MENU

Technics SL-1200MK2を徹底解説!【ダイレクトドライブプレイヤーシステム】

この記事の概要

※上記の青文字をタップすると該当箇所に飛びます。

Technics SL-1200MK2は、1981年頃に75,000円で発売されたダイレクトドライブプレイヤーシステムです。クォーツフェイズロックドコントロール、±8%連続ピッチ可変、電子ブレーキ、ユニバーサルS字型トーンアームを備え、安定した回転と実用性を両立した定番レコードプレーヤーとして知られています。

本記事では、Technics SL-1200MK2の特徴、他のヴィンテージレコードプレーヤーとの違い、ヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせを整理します。

この記事の著者
目次

Technics SL-1200MK2の概要と特徴

Technics SL-1200MK2の簡易スペック
型式ダイレクトドライブプレイヤーシステム
発売時期1981年頃
価格75,000円
駆動方式ダイレクトドライブ
回転数33・1/3、45rpm
ワウフラッター0.025%W.R.M.S(JIS C5521)
0.01%W.R.M.S(回転部のみ)
重量12.5kg

▼ 詳しいスペックはこちら

SL-1200MK2は、ブラシレスDCモーターとクォーツフェイズロックドコントロールを組み合わせたダイレクトドライブ機です。起動トルクは1.5kg・cm、33・1/3rpm時は0.7秒で定速回転に達し、扱いやすさと回転の安定感を重視した設計になっています。

特徴①|クォーツロックと±8%連続ピッチ

SL-1200MK2はピッチ調整がしやすい機種でしょうか?

はい。SL-1200MK2はクォーツフェイズロックドコントロールを採用し、回転数微調方式は±8%の連続可変です。

33・1/3、45rpmに対応し、クォーツ制御とスライド式ピッチ操作を両立しています。

特徴②|0.7秒で定速に達するダイレクトドライブ

  • 駆動方式:ダイレクトドライブです。
  • 駆動モーター:ブラシレスDCモーターです。
  • 起動特性:0.7秒で定速回転に達します。

ターンテーブルは33.2cmアルミダイカスト製で、ゴムシートを含めて2kgです。電子ブレーキも搭載しており、再生開始から停止までの操作感を整えています。

特徴③|ジンバルサスペンション方式のS字型アーム

トーンアーム部はユニバーサルS字型スタティックバランス方式です。

ジンバルサスペンション方式を採用し、回転軸感度は水平・垂直初動感度で7mg以下です。アーム高さを6mmの範囲で調整できるため、カートリッジ交換にも対応しやすい仕様です。

針圧調整範囲は0~2.5g、シェル重量は7.5gです。

適用カートリッジ重量は6g~10gで、補助ウェイト使用時は9.5g~13g、シェルウェイト使用時は3.5g~6.5gに対応します。

特徴④|12.5kgの防振設計とイルミネーター

SL-1200MK2は設置の安定感も重視されていますか?

はい。外形寸法は幅453x高さ162x奥行360mm、重量は12.5kgです。

キャビネット上部にアルミダイカスト、下部に重量級特殊ゴムを使い、振動対策を重視した構造になっています。

暗い場所での操作性

ポップアップ式スタイラスイルミネーターと、電源ON/OFFスイッチ一体型のストロボイルミネーターを備えています。針先や回転状態を確認しやすい操作系もSL-1200MK2の特徴です。

