高域まで広く扱う設計が読み取れます。
特徴③|左右独立電源と大容量コンデンサー
B-2は電源部にも力が入れられています。左右チャンネル独立の電源構成を採り、18,000μFの電解コンデンサーを各チャンネル2本ずつ使う構成で、100W+100W(8Ω)の出力を支える電源設計が特徴です。
- 定格消費電力は290Wです。
- 電源はAC100V、50Hz/60Hzです。
- 重量は26kgです。
特徴④|ピークレベルメーターと2系統の入出力



B-2はメーターや接続まわりも使いやすいのでしょうか?
ピークメーター部は-50~+5dBの指示範囲を持ち、応答速度は100μs、復帰速度は1secです。入力端子は1、2、Normal、DC、出力端子はA、Bを備えており、前面切換を含む接続の自由度もB-2らしいポイントです。
YAMAHA B-2と他のヴィンテージパワーアンプとの比較


ここでは、YAMAHA B-2と他のヴィンテージパワーアンプ3機種を比べます。出力、歪率、周波数特性、入力条件、サイズ、重量を中心に整理します。
| 機種 | 型式 | 主な出力 | 重量 |
|---|---|---|---|
| YAMAHA B-2 | ステレオパワーアンプ | 100W+100W(8Ω) 140W+140W(4Ω) | 26kg |
| YAMAHA B-3 | ステレオパワーアンプ | Normal:70W+70W(8Ω) BTL:140W(8Ω) | 16.2kg |
| Technics SE-A3 | ステレオDCパワーアンプ | 320W+320W(4Ω) 200W+200W(8Ω) | 35.2kg |
| DENON POA-3000Z | ステレオパワーアンプ | 300W+300W(6Ω) 250W+250W(8Ω) | 30kg |
YAMAHA B-2とYAMAHA B-3の比較
YAMAHA B-2とYAMAHA B-3との比較は以下の通りです。
- 出力:B-2は100W+100W(8Ω)、B-3はNormalで70W+70W(8Ω)、BTLで140W(8Ω)です。ステレオ8Ω出力の数値はB-2が大きいです。
- 高調波歪率:B-2は実効出力時で0.08%以下、B-3はNormalの35W時で0.007%以下です。低歪率の表記ではB-3が小さいです。
- 周波数特性:B-2はDC~100kHz +0 -1dB(DC)、B-3もNormal(DC)でDC~100kHz +0 -1dBです。DC入力時の広帯域表記は同じです。
- 入力感度:B-2は775mV、B-3はNormalで1V、BTLで0.707Vです。通常ステレオ接続の入力感度はB-2の方が低いです。
- 重量:B-2は26kg、B-3は16.2kgです。筐体重量はB-2が大きいです。
YAMAHA B-2とTechnics SE-A3の比較
YAMAHA B-2とTechnics SE-A3との比較は以下の通りです。
- 出力:B-2は100W+100W(8Ω)、SE-A3は200W+200W(8Ω)です。8Ω出力の数値はSE-A3が大きいです。
- 全高調波歪率:B-2は実効出力時で0.08%以下、SE-A3は20Hz~20kHz、定格出力-3dB時で0.001%です。歪率の数値はSE-A3が小さいです。
- 周波数特性:B-2はDC~100kHz +0 -1dB、SE-A3はDC~20kHz +0 -0.1dB、DC~300kHz +0 -3dBです。高域側の表記はSE-A3が広いです。
- 入力条件:B-2は775mV/25kΩ、SE-A3は1V/47kΩです。入力インピーダンスの数値はSE-A3が高いです。
- 重量:B-2は26kg、SE-A3は35.2kgです。重量級の物量ではSE-A3が大きいです。
YAMAHA B-2とDENON POA-3000Zの比較
YAMAHA B-2とDENON POA-3000Zとの比較は以下の通りです。
- 出力:B-2は100W+100W(8Ω)、POA-3000Zは250W+250W(8Ω)です。8Ω出力の数値はPOA-3000Zが大きいです。
- 全高調波歪率:B-2は実効出力時で0.08%以下、POA-3000Zは20Hz~20kHz、定格出力-3dB、8Ωで0.002%以下です。歪率の数値はPOA-3000Zが小さいです。
- 周波数特性:B-2はDC~100kHz +0 -1dB、POA-3000Zは1Hz~300kHz +0 -3dBです。高域側の表記はPOA-3000Zが広いです。
- スピーカー負荷:B-2は実効出力に8Ωと4Ωの記載があり、POA-3000Zは6Ω~16Ωです。4Ω出力の定格がある点はB-2の特徴です。
- 重量:B-2は26kg、POA-3000Zは30kgです。筐体重量はPOA-3000Zが大きいです。
YAMAHA B-2とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


