MENU

Technics SL-Q2を徹底解説!【ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム】

この記事の概要

※上記の青文字をタップすると該当箇所に飛びます。

Technics SL-Q2は、1979年頃に44,800円で発売されたダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステムです。

クォーツフェイズロックドコントロール、全周検出F・G、オートリターン/オートストップ、ジンバルサスペンション方式のS字型アームを備え、回転精度と扱いやすさを両立した中級レコードプレーヤーとして整理できます。

本記事では、Technics SL-Q2の特徴、他のヴィンテージレコードプレーヤーとの違い、ヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせをまとめます。

この記事の著者
目次

Technics SL-Q2の概要と特徴

Technics SL-Q2の簡易スペック
型式クォーツフェイズロックドコントロール
ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム
発売時期1979年頃
価格44,800円
駆動方式ダイレクトドライブ
制御方式クォーツフェイズロックドコントロール
回転数33・1/3、45rpm
ワウ・フラッター0.025%W.R.M.S(JIS C5521)
0.012%W.R.M.S(回転部のみ)
重量7.0kg

▼ 詳しいスペックはこちら

SL-Q2は、ブラシレスDCモーターを用いたダイレクトドライブ機です。起動トルクは1.0kg・cm、33・1/3rpm時は0.9秒で定速回転に達し、回転数偏差は±0.002%以内です。クォーツ制御による正確な回転を重視した設計になっています。

特徴①|クォーツフェイズロックドコントロール

SL-Q2は回転精度を重視したモデルですか?

はい。SL-Q2はクォーツフェイズロックドコントロールを採用し、回転数偏差は±0.002%以内です。ワウ・フラッターは0.025%W.R.M.S(JIS C5521)、回転部のみでは0.012%W.R.M.Sで、水晶発振を基準にした位相制御が特徴です。

特徴②|0.9秒で定速に達するDDターンテーブル

  • 駆動方式:ダイレクトドライブです。
  • 駆動モーター:ブラシレスDCモーターです。
  • ターンテーブル:31.2cmアルミダイカスト製です。
  • 起動特性:0.9秒で定速回転します。

負荷変動は0.7kg・cm以内、0%です。モーターには一体構造D.D.モーターが使われ、全周検出F・Gによって回転数を検出します。

特徴③|オートリターンと前面操作方式

SL-Q2はオートリターン、オートストップに対応しています。ダストカバーを閉じたままでコントロールスイッチを操作できる前面操作方式も採用しており、実用時の扱いやすさを重視したオート機構が魅力です。

水晶振動子に同期したLEDストロボイルミネーターも備えています。回転状態を目視しやすく、日常的なレコード再生でも確認しやすい構成です。

特徴④|7mg初動感度のS字型アーム

SL-Q2はカートリッジ調整もしやすいですか?

はい。トーンアームはユニバーサルS字型、スタティックバランス、ジンバルサスペンション方式です。回転軸感度は水平・垂直初動感度で7mg、針圧調整範囲は0~2.5gで、MM型カートリッジを扱いやすい標準的な仕様です。

防振構造とサイズ

キャビネットには精密アルミダイカストとTNRCによる2層構造が採用されています。外形寸法は幅430x高さ130x奥行375mm、重量は7.0kgで、普及機より一段しっかりした筐体感があります。

