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SONY CDP-X555ESの特徴・機能を徹底解説!【スピーカーとのおすすめの組み合わせ】

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SONY CDP-X555ESは、1990年発売のヴィンテージCDプレーヤーです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SONY CDP-X555ESの概要と特徴

SONY CDP-X555ESのスペック
発売年1990年
定価¥89,800
周波数特性2Hz~20kHz ±0.3dB
SN比117dB以上(EIAJ)
全高調波歪率0.0017%以下(EIAJ)
DA変換方式パルスD/Aコンバーター(8D/A出力)
重量12.8kg
消費電力22W

SONY CDP-X555ESは1990年に発売されたCDプレーヤーです。

新開発のパルスD/Aコンバーターを搭載するとともに、Gベースユニットや独立2トランス電源など徹底した高音質設計が施された、ESシリーズの頂点に立つフラッグシップモデルです。

では、以下からSONY CDP-X555ESの特徴を解説します。

①:新開発パルスD/Aコンバーターによる高精度DA変換

CDP-X555ESの最大の特徴は、SONYが新開発した「パルスD/Aコンバーター」を8D/A出力のコンプリメンタリーモードで搭載している点です。

パルスD/Aコンバーターって何ですか?

パルスD/Aコンバーターとは

デジタル信号をアナログ音声に変換する回路の一種です。1個の電流源と1個の電子スイッチで構成され、0と1を高速でスイッチングすることで音楽波形を表現します。従来方式で問題だった微分非直線歪・グリッチ・ゼロクロス歪を根本から解消できます。

ESシリーズではパルスD/Aコンバーター2個を使い、互いに相補の関係で差動合成するコンプリメンタリーモード(8D/A出力)を採用しています。高調波歪を打ち消しながらSN比も向上させる、高度な回路設計です。

前段には45ビットノイズシェイピング・デジタルフィルターを搭載し、64倍オーバーサンプリングとSony Extended Noise Shaping方式により、ダイナミックレンジ100dB以上を実現しています。

以下は、パルスD/Aコンバーターを採用する利点です。

  • 64倍オーバーサンプリングで可聴帯域内の量子化ノイズを大幅低減
  • 8D/A出力のコンプリメンタリーモードで高調波歪を打ち消しSN比を向上
  • ダイレクト・デジタル・シンクでジッターを原理的に排除

②:Gベースユニットとモノコック構造による徹底した制振設計

CDP-X555ESは、振動による音質劣化を排除するための設計が筐体の隅々にまで施されています。

Gベースユニットって何ですか?

Gベースユニットとは

大理石と同じ成分の炭酸カルシウムを特殊樹脂に加え、グラスファイバーで強化した素材で作られたメカニズムの土台です。共振鋭度を下げて外部振動の影響を最小化し、高い剛性を実現します。トレイ自体にも同素材の高剛性Gトレイが使われています。

シャーシにはFBシャーシを採用し、外周を取り囲むフレームと前後を渡すビームで強固にジョイントしています。さらにシャーシ内部を銅メッキ処理して非磁性化を図り、脚部にはファインセラミックインシュレーターを採用しています。

トレイが収納されるフロントパネルの開口部にはアコースティックシールドを搭載しており、特殊ゴム材によるダンパーで気密性を向上し、シャーシ内部に入り込む空気振動の影響を低減しています。

以下は、CDP-X555ESの制振設計の主な特徴です。

  • Gベースユニット:炭酸カルシウム配合の高密度素材で内外振動を効率よく吸収
  • FBシャーシ+銅メッキ処理:高剛性と非磁性化を両立した筐体設計
  • アコースティックシールド:トレイ開口部の気密性を高め空気振動の混入を遮断

③:独立2トランス電源とGICローパスフィルターによる高品位アナログ回路

CDP-X555ESは電源部に2トランス構成を採用し、デジタル・サーボ部とオーディオ部を完全に独立給電しています。

GICローパスフィルターって何ですか?

