この記事の概要
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Technics RS-TR575は、1994年頃に登場したATC搭載のダブルカセットデッキです。
デッキ1/2の両方で録音でき、ドルビーB/C NRやドルビーHX-PRO、高速FF/REW、ワイヤレスリモコンを備えた、実用性重視のカセットデッキです。

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Technics RS-TR575の概要と特徴

| Technics RS-TR575の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | ダブルカセットデッキ |
| 発売時期 | 1994年頃 |
| 定価 | 42,800円 |
| ワウフラッター | ±0.14%(W peak、JEITA) 0.07%(W.R.M.S) |
| 周波数特性 | ノーマル:40Hz~15kHz ±3dB CrO2:40Hz~15kHz ±3dB メタル:40Hz~16kHz ±3dB |
| S/N比 | NR off:56dB ドルビーB NR on:66dB ドルビーC NR on:74dB |
| 重量 | 4.4kg |
Technics RS-TR575は、カセットテープを録音・再生するためのダブルカセットデッキです。ヘッドはデッキ1/2とも録音/再生にパーマロイ、消去にダブルギャップフェライトを採用しています。2本のテープを使った録音やダビングを行いやすい点が、シングルデッキとは違う魅力です。
特徴①|ATCでテープごとの録音条件を整える
RS-TR575はATCを搭載し、400Hz/5kHz/10kHzの3ポイントで特性を検知します。バイアス、録音イコライザー、録再レベルを0.2dBステップ64段階で自動調整するため、テープの種類や個体差に合わせて録音しやすい構成です。
特徴②|デッキ1/2の両方で録音できる

RS-TR575は片側だけ録音できるデッキですか?
デッキ1とデッキ2の両方で録音できます。そのため、シリーズ録音や2本同時録音に対応し、ラジオ録音や長時間録音の準備がしやすくなっています。録音用デッキとしての自由度を重視したい人に向いた仕様です。
特徴③|ドルビーB/C NRとHX-PROを搭載
- NR offのS/N比は56dBです。
- ドルビーB NR onでは66dBです。
- ドルビーC NR onでは74dBです。
さらにドルビーHX-PROシステムも搭載しています。録音時の実効バイアスを自動調整することで、高域の録音特性を整える方向の機能です。カセットらしい柔らかさを残しつつ、録音の見通しを良くしたい場合に役立ちます。
特徴④|高速FF/REWとパワーアシストホルダー



テープ操作の使い勝手はどうですか?
RS-TR575は高速FF/REWを採用し、早送りと巻戻しの時間を従来の約半分に短縮しています。パワーアシストカセットホルダーやダブル電子カウンターも備えており、録音・再生を繰り返す日常使いで操作しやすいデッキです。
Technics RS-TR575と他のヴィンテージカセットデッキとの比較