Technics SL-Q2と他のヴィンテージレコードプレーヤーとの比較

ここでは、Technics SL-Q2と、同じTechnics系のヴィンテージレコードプレーヤー3機種を定格値で並べます。

項目Technics SL-Q2Technics SL-Q3Technics SL-D2Technics SL-1300mk2
発売時期/価格1979年頃/44,800円1979年頃/49,800円1979年頃/34,800円1977年7月/105,000円
型式クォーツフェイズロックドコントロール
ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム
クォーツフェイズロックドコントロール
ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム
ダイレクトドライブオートマチックプレイヤーシステムクォーツシンセサイザダイレクトドライブ
フルオートマチックプレイヤー
駆動方式ダイレクトドライブダイレクトドライブダイレクトドライブダイレクトドライブ
制御方式クォーツフェイズロックドコントロールクォーツフェイズロックドコントロールB.FG.サーボクォーツフェイズロックドコントロール
ターンテーブル31.2cmアルミダイカスト製31.2cmアルミダイカスト製31.2cmアルミダイカスト製33cmアルミダイカスト製、2.5kg
回転数33・1/3、45rpm33・1/3、45rpm33・1/3、45rpm33・1/3、45rpm
起動トルク1.0kg・cm1.0kg・cm1.5kg・cm
起動特性0.9秒で定速回転0.9秒で定速回転0.7秒で定速回転
ワウ・フラッター0.025%W.R.M.S(JIS C5521)
0.012%W.R.M.S(回転部のみ)
0.025%W.R.M.S(JIS C5521)
0.012%W.R.M.S(回転部のみ)
0.03%W.R.M.S(JIS C5521)
0.014%W.R.M.S(回転部のみ)
0.025%W.R.M.S(JIS C5521)
SN比78dB(IEC98A weighted)78dB(IEC98A weighted)75dB(IEC98A weighted)78dB(IEC98A weighted)
針圧調整範囲0~2.5g0~2.5g0~2.5g0~3g
適用カートリッジ重量6g~9.5g
3g~6.5g(シェルウェイト使用時)
6g~9.5g
3g~6.5g(シェルウェイト使用時)
6g~9.5g
3g~6.5g(シェルウェイト使用時)
5g~11g
消費電力6W6W4W11W
外形寸法幅430x高さ130x奥行375mm幅430x高さ130x奥行375mm幅430x高さ130x奥行375mm幅453x高さ145x奥行384mm
重量7.0kg7.2kg6.9kg11.8kg

Technics SL-Q2とTechnics SL-Q3の比較

Technics SL-Q2とTechnics SL-Q3との比較は以下の通りです。

  • 回転系:どちらもダイレクトドライブ、クォーツフェイズロックドコントロールで、回転系の定格は同じです。
  • ワウ・フラッター:どちらも0.025%W.R.M.S(JIS C5521)、0.012%W.R.M.S(回転部のみ)で、回転ムラの数値は同じです。
  • 操作系:SL-Q2はオートリターン/オートストップ、SL-Q3はオートスタート/オートリターン/オートストップで、SL-Q3の方が自動動作が多いです。
  • 重量:SL-Q2は7.0kg、SL-Q3は7.2kgで、SL-Q2の方がわずかに軽量です。

Technics SL-Q2とTechnics SL-D2の比較

Technics SL-Q2とTechnics SL-D2との比較は以下の通りです。

  • 制御方式:SL-Q2はクォーツフェイズロックドコントロール、SL-D2はB.FG.サーボで、回転制御はSL-Q2がクォーツ方式です。
  • ワウ・フラッター:SL-Q2は0.025%W.R.M.S、SL-D2は0.03%W.R.M.Sで、数値はSL-Q2が低いです。
  • SN比:SL-Q2は78dB、SL-D2は75dBで、SN比はSL-Q2が高いです。
  • 消費電力:SL-Q2は6W、SL-D2は4Wで、消費電力はSL-D2が小さいです。

Technics SL-Q2とTechnics SL-1300mk2の比較

Technics SL-Q2とTechnics SL-1300mk2との比較は以下の通りです。

  • 起動トルク:SL-Q2は1.0kg・cm、SL-1300mk2は1.5kg・cmで、起動トルクはSL-1300mk2が大きいです。
  • 起動特性:SL-Q2は0.9秒、SL-1300mk2は0.7秒で定速回転に達し、起動はSL-1300mk2が速いです。
  • 針圧調整範囲:SL-Q2は0~2.5g、SL-1300mk2は0~3gで、針圧範囲はSL-1300mk2が広いです。
  • 重量:SL-Q2は7.0kg、SL-1300mk2は11.8kgで、SL-1300mk2の方が重い筐体です。

Technics SL-Q2とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ

Technics SL-Q2は、MM型ステレオカートリッジを備えたレコードプレーヤーです。ここでは、適用カートリッジ重量、針圧調整範囲、アンプ側のPhono MM入力を見ながら、ヴィンテージプリメインアンプ3機種との組み合わせを考えます。

