MENU

DENON(デノン) DP-1200を徹底解説!【244mmスタティックアーム】

この記事の概要

※上記の青文字をタップすると該当箇所に飛びます。

DENON DP-1200は、1977年に発売されたダイレクトドライブプレイヤーシステムです。

ACサーボモーターによるダイレクトドライブ、244mmのスタティックバランス型トーンアーム、MM型カートリッジDL-8Aを組み合わせた、実用性の高いレコードプレイヤーです。

この記事の著者
目次

DENON DP-1200の概要と特徴

DENON DP-1200の簡易スペック
型式ダイレクトドライブプレイヤーシステム
発売時期1977年
定価49,800円
駆動方式ACサーボモーターによるダイレクトドライブ
ワウ・フラッター0.018%wrms以下
カートリッジMM型ステレオカートリッジ DL-8A
重量約10kg

▼ 詳しいスペックはこちら

DENON DP-1200は、交流トルクモーターと周波数検出によるサーボ方式を採用したレコードプレイヤーです。ワウ・フラッターは0.018%wrms以下、S/N比は75dB以上(DIN-B)で、回転の安定性を意識した内容になっています。オートリフト機構を備えながら、基本性能をきちんと押さえた構成が魅力です。

特徴①|ACサーボモーターのダイレクトドライブ

DENON DP-1200は、ACサーボモーターによるダイレクトドライブ方式を採用しています。

駆動モーターは交流トルクモーターで、回転数は33・1/3rpmと45rpmに対応します。ベルト交換を前提にしないダイレクトドライブらしい使いやすさがあり、日常的にレコードをかける環境にもなじみます。

特徴②|0.018%wrms以下のワウ・フラッター

DP-1200の回転性能はどこを見るとわかりやすいですか?

ワウ・フラッター0.018%wrms以下、S/N比75dB以上(DIN-B)という数値を見ると、回転の揺れやノイズ感を抑える方向で作られていることがわかります。

ターンテーブルは30cmアルミダイカスト製で、重量は1.1kg、慣性質量は160kg・cm2です。ピッチの安定感を重視したい人に注目しやすいポイントです。

特徴③|244mmのスタティックバランス型トーンアーム

  • トーンアームはスタティックバランス型です。
  • 有効長は244mm、オーバーハングは14mmです。
  • 針圧可変範囲は0~2.5g/1回転で、1目盛0.1gの直読方式です。

適合カートリッジ自重範囲は5g~11gで、ヘッドコネクターはEIA規格4Pコネクターです。シェル交換や針圧調整を含め、ヴィンテージプレイヤーらしい調整の楽しさも残されています。

特徴④|MM型DL-8Aカートリッジを装備

カートリッジまわりの見どころ

付属カートリッジはMM型ステレオカートリッジのDL-8Aです。出力電圧は3mV、針圧は2±0.3g、再生周波数範囲は20Hz~30kHzです。MM入力を備えたプリメインアンプと組み合わせやすい仕様になっています。

特徴⑤|磁気記録を用いた無接触エンド検出

DP-1200のオートリフトはどんな仕組みですか?

DP-1200は、磁気記録による無接触エンド検出方式を採用しています。

レコード終端で針を上げるオートリフト機構により、聴き終わりの扱いが楽になります。フルオートではなく、再生後の安心感を足したような使い心地がDP-1200らしいところです。

DENON DP-1200と他のヴィンテージレコードプレイヤーとの比較

ここでは、DENON DP-1200と、DENON DP-1700、DENON DP-1800、DENON DP-47Fを比べます。いずれもダイレクトドライブ系のプレイヤーですが、発売時期やアーム、カートリッジの考え方に違いがあります。

