この記事の概要
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DENON DP-29Fは、2002年3月に14,500円で発売されたフルオートプレイヤーです。
ベルトドライブ、フォノイコライザー内蔵、MM型カートリッジ付属という構成で、Phono端子のないアンプにも接続しやすい入門向けレコードプレーヤーとして扱いやすいモデルです。
本記事では、DENON DP-29Fの特徴、他のヴィンテージレコードプレーヤーとの違い、ヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせを整理します。

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DENON DP-29Fの概要と特徴

| DENON DP-29Fの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | フルオートプレイヤー |
| 発売時期 | 2002年3月 |
| 価格 | 14,500円 |
| 駆動方式 | ベルトドライブ |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm |
| カートリッジ | MM型 |
| 出力電圧 | イコライザーoff:2.5mV イコライザーon:150mV |
| 重量 | 約2.8kg |
DP-29Fは、ベルトドライブ方式とDCサーボモーターを採用したフルオートプレイヤーです。出力電圧はイコライザーoffで2.5mV、イコライザーonで150mVで、フォノ入力とライン入力のどちらにも合わせやすいところが大きな特徴です。
特徴①|フォノイコライザー内蔵のフルオート機

DP-29FはPhono端子のないアンプでも使えますか?
はい。DP-29Fはフォノイコライザーを内蔵しており、イコライザーon時の出力電圧は150mVです。AUXやLine入力へ接続しやすい出力を本体側で用意できるため、アンプ側の入力端子を選びやすいモデルです。
特徴②|ベルトドライブとアルミダイカストターンテーブル
ターンテーブル部はベルトドライブ方式です。駆動モーターはDCサーボモーターで、ターンテーブルにはアルミダイカスト製を採用しています。回転数は33・1/3、45rpmに対応し、LPとシングル盤をシンプルに再生できる基本構成です。
特徴③|MM型カートリッジと3.5gの適正針圧
- カートリッジ:MM型です。
- トーンアーム:ダイナミックバランス型です。
- 有効長:195mmです。
- 適正針圧:3.5gです。
交換針は針カバー無しのDSN-82、針カバー組み込み型のDSN-84が示されています。カートリッジ交換を追い込むタイプではなく、付属MM型カートリッジで気軽に使う方向のモデルです。
特徴④|約2.8kgの軽量コンパクト設計



DP-29Fは置き場所を作りやすいサイズですか?
はい。外形寸法は幅360x高さ97x奥行357mm、重量は約2.8kgです。消費電力は2Wで、フルオート機としてかなり軽量で扱いやすいサイズにまとめられています。
軽量なプレーヤーなので、スピーカーの近くや振動が伝わりやすい台ではなく、できるだけ安定した棚に置きたいところです。フルオート操作の気軽さを活かしつつ振動を避けると、レコード再生の安定感を出しやすくなります。
DENON DP-29Fと他のヴィンテージレコードプレーヤーとの比較


ここでは、DENON DP-29Fと、同じDENONのフルオート系レコードプレーヤー3機種を定格値で並べます。
| 項目 | DENON DP-29F | DENON DP-26F | DENON DP-37F | DENON DP-47F |
|---|---|---|---|---|
| 発売時期/価格 | 2002年3月/14,500円 | 1999年頃/14,800円 | 1984年3月/54,800円 | 1985年/59,800円 2002年頃/64,800円 |
| 型式 | フルオートプレイヤー | フルオートプレイヤー | フルオートプレイヤー | フルオートプレイヤー |
| 駆動方式 | ベルトドライブ | ベルトドライブ | DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ | DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ |
| 駆動モーター | DCサーボモーター | ― | ― | ― |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm | 33・1/3、45rpm | 33・1/3、45rpm | 33・1/3、45rpm、電子ブレーキ付き |
| ワウフラッター | 0.15%以下W.rms以下 | 0.12%Wrms | 0.012%Wrms以下(回転系) 0.02%Wrms以下(JIS) | 0.01%Wrms以下(回転系) 0.02%Wrms以下(JIS) |
| SN比 | ― | 60dB(DIN-B) | 78dB以上 | 78dB以上 |
| トーンアーム | ダイナミックバランス型 | ダイナミックバランス型 | 専用シェル交換ストレート・ダイナミックバランス型 電子式針圧印加 ダイナミックサーボトレーサー | 専用シェル交換ストレート・ダイナミックバランス型 電子式針圧印加 ダイナミックサーボトレーサー |
| 有効長 | 195mm | 205mm | 220mm | 220mm |
| カートリッジ | MM型 | MM型 | MM型 DL-65 | MC型 DL-80MC |
| 針圧 | 3.5g | 3.5g | 1.8±0.3g | 1.8±0.3g |
| 出力電圧 | イコライザーoff:2.5mV イコライザーon:150mV | ― | 2.5mV | 1.6mV |
| 消費電力 | 2W | 4W | 約7W | 約7W |
| 外形寸法 | 幅360x高さ97x奥行357mm | 幅360x高さ97x奥行370mm | 幅434x高さ145x奥行410mm | 幅434x高さ179x奥行410mm |
| 重量 | 約2.8kg | 2.9kg | 約7.5kg | 約8.5kg |
DENON DP-29FとDENON DP-26Fの比較
DENON DP-29FとDENON DP-26Fとの比較は以下の通りです。
- 駆動方式:どちらもベルトドライブで、基本的な駆動方式は同じです。
- ワウフラッター:DP-29Fは0.15%以下、DP-26Fは0.12%で、数値はDP-26Fの方が低いです。
- 出力電圧:DP-29Fはイコライザーonで150mV、DP-26Fは―で、DP-29Fはライン接続時の数値が確認できます。
- 重量:DP-29Fは約2.8kg、DP-26Fは2.9kgで、重さはほぼ近いです。
DENON DP-29FとDENON DP-37Fの比較
DENON DP-29FとDENON DP-37Fとの比較は以下の通りです。
- 駆動方式:DP-29Fはベルトドライブ、DP-37Fはクォーツ両方向サーボ式ダイレクトドライブで、回転制御はDP-37Fが本格的です。
- ワウフラッター:DP-29Fは0.15%以下、DP-37Fは0.02%Wrms以下(JIS)で、数値はDP-37Fが低いです。
- トーンアーム:DP-29Fはダイナミックバランス型、DP-37Fはダイナミックサーボトレーサー付きで、アーム機構はDP-37Fが多機能です。
- 重量:DP-29Fは約2.8kg、DP-37Fは約7.5kgで、DP-37Fの方が重い筐体です。
DENON DP-29FとDENON DP-47Fの比較
DENON DP-29FとDENON DP-47Fとの比較は以下の通りです。
- 駆動方式:DP-29Fはベルトドライブ、DP-47Fはクォーツ両方向サーボ式ダイレクトドライブで、回転系の構成はDP-47Fが上位です。
- カートリッジ:DP-29FはMM型、DP-47FはMC型DL-80MCで、付属カートリッジの種類が異なります。
- 出力電圧:DP-29Fはイコライザーoffで2.5mV、DP-47Fは1.6mVで、出力電圧の数値はDP-29Fが高いです。
- 重量:DP-29Fは約2.8kg、DP-47Fは約8.5kgで、DP-47Fの方がかなり重いです。
DENON DP-29Fとヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ


DENON DP-29Fは、イコライザーoffで2.5mV、イコライザーonで150mVの出力を持つレコードプレーヤーです。
ここでは、本体内蔵イコライザーとアンプ側Phono/Line入力の使い分けを見ながら、ヴィンテージプリメインアンプ3機種との組み合わせを考えます。
DENON DP-29FとMarantz PM4200との組み合わせ
- 互換性:DP-29FはMM型カートリッジで、イコライザーoff出力は2.5mV、イコライザーon出力は150mVです。PM4200はPhono MM 2.5mV/47kΩ、High Level 150mV/20kΩの入力を持つため、offならPhono、onならHigh Levelへ合わせやすい組み合わせです。
- 音質の向上:DP-29Fはベルトドライブ、ワウフラッター0.15%以下、適正針圧3.5gです。PM4200はRIAA偏差40Hz~20kHz ±0.3dB、Phono MMのS/N比86dBで、アンプ側フォノ入力を使った素直なレコード再生を試しやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:軽量フルオート機と30W+30W(8Ω)の扱いやすさを活かして、ポップス、シティポップ、歌謡曲、日常的なBGM再生に向きます。
DENON DP-29FとDENON PMA-1500AEとの組み合わせ
- 互換性:DP-29Fはイコライザーoffで2.5mV、onで150mVです。PMA-1500AEはPhono MM 2.5mV/47kΩ、Line 150mV/12kΩを持つため、DP-29Fの2つの出力設定をどちらも受けやすい組み合わせです。
- 音質の向上:DP-29FのMM型出力2.5mVは、PMA-1500AEのPhono MM 2.5mV/47kΩと数値が合います。PMA-1500AEはPhono MMのRIAA偏差20Hz~20kHz ±0.5dB、S/N比89dBで、アンプ側フォノ段の性能を使いやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:70W+70W(8Ω)の余裕とMM入力を活かして、ロック、ソウル、AOR、現代的なリマスター盤まで幅広く聴きたい人に合います。
DENON DP-29FとLUXMAN L-550との組み合わせ
- 互換性:DP-29FはMM型カートリッジで、イコライザーoff時の出力電圧は2.5mVです。L-550はPhono MM 1.6mV、入力インピーダンス100kΩ/50kΩ/100Ω、Tuner/AUX 220mV/40kΩで、off時はPhono MM、on時はAUX系入力を選べる組み合わせです。
- 音質の向上:DP-29Fはフルオートで手軽に扱える一方、L-550はPhono MMのS/N比84dB、Phono MCのS/N比80dB、周波数特性10Hz~100kHz -1dBを持ちます。フォノ・ストレート機能を使ったレコード再生を試せる点が魅力です。
- おすすめの音楽ジャンル:A級50W+50Wとフルオート再生の気軽さを組み合わせて、ジャズ、ボーカル、クラシック小編成、夜に静かに聴くレコードに向きます。
DENON DP-29Fは、フォノイコライザー内蔵とフルオート操作を組み合わせた、気軽にレコードを聴きたい人向けのプレーヤーです。
アンプ側にPhono MM入力がある場合はイコライザーoff、Line入力へつなぐ場合はイコライザーonを基準にすると、DP-29Fの使いやすさを活かしやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
DENON DP-29Fの詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | フルオートプレイヤー |
| 駆動方式 | ベルトドライブ |
| 駆動モーター | DCサーボモーター |
| ターンテーブル | アルミダイカスト製 |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm |
| ワウフラッター | 0.15%以下W.rms以下 |
| トーンアーム | ダイナミックバランス型 |
| 有効長 | 195mm |
| カートリッジ | MM型 |
| 適正針圧 | 3.5g |
| 交換針 | 針カバー無し DSN-82(3,000円(2002)、3,600円(2017)) 針カバー組み込み型 DSN-84(3,600円(2017)) |
| 出力電圧 | イコライザーoff:2.5mV イコライザーon:150mV |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 2W |
| 外形寸法 | 幅360x高さ97x奥行357mm |
| 重量 | 約2.8kg |