Technics SL-Q2とMarantz PM4200との組み合わせ

  • 互換性:SL-Q2はMM型ステレオカートリッジを搭載し、適用カートリッジ重量は6g~9.5g、針圧調整範囲は0~2.5gです。PM4200はPhono MM 2.5mV/47kΩを持つため、MMカートリッジ前提で接続しやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:SL-Q2はクォーツ制御、ワウ・フラッター0.025%W.R.M.S、SN比78dBです。PM4200はPhono MMのS/N比86dB、RIAA偏差40Hz~20kHz ±0.3dBで、日常的なレコード再生をすっきりまとめやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル:オートリターンの扱いやすさと30W+30W(8Ω)を活かして、ポップス、シティポップ、歌謡曲、軽めのジャズに向きます。

Technics SL-Q2とTechnics SU-V7との組み合わせ

  • 互換性:SL-Q2はシェル重量7.5g、適用カートリッジ重量6g~9.5gです。SU-V7はPhono MM 2.5mV/47kΩ、Phono MC 170μV/220Ωを持ち、MM入力を中心に使いながらMCにも広げられる組み合わせです。
  • 音質の向上:SL-Q2は31.2cmアルミダイカスト製ターンテーブルとジンバルサスペンション方式アームを搭載します。SU-V7はPhono MMのSN比86dB、Phono周波数特性20Hz~20kHz、RIAA ±0.5dBで、同ブランド系でフォノ再生を組みやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル:80W+80W(8Ω)とクォーツDDの安定感を活かして、ロック、フュージョン、ジャズ、ライブ録音を輪郭のある音で楽しみたい人に合います。

Technics SL-Q2とLUXMAN L-550との組み合わせ

  • 互換性:SL-Q2はMM型ステレオカートリッジを備え、交換針はEPS-207EDです。L-550はPhono MM 1.6mV、入力インピーダンス100kΩ/50kΩ/100Ωを持ち、MM入力のインピーダンス選択を活かしやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:SL-Q2は回転数偏差±0.002%以内、SN比78dBのダイレクトドライブ機です。L-550はPhono MMのSN比84dB、周波数特性10Hz~100kHz -1dBで、フォノ・ストレート機能を使った落ち着いた再生を狙えます。
  • おすすめの音楽ジャンル:A級50W+50Wとクォーツ制御の安定感を組み合わせて、ボーカル、ジャズ、クラシック小編成、深夜に静かに聴くレコードに向きます。

Technics SL-Q2は、クォーツ制御のダイレクトドライブとオートリターンを備えた、扱いやすさと精度のバランスがよいレコードプレーヤーです。

MM型カートリッジ、針圧範囲、アンプ側のPhono MM入力を合わせて選ぶと、SL-Q2の安定した回転と実用的なオート機構を楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Technics SL-Q2の詳細スペック一覧

項目内容
型式クォーツフェイズロックドコントロール
ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム
駆動方式ダイレクトドライブ
駆動モーターブラシレスDCモーター
制御方式クォーツフェイズロックドコントロール
ターンテーブル31.2cmアルミダイカスト製
回転数33・1/3、45rpm
起動トルク1.0kg・cm
起動特性0.9秒で定速回転(33・1/3rpm時)
負荷変動0.7kg・cm以内、0%
回転数偏差±0.002%以内
ワウ・フラッター0.025%W.R.M.S(JIS C5521)
0.012%W.R.M.S(回転部のみ)
SN比78dB(IEC98A weighted)
トーンアーム形式ユニバーサルS字型
スタティックバランス
ジンバルサスペンション方式
回転軸感度7mg(水平・垂直初動感度)
針圧調整範囲0~2.5g
シェル重量7.5g
適用カートリッジ重量6g~9.5g
3g~6.5g(シェルウェイト使用時)
カートリッジ型式MM型ステレオカートリッジ
カートリッジ自重5.6g
交換針EPS-207ED(楕円針、6,000円)
電源AC100V、50Hz/60Hz
消費電力6W
外形寸法幅430x高さ130x奥行375mm
重量7.0kg
目次