項目DENON DP-1200DENON DP-1700DENON DP-1800DENON DP-47F
発売時期/価格1977年/49,800円1975年5月/58,000円1976年/65,000円1985年/59,800円
型式ダイレクトドライブプレイヤーシステムダイレクトドライブプレイヤーシステムダイレクトドライブプレイヤーシステムフルオートプレイヤー
駆動方式ACサーボモーターによるダイレクトドライブサーボ式ダイレクトドライブACサーボモーターによるダイレクトドライブDENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ
回転数33・1/3rpm、45rpm33・1/3rpm、45rpm33・1/3rpm、45rpm33・1/3、45rpm、電子ブレーキ付き
S/N比75dB以上(DIN-B)60dB以上(JIS)73dB以上(DIN-B)78dB以上
ワウ・フラッター0.018%wrms以下0.03%wrms以下0.03%wrms0.01%Wrms以下(回転系)
0.02%Wrms以下(JIS)
ターンテーブル30cmアルミダイカスト製、1.1kg30cmアルミダイカスト製、1.1kg30cmアルミダイカスト製アルミダイカスト製31cm
トーンアームスタティックバランス型スタティックバランスS字形アームスタティックバランス型ダイナミックダンピングアーム専用シェル交換ストレート・ダイナミックバランス型、電子式針圧印加、ダイナミックサーボトレーサー
有効長244mm244mm244mm220mm
針圧可変/調整範囲0~2.5g/1回転0~2.5g0~2.5g/1回転0~3g
カートリッジMM型 DL-8AMC型 DL-80MC
外形寸法幅485x高さ163x奥行375mm幅485x高さ170x奥行405mm幅485x高さ172x奥行408mm幅434x高さ179x奥行410mm
重量約10kg11kg16.5kg約8.5kg

DENON DP-1200とDENON DP-1700との比較

DENON DP-1200とDENON DP-1700との比較は以下の通りです。

  • ワウ・フラッター:DP-1200は0.018%wrms以下、DP-1700は0.03%wrms以下です。数値上の回転ムラではDP-1200が低いです。
  • S/N比:DP-1200は75dB以上(DIN-B)、DP-1700は60dB以上(JIS)です。表記規格は異なりますが、DP-1200は静粛性を意識しやすい数値です。
  • サイズ:DP-1200は奥行375mm、DP-1700は奥行405mmです。設置奥行を抑えたい場合はDP-1200が置きやすいです。

DENON DP-1200とDENON DP-1800との比較

DENON DP-1200とDENON DP-1800との比較は以下の通りです。

  • キャビネット:DP-1800は天然大理石とマホガニー木目張り合板を使用しています。重量も16.5kgあり、筐体の重さではDP-1800に存在感があります。
  • アーム:DP-1200はスタティックバランス型、DP-1800はスタティックバランス型ダイナミックダンピングアームです。アーム機構の凝り方ではDP-1800が充実しています。
  • 扱う重量感:DP-1200は約10kg、DP-1800は16.5kgです。移動や設置のしやすさではDP-1200が軽快です。

DENON DP-1200とDENON DP-47Fとの比較

DENON DP-1200とDENON DP-47Fとの比較は以下の通りです。

  • 操作性:DP-47Fはフルオートプレイヤーで、レコードサイズ自動検出やリピートスイッチを備えます。自動機能の多さではDP-47Fが豊富です。
  • カートリッジ:DP-1200はMM型DL-8A、DP-47FはMC型DL-80MCです。手持ちアンプのPhono入力に合わせて選び方が変わります。
  • 設計年代:DP-1200は1977年、DP-47Fは1985年発売です。DP-1200は手動操作を中心にしたプレイヤー感、DP-47Fは電子制御を活かした自動操作が持ち味です。

DENON DP-1200とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ

DENON DP-1200はMM型DL-8Aを搭載し、出力電圧は3mV、適合負荷抵抗は約50kΩです。MM入力を持つヴィンテージプリメインアンプと組むと、DP-1200の素直な再生感を活かしやすくなります。

DENON DP-1200とDENON PMA-390との組み合わせ

  • 互換性:DP-1200のDL-8Aは出力電圧3mV、適合負荷抵抗約50kΩです。PMA-390のPhono MM入力は2.5mV/47kΩなので、MMカートリッジとして自然に受けやすい条件です。PMA-390の実効出力は60W+60W(8Ω)で、音量管理はレコードの録音レベルに合わせて少しずつ上げるのが向いています。
  • 音質の向上:DP-1200はACサーボモーターのダイレクトドライブ、30cmアルミダイカスト製ターンテーブル、244mmトーンアームを備えています。PMA-390はPhono MMのS/N比94dB(5mV入力時)、RIAA偏差20Hz~20kHz ±0.3dBで、レコード再生の土台を整えやすい組み合わせです。
  • おすすめの音楽ジャンルポップス、AOR、シティポップ、軽めのロックに向いています。PMA-390のすっきりした使い勝手と、DP-1200のMMカートリッジらしい明瞭さを活かしやすい組み合わせです。