Technics SL-1200MK2と他のヴィンテージレコードプレーヤーとの比較

ここでは、Technics SL-1200MK2と、同じダイレクトドライブ系のヴィンテージレコードプレーヤー3機種を定格値で並べます。

項目Technics SL-1200MK2Technics SL-1200MK3DENON DP-59LPioneer PL-70LII
発売時期/価格1981年頃/75,000円1989年10月/69,800円1984年9月/89,800円1981年/170,000円
型式ダイレクトドライブプレイヤーシステムレコードプレイヤーオートリフトプレイヤーカートリッジレス・プレイヤーシステム
駆動方式ダイレクトドライブダイレクトドライブDENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブダイレクトドライブ
モーターブラシレスDCモーターACサーボモーターコアレス・クォーツPLL DCサーボ・ホールモーター
回転数33・1/3、45rpm33・1/3、45rpm33・1/3、45rpm33・1/3、45rpm
ピッチ調整±8%(連続可変)±8%(連続可変)±9.9%、0.1%ピッチ
ワウフラッター/回転ムラ0.025%W.R.M.S(JIS C5521)
0.01%W.R.M.S(回転部のみ)
0.01%W.R.M.S.(FG直読)
0.025%W.R.M.S.(JIS C5521)
0.006%W.rms以下(回転系)
0.02%w.rms以下(JIS測定法)
0.008%以下(WRMS/FG直読法)
0.018%以下(WRMS/JIS)
S/N比78dB(IEC98A weighted)78dB(DIN-B、IEC98A weighted)82dB以上(DIN-B)85dB以上(DIN-B)
68dB以上(JIS)
起動特性0.7秒で定速回転(33・1/3rpm時)1.6秒以内(33・1/3rpm)1/3回転以内
トーンアームユニバーサルS字型スタティックバランス
ジンバルサスペンション方式
スタティックバランス型Dynamic Servo Tracer可変型オイル制動方式
スタティックバランス・ツインパイプ交換方式
消費電力13.5W13.5W9W20W
外形寸法幅453x高さ162x奥行360mm幅453x高さ162x奥行360mm幅490x高さ219x奥行410mm幅550x高さ214x奥行440mm
重量12.5kg12.5kg約15kg21.5kg

Technics SL-1200MK2とTechnics SL-1200MK3の比較

Technics SL-1200MK2とTechnics SL-1200MK3との比較は以下の通りです。

  • 回転系:どちらもダイレクトドライブで33・1/3、45rpmに対応し、基本的な回転仕様は近いです。
  • ピッチ調整:どちらも±8%連続可変で、ピッチ操作の定格値は同じです。
  • ワウフラッター:SL-1200MK2は0.025%W.R.M.S(JIS C5521)、SL-1200MK3は0.025%W.R.M.S.(JIS C5521)で、JIS測定値は同じです。
  • 重量とサイズ:どちらも幅453x高さ162x奥行360mm、12.5kgで、設置条件も同じです。

Technics SL-1200MK2とDENON DP-59Lの比較

Technics SL-1200MK2とDENON DP-59Lとの比較は以下の通りです。

  • ピッチ調整:SL-1200MK2は±8%連続可変、DP-59Lは±9.9%・0.1%ピッチで、可変幅はDP-59Lの方が広いです。
  • ワウフラッター:SL-1200MK2は0.025%W.R.M.S(JIS C5521)、DP-59Lは0.02%w.rms以下(JIS測定法)で、JIS系の数値はDP-59Lが低いです。
  • S/N比:SL-1200MK2は78dB、DP-59Lは82dB以上で、S/N比の数値はDP-59Lが高いです。
  • 重量:SL-1200MK2は12.5kg、DP-59Lは約15kgで、DP-59Lの方が重い筐体です。

Technics SL-1200MK2とPioneer PL-70LIIの比較

Technics SL-1200MK2とPioneer PL-70LIIとの比較は以下の通りです。

  • 駆動方式:どちらもダイレクトドライブで、PL-70LIIはコアレス・クォーツPLL DCサーボ・ホールモーターを採用し、モーター仕様の記載はPL-70LIIが細かいです。
  • 回転ムラ:SL-1200MK2は0.01%W.R.M.S(回転部のみ)、PL-70LIIは0.008%以下(WRMS/FG直読法)で、FG直読系の数値はPL-70LIIが低いです。
  • S/N比:SL-1200MK2は78dB、PL-70LIIは85dB以上(DIN-B)で、S/N比の数値はPL-70LIIが高いです。
  • 重量:SL-1200MK2は12.5kg、PL-70LIIは21.5kgで、PL-70LIIの方が大幅に重いです。

Technics SL-1200MK2とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ

Technics SL-1200MK2はカートリッジレスで使う前提のレコードプレーヤーです。ここでは、適用カートリッジ重量、針圧調整範囲、プリメインアンプ側のPhono入力を見ながら、ヴィンテージプリメインアンプ3機種との組み合わせを考えます。

