SONY SS-G55を徹底解説!【他のヴィンテージスピーカーとの比較】

SONY SS-G55を徹底解説!【他のヴィンテージスピーカーとの比較】

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SONY SS-G55はヴィンテージなスピーカーです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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SONY SS-G55の概要と特徴

SONY SS-G55の概要と特徴
SONY SS-G55のスペック
方式3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計
ユニット低域用:20cmコーン型
中域用:10cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域35Hz~35000Hz
インピーダンス
重量17kg
最大入力(EIAJ)180W
外形寸法幅320x高さ600x奥行320mm

SONY SS-G55は1991年に発売したスピーカーシステムです。

メリハリのある音を目指し、特殊ラミネート技術を採用することで従来の紙より強度を高めたコーン紙を採用しています。

では、以下からSONY SS-G55の特徴を解説します。

①:バイオセルロースによる2.5cmドーム型トゥイーターを搭載

SONY SS-G55はバイオセルロースによる2.5cmドーム型トゥイーターが搭載されています。

バイオセルロースってなに?

バイオセルロースは、アセトバクターというバクテリアが生成する繊維であり、その厚さは極めて薄い10数ミクロンです。

この薄さと軽さが、音の伝播速度を高める要因となっています。

具体的には、音の伝播速度が紙に比べて約3倍とされており、アルミニウム並みの音速を持っています。

この高い音速によって、高音域が非常にクリアに再生されます。

また、バイオセルロースの共振鋭度は約24であり、これはアルミニウムの共振鋭度と比べて約1/10と少ない数値です。

共振鋭度が低いということは不要な振動や歪みが少なく、音質が向上するということです。

紙とほぼ同等の数値を実現している点も、この素材が高音質を実現する要因となっています。

さらに、2.5cmドーム型トゥイーターについてですが、2.5cmというサイズは、高音域の再生に適したサイズとされています。

また、ドーム型の形状は、音が広がりやすく、高音がより自然に聞こえる特性があります。

②:エンクロージャーには曲面加工による段差が設けられている

SONY SS-G55のエンクロージャーには曲面加工による段差が設けられています。

以下は、エンクロージャーに曲面加工による段差がある利点です。

  • 内部反射の抑制:スピーカー内部で音が反射すると、その反射音が外部に放出される音と干渉し、音質が悪化します。曲面加工による段差は、この内部反射を抑制し、クリアな音を実現します。
  • 共振の低減:通常の平面構造では、特定の周波数でエンクロージャー自体が共振しやすいです。しかし、曲面加工による段差があると、その共振を分散させることができます。
  • 音場の拡大:曲面加工によって、音がエンクロージャー内で均等に分散されるため、より広い音場が得られます。これによりリスニングエリアが広がり、多くの人が高品質な音を楽しむことができます。

さらに、曲面は平面よりも高い剛性を持っています。

これにより、薄い材料でも十分な強度が確保でき、スピーカー全体の軽量化が可能です。

SONY SS-G55と他のヴィンテージスピーカーとの比較

SONY SS-G55と他のヴィンテージスピーカーとの比較

当然ですが、ヴィンテージスピーカーはSONY SS-G55だけではありません。

以下では

  • AIWA SC-E80
  • LUXMAN MS-11
  • YAMAHA NS-300X

との比較を解説しているので、興味のある方は参考にしてみてください。

SONY SS-G55とAIWA SC-E80との比較

SONY SS-G55とAIWA SC-E80との比較は以下の通りです。

  • 方式:SONY SS-G55は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計ですが、AIWA SC-E80も3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。両者は3ウェイ・3スピーカー・ブックシェルフ型という基本構造は同じですが、SONYはバスレフ方式と防磁設計を採用しています。防磁設計は特に近くにテレビなどを置く場合に有用です。一方で、AIWAは密閉方式を採用しており、これが低域のダンピングに優れています。
  • 使用ユニット:SONYは低域用に20cmコーン型、中域用に10cmコーン型、高域用に2.5cmドーム型を使用しています。AIWAも低域用に20cmコーン型を使用していますが、中域用は6cmドーム型、高域用は4cmコーン型です。SONYの中域用と高域用のユニットが大きいため、より広い周波数帯域をカバーできます。
  • 再生周波数帯域:SONYは35Hz~35000Hz、AIWAは45Hz~20kHzです。SONYの方が低域も高域も広い範囲をカバーしています。特に高域の35000Hzは非常に優れています。
  • インピーダンス:SONYは6Ω、AIWAは8Ωです。一般的に、低いインピーダンスはアンプに負荷をかけやすいですが、高い出力が得られます。
  • 外形寸法:SONYは幅320x高さ600x奥行320mm、AIWAは幅250x高さ420x奥行260mmです。AIWAの方がコンパクトで場所を取らないので、スペースが限られている場合にはAIWAが優れています。
  • 重量:SONYは17.0kg、AIWAは9.1kgです。AIWAの方が軽いため、設置や移動が容易です。
  • 最大入力:SONYは最大入力が180W、AIWAは70Wです。より大きな音量での再生が可能なSONYが優れています。
  • 音質:SONYは新技術と特殊ラミネート技術を採用し、リズム感豊かな再生を目指しています。AIWAはオープンドライ製法と特殊コーティング振動板を採用し、歪感の少ない高域とダンピングの効いた低域を得ています。