DENON DP-1200とSANSUI AU-5500との組み合わせ

  • 互換性:DP-1200のDL-8AはMM型で、出力電圧は3mVです。AU-5500のPhono入力は2.5mV/50kΩ、Phono最大入力は200mVなので、負荷抵抗の面で合わせやすい組み合わせです。AU-5500の実効出力は30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz)で、スピーカー能率に合わせた音量管理がしやすいです。
  • 音質の向上:DP-1200のワウ・フラッター0.018%wrms以下という回転安定性に、AU-5500のPhono RIAA偏差±0.5dB(30Hz~15kHz)が組み合わさります。レコードの中域を太く聴きたい場合に、AU-5500の雰囲気がよく出ます。
  • おすすめの音楽ジャンルジャズ、ソウル、ブルース、1970年代ロックに合わせやすいです。DP-1200の安定した回転と、AU-5500の落ち着いた音色で、ボーカルや管楽器の質感を楽しめます。

DENON DP-1200とYAMAHA CA-1000との組み合わせ

  • 互換性:DP-1200のDL-8Aは出力電圧3mV、適合負荷抵抗約50kΩです。CA-1000はPhono1/2 MMが3mV/50kΩで、入力感度と負荷抵抗の条件がきれいに揃います。実効出力は70W+70W(8Ω、B級動作時、20Hz~20kHz)で、A級動作時は15W+15W(8Ω)です。音量は動作モードとスピーカーに合わせて調整したいところです。
  • 音質の向上:DP-1200のDL-8Aは再生周波数範囲20Hz~30kHzで、CA-1000のPhono RIAA偏差は30Hz~15kHz ±0.2dBです。CA-1000はA級/B級動作切換式のため、レコードの質感をしっとり聴く方向にも、音量を出して余裕を持たせる方向にも振りやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンルクラシック、ボーカル、アコースティック、フュージョンに合います。DP-1200の回転安定性とCA-1000のPhono部を組み合わせることで、細かな響きや余韻を楽しみやすくなります。

DENON DP-1200は、ダイレクトドライブの安定感とMMカートリッジの組み合わせやすさを持ったレコードプレイヤーです。Phono MM入力の条件を確認しながらアンプを選ぶと、古いレコードも無理なく楽しめます。

オートリフト付きで使いやすく、調整の楽しさも残した1台です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

DENON DP-1200の詳細スペック一覧

項目DENON DP-1200
型式ダイレクトドライブプレイヤーシステム
定価49,800円(1977年発売)
フォノモーター部
駆動方式ACサーボモーターによるダイレクトドライブ
モーター交流トルクモーター
回転数33・1/3rpm、45rpm
スピード調整範囲±3%以上
S/N比75dB以上(DIN-B)
ワウ・フラッター0.018%wrms以下
起動特性1/2回転以内で定速回転
ターンテーブル30cmアルミダイカスト製、1.1kg
慣性質量160kg・cm2
スピード制御方式周波数検出によるサーボ方式
トーンアーム部
型式スタティックバランス型
有効長244mm
オーバーハング14mm
トラッキングエラー2.5゜以内
針圧可変範囲0~2.5g/1回転
1目盛0.1g、直読方式
適合カートリッジ自重範囲5g~11g
シェル自重9g(取付ネジ、ナット含まず)
アーム高さ調整範囲38~43mm(キャビネット面からアームパイプ中心まで)
ヘッドコネクターEIA規格4Pコネクター
アームリフターオイルダンプ式
出力コード低容量コード
カートリッジ部
型式MM型ステレオカートリッジ
品名DL-8A
出力電圧3mV(1kHz、50mm/s、水平方向)
左右感度差2dB以内(1kHz)
左右分離度20dB以上(1kHz)
コンプライアンス8×10^-6cm/dyne
針先16.5ミクロン(0.65mil)丸ダイヤモンド針
針圧2±0.3g
再生周波数範囲20Hz~30kHz
自重約5.7g
適合負荷抵抗約50kΩ
適合負荷容量約100pF
交換針DSN-42(0.65mil丸ダイヤモンド針)
総合
電源AC100V、50Hz/60Hz
消費電力9W
外形寸法幅485x高さ163x奥行375mm(ダストカバー閉時)
重量約10kg
目次