Technics SL-1200MK2とLUXMAN L-550との組み合わせ

  • 互換性:SL-1200MK2は針圧調整範囲0~2.5g、適用カートリッジ重量6g~10gです。L-550はPhono MM 1.6mV、Phono MC 80μV、Phono MM入力インピーダンス100kΩ/50kΩ/100Ω、Phono MC 300Ω/100Ω/40Ωで、MM/MCどちらも受けられるフォノ入力を備えています。
  • 音質の向上:SL-1200MK2はワウフラッター0.025%W.R.M.S(JIS C5521)、S/N比78dBです。L-550はPhono MMのSN比84dB、周波数特性10Hz~100kHz -1dBで、フォノ・ストレート機能を含むレコード再生重視の構成が魅力です。
  • おすすめの音楽ジャンル:A級50W+50Wとフォノ入力の柔軟さを活かして、ジャズ、ボーカル、クラシック小編成、しっとりしたロックを落ち着いて聴きたい人に向きます。

Technics SL-1200MK2とSANSUI AU-D607Xとの組み合わせ

  • 互換性:SL-1200MK2はシェル重量7.5g、適用カートリッジ重量6g~10g、補助ウェイト使用時9.5g~13gです。AU-D607XはPhono MM 2.5mV/47kΩ、High MC 2.5mV/100Ω、MC 300μV/100Ωで、複数のカートリッジ種別に合わせやすい入力構成です。
  • 音質の向上:SL-1200MK2は電子ブレーキとクォーツ制御を備えます。AU-D607XはRIAA偏差20Hz~300kHz ±0.2dB、Phono MMのSN比88dBで、フォノ段の定格が細かく示されたアンプです。
  • おすすめの音楽ジャンル:90W+90W(8Ω)の出力とPhono MM/MC対応を活かして、ロック、フュージョン、ソウル、ライブ盤を力感のある音で楽しみたい人に合います。

Technics SL-1200MK2とDENON PMA-1500Rとの組み合わせ

  • 互換性:SL-1200MK2は針圧調整範囲0~2.5g、適用カートリッジ重量6g~10gです。PMA-1500RはPhono MM 2.5mV/47kΩ、Phono MC 0.2mV/100Ωで、MM/MC対応のフォノ入力を使える組み合わせです。
  • 音質の向上:SL-1200MK2はS/N比78dB、ワウフラッター0.025%W.R.M.S(JIS C5521)です。PMA-1500RはRIAA偏差20Hz~20kHz ±0.5dB、Phono MMのSN比91dBで、フォノMMのSN比が高いアンプとして合わせやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:70W+70W(8Ω)とMM/MC入力を活かして、ポップス、ロック、クラブ系、現代的な録音のレコードまで幅広く聴きたい人に向きます。

Technics SL-1200MK2は、回転の安定性、操作性、カートリッジ交換のしやすさをまとめた、長く使いやすいレコードプレーヤーです。

プリメインアンプを選ぶ際は、使いたいカートリッジに対してPhono MM/MC入力の感度とインピーダンスが合うかを確認すると、SL-1200MK2の実用性を引き出しやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Technics SL-1200MK2の詳細スペック一覧

項目内容
型式ダイレクトドライブプレイヤーシステム
駆動方式ダイレクトドライブ
駆動モーターブラシレスDCモーター
制御方式クォーツフェイズロックドコントロール
ターンテーブル33.2cmアルミダイカスト製、2kg(ゴムシート含)
回転数33・1/3、45rpm
回転数微調方式±8%(連続可変)
起動トルク1.5kg・cm
起動特性0.7秒で定速回転(33・1/3rpm時)
ブレーキ機構電子ブレーキ
ワウフラッター0.025%W.R.M.S(JIS C5521)
0.01%W.R.M.S(回転部のみ)
SN比78dB(IEC98A weighted)
トーンアーム形式ユニバーサルS字型スタティックバランス
ジンバルサスペンション方式
回転軸感度7mg以下(水平・垂直初動感度)
アーム高さ調整範囲6mm
針圧調整範囲0~2.5g
シェル重量7.5g
適用カートリッジ重量6g~10g
9.5g~13g(補助ウェイト使用時)
3.5g~6.5g(シェルウェイト使用時)
電源AC100V、50Hz/60Hz
消費電力13.5W
外形寸法幅453x高さ162x奥行360mm
重量12.5kg
別売サブウェイトセット SH-1200W(10,000円)
目次