GICローパスフィルターとは

コンデンサーやコイルなどのパッシブ素子が信号経路に直列に入らない設計のアナログフィルターです。部品による音質劣化を最小限に抑えられるため、ESシリーズなど高級機に採用されます。D/Aコンバーターの性能を最大限に活かす役割を担っています。

D/Aコンバーター部には専用の独立電源回路を設けており、電源を介しての干渉を根本から排除しています。電源トランスは4ヶ所のゴムダンパーでフローティング設置されており、振動の伝達も遮断しています。

固定と可変の2系統のラインアウト端子を装備しており、プリアンプを介さず直接パワーアンプに接続することも可能です。重量12.8kgの堂々たる筐体が、その高品位な設計思想を物語っています。

以下は、独立2トランス電源設計の主な利点です。

  • デジタル・サーボ部とオーディオ部を独立給電しノイズ干渉を根本から遮断
  • D/Aコンバーター部に専用電源回路を設け、変換精度を最大化
  • 固定・可変2系統のラインアウトで幅広いシステム構成に対応

SONY CDP-X555ESと他のヴィンテージCDプレーヤーとの比較

当然ですが、ヴィンテージCDプレーヤーはSONY CDP-X555ESだけではありません。

以下では

  • Marantz CD-7
  • Denon DCD-S1
  • Pioneer PD-T07S

との比較を解説しているので、興味のある方は参考にしてみてください。

項目SONY CDP-X555ESMarantz CD-7Denon DCD-S1Pioneer PD-T07S
周波数特性2Hz~20kHz ±0.3dB2Hz~20kHz ±0.3dB2Hz~20kHz ±0.3dB2Hz~20kHz ±0.5dB
SN比117dB以上115dB以上118dB以上112dB以上
全高調波歪率0.0017%以下0.002%以下0.0015%以下0.003%以下
DA変換方式パルスD/A(8D/A)TDA1541A(マルチビット)ΔΣ変換(PCM63P)ΔΣ変換(8倍OS)
重量12.8kg10.5kg16.5kg8.2kg
サウンドキャラクター高解像度・透明感温かみ・滑らかさ力強さ・解像度ニュートラル

SONY CDP-X555ESとMarantz CD-7との比較

SONY CDP-X555ESとMarantz CD-7との比較は以下の通りです。

  • 周波数特性:両機とも2Hz~20kHz ±0.3dBと同等のスペックです。フラットな再生能力に差はありません。
  • SN比:CDP-X555ESが117dB以上に対し、CD-7は115dB以上です。静粛性ではCDP-X555ESが優れています。
  • 全高調波歪率:CDP-X555ESが0.0017%以下、CD-7が0.002%以下で、歪率の低さではCDP-X555ESが優れています。
  • DA変換方式:CDP-X555ESはパルスD/A(8D/A)、CD-7はTDA1541A(マルチビット)と異なるアプローチです。解像度と透明感ではCDP-X555ES、音の温かみと有機的な表現ではCD-7が優れています。
  • 重量:CDP-X555ESが12.8kgに対しCD-7は10.5kgです。筐体の剛性と重厚感ではCDP-X555ESが上回ります。
  • サウンドキャラクター:CDP-X555ESは高解像度で透明感のある音、CD-7は温かみのある滑らかな音です。クリアで分析的なサウンドを好むならCDP-X555ESが優れています。

SONY CDP-X555ESとDenon DCD-S1との比較

SONY CDP-X555ESとDenon DCD-S1との比較は以下の通りです。

  • 周波数特性:両機とも2Hz~20kHz ±0.3dBと同等のスペックです。再生帯域に差はありません。
  • SN比:DCD-S1が118dB以上とCDP-X555ESの117dB以上をわずかに上回ります。静粛性ではDCD-S1がやや優れています。
  • 全高調波歪率:DCD-S1が0.0015%以下とCDP-X555ESの0.0017%以下をわずかに下回り、歪率の低さではDCD-S1が優れています。
  • DA変換方式:CDP-X555ESのパルスD/AとDCD-S1のΔΣ変換(PCM63P)は異なるアプローチです。透明感と繊細さではCDP-X555ES、低域の力強さと厚みではDCD-S1が優れています。
  • 重量:DCD-S1が16.5kgとCDP-X555ESの12.8kgを大きく上回ります。筐体の重厚さと存在感ではDCD-S1が優れています。
  • サウンドキャラクター:CDP-X555ESは透明感ある高解像度サウンド、DCD-S1は力強く厚みのあるサウンドです。繊細な音場表現を重視するならCDP-X555ESが優れています。