ここでは、Technics RS-TR575と、Panasonic RS-TR555、Panasonic RS-B965、Technics RS-AZ7を比べます。ダブルデッキの便利さ、単体デッキの録音再生性能、後年モデルのヘッド構成などが見えやすい組み合わせです。
| 項目 | Technics RS-TR575 | Panasonic RS-TR555 | Panasonic RS-B965 | Technics RS-AZ7 |
|---|---|---|---|---|
| 発売時期/価格 | 1994年頃/42,800円 | 1989年頃/49,800円 | 1990年頃/69,500円 | 1996年頃/59,800円 |
| 型式 | ダブルカセットデッキ | ダブルカセットデッキ | カセットデッキ | カセットデッキ |
| ヘッド | 録音/再生:パーマロイ(デッキ1/2共) 消去:ダブルギャップフェライト(デッキ1/2共) | 録再:パーマロイx2 消去:ダブルギャップフェライトx2 | 録音/再生:アモルファスコンビネーションヘッドx1 消去:センダストガード付フェライトヘッドx1 | 録音:パーマロイ 再生:アモルファス-Z 消去:ダブルギャップフェライト |
| ワウフラッター | ±0.14%(W peak、JEITA) 0.07%(W.R.M.S) | 0.07%(W.R.M.S) | 0.03%(W.R.M.S) ±0.05%(Wpeak、EIAJ) | ±0.14%(W peak、EIAJ) 0.07%(W.R.M.S) |
| 周波数特性 | ノーマル:40Hz~15kHz ±3dB CrO2:40Hz~15kHz ±3dB メタル:40Hz~16kHz ±3dB | ノーマル:20Hz~18kHz、30Hz~15kHz ±3dB(EIAJ) クロム:20Hz~18kHz、30Hz~16kHz ±3dB(EIAJ) メタル:20Hz~19kHz、30Hz~17kHz ±3dB(EIAJ) | ノーマル(ED):20Hz~18kHz±3dB(EIAJ) CrO2:20Hz~20kHz±3dB(EIAJ) メタル:20Hz~21kHz±3dB(EIAJ) | ノーマル:20Hz~17kHz ±3dB ハイポジ:20Hz~18kHz ±3dB メタル:20Hz~23kHz ±3dB |
| S/N比 | NR off:56dB ドルビーB NR on:66dB ドルビーC NR on:74dB | NR off:56dB Dolby B NR:66dB Dolby C NR:74dB dbx:92dB | NR off:57dB Dolby B NR in:66dB Dolby C NR in:74dB | NR off:62dB(WTD) 58dB(EIAJ) ドルビーB NR on:71dB ドルビーC NR on:78dB |
| 入力/出力 | ― | ― | ― | 入力感度/インピーダンス:100mV/47kΩ 出力電圧/インピーダンス:500mV/500Ω |
| 消費電力 | 22W | 18W | 23W | 19W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ136x奥行285mm | 幅430x高さ136x奥行290mm | 幅430x高さ135x奥行290mm | 幅430x高さ125x奥行290mm |
| 重量 | 4.4kg | 約5.5kg | 6.4kg | 4.2kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン | ワイヤレスリモコン RAK-RS3001W | ワイヤレスリモコン RAK-RS3002W | ワイヤレスリモコン |
Technics RS-TR575とPanasonic RS-TR555との比較
Technics RS-TR575とPanasonic RS-TR555との比較は以下の通りです。
- 型式:どちらもダブルカセットデッキです。2本のテープを扱う用途では、どちらも同じ方向性です。
- S/N比:RS-TR575はドルビーC NR onで74dB、RS-TR555もDolby C NRで74dBです。RS-TR555にはdbx:92dBの表記があります。
- 重量:RS-TR575は4.4kg、RS-TR555は約5.5kgです。設置や移動の軽さではRS-TR575が軽量です。
Technics RS-TR575とPanasonic RS-B965との比較
Technics RS-TR575とPanasonic RS-B965との比較は以下の通りです。
- デッキ構成:RS-TR575はダブルカセットデッキ、RS-B965はカセットデッキです。テープ2本の運用ではRS-TR575が便利です。
- ワウフラッター:RS-TR575は0.07%(W.R.M.S)、RS-B965は0.03%(W.R.M.S)です。数値ではRS-B965のほうが低いです。
- 周波数特性:メタルテープではRS-TR575が40Hz~16kHz ±3dB、RS-B965が20Hz~21kHz±3dB(EIAJ)です。帯域の表記ではRS-B965が広めです。
Technics RS-TR575とTechnics RS-AZ7との比較
Technics RS-TR575とTechnics RS-AZ7との比較は以下の通りです。
- ヘッド:RS-TR575は録音/再生にパーマロイ、RS-AZ7は再生にアモルファス-Zを採用しています。再生ヘッドの内容ではRS-AZ7が特徴的です。
- S/N比:RS-TR575はドルビーC NR onで74dB、RS-AZ7はドルビーC NR onで78dBです。数値上はRS-AZ7が高いです。
- 運用:RS-TR575はダブルカセットデッキ、RS-AZ7はカセットデッキです。ダビングや2本同時録音を考えるならRS-TR575が使いやすいです。
Technics RS-TR575とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ


Technics RS-TR575は、Tape端子やAux端子を持つプリメインアンプに接続して使うダブルカセットデッキです。録音も楽しむなら、アンプ側のTape PlayやTape Recの仕様を見ておくと組みやすくなります。
Technics RS-TR575とTechnics SU-V6との組み合わせ
- 互換性:RS-TR575の出力電圧/インピーダンスは―です。SU-V6のTuner、Aux、Tape入力は150mV/47kΩなので、Tape入力を使った接続を考えやすい組み合わせです。音量管理は、カセットの録音レベルに合わせてアンプ側を低めから上げるのが基本です。
- 音質の向上:RS-TR575はワウフラッター0.07%(W.R.M.S)、ドルビーC NR onで74dBです。SU-V6はTuner、Aux→SP out総合特性で周波数特性20Hz~20kHz +0 -0.1dB、SN比106dBを持ち、カセット再生のライン信号を素直に受けやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、AOR、1980年代ポップス、FM録音音源に合います。RS-TR575の録音機能とSU-V6の見通しの良いライン入力で、カセットらしい軽快さを楽しめます。
Technics RS-TR575とSANSUI AU-D607との組み合わせ
- 互換性:AU-D607はAUX、Tuner、Tape Play 1、2(PIN)が150mV/47kΩで、Tape Rec 1、2(PIN、47kΩ時)は150mVです。RS-TR575の出力値は―ですが、Tape PlayとTape Recを使った録音再生の配線を組みやすいアンプです。音量管理は、再生テープの録音レベル差を見ながら調整します。
- 音質の向上:RS-TR575はドルビーB/C NRをデッキ1/2の両方に備えます。AU-D607はAUX、Tuner、Tape Play 1、2の周波数特性が5Hz~100kHz +0 -1dB、SN比が100dB以上で、テープ再生の帯域感を受け止めやすい内容です。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ジャズ、ライブ録音に合わせやすいです。RS-TR575のダブルデッキ運用とAU-D607の厚みのある再生感で、古いカセット音源も力感を出しやすくなります。
Technics RS-TR575とYAMAHA CA-1000との組み合わせ
- 互換性:CA-1000はTuner、AUX1、2、Tape PB A、Bが120mV/40kΩで、rec outA、Bは120mV/2kΩです。RS-TR575の出力値は―ですが、Tape PBとrec outを使って再生と録音の流れを作りやすい組み合わせです。音量管理は、A級/B級動作や接続スピーカーに合わせて控えめな位置から始めると整えやすいです。
- 音質の向上:RS-TR575はメタルテープで40Hz~16kHz ±3dB、ドルビーC NR onで74dBです。CA-1000はTuner、AUX、Tape PBの周波数特性が10Hz~50kHz +0.5 -1dB、SN比がTuner、AUX、Tapeで90dBです。カセットの中域と余韻を丁寧に聴きたいときに向いています。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ボーカル、アコースティック、フュージョンに合います。RS-TR575の録音機能とCA-1000の落ち着いたトーンで、テープ音源の雰囲気をゆったり楽しめます。
Technics RS-TR575は、ATCやドルビーHX-PRO、デッキ1/2両録音など、カセットを録る楽しさを残したダブルデッキです。録音済みテープの再生だけでなく、自分で録音を作る用途にも使いやすい1台です。
アンプ側のTape端子を活かすと、RS-TR575らしいダブルデッキの便利さがより見えてきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。
詳細スペック一覧
| 項目 | Technics RS-TR575 |
|---|---|
| 型式 | ダブルカセットデッキ |
| 定価 | 42,800円(1994年頃) |
| ヘッド | 録音/再生:パーマロイ(デッキ1/2共) 消去:ダブルギャップフェライト(デッキ1/2共) |
| ワウフラッター | ±0.14%(W peak、JEITA) 0.07%(W.R.M.S) |
| 周波数特性(JEITA) | ノーマル:40Hz~15kHz ±3dB CrO2:40Hz~15kHz ±3dB メタル:40Hz~16kHz ±3dB |
| S/N比 | NR off:56dB(クロームテープ、WTD、1kHz、3%3次歪率) ドルビーB NR on:66dB(クロームテープ、WTD、1kHz、3%3次歪率) ドルビーC NR on:74dB(クロームテープ、WTD、1kHz、3%3次歪率) |
| 入力感度/インピーダンス | ― |
| 出力電圧/インピーダンス | ― |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 22W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ136x奥行285mm |
| 重量 | 4.4kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン |
