TANNOY(タンノイ)Arden(アーデン)を徹底解説!【他のスピーカーとの比較】

TANNOY(タンノイ)Arden(アーデン)を徹底解説!【他のスピーカーとの比較】

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TANNOY Ardenはヴィンテージなスピーカーです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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TANNOY(タンノイ)Arden(アーデン)の概要と特徴

TANNOY(タンノイ)Arden(アーデン)のスペック
方式2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型
ユニット全帯域用:38cm同軸型(HPD385A)
再生周波数帯域30Hz~20kHz
公称インピーダンス
許容入力85W
出力音圧レベル(新JIS)91dB/W
重量43kg
外形寸法幅660x高さ990x奥行370mm

TANNOY Ardenは1976年ごろに発売したスピーカーシステムです。

外観はウォルナットとチークの2色のバリエーションがありました。

では、以下からTANNOY Ardenの特徴を解説します。

①:ユニットには38cm同軸型ユニットであるHPD385Aを搭載

TANNOY Ardenのユニットには、38cm同軸型ユニットであるHPD385Aが搭載されています。

38cm同軸型ユニットであるHPD385Aってなに?

これを一言で解説するのは難しいので、以下で詳しく解説します。

まず、このユニットは「デュアル・コンセントリックユニット」という特殊な構造を採用しています。

「デュアル・コンセントリックユニット」とは、一つの強力なマグネットを中心に、ダイレクト・ラジエーターのウーファーとホーンロードのトゥイーターが同軸上に配置されている構造です。

以下は、「デュアル・コンセントリックユニット」の利点です。

  • 音像の定位感が高くなる:ウーファーとトゥイーターが同軸上に配置されているので、低音と高音が同じ点源から放射され、音像の定位感が非常に高くなります。また、音が一点で合成されることで、音の広がりが均等になり、より自然な音場を作り出すことができます。
  • 高い音質:デュアル・コンセントリックユニットの構造は、一つの強力なマグネットが中心に配置されます。このマグネットが、ウーファーとトゥイーターの動きを高精度に制御し、高い音質を実現します。特に、低音の深みと高音のクリアさを両立する点で、このマグネットの役割は非常に重要です。
  • 音像の分解能が高い:低音と高音が同じ軸上にあるため、音の位相が整いやすく、細部までクリアに聞こえる効果があります。その結果、楽器や人の声など、各音源の位置がはっきりと感じられ、非常にリアルな音響体験が可能となります。

さらに、「HPD385A」は「HPD385」の改良型です。

具体的にはネットワーク回路が一部変更されており、入力端子板も独立しています。

これにより、より高度な音質調整が可能となっています。

そして、「38cm」のユニットは、低音から高音まで広い範囲の音を再生するのに適しています。

②:エンクロージャーにはバスレフ方式を採用

TANNOY Ardenのエンクロージャーには、バスレフ方式が採用されています。

バスレフ方式は、エンクロージャーに特定の位置に穴(ポート)を開け、その穴を通して低音を強化する設計です。

この方式の最大の利点は、低音域のレスポンスが向上することです。

具体的には、エンクロージャー内部で発生する音波の反射や共鳴を利用して、低音をより豊かに再生します。

バスレフ方式のエンクロージャーは、特に低音の再生能力に優れています。

ポートを通して外部に放出される低音は、スピーカーユニット自体から放出される低音と合成され、より力強い低音が得られます。

これは、音楽や映画での低音効果を重視する場合に非常に有用です。

しかし、バスレフ方式は低音の強化に優れていますが、必ずしも全ての用途に適しているわけではありません。

例えば、クラシック音楽のように、繊細な音のニュアンスを重視する場合には、他のエンクロージャー方式が適していることもあります。

TANNOY(タンノイ)Arden(アーデン)と他のヴィンテージスピーカーとの比較

TANNOY(タンノイ)Arden(アーデン)と他のヴィンテージスピーカーとの比較

当然ですが、ヴィンテージスピーカーはTANNOY Ardenだけではありません。

以下では

  • ONKYO D-100
  • SANSUI SP-300
  • FOSTEX GZ2001

との比較を解説しているので、興味のある方は参考にしてみてください。

TANNOY ArdenとONKYO D-100との比較

TANNOY ArdenとONKYO D-100との比較は以下の通りです。

  • 使用ユニット:Ardenは全帯域用に38cm同軸型(HPD385A)を使用しています。一方、D-100は低域用に14cmコーン型、高域用に2.5cmドーム型を使用しています。Ardenのユニットは音像の分解能や定位感に優れていますが、D-100も高能率を実現しています。
  • 再生周波数帯域:Ardenは30Hz~20kHz、D-100は40Hz~30000Hzです。D-100の方が高周波数までカバーしていますが、Ardenは低周波数がより低いです。
  • インピーダンス:Ardenは8Ω、D-100は6Ωです。一般的に、インピーダンスが低いとアンプの選択肢が増えますが、高いとより高品質なアンプが必要です。
  • 外形寸法:Ardenは幅660x高さ990x奥行370mm、D-100は幅196x高さ315x奥行221mmです。Ardenは大型で重いため、設置場所に制限があります。D-100は小型で軽量なので、設置が容易です。
  • 重量:Ardenは43kg、D-100は5.0kgです。明らかにArdenの方が重く、移動が困難です。
  • 最大入力:Ardenは85W、D-100は130Wです。D-100の方がより大きな入力を受け付けることができます。
  • 音質:Ardenは自然な音場を再現できるとされています。D-100も高能率と高域特性の改善を図っています。評価としては、音質は主観的な要素も多いため、一概に良し悪しを言えませんが、Ardenはより自然な音場を好む人に、D-100は明瞭な高域を求める人に向いています。

TANNOY ArdenとSANSUI SP-300との比較

TANNOY ArdenとSANSUI SP-300との比較は以下の通りです。

  • 方式:TANNOY Ardenは2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、SANSUI SP-300は3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型です。SANSUI SP-300の方が多くのスピーカーユニットを搭載しているため、より広範な音域をカバーできる可能性があります。
  • 使用ユニット:TANNOY Ardenは全帯域用に38cm同軸型(HPD385A)を、SANSUI SP-300は低域用に30cmコーン型、中域と高域用にホーン型を使用しています。TANNOY Ardenの同軸型ユニットは音像の定位感に優れていますが、SANSUI SP-300は各音域に特化したユニットを使用しているため、音質が豊かです。
  • 再生周波数帯域:TANNOY Ardenは30Hz~20kHz、SANSUI SP-300は35Hz~20kHzです。低域の再生能力ではTANNOY Ardenがわずかに優れています。評価としては、低域の重厚感を求めるならTANNOY Ardenが良いでしょう。
  • インピーダンス:両者ともに8Ωのインピーダンスを持っています。
  • 外形寸法:TANNOY Ardenは幅660x高さ990x奥行370mm、SANSUI SP-300は幅460x高さ700x奥行420mmです。TANNOY Ardenの方が大きいため、設置スペースが必要です。
  • 重量:TANNOY Ardenは43kg、SANSUI SP-300は35.6kgです。TANNOY Ardenの方が重いため、移動が少し大変です。
  • 最大入力:TANNOY Ardenは85W、SANSUI SP-300は50Wです。最大入力ではTANNOY Ardenが優れています。
  • 音質:TANNOY Ardenは音像の定位感に優れ、自然な音場を再現できます。一方で、SANSUI SP-300は各音域に特化したユニットを使用しているため、音質が豊かです。評価としては、音像の定位感を重視するならTANNOY Arden、音質の豊かさを求めるならSANSUI SP-300が優れています。

TANNOY ArdenとFOSTEX GZ2001との比較

TANNOY ArdenとFOSTEX GZ2001との比較は以下の通りです。

  • 使用ユニット:TANNOY Ardenは全帯域用の38cm同軸型ユニットを使用しています。一方、FOSTEX GZ2001は低域、中低域、中域、高域それぞれに異なるリボン型ユニットを使用しています。FOSTEX GZ2001は各帯域に特化したユニットを使用しているため、より広い音域をカバーできます。
  • 再生周波数帯域:TANNOY Ardenは30Hz~20kHzの再生周波数帯域を持っていますが、FOSTEX GZ2001は30Hz~45kHzとなっています。FOSTEX GZ2001の方が高周波までカバーしているため、より広い音域を楽しむことができます。
  • インピーダンス:両方のスピーカーは異なるインピーダンスを持っています。TANNOY Ardenは8Ω、FOSTEX GZ2001は6Ωです。一般的に、低いインピーダンスは高い電流を必要とするため、アンプとのマッチングが重要です。
  • 重量:TANNOY Ardenは43kgで、FOSTEX GZ2001は45kgです。ほぼ同等の重量です。
  • 最大入力:TANNOY Ardenは最大入力が85Wですが、FOSTEX GZ2001は150Wです。FOSTEX GZ2001の方が高い入力を扱えるため、大音量での再生が可能です。
  • 音質:TANNOY Ardenは独自のデュアル・コンセントリックユニットを採用しており、音像の分解能や定位感に優れています。一方で、FOSTEX GZ2001はリボン型ユニットを使用しており、高能率、高耐入力、低歪率などの特長を持っています。

TANNOY(タンノイ)Arden(アーデン)とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ

TANNOY(タンノイ)Arden(アーデン)とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ

以下では、TANNOY Ardenとヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせを一部解説します。

TANNOY Ardenと組み合わせるヴィンテージプリメインアンプは、

  • LUXMAN L-505sII
  • SANSUI AU-α707NRA
  • YAMAHA AX-892

です。

興味のある方は参考にしてみてください。

TANNOY ArdenとLUXMAN L-505sIIの組み合わせ

TANNOY ArdenとLUXMAN L-505sIIの組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:TANNOY Ardenの公称インピーダンスは8Ωで、LUXMAN L-505sIIも8Ωのスピーカーに対応しています。また、TANNOY Ardenの許容入力は85Wであり、LUXMAN L-505sIIの連続実効出力が80W+80Wですので、パワー面でもマッチしています。さらに、LUXMAN L-505sIIには豊富な入力端子が搭載されているため、他のオーディオ機器との接続もスムーズです。
  • 音質の向上:TANNOY Ardenは38cm同軸型ユニット(HPD385A)を搭載しており、音像の分解能や定位感に優れています。一方で、LUXMAN L-505sIIは超広帯域かつハイスルーレートな特性を持つCSSC回路を採用しているため、自然な音質を実現します。この相乗効果により、よりリアルな音場を楽しむことができます。
  • 機能の拡張:LUXMAN L-505sIIには多数の機能が搭載されています。例えば、フォノ入力はMMとMCの両方に対応しており、RCA入力やXLR入力などの豊富な端子も搭載しています。これにより、TANNOY Ardenと組み合わせても、様々なオーディオソースから最高のパフォーマンスを引き出すことが可能です。また、LUXMAN L-505sIIにはワイヤレスリモコンが付属しており、遠隔操作も容易です。

TANNOY ArdenとSANSUI AU-α707NRAの組み合わせ

TANNOY ArdenとSANSUI AU-α707NRAの組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:TANNOY ArdenとSANSUI AU-α707NRAを組み合わせる場合、まず考慮すべきは互換性です。TANNOY Ardenの公称インピーダンスは8Ωで、SANSUI AU-α707NRAは8Ωで130Wの出力があります。この点から見ても、両者は非常によく合っています。
  • 音質の向上:TANNOY Ardenは、38cm同軸型ユニット(HPD385A)を搭載しており、自然な音場を再現できるとされています。一方で、SANSUI AU-α707NRAはUltimate α-Xバランス回路とNEWダイアモンド差動回路を採用しています。これらの高度な回路設計は、TANNOY Ardenの持つ音質をさらに引き上げます。特に、中高域のクリアさと低域の深みが増すでしょう。
  • 機能の拡張:SANSUI AU-α707NRAには、バランス入力や3系統のダイレクト入力など、多くの拡張機能があります。これにより、TANNOY Ardenと組み合わせても、さまざまなオーディオソースに対応可能です。また、SANSUI AU-α707NRAのトーンコントロール機能を使用することで、TANNOY Ardenの音質を微調整することも可能です。

TANNOY ArdenとYAMAHA AX-892の組み合わせ

TANNOY ArdenとYAMAHA AX-892の組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:TANNOY Ardenのスピーカーは公称インピーダンスが8Ω、許容入力が85Wです。一方で、YAMAHA AX-892のアンプは定格出力が140W+140W(6Ω)となっています。この数値を見ると、両者は十分に互換性があり、安全な範囲での運用が可能です。特に、YAMAHA AX-892のダンピングファクターが320と高く、スピーカーの動きをしっかりとコントロールできるため、TANNOY Ardenの性能を最大限に引き出すことができます。
  • 音質の向上:TANNOY Ardenは38cm同軸型ユニット(HPD385A)を搭載しており、非常に高い音像の分解能と定位感があります。これに対して、YAMAHA AX-892はCDダイレクトアンプを搭載し、ノイズを低減しています。この組み合わせにより、クリアで自然な音場を再現することが可能です。また、YAMAHA AX-892のピュアダイレクトスイッチを使用することで、さらに純粋な音質を楽しむことができます。
  • 機能の拡張:YAMAHA AX-892は多くの便利な機能を備えています。例えば、ワイヤレスリモコンが付属しており、遠隔操作が可能です。また、MMとMCの両型式に対応したPhono端子や、プリアウト、メインイン端子も搭載しています。これにより、TANNOY Ardenと組み合わせても、多様なオーディオセットアップが可能となります。特に、大型スピーカー端子が極太ケーブルに対応しているため、高品質なケーブルを使用して、さらに音質を向上させることもできます。

TANNOY(タンノイ)Arden(アーデン)を徹底解説!【他のスピーカーとの比較】のまとめ

本記事では以下を解説しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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