SONY CDP-X555ESとPioneer PD-T07Sとの比較

SONY CDP-X555ESとPioneer PD-T07Sとの比較は以下の通りです。

  • 周波数特性:CDP-X555ESが±0.3dBに対しPD-T07Sは±0.5dBです。フラットネスではCDP-X555ESが優れています。
  • SN比:CDP-X555ESが117dB以上に対しPD-T07Sは112dB以上です。静粛性ではCDP-X555ESが明確に優れています。
  • 全高調波歪率:CDP-X555ESが0.0017%以下に対しPD-T07Sは0.003%以下です。歪率の低さではCDP-X555ESが優れています。
  • DA変換方式:CDP-X555ESのパルスD/AはPD-T07Sの8倍オーバーサンプリングΔΣ変換より高度な設計です。変換精度と技術世代の先進性ではCDP-X555ESが優れています。
  • 重量:CDP-X555ESが12.8kgに対しPD-T07Sは8.2kgです。筐体の剛性と重厚感ではCDP-X555ESが優れています。
  • サウンドキャラクター:CDP-X555ESは高解像度・透明感のある音、PD-T07Sはニュートラルで聴きやすい音です。総合的な音質クオリティではCDP-X555ESが優れています。

SONY CDP-X555ESとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

以下では、SONY CDP-X555ESとヴィンテージスピーカーとの組み合わせを一部解説します。

SONY CDP-X555ESと組み合わせるヴィンテージスピーカーは、

  • TANNOY Stirling TW
  • JBL 4312
  • DIATONE DS-2000HR

です。

興味のある方は参考にしてみてください。

SONY CDP-X555ESとTANNOY Stirling TWの組み合わせ

SONY CDP-X555ESとTANNOY Stirling TWの組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:CDP-X555ESの固定・可変2系統の出力とStirling TWの高感度設計は相性が良く、プリアンプを選ばず安定した接続が可能です。
  • 音質の向上:CDP-X555ESの透明感ある高解像度サウンドがStirling TW独特の豊かな中域と立体的な音場感と融合し、弦楽器や声楽の表情がより豊かに再現されます。
  • おすすめの音楽ジャンル:クラシック音楽、特に室内楽や独奏曲との相性が抜群です。ヴァイオリンやチェロの繊細なニュアンスを余すことなく引き出します。

SONY CDP-X555ESとJBL 4312の組み合わせ

SONY CDP-X555ESとJBL 4312の組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:JBL 4312の8ΩインピーダンスとCDP-X555ESの2Vrms固定出力は標準的なアンプを介して問題なく接続できます。高能率なJBLにとってCDP-X555ESの低ノイズ出力は最良の信号源となります。
  • 音質の向上:CDP-X555ESの低歪・高SN比の特性がJBL 4312の躍動感あふれるサウンドをより鮮明に引き出し、打楽器のアタック感やベースラインの輪郭がくっきりと際立ちます。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズやロック、ポップスとの相性が特に優れています。ライブ感とスタジオクオリティを両立した再生が楽しめます。

SONY CDP-X555ESとDIATONE DS-2000HRの組み合わせ

SONY CDP-X555ESとDIATONE DS-2000HRの組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:DS-2000HRの高解像度設計とCDP-X555ESの精密なDA変換は、国産ハイエンド機同士として非常に高い親和性を持ちます。どちらも同時代の高水準な設計思想を共有しています。
  • 音質の向上:CDP-X555ESの117dBという高SN比がDS-2000HRのワイドレンジかつ高分解能な再生能力を最大限に活かし、オーケストラの細部まで緻密に描き出します。
  • おすすめの音楽ジャンル:交響曲や大編成のオーケストラ曲との相性が抜群です。ダイナミックレンジの広さと空間表現が存分に発揮されます。

SONY CDP-X555ESを徹底解説!【他のCDプレーヤーとの比較】のまとめ

本記事では以下を解説しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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