SONY SS-G55とLUXMAN MS-11との比較

SONY SS-G55とLUXMAN MS-11との比較は以下の通りです。

  • 方式:SONY SS-G55は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式を採用していますが、LUXMAN MS-11は2ウェイ・2スピーカー・マルチベントチューニング方式です。3ウェイのSS-G55は中域の再生が優れている可能性が高く、より広い音域をカバーできます。一方で、マルチベントチューニング方式のMS-11は密閉とバスレフの中間的な特性を持っています。評価としては、用途によりますが、多機能性を求めるならSS-G55が優れています。
  • 使用ユニット:両者ともに低域用に20cmコーン型、高域用に2.5cmドーム型を使用していますが、SS-G55には中域用の10cmコーン型もあります。この点で、SS-G55はより広い音域を網羅していると言えます。
  • 再生周波数帯域:SS-G55は35Hz~35000Hz、一方でMS-11は50Hz~20kHzです。SS-G55の方が広い周波数帯域を持っており、低音から高音までより豊かに再生できます。
  • インピーダンス:両者ともにインピーダンスは6Ωです。
  • 外形寸法:SS-G55は幅320x高さ600x奥行320mm、MS-11は幅250x高さ540x奥行255mmです。SS-G55の方が大きいですが、これは音質とも関連しています。
  • 重量:SS-G55は17.0kg、MS-11は8.6kgと、SS-G55の方が重いです。
  • 最大入力:SS-G55は最大入力が180W、MS-11は60Wです。この点で、SS-G55はより大きな音量での再生が可能です。
  • 音質:SS-G55はロックやフュージョンに特化している一方、MS-11はマルチベント・チューニング方式により、より自然な低音が得られます。

SONY SS-G55とYAMAHA NS-300Xとの比較

SONY SS-G55とYAMAHA NS-300Xとの比較は以下の通りです。

  • 方式:SONY SS-G55とYAMAHA NS-300Xはどちらも3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型のスピーカーです。しかし、SONY SS-G55には防磁設計が採用されています。この点で、SONY SS-G55は磁気の影響を受けにくいと言えます。
  • 使用ユニット:SONY SS-G55は低域用に20cmコーン型、中域用に10cmコーン型、高域用に2.5cmドーム型を使用しています。一方で、YAMAHA NS-300Xは低域用に27cmコーン型、中域用に6cmドーム型、高域用に3cmドーム型を使用しています。低域での性能はYAMAHA NS-300Xが優れている可能性が高いです。
  • 再生周波数帯域:SONY SS-G55は35Hz~35000Hz、YAMAHA NS-300Xは32Hz~30000Hzです。高域での再生能力はSONY SS-G55が優れていますが、低域ではYAMAHA NS-300Xがわずかに優れています。
  • インピーダンス:両方ともインピーダンスは6Ωです。
  • 外形寸法:SONY SS-G55は幅320x高さ600x奥行320mm、YAMAHA NS-300Xは幅322x高さ583x奥行327mmです。寸法に大きな違いはありません。
  • 重量:SONY SS-G55は17.0kg、YAMAHA NS-300Xは18.0kgです。わずかにSONY SS-G55が軽いです。
  • 最大入力:SONY SS-G55は最大入力が180W、YAMAHA NS-300Xはミュージック許容入力が200Wです。この点で、YAMAHA NS-300Xがわずかに優れています。
  • 音質:SONY SS-G55はロックやフュージョンのサウンドに特化しています。一方、YAMAHA NS-300Xはデジタルソースのハイスピードと高ダイナミックレンジに対応しています。

