この記事の概要
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Panasonic RS-B965は、1990年頃に69,500円で発売されたカセットデッキです。クローズドループデュアルキャプスタン方式、デジタルサーボDDモーター、アモルファス3ヘッドシステムを備え、録音・再生の安定性を重視した上級カセットデッキとして整理できます。
本記事では、Panasonic RS-B965の特徴、他のヴィンテージカセットデッキとの違い、ヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせをまとめます。

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Panasonic RS-B965の概要と特徴

| Panasonic RS-B965の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | カセットデッキ |
| 発売時期/価格 | 1990年頃/69,500円 |
| ヘッド | 録音/再生:アモルファスコンビネーションヘッドx1 消去:センダストガード付フェライトヘッドx1 |
| ワウフラッター | 0.03%(W.R.M.S) ±0.05%(Wpeak、EIAJ) |
| 周波数特性 | ノーマル(ED):20Hz〜18kHz±3dB CrO2:20Hz〜20kHz±3dB メタル:20Hz〜21kHz±3dB |
| S/N比 | NR off:57dB Dolby B NR in:66dB Dolby C NR in:74dB |
| 消費電力 | 23W |
| 重量 | 6.4kg |
RS-B965は、アモルファス3ヘッド、クローズドループデュアルキャプスタン、ドルビーB/Cとdbxの3NRを備えたカセットデッキです。メタルテープ時の周波数特性は20Hz〜21kHz±3dBで、カセットの録音再生を幅広いテープで楽しめる構成です。
特徴①|クローズドループデュアルキャプスタン方式

RS-B965はテープ走行の安定性を重視したデッキですか?
はい。RS-B965は、ヘッドを中心に2組のキャプスタンとピンチローラーを配置するクローズドループデュアルキャプスタン方式を採用しています。テープテンションを一定に保ちやすい走行系が、ワウフラッター0.03%(W.R.M.S)という定格につながっています。
特徴②|デジタルサーボDDモーターとTNRCベース
RS-B965は、キャプスタンにデジタルサーボDDモーターを採用しています。さらに、走行系メカニズムのフレームには亜鉛ダイキャストとアルミダイキャストを使い、シャーシにはTNRCベースを採用しています。速度安定と振動対策をあわせて狙った設計です。
特徴③|アモルファス3ヘッドとセンダストガード消去ヘッド
- 録音/再生ヘッド:アモルファスコンビネーションヘッドx1です。
- 消去ヘッド:センダストガード付フェライトヘッドx1です。
- ノーマル(ED):20Hz〜18kHz±3dBです。
- メタル:20Hz〜21kHz±3dBです。
録音と再生の状態を確認しやすい3ヘッド構成に、広めの周波数特性を組み合わせている点がRS-B965の大きな見どころです。
特徴④|ドルビーB/Cとdbxを備えた3NR構成



RS-B965はノイズリダクションの選択肢が多いですか?
はい。RS-B965はドルビーB/Cに加えてdbxを搭載しています。S/N比はクロムテープでNR offが57dB、Dolby B NR inが66dB、Dolby C NR inが74dBで、テープや録音ソースに合わせてNRを選びやすい仕様です。
RS-B965はAPRSやCDダイレクトライン入力端子を備えています。CDなどのデジタルソースを録音する場合は、ピークを見ながら録音レベルを詰めすぎないことが、テープらしい余裕を残すコツです。
Panasonic RS-B965と他のヴィンテージカセットデッキとの比較


ここでは、Panasonic RS-B965と、ヴィンテージカセットデッキ3機種を定格値で並べます。
| 項目 | Panasonic RS-B965 | A&D GX-Z9100EX | DENON DR-M9 | VICTOR TD-V931 |
|---|---|---|---|---|
| 発売時期/価格 | 1990年頃/69,500円 | 1989年9月21日/110,000円 | 1983年頃/99,800円 | 1989年頃/87,000円 |
| 型式 | カセットデッキ | カセットデッキ | カセットデッキ | カセットデッキ |
| ヘッド | 録音/再生:アモルファスコンビネーションヘッドx1 消去:センダストガード付フェライトヘッドx1 | 録音:LC-OFCクラス1材採用スーパーGXヘッド 再生:LC-OFCクラス1材採用スーパーGXヘッド 消去ヘッド | 録再:SFコンビネーションヘッド 消去:ダブルギャップフェライトヘッド | 録音:アモルファス 再生:アモルファス 消去:2ギャップフェライト |
| モーター | ― | クォーツロックDDモーター | キャプスタン用:FGサーボDDモーター リール用:5極DCモーター メカ制御用:低振動DCモーター | キャプスタン用:パルスサーボDDモーター リール用:DCモーター メカニズム駆動用:DCモーター |
| ワウフラッター | 0.03%(W.R.M.S) ±0.05%(Wpeak、EIAJ) | 0.025%WRMS ±0.04%Wpeak(EIAJ) | ±0.04%(W.Peak) 0.027%(WRMS) | ±0.05% Wpeak(EIAJ) 0.022% WRMS |
| 周波数特性 | ノーマル(ED):20Hz〜18kHz±3dB CrO2:20Hz〜20kHz±3dB メタル:20Hz〜21kHz±3dB | ノーマル:15Hz〜19kHz ±3dB クロム:15Hz〜20kHz ±3dB メタル:15Hz〜22kHz ±3dB | Metal:20Hz〜22kHz 25Hz〜20kHz ±3dB | メタル:15Hz〜21kHz ±3dB クローム:15Hz〜19kHz ±3dB ノーマル:15Hz〜19kHz ±3dB |
| S/N比 | NR off:57dB Dolby B:66dB Dolby C:74dB | 59dB(メタルテープ、EIAJ) ドルビーC on時:20dB向上(10kHz以上) | 73dB以上(3%THDレベルに対して、CCIR/ARM測定法) | 57dB(メタルテープ、EIAJ) |
| 入力端子 | ― | Line:70mV/47kΩ CD/DATダイレクト:240mV/47kΩ | Line:77.5mV/50kΩ不平衡 | CD Fine Direct:80mV/15kΩ Direct:80mV/50kΩ Line:80mV/50kΩ |
| 出力端子 | ― | Line:388mV/150Ω Headphone:1.3mW/8Ω | Line:775mV/10kΩ負荷時 Headphone:1.2mW/8Ω負荷時 | ― |
| 消費電力 | 23W | 24W | 22W | ― |
| 外形寸法 | 幅430x高さ135x奥行290mm | 幅460x高さ155x奥行350mm | 幅434x高さ115x奥行286mm | 幅435x高さ152x奥行333mm |
| 重量 | 6.4kg | 10.4kg | 5.8kg | 約13kg |
Panasonic RS-B965とA&D GX-Z9100EXの比較
Panasonic RS-B965とA&D GX-Z9100EXとの比較は以下の通りです。
- ワウフラッター:RS-B965は0.03%(W.R.M.S)、GX-Z9100EXは0.025%WRMSで、数値はGX-Z9100EXの方が低いです。
- 周波数特性:メタル時はRS-B965が20Hz〜21kHz±3dB、GX-Z9100EXが15Hz〜22kHz±3dBで、GX-Z9100EXの方が広い表記です。
- ノイズリダクション:RS-B965はドルビーB/Cとdbxを搭載しており、NRの選択肢ではRS-B965が個性的です。
- 重量:RS-B965は6.4kg、GX-Z9100EXは10.4kgで、RS-B965の方が設置時の負担は軽めです。
Panasonic RS-B965とDENON DR-M9の比較
Panasonic RS-B965とDENON DR-M9との比較は以下の通りです。
- ワウフラッター:RS-B965は0.03%(W.R.M.S)、DR-M9は0.027%(WRMS)で、WRMSの数値はDR-M9が少し低いです。
- 周波数特性:RS-B965はメタルで20Hz〜21kHz±3dB、DR-M9はMetalテープで25Hz〜20kHz±3dBを含む表記で、高域側の表記はRS-B965が伸びています。
- S/N比:RS-B965はDolby Cで74dB、DR-M9は73dB以上で、S/N比の定格は近い範囲です。
- サイズ:RS-B965は高さ135mm、DR-M9は高さ115mmで、DR-M9の方が低い筐体です。
Panasonic RS-B965とVICTOR TD-V931の比較
Panasonic RS-B965とVICTOR TD-V931との比較は以下の通りです。
- ワウフラッター:RS-B965は0.03%(W.R.M.S)、TD-V931は0.022%WRMSで、WRMSの数値はTD-V931が低いです。
- 周波数特性:メタル時はRS-B965が20Hz〜21kHz±3dB、TD-V931が15Hz〜21kHz±3dBで、低域側の表記はTD-V931が広いです。
- 入力端子:RS-B965は入力端子の定格が―、TD-V931はCD Fine DirectやDirect、Lineの数値が示されており、入力条件はTD-V931の方が読み取りやすいです。
- 重量:RS-B965は6.4kg、TD-V931は約13kgで、TD-V931はかなり重量級です。
Panasonic RS-B965とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ


RS-B965はカセットデッキなので、プリメインアンプ側ではTuner、Aux、Tapeなどのライン入力を使います。RS-B965の出力レベルは―のため、ここではアンプ側のライン入力感度・インピーダンスを中心に組み合わせを見ます。
Panasonic RS-B965とTechnics SU-V7との組み合わせ
- 互換性:RS-B965の出力レベルは―です。SU-V7はTuner、Aux、Tapeが150mV/27kΩで、Tape入力を使った接続を組みやすいアンプです。
- 音質の向上:RS-B965はデジタルサーボDDモーターとクローズドループデュアルキャプスタン方式、SU-V7はTuner/Aux→SP outで20Hz〜20kHz +0 -0.2dBのストレートDC特性を持ちます。カセットの帯域感を素直に出したい場合に合わせやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:80年代ポップス、シンセポップ、ロック、FMエアチェック音源に向きます。輪郭のある音でカセット録音を楽しみたいときに使いやすい組み合わせです。
Panasonic RS-B965とYAMAHA A-7との組み合わせ
- 互換性:RS-B965の出力レベルは―です。A-7はTuner、Aux、Tapeが150mV/47kΩで、Tape入力やAux入力に接続しやすい条件です。
- 音質の向上:RS-B965はメタルテープで20Hz〜21kHz±3dB、A-7はTuner、Aux、Tapeで20Hz〜20kHz +0 -2dBです。カセットの高域表現を整えて聴きたい場合に相性を考えやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:AOR、シティポップ、女性ボーカル、フュージョンに合います。カセットらしい柔らかさと清潔感を両立したい録音に向いています。
Panasonic RS-B965とSANSUI AU-D707との組み合わせ
- 互換性:RS-B965の出力レベルは―です。AU-D707はAUX、Tuner、Tape Play 1、2が150mV/47kΩで、複数のTape Play入力を活かしやすい構成です。
- 音質の向上:RS-B965はDolby Cで74dBのS/N比、AU-D707はAUX、Tuner、Tape Play 1、2で5Hz〜100kHz +0 -1dBの周波数特性を持ちます。テープ音源の厚みと見通しを両立させたい場合に合わせやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ジャズファンク、ライブ録音に向きます。中低域の押し出しとテープの質感を楽しみたい音源に合います。
Panasonic RS-B965は、テープ走行、ヘッド、ノイズリダクションのバランスが取れたカセットデッキです。アンプ側はTape入力の感度・インピーダンスを確認しながら、録音再生のレベルを無理なく合わせると使いやすくなります。
dbxやドルビーCを使い分けながら、CD録音やエアチェック音源を丁寧に聴き直すと、RS-B965らしいカセット再生の魅力が見えてきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Panasonic RS-B965の詳細スペック一覧
| 型式 | カセットデッキ |
| ヘッド | 録音/再生:アモルファスコンビネーションヘッドx1 消去:センダストガード付フェライトヘッドx1 |
| ワウフラッター | 0.03%(W.R.M.S) ±0.05%(Wpeak、EIAJ) |
| 周波数特性 | ノーマル(ED):20Hz〜18kHz±3dB(EIAJ) CrO2:20Hz〜20kHz±3dB(EIAJ) メタル:20Hz〜21kHz±3dB(EIAJ) |
| S/N比(クロムテープ) | NR off:57dB(WTD、1kHz、3%3次歪率) Dolby B NR in:66dB(CCIR) Dolby C NR in:74dB(CCIR) |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 23W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ135x奥行290mm |
| 重量 | 6.4kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン RAK-RS3002W |