YAMAHA B-2は100W+100W(8Ω)、140W+140W(4Ω)の実効出力を持つため、中型から大型のヴィンテージスピーカーを余裕を持って鳴らしやすいパワーアンプです。ここでは、定格値を見ながら組み合わせの方向性を整理します。
YAMAHA B-2とYAMAHA NS-1000Xとの組み合わせ
- 互換性:NS-1000Xはインピーダンス6Ω、許容入力100W、ミュージック許容入力200W、出力音圧レベル90dB/W/mです。B-2の6Ω出力値は―のため、B-2の8Ω 100W+100Wと4Ω 140W+140Wを目安に小音量から調整する組み合わせです。推奨アンプ出力は―です。
- 音質の向上:NS-1000Xは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式で、30cmコーン型ウーファー、8.8cmドーム型ミッドレンジ、3.0cmドーム型トゥイーターを搭載しています。再生周波数帯域は39Hz~20000Hz、クロスオーバーは500Hz、6000Hzです。B-2の広帯域な周波数特性と密閉型3ウェイの反応のよさを活かしやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、女性ボーカル、室内楽、フュージョンなど、音像の輪郭や中域の質感を聴きたい音楽に向いています。出力音圧レベル90dB/W/mなので、音量は段階的に上げていくと扱いやすいです。
YAMAHA B-2とJBL L112との組み合わせ
- 互換性:JBL L112はインピーダンス8Ω、許容入力80W(連続プログラム)、100W(IEC規格)、出力音圧レベル89dB/W/mです。B-2は8Ωで100W+100Wの実効出力を持つため、L112のIEC規格100Wを意識しながら音量を管理する組み合わせです。推奨アンプ出力は―です。
- 音質の向上:L112は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式で、30cmコーン型128H、13cmコーン型LE5-12、2.5cmドーム型044を搭載しています。クロスオーバーは1.1kHz、3.7kHzで、中域と高域の連続可変型レベルコントロールも備えます。B-2のダンピングファクター70(1kHz、8Ω)と30cmウーファーの低域を組み合わせられます。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ファンク、ライブ録音など、低域の押し出しと中高域の明瞭さを楽しみたい音楽に合わせやすいです。出力音圧レベル89dB/W/mなので、近距離ではボリュームを控えめに始めると安心です。
YAMAHA B-2とDIATONE DS-700Zとの組み合わせ
- 互換性:DS-700Zは公称インピーダンス6Ω、最大入力200W(EIAJ)、出力音圧レベル91dB/W/mです。B-2の6Ω出力値は―のため、8Ω 100W+100Wと4Ω 140W+140Wの定格を確認しながら音量を上げる組み合わせです。推奨アンプ出力は―です。
- 音質の向上:DS-700Zは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式で、27cmコーン型ウーファー、10cmコーン型ミッドレンジ、2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。再生周波数帯域は35Hz~32000Hz、クロスオーバーは600Hz、4500Hzです。B-2のNormal入力10Hz~100kHz +0 -1dBとDS-700Zの広い高域表記を活かした組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:ポップス、AOR、シティポップ、アコースティックなど、明るさと低域の締まりを両立させたい音楽に向いています。出力音圧レベル91dB/W/mのため、日常音量でも反応を得やすい構成です。
YAMAHA B-2は、FET構成、DCアンプ、広帯域特性、ピークレベルメーターを備えた、ヤマハらしい技術色の濃いパワーアンプです。出力だけでなく、入力切換やスピーカー出力A/Bなど、実用面の装備も見逃せません。
スピーカーと合わせるときは、インピーダンス、許容入力、出力音圧レベルを確認し、小音量から少しずつ音量を整えると安心です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
YAMAHA B-2の詳細スペック一覧
| 型式 | ステレオパワーアンプ |
| 発売時期/価格 | 1976年頃/200,000円 |
| ダイナミックパワー | 140W+140W(8Ω、1kHz、THD 0.1%) |
| 実効出力 | 100W+100W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.08%) 140W+140W(4Ω、20Hz~20kHz、THD 0.08%) |
| 全高調波歪率 | 0.08%以下(20Hz~20kHz、8Ω、実効出力時) 0.01%以下(20Hz~20kHz、8Ω、50W出力時) 0.008%以下(20Hz~20kHz、8Ω、10W出力時) |
| 混変調歪率 | 0.03%以下(8Ω、50W出力時) 0.03%以下(4Ω) 0.03%以下(16Ω) 70Hz:7kHz=4:1 |
| 周波数特性 | DC~100kHz +0 -1dB(8Ω、1W出力時、DC) 10Hz~100kHz +0 -1dB(8Ω、1W出力時、Normal) |
| 位相特性 | +0゜、-30゜以内(10W出力時、DC~100kHz) |
| パワーバンド幅 | 5Hz~100kHz -3dB(8Ω、THD 0.5%) |
| ダンピングファクター | 70(20Hz、8Ω) 70(1kHz、8Ω) 50(20kHz、8Ω) |
| 入力インピーダンス | 25kΩ |
| 入力感度 | 775mV |
| SN比 | 115dB(IHF-Aネットワーク、入力4.7kΩショート) |
| 残留ノイズ | 0.25mV |
| 入力端子 | 1、2(前面切換スイッチ) Normal、DC(後面切換スイッチ) |
| 出力端子 | A、B(前面切換スイッチ) |
| ピークメーター指示範囲 | -50~+5dB(0dB=8Ω/100W及び0dB=0dBm) |
| ピークメーター指示誤差 | -20~+5dB:±1.0dB -20~-40dB:±2.0dB -40~-50dB:±3.0dB |
| ピークメーター周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1.0dB |
| ピークメーター応答速度 | 100μs |
| ピークメーター復帰速度 | 1sec |
| ピークメーター指示切換 | Internal – External |
| ピークメーター感度切換 | 0dB=8Ω/100W/100kΩ – 0dBm/43kΩ |
| 使用半導体 | 縦型FET:8個 横型FET:4個 トランジスタ:95個 IC:2個 ダイオード:66個 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 定格消費電力 | 290W |
| 外形寸法 | 幅436x高さ151x奥行370mm |
| 重量 | 26kg |