SONY SS-G55とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ

SONY SS-G55とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ

以下では、SONY SS-G55とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせを一部解説します。

SONY SS-G55と組み合わせるヴィンテージプリメインアンプは、

  • Lo-D HA-1100
  • YAMAHA CA-700
  • TOKYO SOUND Valve300

です。

興味のある方は参考にしてみてください。

SONY SS-G55とLo-D HA-1100の組み合わせ

SONY SS-G55とLo-D HA-1100の組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:SS-G55のインピーダンスは6Ω、一方でHA-1100は出力端子がA、B、C:4Ω~16Ωとなっています。これにより、両者は非常に高い互換性を持っていると言えます。特に、HA-1100のダイナミックパワーが220W(8Ω)と高く、SS-G55の最大入力が180Wであるため、十分なパワーを供給できます。これにより、安定したパフォーマンスが期待できます。
  • 音質の向上:SS-G55は特にロックやフュージョンのサウンドに特化しており、低域から高域までバランスの良い音を出力します。一方で、HA-1100は差動2段全段直結エミッタ接地インバーテッドダーリントン純コンプリメンタリーOCL回路構成を採用しており、低歪率を実現しています。この組み合わせにより、特に中高域のクリアな音質が期待できます。また、HA-1100のトーンコントロール機能を活用することで、更に細かい音質調整が可能です。
  • 機能の拡張:HA-1100には多数の入力端子があり、Phono、Tuner、Auxなど多様な音源に対応しています。これにより、SS-G55を中心としたオーディオシステムの多機能化が図れます。特に、HA-1100のPhono端子は入力レベルを6dB可変させることが可能で、より多くのアナログレコードプレーヤーに対応します。また、HA-1100にはヘッドホン端子も搭載されているため、プライベートな音楽鑑賞も楽しめます。

>> Lo-D HA-1100を徹底解説!【他のヴィンテージアンプとの比較】

SONY SS-G55とYAMAHA CA-700の組み合わせ

SONY SS-G55とYAMAHA CA-700の組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:SS-G55のインピーダンスは6Ω、定格入力は60Wです。一方で、YAMAHA CA-700は、実効出力が片ch駆動で60W/60W、両ch駆動で50W+50Wとなっています。インピーダンスもスピーカー端子が2系統あり、ダンピングファクターが50となっています。これらのスペックを見る限り、両者は非常によくマッチしています。
  • 音質の向上:SS-G55は、低域から高域までバランスの取れた音を提供する設計になっています。特に、高域用の2.5cmドーム型トゥイーターは、音の伝播速度が非常に速く、共振鋭度も低いため、クリアな高音が得られます。一方、YAMAHA CA-700は全段直結・準コンプリメンタリーOCL回路を採用し、広帯域にわたる増幅が可能です。
  • 機能の拡張:YAMAHA CA-700には、多数の入出力端子があり、Phono回路も2系統搭載されています。これにより、SS-G55と組み合わせても、他のオーディオ機器との連携が容易になります。また、CA-700にはトーンコントロールやフィルター機能も充実しているため、SS-G55で再生する音楽に対して、より細かな音質調整が可能です。

SONY SS-G55とTOKYO SOUND Valve300の組み合わせ

SONY SS-G55とTOKYO SOUND Valve300の組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:SONY SS-G55のインピーダンスは6Ω、定格入力は60Wであり、TOKYO SOUND Valve300の定格出力は35W+35Wです。この数値からも、両機種は十分にマッチングすることが確認できます。また、TOKYO SOUND Valve300には高級機に相応しいパーツが採用されており、SONY SS-G55の高品質なスピーカーユニットと相性が良いです。
  • 音質の向上:SONY SS-G55は、低域から高域までバランスの取れた音質を持っていますが、TOKYO SOUND Valve300と組み合わせることで、さらに音質が向上します。特に、TOKYO SOUND Valve300のP.A.T回路は、音の自然な美しさを再現する能力があります。これがSONY SS-G55のバイオセルロースによる高域ユニットと相まって、非常にクリアで豊かな音場を作り出します。
  • 機能の拡張:TOKYO SOUND Valve300には独自のHojunコントロール回路が搭載されており、音質の調整が可能です。この機能を活かすことで、SONY SS-G55の音質も柔軟に調整することができます。また、TOKYO SOUND Valve300には複数の入力端子があり、SONY SS-G55と同時に他のオーディオ機器も接続することができます。

SONY SS-G55を徹底解説!【他のヴィンテージスピーカーとの比較】のまとめ

本記事では以下を解説しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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